スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
【人物紹介】
シリウス・ブラック(Sirius Black)はハリーのゴッドファーザー。
ホグワーツ時代はジェイムズ・ポッター(James Potter)とレムス・ルーピン(Remus Lupin)とピーター・ペティグリュー(Peter Pettigrew)の大親友。セヴルス・スネイプとは(オトナになっても)犬猿の仲。
友達のため正義のため、あらゆるリスクをその肩に背負い、自分の命を懸けてでも大切なものを守るろうと、無謀なほどに戦う孤独なシリウスは、ダンブルドアやハリーよりかっこええ登場人物かもしれません。シリウスの孤立無援で悲壮な生き様には泣けます。
ピーター・ペティグリューの裏切りのせいで大量殺戮の犯人としてアズカバン刑務所の囚人となり、12年後に大脱走。不死鳥の騎士団(Order of the Phoenix)のメンバーです。
【名前の意味】
シリウス(Sirius)は全天でもっとも明るく輝くおおいぬ座の星。語源はギリシャ語のセイリオスで、"burning"という意味。
ブラック(Black)はもちろん"黒"です。つまり黒いおおいぬ。
黒い家系に生まれた、明るく輝く1つの星。黒い羊(black sheep)の群に生まれた、1匹の白い羊(white sheep)。
"burning"か。黒いおおいぬに姿を変え、勇敢で正義溢れる友情篤いこの戦うグリフィンドール生の、気持ちの強さにぴったりの命名です。
そしてもちろんブラックは、彼の悲劇的な運命そのものの色ですねー。
ニックネームはパッドフット(Padfoot)。
逃亡中のコードネームはスナッフルズ(Snuffles)。
ちなみに"シリウス"さんは、このシリウスの3世代前にもいますね。
【特徴】
黒い髪にグレーの瞳。学生時代は超ハンサムな悪い子でした。
長い刑務所生活のせいで、痩せてます。ということは、疲れてなければオトナになってもハンサムです。
ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)を名前で呼ぶことを怖れていない!
【杖】
不明
【パトロナス(守護)】
不明
【好きなもの/趣味】
不明
【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明
【持ち物】
空飛ぶモーターバイク(ハグリッド使用後は行方不明)
会いたい時はこれを使えとハリーに遺した鏡(two-way mirror)
どんな鍵でも開けることができるナイフ(魔法省ではうまくいきませんでしたが)
ハウスエルフのクリーチャー(Kreacher)とブラック邸
(『HBP』のネタばれ→)全ての遺産が、シリウスの遺志により死後ハリーに相続される。
バックビーク(Buckbeak, a hippogriff)は後に名前をウィザーウィングス(Witherwings)に変え、オーナーはハリーだけどハグリッドにあずけられる。
【功績】
Prongs(James Potter, a stag)、Moony(Remus Lupin, a werewolf)、Wormtail(Peter Pettigrew, a rat)らと、いたずら(mischief-making)の最高傑作"The Marauder's Map"を作製。
【特殊技能】
未登録アニメーガス(Animagus)で、大きな黒い犬になれる。
【家族/血筋】
スリザリン家同様、極端な純血思想を代々貫く、最も高貴で最もダークで最も歴史ある由緒正しい純血の家系(The Noble and Most Ancient House of Black)、ブラック(Black)家の最後のひとり。もちろん純血。家訓は"Toujours pur (always pure)".
パパのオリオン(Orion)とママWalburga(ワルプルギュス(Walpurgis)の騎士にちなんだ名前でWalpurgis Night(5月1日)は魔女のお祭り)ははとこ同士なので、両親ふたりともブラック家の出です。おおいぬ座はオリオンの猟犬だからね、親ばっかり威張ってる感じはしますが、すごく親子らしい名前です。
弟さんはレグルス(またはレギュラス)・ブラック(Regulus Black)で、レグルスは獅子座の心臓と呼ばれる赤い星。意味は"小さな王"です。
ブラック家の伝統で、ほとんどのみなさんのファーストネームは星の名前。
シリウスには母方におじが2人(アルファード(Alphard Black)うみへび座の心臓にあたる星/キグヌスまたはシグナス(Cygnus Black)は白鳥座)、父方にはおば(ルクレティアまたはルクリーシア(Lucretia (nee Black) Prewett)は天文学者William Herschelの妹の名で小惑星にその名がつけられた)がいます。
そして年上のいとこが3人。"Warrior"の意をもつオリオン座のベラ(Bellatrix (nee Black) Lestrange)、"女王"の意をもつアンドロメダ(Andromeda)(=ニンファドーラ(Nymphadora Tonks)のママ)、ギリシャ神話の"ナルキッソス"からとったナルシッサ(Narcissa (nee Black) Malfoy)。
純血至上主義に背き、家族内で近年異端扱いされたのは、シリウス、アンドロメダ、アルファードの3名。"blood traitors"として家系図から抹消されている。
シリウスの大伯母ドレア(Dorea Black)はポッター家に嫁いでます。父方のおばルクレティアもプルウェット家に嫁いだということは、モリー・ウィーズリー(Molly (nee Prewett) Weasley)の実家に嫁入りだな。
ブラック家の紋章は黒い猟犬。
そしてブラック邸の玄関のドアノッカーは蛇(the black painted door with a serpent knocker that's shabby and scratched with no keyhole nor letterbox)。
