2006年10月11日

サッカー界でネタ人生をひた走るその男の名は・・・

さるおです。
ちがう。さるおじゃない。

ネタ人生をひた走るその男(1)の名はジョゼ・モウリーニョ。
野郎め、今度は自分とこの運動場に砂撒きやがった。ちっくしょう。
ってこの人は、以前、名レフェリーのアンデルス・フリスクさんを引退に追い込み、すっかりヒール役が定着するとベンチ入り禁止になったり個人で180万円の罰金を払ったり、ついでにチームに670万円の罰金を払わせてみたり、ついにはさるおんちにまでチェルシー印のバルサユニを送り付けてきたかと思うと(なんでだよ)、水撒いてスタンフォード・ブリッジを"田んぼ"に変えた犯人のホセ君です(笑)。
今度は数トンにもおよぶ砂を撒きやがって、ちくしょう、笑けてしまったじゃないか。なんだよ、おまえ。
そんないじわるしなくったってチェルシーは強いっす。でもやってしまう、まさかのネタ人生(爆)。
さるおの中でも、ほとんど愛に昇華してしまいつつある、モウ様へのこの思いは何なのか。

ネタ人生をひた走るその男(2)の名はマルコ・マテラッツィ。
ジダンさんの頭突きを食らい、なぜかランジェリー姿の闘犬ガットゥーゾを抱きしめ、"ジダンを家に呼んで俺のユニをプレゼントする"という完全にどーかしている謝りかたで仲直りしようとしているマテ番長。「どの選手にも秘密兵器がある」というフレーズとともに、まずサッカーボールを胸でトラップした後、ボウリングの球を手始めに、頭から突進してくるアメリカンフットボール選手、四輪駆動車などを胸で止めてしまうという、まさかの頼もしい頭突きネタ・テレビコマーシャル(ナイキ)によろこんで出てしまいつつ(http://youtube.com/で"MATERAZZI NIKE"で探してね。笑けます!)、「50年たってもみんなあのことは覚えているだろーが、僕がW杯で決めた重要な3ゴールのことは忘れ去られる。僕は、イタリアサッカーが困難な時期を過ごしていたことのツケを払わされたんだ。僕だけがね。ありがたいことに、僕は包容力があるんだけどね」と、イタリアサッカー界のツケじゃねーだろーとは思うものの、包容力なのかどうかよくわからないパワーをみなぎらせながら世を憂いているカテナチオ番長のマテ様。
「ジダン何してる。まだ試合を失ってないじゃないか。でも、髪の毛はなくなっちゃったけど・・・」とそれこそ秘密兵器満載のキケンな"頭突き本"まで発行してしまいながらも(『What I really told Zidane』は10ユーロです。)、儲けはUNICEFにあげちゃうという、これぞ包容力。
これぞネタ人生(爆)。
もとから愛しています。この本買います。

というか、そんなことよりW局よ、第6節はまだ解決しないのか。さっき質問メールを送ったぞ。
【追記】「現時点でスペインサッカー連盟とセビリアとの間でテレビ放映権に関して未だ合意に至っておらず、セビリア戦の放送ができません。今後試合開催までに両者の間で合意した場合「バルセロナvsセビリア」をお送りする予定です。」だそうです。
"デル・ニド会長、映像配信会社と交渉"って言ってからもう1ヶ月経つんですけど、何やってんだ。早くしろー。

心ゆくまでさるお、もんち!
 


posted by さるお at 07:38| Comment(12) | TrackBack(2) | フットボールあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

I will judge you. Your blood shall flow throughout the land. と言っている待望の『SAW III』がMPAAにジャッジされてあわや公開延期の危機(爆)!もちろんR指定

さるおです。
くそったれくそったれ(笑)。

いきなり何かとお思いでしょうが、あとはケツさえ見せれば、これでさるおはR指定だYO!

何の話かというと、『SAW III』があぶない。危機に瀕しています。
詳しくはこちらを読んでいただければわかりますが、どうやら"あまりに凄惨"らしく、一般作品として「公開危機」に陥っています。ひゃっほーい!全米公開は10月28日、日本上陸はハロウィーンに間に合わず11月18日で、なんと本国では審査そのものが4回も差し戻され、あわや公開延期かという噂も飛び出た問題作。5回目にどうにか"PG-17"というR指定になって、こーゆー映画を17歳のもうオトナなよい子たちが親と観に行ってどーしろってゆーんだか、とにかくそういうくくりに決まったらしい。日本でも、成人指定は避けたいなぁということで、現場は大変そうです。(【追記】R-15に決定したYO!

