さるおです。
サッカーって、どろの上でやるもんだったんですね。
強風吹きすさぶスタンフォードブリッジ、何もしなくても寒いのに、ちっくしょう、モウのバカ野郎、9時間もかけて延々と水撒きやがった!どこを眺めても、ただの"ぬかるみ"じゃねーか。四角い、田んぼだYO!
どうするバルサ、どうするライカー。
チェルシーのカウンターを叩き潰すセンターバックはプジョルとマルケス。右にオレゲールみたいに汚すぎる顔の(オレゲル好きのみなさんごめんなさい)、えー、この人はプリンスですかね(プリンス好きのみなさんごめんなさい)、セクシーさは無いです(オレゲル好きのみなさんごめんなさい)、誰だろう(笑)。左はジオ。
中盤の底はエジミウソン。デコとコンビを組むのはモッタちゃん。
攻撃陣は最強の、ロニー、エトー、そして
神童レオ・メッシー。
デコ VS. マケレレを筆頭に、マッチアップも楽しみでござる。

もとい

試合開始2分、エトーからのパスをレオ様がシュート!いきなり強さを見せつけるのはバルサ。チェルシーでは9分にランパードがシュート。
15分、レオ様からエトーへのパスはオフサイドになっちゃったけど、右の前線、サイドの裏ではデコが待っていた。デコは気合いが入っている。CLを制したポルト時代、今では宿敵となったモウの指揮下、チームをひっぱりまくって優勝まで導いた男、デコ。モウがチェルシーに行くとき、お気に入りを全員連れていこうとしたモウの誘いをただひとり断った男、デコ。今日のデコはめちゃめちゃ勝ちたがっている。こうやってゴールも狙っているし、守備に奔走してバルサを危機から救いまくっている。
さるおのデコ、あんたは大将だ!
決定機は18分、連携で右サイドを崩したデコとレオ様が中央のエトーに蹴らせようとするが、そこに疫病神テリーがスライディングしてくる。はじかれたボールはロニーが拾い、もういちどエトーに蹴らせようとする。次々と、ボールを拾う選手が現れて、何度も何度も、入るまで波状攻撃。これがバルサの醍醐味っすよ!
20分にはプジョルが黄札でクレスポを止める。あー、エルナン君のことは好きです(笑)。
次の決定機は29分、オレゲールが右サイドを走り抜け、エトーにパス、ロニーがシュート!ぐわぁー、惜しい。
33分にはロニーのFKをモッタちゃんがヘディング!
30分を過ぎるころには、今日は30番をつけているレオ様のズボン下がデル・オルノのスパイクのおかげさまでビリビリに破けています。ずぼん下より膝はだいじょうぶかと心配になりました。チェルシーのオトナたちが、この子めがけて突進して来る。チェルスキーを怖がらせる18歳は35分、ドリブルが強い強い(笑)、右サイドの裏を駆け上がり、うぉー、ピッチの角でロッベンをかわした!と思ったらぶっ飛んできたデル・オルノがぶつかってきた!コドモが、オトナ2人に渾身の体当たりでサンドイッチ状態(泣)。お願いですからこの子に怪我をさせないでくださいね。ここでデル・オルノが1発赤札!チェルシーは10人になりました。
さて、これはチェルシーにとって悲劇か?
否。カウンターサッカーを極めたチームにとって、10人と11人で差は無い。
前にも書いた通り、カウンターというのは格下のチームがとる大番狂わせの戦略である。格下でも何でもないプレミア王者が10人になって、やっと数的弱者となった。彼らにとってはこれからがカウンターサッカーの見せ所。戦略がより明確になっただけのことである。
ジョー・コールを引っ込めて、ジェレミーを出してきた。守れ守れ、隙をついてスズメバチの一刺しだ!
一方のバルサはぜんぜんひるんでいません。42分にデコがシュート!48分にもデコがシュート!
前半終了間際、ゴールの目の前でジェレミーの非常にわかりやすいハンドだ!
???
これとんねーのかよっ!PKはどうしたんだ。
この見逃し判定は、80分まで延々とさるおを不機嫌にしたのであーる。
0-0、スコアレスで前半終了。
後半開始、いきなりモウはクレスポを下げてドログバを入れてきた。嫌な感じー。布陣は4-3-3から4-4-1。やっぱり戦略があからさまになっている。これで1点とって、あとはひたすら守りとおす気だ。
うわぁー、エジミウソンのハンド。なにをーっ、てめぇ、これはとるのか!
うわぁー、ロニーが足踏まれた。危険なプレーっす。なにをーっ、てめぇ、これは見逃すのか!
ちくしょう、さっきから判定がオカシイ。
モウ様も判定にはご不満のようで、バルサにはカードが出なくてずるいとかなんとか騒いでいるらしいが、ゴール前のハンドも、足の裏をみせて足首めがけたスライディングも、見逃してもらって何を言うか、ばかちんがぁーっ!
46分、ロッベンがシュート。直後にドログバとマルケスが真っ向勝負。いやー、カウンターはこわいっす。
51分はデコのCKをレオ様がシュート!惜しい!
先に点を取りたいなー、とさるおが焦り始めた頃に、グジョンセンがモッタちゃんの膝めがけて後ろから衝突。モッタちゃんが倒れている。うぇーん、痛そうだ。リハビリの国のリハビリ国王、やっとCLに照準を合わせて戻ってきたのに、もう帰国っすか?と思ったら「得点するまで国には帰らんぞ」と言ってふんばった。ティアゴ・モッタはさるおがこよなく愛する選手のひとりである。怪我してなければライカーのファーストチョイス、行けーっ、モッタちゃん、あんただって大将なんだ!
