2006年07月25日

読書感想文『ダ・ヴィンチ・コード』

さるおです。
『THE DA VINCI CODE/ダ・ヴィンチ・コード』を今さらやっと読んだよ。

映画鑑賞感想文に書いたとおり、映画のほうは観終わってすぐ愕然としました(涙)。ヒミツ(ルーブルに持って来ちゃってた)を知ってるの、ソニエール館長さんたちだけじゃなくて、ミッテランも、イオ・ミン・ペイ(貝聿銘)も、みんな知ってるぅ〜!ちゅーことで、思いっきり周知のヒミツ、まいったな、と思いました。何やってんだ、ラングドン。そう思って涙出ました。
でまぁ、これは本を読んだらスッキリするに違いない、と思ったわけです。そのへんを決着つけてくれ!もう涙は流したくない。
がしかーし!まるでスッキリしませんでした(涙)。最大の謎"まさかの引っ越し作業"の全貌が、つまり搬送手段とか、ミッテランはどの程度知ってたのかとか、イオ・ミン・ペイは何のつもりでアレを設計して何だと思ってアレを埋めたのかとか、そーゆー現実的にぶつからざるを得ない諸問題についての措置が、まるで明らかにならない。ということで、上中下3冊に渡るすんごいおもしろかったミステリー小説が、エピローグの数ページで一気にファンタジーへと昇華してしまったような気がしてならんです。

かなーり、おもしろかったのは事実です。傑作でござる。
特に最初のルーブル脱出劇はすごい!映画ではあっという間だったけど、本読んでみたら、あれこそ『ダ・ヴィンチ・コード』最大の山場っす。

映画と小説の最大の違いは、ラングドンとアメリが、えーっと、また間違えた、アメリじゃなくて、誰だっけ、えーっとつまり、館長の孫娘が、恋に落ちるかどうかですね(笑)。その他の違いは、重要なところだと、館長とアメリの関係とか、アメリの弟生きてたなとか。どーでもいいところだと、本のリー・ティービングは可愛くなかったとか、本のシラスは圧倒的にかわいそうだとか、アリンガローサもかわいそうだとか、んなもんですか。
でね、映画観たときは、「だびんちってだれ?」ぐらいの知識で観てしまうとついていけないと思ったわけですが、本は非常に素人向きです(笑)。多少なりとも、キリスト教について、宗教画について、レオナルドについて、知っている人にとってはちょっと説明が多すぎるかもしれない。つまり、本のほうは説明満載の『ダ・ヴィンチ・コード』なんだけど、映画は端折りに端折ってダ・ヴィンチ・コードの話ではなくなってしまった、んな感じです。

あとね、ダン・ブラウン(Dan Brown)は調査マニアなだけで、作家としては、なんつーか、素人っぽいですね(泣)。ストーリー展開とか文章の感じとか、はっきり言ってシドニー・シェルダン(Sidney Sheldon)風。人物の描写も風景の描写も、残念ながら果てしなくいまいちな感じです。
シドニー・シェルダンは流行りまくった5年後くらいになぜか1つか2つ読んでしまいましたが、つまんなかったっす。今じゃ何にも覚えてない(汗)。何ていう本読んだのかすら、覚えてねーずら。

というわけで、『ダ・ヴィンチ・コード』はなんとか物語くらいは忘れないでいられるといいなぁと思います。

思い出した!ソフィーだ、ソフィー!

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:12| Comment(6) | TrackBack(0) | 心ゆくまでさるお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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