で、こちらの、バウズマン監督のインタビューによれば、"Yeah, it is. It’s funny. Like I just watched a film recently that was rated R and I couldn’t believe it. They used the word ‘f**k’ twice and they showed a backshot of the man’s butt and it got rated R. I’m like, ‘That got the same rating as my movie’s going to get, which is killing people, yet I’ll have the same R as someone who said ‘f**k’ twice.’ It’s crazy."
(さるお訳:おかしくね?こないだ観た映画がね、‘f**k’って2回言ってケツ見えたからR指定って、おかしくね?ほんで、おいらが撮った猟奇殺人映画も同じR指定って、なんかおかしくね?)
なんて言って監督さんも笑ってしまっている。
そ、そうか、そんなくらいでR指定か!
ということで、さるおも冒頭でいきなりくそったれ2連発。でR指定まであと一歩(これでケツさえ見せれば・・・勇気出せ)。コドモらよ、スターメンバーは超キケンなのだ。(大暴走)
→どれくらいキケンかはこちらの記事でよーくわかるNE(涙)!

さっきの記事には、「同シリーズは密室監禁ものとして話題になり、新作では、顔にまでに鎖を付けられるといった、悲惨なシーンが増えた」って書いてありますが、顔に鎖がつくのがまずいんですかね。『ヘルレイザー』はあんなに可愛い映画なのに(泣)。

ちなみに、"Rating"というのは、映画鑑賞の可否を年齢で区分する等級付けのことで、アメリカだとMPAA (Motion Picture Association of America)が、日本だと映倫がこの作業をやってます。
R指定(アメリカ)っていうのは、17歳未満の観賞には保護者同伴っちゅー等級です。『SAW III』はこれにあたります。禁止ではなくて"PG-17"ですね。PGっていうのは"Parental Guidance"の略で保護者同伴って意味です。そうそう、コドモ映画祭りの『ハリー・ポッター』(←こちらはかわいいパロディ)4作目もまさかのPG-12(爆)。
日本だと、"R-18"とか"R-15"とかがありますが、Rは"Restricted"の略で禁止です。
この"Rating"に抵触しない作品はG指定(一般指定)といって、何の制限もないやつですね。
日本の基準は欧米と比べるとゆるいっす。例えば『ファイトクラブ』はアメリカではR指定(PG-17)、日本ではPG-12。

しかしつくづく、基準がよくわからない。くそったれ2連発でケツが見えたらR指定。
他にもビッグな作品でR指定といえば、『パッション』『マトリックス・リローデッド』『グラディエイター』『アメリカン・ビューティー』『恋に落ちたシェイクスピア』『イングリッシュ・ペイシェント』『ブレイブハート』『シンドラーのリスト』そしてなぜか『レインマン』。うーん基準がぜんぜんわからない。

でですねぇ、さるお発『SAW III』完全大予想です。が、記事がもう長くなっちゃったしなぁ、日本の公式サイトを見ると「謎は新たに生み出される!」なんて書いてあって、こうまで"新しい話だYO!"と明言されるとすでに予想は不可能なんじゃないかと思います(涙)。

しかしまぁさるおとしては、3月12日の記事、それから8月9日の記事8月18日の記事にはエゼキエル書まで総動員して、わかる範囲のストーリーを書いてしまっているので、えーっと、まとめておきましょう。

ある夜、リン・デンロン医師(Doctor Lynn Denlon(Bahar Soomekh))が仕事の帰りに拉致られる。で、きったねー廃工場の病室に連れて行かれると、そこにいるのは愛弟子アマンダとともに姿を消したヨボヨボと死にそうんなってるわりになぜか顔色のいいジグソウ(Tobin Bell)で、「ジェフ(Jeff (Angus Macfayden))のゲームが終わるまで生かしておかなければならん。むっはっはー」と言われ、電動ノコギリ片手に、リンちゃんのゲームはジグソウ延命。
リンちゃんはおそらく過去にコドモを死なせている。そして今も、だんなの他に愛人つくったりして罪多き女医です。

目覚めたら、食肉工場の地下室
扉を開けると、鎖につながれた3人の男女
貯蔵庫には、最愛の息子を飲酒運転で轢き殺した男
解体場には、犯人に軽罪しか与えなかった判事
冷凍庫には、ひき逃げを目撃しながら証言しなかった女

