2006年9月7日、FCバルセロナのユニフォームの"純潔主義"という伝統は終わりました。
クラブ創設以来107年の歴史において、(わずかな例外はあったものの)スポンサー無しを貫き通してきたバルサのユニの胸に、ロゴが入る。
思えば、世界中のクラブが胸にスポンサーのロゴを入れてます。経営のためには必要なこと、それがあたりまえ。
それでもバルサは"クラブはソシオのものである"、つまり、"バルサはみんなのものだよ"という開かれた理念のシンボルとして、胸スポンサーを拒み続けてきた。それが、ソシオ(ファンクラブ会員)の誇りであり、さるおがバルサ好きな理由のひとつであり、バルサが愛され憧れの象徴となる原動力のひとつでもあるわけです。
ということは、個人的には、本当は嫌です。たとえ相手(スポンサー)がどこであろうとも。
だってよぅ、一時期は"北京五輪"とか入りそうだったんだぞ。やだよ、かっこええバルサユニの胸に「ぺきんごりん」。ほんと許してほしいです。
ところが実際のバルサの決定は、なんとUNICEF(国連児童基金)とのコラボ!
しかも、非常にトリッキーな契約内容。
契約は5年間。しかーし、なんと、ロゴ使用の義務が無い!
UNICEFのロゴをつけないといけないのは1年間だけで、07-08シーズン以降はどっちでもええよと、好きにすればと、そーゆーこってす。んじゃCLだけつけようかとかね、勝手に決めていいんだって。
UNICEFは国連の機関です。開発途上国とかの恵まれない子供たちへの援助を行う、そーゆー機関。
FIFA(国際フットボル連盟)との間にはすでにパートナーシップを築いているし、"チーム・ユニセフ"というサッカーチームには、ラファとレオが参加してます。
ジョアン・ラポルタさん曰く、UNICEFとの合意は、社会的にチャンピオンズ・リーグを獲ったようなもので、世界の未来を担う子供たちを援助するUNICEFとの協力は、すなわちバルサの未来。
ということで、バルサは毎年、予算の0.7%(約2億2,500万円)をUNICEFへ寄付します。
ぐわぁーっ!"スポンサー契約"じゃねーずら。
スポンサー契約ってゆーのはほら、胸に広告出してあげて、代わりにお金もらうわけです。
お金、バルサが払ってるー!
まさに、前例のない異次元へと、バルサの軌跡は昇華しました。
とりあえず、英断だと思いますね。スポンサー契約すれば年間数十億円が入ってくるわけですが、それを捨てて選んだのは思想としての"Mes que un Club"(クラブを超えた存在)!
もちろんこの判断の是非はまだわかりません。時間が経たないとな。
個人的に、胸にロゴが入るのはほんとは嫌、っちゅーのはさるおの中では変わらない。政治的な策略も大いに感じるしねぇ。
でも英断なのも間違いないので、ゆるしてあげる。
ついに胸ロゴ誕生。良かれ悪かれユニが"汚される"日がきましたが、広告ではなく名誉を着るのだと、そう思うことにします。
CL初戦(レフスキ戦)からお目見えっす。
心ゆくまでさるお、もんち!