【経歴/これまでの人生】
1958年生まれで、ジェームズ・ポッター、リマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューの同級生。代々のブラック家の人々が学生時代はホグワーツのスリザリン寮に所属してきたのに対し、シリウスはグリフィンドール生となる。
4人の仲間"the Marauders"を何よりも大切に思うシリウスは、親友レムス・ルーピンがwerewolfだとわかると自分も練習してアニメーガス(Animagus)になりました。ジェイムズ・ポッターといつも一緒で、まるでフレッド&ジョージのようないたずら常習犯。すごくかっこよくてすごく賢くて、大胆で無鉄砲で大ばか者の不良、校内の人気者でした。セヴルス・スネイプが大嫌いなのもジェイムズと一緒で、5年生のときにはふたりして、セヴルス少年を逆さ吊りにしたりしていじめてます。でもまぁシリウスに言わせると、セヴルス少年は"innocent victim"ではなくて、ダーク・アーツが趣味の嫌なヤツだと、そーゆーこってす。
16歳になると純血至上主義の親と大ゲンカ、家出して家系図からも消されてしまった。夏休みには帰る場所がないのでポッター家で面倒みてもらってます。そんなシリウスがかわいそうでアルファードおじさんが莫大な遺産を彼に遺します。
卒業後まもなくジェイムズとリリーが結婚するときには花婿付添人となり、その後生まれるハリーのゴッドファーザーになる。
シリウスは卒業と同時に不死鳥の騎士団の先鋒メンバーになります。熱血っすね。
シリウスを除くブラック家のみなさんはヴォルディの"浄化"(魔法界から純血以外を抹殺する)に大賛成で、弟のレグルスもデス・イーターになります。
ポッター一家がヴォルディから逃れて隠遁生活に入ろうとしたときは、シリウスがシークレット・キーパーになるはずでしたが、明らかにヴォルディに対抗していて狙われやすい自分より地味な子がいいだろうと、なんと土壇場になってシリウス自身がピーター・ペティグリューを代わりに推薦。ところが、あっという間にピーターが裏切り、ポッター一家をヴォルディに売っちゃった。裏切り者ピーターは、怒って追ってくるシリウスと対峙すると、なんと12人のマグルを爆殺、自分の指1本だけを残して逃げちゃったぞ。その場でびっくらこけていたシリウスは大量殺戮の罪を着せられ、裁判もなく問答無用で刑務所送り。22歳です。
12年後、裏切り者ピーター・ペティグリューの生存を知ったシリウスは、リベンジを誓い悲壮な覚悟で脱獄を決行。痩せ細った犬の姿でディメンターをすり抜け、たったひとり、ボロボロになりながら走り続けたのであーる。(不落のアズカバン刑務所がついに破られた!つっても本当は、ジュニア(Barty Crouch, Jr.)が初の脱獄囚ですが。)
で、逃げるシリウスは『PoA』のなんだかんだを経て、バックビーク(Buckbeak, a hippogriff)とともにヨーロッパ各地を転々としつつ、容疑の晴れないまま不死鳥の騎士団にカムバック。戦いたいのに幽閉されて、フラストレーション溜めまくりです。
ゴッドサンのハリーと会い、休息の無いシリウスの人生が少しずつ癒されていきます。ハリーとの関係は、父と子のようであり、兄弟のよう。何としてもハリーを守りたい一心で、自分の命がどれほどの危険にさらされようとおかまいなしに、ハリーのもとへ駆けつける。
ついに戦う日がくるのは『OotP』。(『OotP』のネタばれ→)魔法省内でシリウスがヴォルディに拷問されていると思ったハリーが駆けつけ、じつはそれはヴォルディの罠で、シリウスもダンブルドアも駆けつけ、ヴォルディとその仲間達もやってきていて一大バトル勃発。いとこのベラ(Bellatrix Lestrange)に攻撃され、The Death Chamber内の、死を見た者には死者のささやき声が聞こえるというa veiled archwayの中に落ちていきました。そこは、that separates between the world of the living and that of the dead.つまり生と死の狭間の"奈落"で、それはterrible than deathな"死"なわけです。1996年6月、帰らぬ人となり、容疑が晴れるのは死亡後のことです。かわいそうだ。
【その他】
セリフによるハリポタ初登場は『PS』のオープニングで、ハリーをレスキューしたハグリッドがflying motorcycleを借りた相手がシリウスでした。
Joによれば、(『OotP』のネタばれ→)ベールを墜ちていったシリウスは"死んでいる"。しかーし、シリウスは生前、「自分が必要になったらこの鏡を使え」というメモとともに、不思議な鏡をハリーに残しています。ハリーは『HP7』でシリウスに会えるのかな?
Joはこう言ってます。
"The mirror might not have helped as much as you think, but on the other hand, will help more than you think. You’ll have to read the final book[s] to understand that!"
(あの鏡はみんなが思ってるほどには使えない。でも別の見方をすると、みんなが思ってる以上の力がある。ま、続き読んでよ)
そしてこうも言ってます。
"I didn't want to do it, but there was a reason."
(シリウスが死んだのには理由がある)
気になるね。
さて、ブラック家の人々のことはもう少し考えてみる必要がありそうです。とりあえず、ブラック家の家系図がこちらにあるので、ご覧ください。
こっちのがおもしろいかな。
http://www.mugglenet.com/viewer/?image_location=jkrtelegraph/telegraph_jkrbookaidclose.jpg
心ゆくまでさるお、もんち!