ということで(4行目は意味不明ですが無視して)、最愛の息子を失ったジェフが起きるとブタマスクのルーツ、食肉工場。冷凍庫には目撃者なのに証言せんかった裸族の女(デニカちゃん?)が、ミンチ部屋には犯人にあまあまの判事さんが、寒い貯蔵庫におるのは息子を轢き殺した犯人君(J. LaRoseさんかな)がおる。
「俺は、息子を殺した人間たちを処刑するのか?」というのがジェフのゲーム。
で、ジェフのゲームが終了し、今度こそジグソウ先生は死ぬわけですが(ほんとか)、自身の死後も続く、さらにドッキドキの新ゲームが用意されていた!プレイヤーはジェフとリンちゃんと、もしかしてアマンダも諸事情により参戦。うりゃぁーっ!
もうこうなったら、せっかく3部作通して出演しているケリーさん(Dina Meyer)も拉致られて、うりゃぁーっ!

ということで、まるで収拾がつかないさるおですが(大粒の涙)、とにかくジグソウ先生には壮絶に死んでいただきたい。よろしくお願いします。
映像的には『Silence of the Lambs/羊たちの沈黙』的と言うか、いい感じです。R指定ぐらいはあたりまえなんですが、無修正では"R指定すら"得られなかった"あまりに凄惨"な『SAW III』を、本当はカットなしで、ゲリラでいいからそのまんま大スクリーンで観たかったです。(大暴走アゲイン)

オフィシャルサイトはこちら↓です。予告編の映像が新しくなってるよ。
http://www.saw3.com/

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:45| Comment(6) | TrackBack(1) | SAWについての情報あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

カエル女がまさかの可愛さ

さるおです。
"さるおのハリポタ辞典[人物]R.A.B."に超重大な追記があります!

『Harry Potter and the Order of the Phoenix/ハリーポッターと不死鳥の騎士団』に出てくる、もう読んでる方はご存知のカエル女ドロレス・アンブリッジ(Dolores Umbridge)が、まさかのかわいさ(爆)。

umbriege.jpg

この人は『VERA DRAKE/ヴェラ・ドレイク』で泣かせてくれた名女優イメルダ・スタウントン(Imelda Staunton)さんです。ものすごい大女優です。
彼女の映画をまだ観てない方にはぜひ『VERA DRAKE/ヴェラ・ドレイク』を観ていただきたいなぁと思います。
今度はすごく憎たらしいおばちゃんを演じて(コメディも得意だし)、また圧倒してほしいっすね。楽しみ。

ルナ役のエヴァンナ・リンチ(Evanna Lynch)は、世界でいちばん美しい死体のローラ・パーマー(『TWIN PEAKS』のシェリル・リー(Sheryl Lee))に似てる気がしますが、いやー、リンチさん可愛い。

lunalovegood.jpg

イアリングがね、そうか、映画だとこうなるのか。可愛いっす。

さるおの大好きなダーズリー家のみなさんも元気だYO!

ダーズリー.jpg

ペチュニアさん、若いっすね(汗)。
ダッダちゃんもすっかりギャングになって、よかった、よかった(大汗)。

心ゆくまでさるお、もんち!

2006年10月08日

映画鑑賞感想文『ヴェラ・ドレイク』

さるおです。
『VERA DRAKE/ヴェラ・ドレイク』を観たよ。
監督・脚本は『NAKED/ネイキッド』『SECRETS & LIES/秘密と嘘』『人生は、時々晴れ』のマイク・リー(Mike Leigh)。
出演は、ヴェラ・ドレイク役に『SENSE AND SENSIBILITY/いつか晴れた日に』『SHAKESPEARE IN LOVE/恋におちたシェイクスピア』のイメルダ・スタウントン(Imelda Staunton)。この人は舞台に立っていることが多いホンモノの実力派大女優。この人大好きです。観ていると圧倒される。泣けるほどにものすごい素晴らしい演技をする人です。
夫のスタン・ドレイクにはフィル・デイヴィス(Philip Davis)、息子のシド・ドレイクはダニエル・メイズ(Daniel Mays)、娘のエセル・ドレイクはアレックス・ケリー(Alex Kelly)。スタンの弟フランク役はエイドリアン・スカーボロー(Adrian Scarborough)、ちょっと悪役のリリーはルース・シーン(Ruth Sheen)、エセルにプロポーズするレジー役は『GANGS OF NEW YORK/ギャング・オブ・ニューヨーク』『M : i : III/MISSION: IMPOSSIBLE III』『V FOR VENDETTA/Vフォー・ヴェンデッタ』にも出ちゃっているエディ・マーサン(Eddie Marsan)、憎まれ役だけど本当は哀愁にどっぷりのウェブスター警部はピーター・ワイト(Peter Wight)、そして裁判長を演じたのが『IRIS/アイリス』のさすがアカデミー俳優なジム・ブロードベント(Jim Broadbent)。

