スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
【人物紹介】
フレッド・ウィーズリー(Fred Weasley)とジョージ・ウィーズリー(George Weasley)は、ウィーズリー家で4番目に生まれた一卵性双生児。ロンとジニーのお兄ちゃんたちです。
悪ふざけといたずらが生き甲斐で、常に何か企んでいる反逆児(笑)。とにかく楽しくて賑やかで、グリフィンドールの超人気者。大親友はこれまたやんちゃなリー・ジョーダン(Lee Jordan)。
ふたりともグリフィンドール・クィディッチチームでは名ビーター(Beaters)で、D.A.(Dumbledore's Army)のメンバーでもある。
おそらく17歳になってからは不死鳥の騎士団(The Order of the Phoenix)のメンバーだろうと思うんですが、ホグワーツでの大バトルに参戦してないなぁ。
【名前の意味】
Fred and George Weasley、これは、不死鳥の騎士団のオリジナル・メンバーで、殺害された母方のおじ(モリーの兄弟)にちなんだ名前です。
Fabian and Gideon Prewett、ほら、ファーストネームのイニシャルをそろえた感じ。モリーの愛情も恐怖も希望も、何もかもをつめこんだような名前です。
そして『GONE WITH THE WIND/風と共に去りぬ』に登場する赤毛の双子、Stuart and Brent Tarletonのようでもあります。演じたのはジョージ・リーヴス(George Reeves)とフレッド・クレイン(Fred Crane)だからね。(←Joは偶然だと言ってます)
あとは、有名な作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Handel)からとったんじゃないかとかも言われてますね。
【特徴】
燃え立つような真っ赤な髪、ママ譲りのずんぐりむっくりした体つき(映画では痩せてのっぽですが)。そうだね、ふたりともチャーリーと似てる。
見た目でも中身でも、母親を騙せるくらいに区別のつかないこのふたり、モリーが送ったイニシャル付きセーターを交換して"Gred" and "Forge"とか言ってよろこんでます。バカですねー。
【杖】
不明
【パトロナス(守護)】
不明
【好きなもの/趣味】
悪ふざけといたずら。
くっだらない"いたずら"なのにじつは聡明さが光る、かなり高度な知識と技術を駆使した発明。
【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明
【持ち物】
フィルチさんのオフィスから盗み出した"忍びの地図(the Marauder's Map)"(『PoA』でハリーに譲る)
【功績】
なんつってもこれでしょー!
Weasleys' Wizard Wheezes(ウィーズリーズ・ウィザード・ウィーズ)!ヴォルディを笑い者にする勢いだYO!
【特殊技能】
悪ふざけといたずら。
もうほとんど特殊技能と呼んでいいでしょう(笑)。果てしないポジティブシンキングと笑いの達人。
【家族/血筋】
現存する、魔法界で最も古い純血の名門ウィーズリー家。もちろん純血。
【経歴/これまでの人生】
1978年4月1日(エイプリルフールズデイ)生まれ!
ホグワーツ魔法学校在籍は1989年〜1996年の春まででグリフィンドール生。勉強するよりいたずら発明に夢中、優秀なウィーズリー家では飛び抜けたデキの悪さで、PrefectにもHead Boyにもならなかった名誉あるトラブルメーカー。
アーサーのように魔法省に勤務してほしいモリーの願いとは裏腹に、双子の夢はずっと前からジョークショップを開くこと。経済的にこれを可能にしたのはトライウィザード・トーナメント(Triwizard Tournament)の多額の賞金を双子に提供したハリーでした。
この双子、OWL'sではそれぞれ3科目しか合格してません。パーシーとは雲泥の差です(笑)。では頭が悪いのかと言えば、これはもうぜんぜん違うわけです。"試験の成績"が自分の夢(ジョークショップ)に必要なかっただけで、彼らの発明品を見ていれば相当に頭が良いのは一目瞭然。なにしろ真面目なハーですら、双子の発明品を見て"素晴らしい"ってほめちゃうくらいですから(笑)。
