『CRASH/クラッシュ』を観たよ。『クラッシュ』という映画はたくさんあるので、えーっと、アカデミー賞3部門を制した2004年のCRASHです。
監督は『MILLION DOLLAR BABY/ミリオンダラー・ベイビー』のポール・ハギス(Paul Haggis)。
出演は『HOTEL RWANDA/ホテル・ルワンダ』のドン・チードル(Don Cheadle)、マット・ディロン(Matt Dillon)、怒りっぽい偏見女を演じているときがいちばん素敵な(笑)サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)、『TAXI NY』のジェニファー・エスポジート(Jennifer Esposito)、ウィリアム・フィクトナー(William Fichtner)、『THE MUMMY/ハムナプトラ』のブレンダン・フレイザー(Brendan Fraser)、テレンス・ハワード(Terrence Howard)、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(Chris 'Ludacris' Bridges)、『THE CHRONICLES OF RIDDICK/リディック』のタンディ・ニュートン(Thandie Newton)、ライアン・フィリップ(Ryan Phillippe)、ラレンズ・テイト(Larenz Tate)、マーヴィン・ゲイの娘ノーナ・M・ゲイ(Nona M. Gaye)、マイケル・ペーニャ(Michael Pena)、迫力あるロレッタ・ディヴァイン(Loretta Devine)、ショーン・トーブ(Shaun Toub)、ビヴァリー・トッド(Beverly Todd)、キース・デヴィッド(Keith David)、『SAW III』にも出ちゃうバハー・スーメク(Bahar Soomekh)、トニーダンザ(Tony Danza)、カリーナ・アロヤヴ(Karina Arroyave)、ダニエル・デイ・キム(Daniel Dae Kim)
これは切ない群像劇です。群像劇ってゆーとなんとなく退屈な作品が多いような気がしないでもないですが、これは佳作なドラマだな。
"群像"なので、こりゃこまかく書けません。みなさんの諸事情を描いてるから。
さまざまな人種、それぞれの事情、価値観、思い込み、いろんなものが入り混じり絡み合って、人と人、人種と人種の間に、摩擦が起きている。その緊張感から一気に引き起こされる"クラッシュ"の連鎖が、人々の運命を大きく揺さぶる。
観ているこっちも揺さぶられます。
もちろん同じ人種であっても人々は衝突しあうんだけどさ、映画『クラッシュ』はロスという舞台をうまく使って、人種間の偏見を描いてますね。でも説教じみてるわけではなく、淡々と、哀しく切ない運命の交錯を描いています。
登場人物それぞれの人生がぶつかり合う終盤は、鮮烈ですらある。
人間ってね、不器用だなぁ。
http://www.crash-movie.jp/
じんわりと息苦しい、ほんとにいい映画だよ。
LAに降る雪に、また考えさせられてしまいます。
心ゆくまでさるお、もんち!