ぐわぁー、みなさん泣けるいい演技です。まいった。
しかも、出ました、さるおが好きな"救いの無い映画"。ほんとまいった。

ヴェネチア国際映画祭金獅子賞・主演女優賞受賞、こりゃ獲るのもあたりまえ。世界中が、1つの作品、1人の女優、そしてヴェラ・ドレイクに、慈しみと賛美の拍手を送るのも、こりゃあたりまえ。
なぜかというと、えーっとですね、心の内側を描いているからです。

まず、オープニングがすごい。すごいというより、ずるい(笑)。
ヴェラ・ドレイク、知りませんか?こーゆー人、身近にいませんか?
スタメンのよい子のみんな、みんなのママ、あるいはおばぁちゃんが、こうじゃなかったかい?
女の人ってね、じっとしてないです。常に体を動かして、休みなく働く。子供の頃っちゅーのは男子も女子もナマケモノっす。オトナになっても、会社務めなんかしてる場合はけっこうナマケモノですが(働き者のよい子たち、暴言ですみません。さ、さ、さるおがナマケモノだったんだよ、本当にすみません)、さるおのパパママの世代、あるいはもっと上になると、女の人ってちょっと信じられないくらいに疲れ知らずです。"おかあちゃん"って本当にエライんだよ。こういう"おかあちゃんの姿"ってものすごく美しいんだよ。
「寸暇を惜しむ」って、こーゆーこと言うんだよね。
で、"おかあちゃんの美しさ"がさるおの心をもうわしづかみ。

1950年イギリス、労働者階級の人々が暮らす界隈でのできごとです。
ヴェラには幸せな家庭があってね、寸暇を惜しんで病気の隣人を訪ねちゃぁ明るく甲斐甲斐しく世話を焼き、忙しいしお金はたくさんないけれど、充実してて、満たされてるわけです。
ただし1つだけ秘密がある。ヴェラは、望まない妊娠をした"困っている娘さんたち"の堕胎を無償で“助けて”いたんすね。
ところが、助けた娘さんのひとりが具合が悪くなっちゃって病院に運ばれて、なんだかんだでヴェラの秘密が白昼の下に晒されるわけです。
この頃のイギリスでは"いかなる場合でも"人工妊娠中絶は重罪です。で、ヴェラは逮捕、裁判にかけられる。

警察が踏み込んできたときのヴェラの表情。あぁ、イメルダ・スタウントンってほんとすごい。
さるおは今んとこタイーホ経験がないですが、それでも息苦しいほどの動揺が伝播してきます、動かないヴェラから。
ものすごいドキッとしたんだよね、わかってたんだもん。
ヴェラの動揺が、放心が、恐怖と不安が、怯えて泣きたい気持ちが、痛いくらいに観客を飲み込んでしまう。
驚いたり、善人ぶったりしない、等身大の人間の反応をしている。怯えて恐怖に打ちのめされる等身大の姿が見える。
「家族にはどうか言わないでください」
あまりのリアリティに泣けちゃうんでござる。

その後のヴェラの心理描写もものすごいっす。イメルダ・スタウントンの底力を見せ付けられた思いがします。もう演技じゃないね、あれはヴェラだ。あー、泣ける。
追いつめられたヴェラに家族よりも先に(っつってももう家族になってるけど)声をかけるレジーという役どころも素晴らしい。
短時間でものすごい風格のジム・ブロードベントもさすがっすね。

ダイヤの心を持つヴェラは、1950年イギリスのような弱者に厳しすぎる社会で“困っている娘さんたち”を助けずにはいられなかった。
そしてダイヤの心を持つがゆえに、誰かを恨むことも反撃することもないのである。恐怖に怯えて、ただ黙って、泣きたい気持ちを我慢しているのである。

