スペインがR・マドリー以外の優勝チームを輩出したのは91−92シーズン、あれから何度も季節がめぐっちゃってます。奇しくもアーセナルの本拠地ロンドンのウェンブリー・スタジアムで、バルサがサンプドリアを破って優勝したときです。
イングランドの黄金時代は76〜81年で(バルサ優勝の91-92シーズンまでがチャンピオンズカップ時代)、さるおがサッカーに目覚める前ですけど、すごかったんすねー。その間にはリバプールが3回、ノッティンガム・フォレストが2回、アストン・ビラも1回優勝して、国としてはなんと6連覇!マンUも優勝経験があるので、17日にアーセナルが勝っちゃうと、イングランド勢として5つ目の大耳クラブです。(大耳っていうのはCL優勝杯のことです、通称"ビッグイヤー")
記憶に新しい昨シーズン決勝は、リバプールがACミランをぶち破り、大感動の優勝(5回目)!これで、国別に見た大耳回数の首位は、イングランドとスペインとイタリアが並んだことになります。スペインは、1956年の第1回大会からR・マドリー驚異の5連覇があるので(笑)、あそこだけで9回も優勝してる + バルサの1回です。
で、本番強いのはどの国かというと、イングランドっすね(泣)。スペイン勢は20回決勝進出して大耳10回(勝率50%)、イタリア勢は24回決勝進出して大耳10回(勝率42%)、イングランド勢は12回決勝進出して大耳10回(勝率まさかの83%)。歴然と、有意差があります(笑)。まさしく、決勝に強いイングランド。
そのイングランド勢リバプールがR・マドリーを1-0でやっつけて耳が大きくなったのが1981年。決勝でこの2カ国があたったのはこの時だけです。なんと決戦の地は、パリ。
さぁ、再びパリへ。
長い冬を抜け、昨シーズン6年ぶりのラ・リーガ制覇を果たし、2連覇を達成したバルサ。強靱に進化したディフェンスと決して立ち止まらない攻撃力を武器に、ここまで来たよぅ。本大会でただの1度も敗戦せずに、ファイナルまで来た。こりゃもう勝たねば!なんとしても耳をでっかくせねばよっ!ふんがー。
バルサが欧州王者の座に最も近いチームかどうかは知りません。決勝まで来て本命もクソもねーずら。
ひたすら懸命に戦うのみ。耳は後から大きくなるんです。
ではどう戦うか。
これはもう、答えとしてはつまんないですけど(笑)、"いつもどおり"としか言いようがないっすね。
アーセナルは強いっす、あたりまえです。
過渡期であること自体を跳ね返す力を持った、才能とテクニックが若さと共存する素晴らしいチームです。若さと経験が同時に溢れかえるチームです。ええねー、相手がバルサじゃなければ勝たせてやりたい。
まずは静かに試合開始なーんてことにはならねぇ。めちゃめちゃ攻めて来ますとも。そしてそれでこそ素晴らしいガナーズです。
"Dream Team pinpoints Gunners' strengths"でみなさんが言ってます、アーセナルはカウンターが怖ぇよ、でもなんとかなるべ、と。
カウンターサッカーが相手って、超苦手なんですが(笑)。
しかし、"がんばる"ということ以外の、明瞭な戦略としての解決策を持たないのがバルサだYO!
"いつもどおり"以外の戦い方を知らないのがバルサだYO!
ということで、できることをやってください。バルサはいつもどおり、最終ラインを高く上げてボールを支配する、勇気に溢れたプレーとアイデアと、勝利への情熱で、ただひたすら戦う。ええでー、それでええ。勝つ!勝てる!勝たねばならーん!ふんがふんがーっ!
あのねー、プレー以外のことなんだけれどもね、集中してるのはバルサだと思うんです。その点で、アーセナルは若"すぎる"かもしれん。やつら、ウキウキなんじゃないかな。
ここまで来ると、そーゆー精神的なところで勝敗が決する気がします。
ところで、この決勝戦では楽しみなことがたくさんあります。
ジオことジョバンニ・ファン・ブロンクホルストは、アーセナルにおりました。ジオがハイベリーを去ったのは2003年。アーセナル時代のジオはあんまり活躍しなかったです。怪我もあってアシュリー・コールとの競争に負けました。が、貸し出されてバルサにやってきた。ここでジオの運命がついに開花っす。レンタルじゃなくなって、みるみる"なくてはならない存在"になりました。今のCLなんて全試合出てるしな。古巣と勝負、うりゃぁーっ!
シウビーニョも、アーセナルにおりました。99-00と00-01シーズンかな。古巣と勝負、うりゃぁーっ!
反対にアーセナルのセスク・ファブレガス、この人はバルセロニスタです(爆)。バルサのカンテラ出身で、2003年、16歳で渡英っす。古巣と勝負、うりゃぁーっ!
昨シーズン、ロニーやエトーとともに前線でゴールを量産した右45度のスペシャリスト、ルドビク・ジュリ。身長は164cmです。ホビットです。ミラン戦はこの小さいおっさんが、すごかったっすよね!決勝点をどっかーん!と。
で、このホビットのかつての同僚といえば、ティエリ・アンリ。ジュリがリヨンからモナコに入った1998年、そこにおったのがティエリ君。旧友に再会っちゅーか、フランス人対決、うりゃぁーっ!
ヘンリク・ラーションとフレデリク・リュングベリは、スウェーデン代表同士、仲間っすね。スウェ人対決、うりゃぁーっ!
マジョルカ99-00卒業生であり同郷カメルーンのふたりも再会。エトーとローレンです。ローレンは怪我で残念ですが、パリには来ます。たぶんエトーに会いに。
同国人対決なら、ロニー、エジミウソン、モッタちゃんが3人がかりで、ジウベルトと対決。ブラジル人対決、うりゃぁーっ!
ジオは古巣対決なだけじゃないぞ、ボメル兄さんとともに、同郷人と対決。ベルカンプとロビン・ファン・ペルシです。ダブルでオランダ人対決、うりゃぁーっ!
レオが出られないのは寂しいですが、そして点取り屋アンリがバルサに来るのかどうかも気になりますが、まずは集中してタイトルを獲ります。
さるおは今からアップです。(やめとけ)
心ゆくまでさるお、もんち!