デコのパスをエトーがシュート!CKからロニーとデコが続けざまにシュート!
そして、有言実行、モッタちゃんの鋭いミドル!ぐわぁーっ、すれすれでゴールの左上を飛んでった。惜しい、あと少しだ。
ボールはバルサが持っているのでバルサ猛攻。たまに飛んでくるスズメバチ・ドログバをオレゲールが必死で追い回す。がんばれ、ヒゲなんて剃らなくていいから、がんばってくれ。ところがFKを与えてしまいました、これはしょーがないです。そして59分、モッタちゃんの有言実行「得点するまで国には帰らんぞ」がついに現実のものとなりました(泣)。入ったのはバルサゴールなんですけど(汗)。ランパートのFKを阻止しようとゴール前で重なったモッタちゃんとバルデス、止めようとしたんです、わかってます。でも最後に触ったのは国王でした(涙)。
1-0、チェルシーにとっては思う壷。バルサにとってはいちばん嫌な状況。こうなったら相手はがっちり守ってくる。
どうするバルサ、どうするライカー。
どうもこもないんでござる、猛攻でございます。が、ことごとく疫病神テリーが邪魔だYO!どいててくださいね。
61分、デコのCK、メッシのセンタリング、惜しくもあわない。オレゲールが今度はロッベンを追っかけて、ランパートがFK。枠内に飛んできたけど、ビクトリーな男がファインセーブ。
66分、得点し終わった国王が引っ込みます。ラーション投入。そうだ、追いつかなきゃ。
ヘンリクはすごいっす。この人も愛してる。デコと並んで頭のいいヘンリクが、67分、ロニーのFKを"テリーの背後で"ヘディング!これだ!このセンス、この嗅覚!ヘンケが疫病神を葬り去るぞ。
続いてジオを下げてシウビーニョ投入。そうだ、追いつくどころか勝ちに行く!
72分、汚いプレーがどんどん上手くなるリカルド・カルバリョがヘンリクにファウル。FKだ、キッカーはロニー。壁は2枚。行けーっ!どっかーん!入ったぁー!
!!!
しかもOG(笑)。今度はテリーが触ってしまいました。こちらも有言実行(さっきから、発言はさるおによるものです)ヘンケが疫病神を葬り去ったYO!
これでおあいこ、泣くなモッタ、おまえの仇はとったぞ!
追いついたら次に狙うのは追加点。猛攻は止まない。ヘンリクのパスをレオ様がシュート!精度もいいっす。
ヘンリクもシュート!ここでは無人になったゴールをテリーがよく守っている。チェルシーにとってはたのもしい男っすね。
シウビーニョもシュート!またまたレオ様シュート!
エトーがドリブルで抜けて観客をどよめかせ、そのままシュート!こぼれ球をロニーもシュート!
こういうシーンは何度も見ているが、今回もまたシュートの雨が降っている。
とうとうテリーさんがレオ様の上にのしかかり、手でボールを止め始めましたが、あいかわらず笛はなりません。ちくしょうめ、どうにもこうにも判定がオカシイ。
ドログバもあいかわらず、たまに抜け出してきては追加点を狙っているが、んまーだいたいんとこ、ゲームはチェルシーゴール前で展開されている。
そして、ついにきた。
泣きたいような気持ちで待っていた瞬間。
バルサのボールポゼッデョンサッカーが、チェルシーのカウンターサッカーに勝つということを、たとえ不利な状況であっても、自力で証明する瞬間が。
80分、やや右からゴールに向かうロニーのドリブル。この時点で、なぜかバルサファンにはわかるんだ、行けるぞってことが。左でヘンリクが待っている。そこへパス。そこから打つんじゃない。うしろ、広いスペースに入ってきたマルケスに下げる。ゴール前でエトーが右手を挙げるのが見える。マルケスから、寸分の狂いも無いクロスボール!来たーーーっ!エトーのヘッド!鋭くチェルシーゴールに突き刺さる!
うぉぉぉーーーっ!完璧!これにまさるシーンはない。ひゃっほう!
スタンフォード・ブリッジ陥落。モウが指揮を執って以来負け知らずのチェルシー・ホームが、落ちた。
アウェイで2点、しかも逆転勝利、ロニーもヘンケもラファもエトーも、あんたたちは大将だ!

84分、敢闘賞としか言いようのないがんばりようだったデコと、イニ坊が交代。その後も果敢に攻め続け、試合終了の笛が鳴った。
黄札 チェルシー0枚、バルサ2枚。
赤札 チェルシー1枚、バルサ0枚。
ファウル数 チェルシー23、バルサ13。
ファウル数は多い順に、チェルシーで、マケレレ4回、フェレイラ4回、デル・オルノ3回、グジョンセン3回。バルサでは、エジミウソン3回、マルケス2回、プジョル2回、オレゲール2回。
被ファウル数の多い順は、チェルシーで、ロッベン3回、クレスポ2回、グジョンセン2回。バルサでは、ロナウジーニョ5回、デコ5回、メッシ4回。
逆境には負けない。
ボール支配率 チェルシー34%、バルサ66%。
おとといの、
究極の負け惜しみを書き換えよう。
美しい勝利を継承したバルサのボールポゼッションサッカーは、誰にも負けない。
心ゆくまでさるお、もんち!