すごいな、この作品は。社会が抱える闇や、中産階級の暮らしや思想と労働者階級のそれとの対比も描いているし、幸せが一瞬にして崩れ去る厳しい試練、一家が懸命に試練をくぐり抜けようと格闘する姿、受け入れるとはどういうことか、赦すとはどういうことか、あまりに深いこれらのことを、存分に描いています。

ヴェラ・ドレイクとは何者か?
そう聞かれたら、こう答える。"聖女"だと。

"困っている娘さんたち"は救ったけれど、ヴェラの運命は救われませんでした。最短で1年半ぐらいかぁと涙目になっていたところに、2年6ヶ月の禁固刑。"思っていたより悪い"っていうね、こういうリアリティがずっしり来ます。
映画のヒロインなのに、常に予測より少し厳しい状況に置かれている。ほっとするところが無い。素晴らしい重苦しさです。

この作品には最低限の"希望"がある。ドレイク家のみなさん、レジーも一緒にね、待ってますから。
でもまたこの、待つことしかできないというリアリティが、もう少しマシな希望の欠如が、ほんと素晴らしい。

ダイヤの心を持つ聖女ヴェラ・ドレイク。あまりに無防備なヴェラの姿に泣いてしまいますよ、うん。1950年当時、その罪で収監されていた多くの人が、母であり祖母であった、"古き良き時代"の影の苦しみを思って泣いてしまいます。
素晴らしい作品です。
"動揺"をこれほどリアルに描いた作品もないんじゃないかなぁ。泣ける名演を観て泣いてください。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:10| Comment(8) | TrackBack(13) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

さるおのハリポタ辞典[年表] ハリー・ポッター年表2 Chamber of Secrets解錠〜浄化開始

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、これまでの歴史を振り返ります。第2弾は"Chamber of Secrets解錠〜ヴォルディの浄化作戦開始"です。
わかっている範囲で書きますが甚だし〜く未完成だと思うので、ご意見ご感想だけじゃなく間違いでもなんでもいろいろご指摘くださると嬉しいYO!っちゅーことは、調べてなんかわかったらとか、スタメンのよい子になんか教えてもらったらとか、必要に応じて加筆・修正します。決定的に重大っぽい加筆・修正をしたら別記事でお知らせしますが、そーじゃないときはお知らせしませんので、そのへんは許してください。
たぶんだけど、『HP7』の大予想の手がかりになる大事な年表のつもりです。
訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
この年表は完全ネタばれエントリーです。重要ネタばれ個所も反転色にしません。くれぐれもご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

※はっきりと年がわからないものは、c.をつけます。"circa"の略で"およそ"の意味です。
※記載が長くなっちゃうのでできるだけシンプルに書きます。

c.1943 ヴォルディがChamber of Secrets解錠
1943/6/13 ヴォルディがバジリスクを使ってマートル殺害
c.1943/6/13- ハグリッド退学
(マートルの死亡は年度末です。ヴォルディが5年生の期末、ハグリッドは3年生のおわりに退学になってます。例の日記(後のHorcrux-1)にトムが封じ込めたのは"16歳の自分"、ということは、この時点で自らの"偉業"を日記につけてるわけです。ただし、ヴォルディはまだHorcruxを知らないので、日記はマイ・ペンシーヴのようなもので、インタラクティブにはなってません)

1944/7-8 ヴォルディがモーフィンの杖を用いて実父リドルSr.とその父母をAKで殺害し、モルフィンから指輪(後のHorcrux-2)入手
1944/7-8 罪を着せられたモーフィン、アズカバンに収監(その後アズカバンで死亡)
(ヴォルディは、7年生になる前の夏休み、初めて実家を訪ねます。自分探しの旅。これは後のハリーと同じです。つくづく、ハリーとヴォルディの人生は酷似している。黒い髪、同じ言動、親を知らず、苛酷な少年時代を過ごし、6年生が終わると故郷を旅する。ヴォルディは初めてのふるさとで、父方の家族皆殺し(ハリーはそうならないけれど、ゴドリック・ホロウで何か見つけることでしょう)。母方の実家からはペヴェレル家の紋章がついた黒い石に銀の台座のゴーント家に代々伝わる家宝の指輪をゲットです。ちなみに『HBP』の中でこの事件は、ヴォルディ16歳のときとされています。計算がどうもおかしいぞ、17歳のはずなのに・・・)