(『OotP』のネタばれ→)7年生のとき、ホグワーツを卒業するか中退してさっそくシゴトをするか迷ったあげく戻ってきます。ホグワーツならマーケットリサーチにも適しているし、大好きなクィディッチもできるしね。ところが、ドロレス・アンブリッジ(Dolores Umbridge)にクィディッチを禁止され、退学を決意。"ダンブルドアへの敬意を示す"ために、中退はアンブリッジ戦争に勝った後だ!ということで、アンブリッジにいたずらを仕掛け、めいっぱい彼女を困らせた後で、没収されていたほうきを魔法で取り戻し、"Give her hell from us, Peeves."と言い残すと、ほうきに乗って大勢の目の前で学校を去りました。すげー!ヒーローですね。
この大事件はすごいっす。ホグワーツ史上初めて、ピーヴス(Peeves the Poltergeist)が生徒の言うことをききましたよ!なんと、ピーヴスは双子に敬礼すると、それから数週間の間、学生たちや何人かの先生のたすけを得て学校全体をカオスの中に叩き込む大暴動を巻き起こし、アンブリッジにでっかいダメージを与えるわけです。すげー!双子は正真正銘のヒーロー。ピーヴスもこの際だからヒーローです(笑)。
フレッド&ジョージのホグワーツとの決別は『OotP』の大きなクライマックスのひとつです。感動的な名場面ですね。彼らの反逆の痕跡は、にっくきアンブリッジがホグワーツを去るまで放置され、その後にフリットウィック先生
(Professor Flitwick)が片づけます、フレッド&ジョージを偲ぶトリビュートとして一部を残したままね。うーん、the Weasley twins、愛されてます。
っちゅーわけで退学すると魔法界の銀座ダイアゴン横丁(Diagon Alley)でジョークショップ経営!その名も"Weasleys' Wizard Wheezes"!
退学直前には何人かの友達にジョークショップを開店することを告げ、"アンブリッジを困らせる"とう条件付きで割引するから買いにおいで、なんて宣伝までしている(笑)。
ジョークショップ開店までに様々な準備をしてますね。『GoF』ではすでにこっそり通販をはじめてるし(笑)、市場調査や開発商品のテスト(もちろん人体実験)も怠りません。(人体実験の最たるモノはなんとマグル相手です。"ついうっかり"落っことしたTon Tongue Toffees、まんまとダドリー(Dudley Dursley)に食わせたYO(笑)!かわいそうなダッダちゃんのベロはなんと1フィートの長さになって口から垂れ下がってしまいました。)クィディッチ・ワールドカップ(Quidditch World Cup)のときもフェイク杖(fake wands)でルド・バグマン(Ludo Bagman)をよろこばせてたしなぁ。
(『HBPのネタばれ→』)『HBP』では"Weasleys' Wizard Wheezes"大繁盛の様子が描かれています。従業員まで雇ってるぞ、おい。従業員の名前はVerityで意味は"truth"(笑)!
『HBP』に出てくるダイアゴン横丁は、じつは暗いです。ヴォルディ復活の余波でみんなお店閉めちゃって、休業です。ところが!燦然と輝くネオンギラギラ看板のお店がっ!もちろん"Weasleys' Wizard Wheezes"で、看板商品はなんと新開発ポーションの"U-No-Poo"(爆)!このご時世に、世の中なめてます(笑)。ヴォルディ君、かなーりなめられてるんですけど。
"Weasleys' Wizard Wheezes"についてはこちらに詳しく書きました。
【その他】
アーサー・ウィーズリー(Arthur Weasley)の記事に書いたような、ウィーズリー家は王家なのではないかという疑問に答える手がかりを、フレッド&ジョージも少しだけ持っています。もちろんフレッド(フリードリヒ)とかジョージとかが王様からとった名前だ、というのもあるんだけど、ちょっと他の視点から見てみます。
この双子の名前はヘンデル(Georg Friedrich Handel)からとったとも言われている、と書きました。うーん、この説はかるーく見逃しておいていいんでしょーか?ヘンデルといえば宮廷楽長をつとめた人で、声楽曲オラトリオ『メサイア』を作った人で、メサイアは救世主って意味だし、別のオラトリオ『ユーダス=マカベウス』にはコーラス曲の『見よ、勇者は帰る』があるし、オペラ『ジュリアス・シーザー』なんかも君主の曲です。少し意味がありそうな。
ところで、ごくわずかに、たいてい先に記述されているせいか、フレッドの存在感はジョージより若干強いっすね。舞踏会(Yule Ball)でのデートなんかについても言及されてるのはフレッドだけだったりします。でも注意深く読むと、じつはジョージのほうがアグレッシブな性格のようにも思えます。本当は差が無いのかもしれないけど、何をするのも一緒だし、おそらく運命を共にする双子だからな。
心ゆくまでさるお、もんち!