2006年07月19日

映画鑑賞感想文『ワイルダー・デイズ』

さるおです。
『WILDER DAYS/ワイルダー・デイズ』を観たよ。
監督は、犬っころが主役の映画『BEETHOVEN'S 3rd/ベートーベン3』『BEETHOVEN'S 4th/ベートーベン4』のデヴィッド・M・エヴァンズ(David M. Evans)で、えーっと今回は主に象っすね(涙)。
出演は、ポップアップ(Pop Up)ことジェームズ・モース役に刑事コロンボのTV俳優ピーター・フォーク(Peter Falk)、その息子ジョニーはTV俳優ティモシー・ダリー(Timothy Daly)、孫のクリスが『ZATHURA -A SPACE ADVENTURE-/ザスーラ』のジョシュ・ハッチャーソン(Josh Hutcherson)。ジョニーの妻ドロシーはTV女優ケイト・ヴァーノン(Kate Vernon)、けっこうおいしい役どころの泥棒メイクシフトはTV俳優コリン・カニンガム(Colin Cunningham)。

えーっと、この作品はある意味ビミョー(汗)。何がビミョーかというと、『BIG FISH/ビッグフィッシュ』とまるでおなじ話だYO(爆)!。
『ビッグフィッシュ』の公開は2004年の5月。『ワイルダー・デイズ』は2003年のTV映画です。両方ともアメリカ産。うーん、作った時期は同時と思われる。
唯一の違いは、『ビッグフィッシュ』が父と息子の物語であるのに対して『ワイルダー・デイズ』は3世代を描いている点。

蒸気船サーカスの団員で、あんなことやこんなことがあったんだぞ、と嘘か本当かわからねーびっくり話に興じるジェームズじーさん。その昔話を信じる孫クリスと、そんなものはホラだと言い張るリアリストの父ジョニー(じーさんの息子)、3人の和解ドラマ。
ジョニーは幼い頃はその物語を信じて楽しんで暗記するほどに夢中だったんだけど、父ジェームズが"冒険"ばかりで家を留守にしてて、自分も遠くへ進学しているときに母親が死んでしまう。ひとりで死なせたな、と感じたらそれきり父ジェームズが大嫌いになっちゃって親子断絶。息子のクリスにも、じーさんの話は信じるな!とか言っちゃって、つまんない父親になってしまっているわけです。
まだ小さいクリスはオトナ2人の板挟みになってるわけですが、どちらかといえばじーさんに懐いてて話も素直に信じて楽しんでいるわけです。んでもまぁ、チビだからな、つまんないおとうちゃんに距離を感じつつもだんだん影響されてきて、「おじいちゃんの話、ウソなんじゃないのぉ?」なんて揺れている。このへんはリアルでいいですねー。
で、じーさんが老人ホームに追い出されて、ある日、帰りたいんだけれども帰らせてくれないことがわかると、なんと脱走するわけね(笑)、孫を連れて。で、愛車のキャデラックに乗ってじーさんと孫の旅が始まる。目的地はじーさんが乗っていたはずの蒸気船ワイルダー・デイズ号。ジョニーは息子を拉致られたぐらいに思って追っかける。じつはじーさんは我が息子ジョニーについて来いと、呼んでいるわけです。
ここでステキな役回りなのがジョニー妻。3世代間のわだかまりを解かないと手遅れになる(つまりじーさん死ぬぞ)と知っている。で、だんなに追っかけろって言ってあげるわけです。
この逃避行は、孫に夢をおしえ息子を取り戻したいじーさんの心の旅路。孫クリスにとってはピンチのときにじーさんをたすけなくちゃならない、"コドモ"から"少年"になるための冒険の旅。単身追いかける父にとっては、自らが冒険に踏み出し最後は理解と和解へと導かれる、"自分に戻る"ための旅なわけです。
ええ話だ!『ビッグフィッシュ』にそっくりだけれど、これもええ話っすね。
ほんで、それぞれが冒険の途中で物語の真実に気づいていくわけです。で、じーさんの最期の瞬間についに理解し合い許し合って、もうしゃべれないじーさんの代わりに暗記までした物語の続きを、ジョニーがじーさん自身に語って聞かせるとまぁ、ラストまでまるでそっくりです(汗)。
ついでに泥棒メイクシフトが物語に深みを与えています。ここにもまた、かりそめの親子の姿、幼いクリスと築く友情の姿があるわけですわー。

主役は刑事コロンボなんだけど、見どころは、ティモシー・ダリー演じるジョニーとザスーラ演じるクリスが、それぞれに自身の冒険を通して変貌していく様。孫のほうは、"はじめてのおつかい"後に頼もしく成長している、あの感じ。
『ビッグフィッシュ』はエドワードと第3者のつながりに話が広がり最後は家族に収束する展開で、より夢のスケールが大きいんだけど、『ワイルダー・デイズ』は家族に焦点をあてた作品。つまり『ビッグフィッシュ』のほうが徹底的(笑)。

とりあえず刑事コロンボのタンゴがかっこええですわ。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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