1944/9-1945/6 ヴォルディがHorcruxについてある夜Slug Clubのおわりにスラグホーンに質問
1945/6 ヴォルディ、ホグワーツ卒業
1945 ダンブルドアが闇の魔法使いグリンデルバルドを撃退
(すでに3人のマグルを直接殺害しているヴォルディがスラグホーンに特に聞いてみたかったこと、それは"Horcrux"を1つ(魂を2つに分割)以上作ったらどうなるのか?ということでした)
(グリンデルバルドが撃退されたときヴォルディは18歳。たとえばLittle Hangletonで、あるいは就職先のB&B経由で、この2人が会ってる可能性は大いにあります。いや、ヴォルディは、Horcruxについてグリンデルバルドから聞き知ったからスラグホーンに質問した、と考えるのが妥当かもしれんです。だって、ホグワーツの図書館にHorcruxに関する資料がないということはハーがおしえてくれました、つまり、ホグワーツで独学でHorcruxを学ぶことはできない。ということは先生にダイレクトに質問しない限り(←スラグホーン以前でこれはありえない)情報源は外部です。それを知ったダンブルドアがグリンデルバルドを撃退したのかな?そうじゃなくても撃退はしたんだろうけど、時期的に、Horcruxに関する知識をヴォルディに与えまいとした可能性はあります。ちなみに、"撃退"と言っても、ダンブルドアがグリンデルバルドを殺害したかどうかは不明)


1945/6 ヴォルディ、ホグワーツ卒業
1945/6- ヴォルディはアルマンド・ディペット校長に雇用を要請するが却下され、ノクターン横丁のB&Bに就職
1946 ヴォルディ(19歳)がSSロケット(後のHorcrux-3)とHHカップ(後のHorcrux-4)の遺品をヘプジバ・スミスから盗み出し、ヘプジバ殺害
(ヘプジバ・スミスはハッフルパフの子孫。ロケットはB&Bから購入して保管してました。ここまでですでにヴォルディは直接4人を殺害し、Horcruxにする(した)物品もすでに4つ手に入れてます)

c.1940代/2/6 アーサー・ウィーズリー誕生
c.1950/10/30 モリー・プルウェット誕生
1951 ベラトリクス・ブラック、リタ・スキーター誕生
c.1953 アンドロメダ・ブラック誕生
c.1954 ルシウス・マルフォイ誕生
1955 ナルシッサ・ブラック誕生
(ベラ、アンドロメダ、ナルシッサはシリウスのいとこ3姉妹)

c.1956/12月 マクゴナガルがホグワーツに就職
c.1956 ヴォルディ(すでに自称Lord Voldemortを公言)は、ダンブルドア校長にDADA教員としての雇用を再要請するも却下される
c.1956 DE発足(Rosier、Nott、Mulciber、Dolohovらが活動参加)ヴォルディ29歳
(就職を拒否されたのがムカついてDE発足(笑)。いや、そうではなくて、Horcruxも作って無敵なオレ様が拒絶されたので、怒っちゃったんだろうな。ダンブルドアが言うこと聞かないから、DE使って、イノセントなよい子たちを"浄化"と称して殺してやろうと、そういうことかもしれません。これでヴォルディがダンブルドアを"champion of commoners, muggles and mudbloods"と呼ぶのも納得できる。だとすると、『HBP』で毒飲んでダンブルドアが後悔していたのはやっぱりこのときの判断だったかもしれないな。あんときやっつけときゃよかったなと。あるいは、すでにHorcruxを作られちゃったので1発で倒せない面倒な相手になってしまった、んなことならヴォルディとグリンデルバルドが接触する前にグリンデルバルドをやっつけときゃよかった、そんな感じかもしれません)

c.1957-1958 バーサ・ジョーキンズ誕生
c.1958/1/9 セヴルス・スネイプ誕生
c.1958/3/10 リーマス・ルーピン誕生
c.1958 リリー・エヴァンス、シリウス・ブラック、ピーター・ペティグリュー、ジェームズ・ポッター誕生
1959- ペチュニア・エヴァンス誕生
1961 レグルス・ブラック誕生
c.1963 バーティ・クラウチ・Jr.誕生
c.1969 アーサーとモリーが駆け落ちして結婚
1969/9 ジェームズ、リリー、シリウス、リーマス、ピーター、セヴルス、ホグワーツ入学
c.1970〜 ヴォルディ"浄化"開始
(リリーがねーさん、ペチュニアが妹、正確な年齢差は不明)
(シリウスとレグルスは、誕生月がわからないものの年で言えば3歳違い)
(結婚したときモリーは19歳だと思われ、アーサーはもうちょっと上かな)
(1960年代後半か1970年代になってから、ヴォルディがDEを従えて"浄化"の名の元に大殺戮巡業開始です)


やっぱり気になるのはHorcruxの作り方。ヴォルディがHorcruxの作り方を知ったのは、早くて1944年夏。グリンデルバルドが、スリザリンの末裔ゴーント家を訪ねてLittle Hangleton付近にいたとしたら、あるいはヴォルディがグリンデルバルドに会いに行ってそれから故郷を訪ねたとしたら、グリンデルバルドはヴォルディにHorcruxの作り方をおせーてあげたことでしょう。ヴォルディは、それ以前に間接的に(バジリスクを使って)1人と、そのときに直接3人(リドルSr.とその父母を殺害)を殺害している筋金入り。Horcruxってステキ!と思って、さっそく既に持っている2つ(日記と指輪)をHorcruxにしたかもしれません。そしてヘプジバからカップとロケットを手に入れると、ヘプジバ殺害分とあわせて、計4つのHorcruxを持つに至った。
もしHorcruxの作り方を知ったのがもう少し遅くて、誰かを殺害した"直後"でなければHorcruxを作れない、ということであれば、ヘプジバ殺害が1つ目を作るタイミングになっちゃいますが。

第1弾の"〜Lord Voldemort誕生"はこちらです。
第3弾の"ウィーズリー家次世代誕生〜ポッター襲撃"はこちらです。
第4弾の"シリウス逮捕〜フランク・ブライス殺害"はこちらです。
第5弾の"第442回QWC決勝戦〜"はこちらです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 04:59| Comment(4) | TrackBack(0) | さるおのハリポタ年表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

映画鑑賞感想文『フレッシュ・デリ』

さるおです。
劇場未公開のデンマーク映画『THE GREEN BUTCHERS/フレッシュ・デリ』(原題:DE GRONNE SLAGTERE)を観たよ。
監督・脚本は『IN CHINA THEY EAT DOGS/ゼイ・イート・ドッグス』の脚本家アナス・トーマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)。
出演は、この後『KING ARTHUR/キング・アーサー』なんかに堂々と出てしまったマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)と、さるお的名作『JOLLY ROGER/キング・オブ・パイレーツ』のニコライ・リー・カース(Nikolaj Lie Kaas)!

北欧映画らしいトーンのホラー・コメディだYO!
おもしろかったです。静か〜な笑い満載ですが、中でもボウリングのイメトレ・シーンがいちばん笑えます、ここはベタベタですけど。スヴェン最高。
ストーリーは言うまでもなく、人肉マリネ"チッキー・ウィッキー"屋の話(爆)。

フレッシュ・デリ.jpg

文字にしてしまうと身も蓋もないですが、ちゃんとドラマがあるんだよ。不器用なスヴェンが抱える哀愁といらだちと狂気。それから、ビャンが7年前から引きずる過去、7分違いで生まれた双子の弟アイギルとの対峙。そしてじつは、マリネソースが美味かったんだという、まさかの泣かせる展開(笑)、いやぁ〜、ドラマっす!

驚きの強引なエンディングね、リーネ・クルーセ(Line Kruse)演じるアストリッドは、えーっと、まだたぶん知らないんすよね。ということで、肉屋の男2人のヒミツっす。

さるお的にはすごく愛おしい名作『JOLLY ROGER/キング・オブ・パイレーツ』の方は、絶対にさるおを怒らない広い心の優しいよい子必見だYO!(ほんとにおもしろいんですが、とにかく今のうち謝っときます。ごめんなさい、迷作です。)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:03| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

さるおのハリポタ辞典[年表] ハリー・ポッター年表1 〜Lord Voldemort誕生

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、これまでの歴史を振り返ります。第1弾は"Lord Voldemortの誕生まで"です。
わかっている範囲で書きますが甚だし〜く未完成だと思うので、ご意見ご感想だけじゃなく間違いでもなんでもいろいろご指摘くださると嬉しいYO!っちゅーことは、調べてなんかわかったらとか、スタメンのよい子になんか教えてもらったらとか、必要に応じて加筆・修正します。決定的に重大っぽい加筆・修正をしたら別記事でお知らせしますが、そーじゃないときはお知らせしませんので、そのへんは許してください。
たぶんだけど、『HP7』の大予想の手がかりになる大事な年表のつもりです。
訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
この年表は完全ネタばれエントリーです。重要ネタばれ個所も反転色にしません。くれぐれもご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

※はっきりと年がわからないものは、c.をつけます。"circa"の略で"およそ"の意味です。
※記載が長くなっちゃうのでできるだけシンプルに書きます。

382 BC オリバンダー杖店開業
c.1000 4賢者によりホグワーツ魔法学校設立
c.1294 第1回トライウィザード・トーナメント(TT)開催
1325 ニコラス・フラメル誕生
1473 第1回クィディッチ・ワールドカップ(QWC)開催
1492/10/31 Sir Nicholas de Mimsy-Porpington没(ほとんど首なしニック)
(このへんはたぶん近代史と関係なさそうですが、さるおは勝手にホグワーツ創設が999年なんじゃないかと思っています。"999"になる理由のひとつはもちろん衝撃的なこちらです。『HP7』でシリーズ完結して、1999年に新たにゼロスタート。ハリーは"ハリポタ的世紀末"に現れた選ばれし者で、シリーズ完結とともに新たな千年紀に入るんじゃないかな)

c.1835 グリゼルダ・マーチバンクス誕生
c.1845 アルバス・ダンブルドア誕生
1847 フィニアス・ナイジェラス・ブラック誕生
(1845年の"ダンブルドア以降"からが近代史ですね。ホグワーツ生だったころのダンブルドアについては、『OotP』でNEWT試験官グリゼルダ・マーチバンクス(Griselda Marchbanks)が少し説明しています。ちなみにこのグリゼルダおばーさんは『OotP』時点で160歳代です)
(フィニアスはシリウスのひーひーじいさん、年代不明ですがホグワーツの校長になった人)


c.1891 ダンブルドア、ホグワーツにTransfigurationの教諭として赴任
c.1908/1-2 メローペ・ゴーント誕生
(メローペはヴォルディのママになる人です。父と兄に虐待されていた子供時代は"ほとんどスクイブ"と形容されていることから、教育は受けていないと思われる。見栄っ張りなおとうちゃんマーヴォロがこの娘を外に出す気はなさそうだしな)
1920 ドレア・ブラック誕生
(ドレアはブラック家の生まれですが、後にポッター家に嫁ぐ人です。シリウスから見ると2世代前の人ですが、1958年にジェームズが生まれていて、ジェームズの両親は"若くなかった"わけだから、この人はジェームズのばあさんではなくて、かあちゃんですね)ブラック家の家系図はこちらです。

c.1925/8-9 モルフィン・ゴーント(メロペの兄)がトム・リドル・Sr.を攻撃。マーヴォロは実娘メローペを攻撃し、モルフィン、マーヴォロ、共にオグデンに逮捕されアズカバンに収監
(1925年の事件はダンブルドアのペンシーヴ内で見ました。ここでペヴェレルの紋章が刻まれたスリザリンの指輪(指輪:後のHorcrux-2)や首飾り(SSロケット:後のHorcrux-3)が登場してますね)

1925 ルクレティア・ブラック、ウォルブルガ(Walburga)・ブラック誕生
1925/8-1926/2 メローペ(18歳)がlove potionを用いてリドルSr.と駆け落ち結婚
(すごく無理矢理な、不自然な結婚です)

1926/3 マーヴォロが6ヶ月の刑期を終えてアズカバンから帰宅
c.1925/10/4 ミネルバ・マクゴナガル誕生
c.1925 オーガスタ・ロングボトム誕生
1926/5-12 リドルSr.が家庭放棄、メローペが生活のためSSのロケットをボージン・アンド・バークス(B&B)に売却
1926/12/31 トム(後のヴォルディ)誕生、母メローペ(18歳)は出産の1時間後に死亡し、ヴォルディは誕生早々に孤児院にあずけられる
1926 フィニアス・ナイジェラス・ブラック没(79歳)
c.1927 マーヴォロ没
1928/8-9 モーフィンが3年の刑期を終えてアズカバンから帰宅
c.1928/12/6 ルビウス・ハグリッド誕生
1929 オリオン・ブラック誕生
(ルクレティアはシリウスの父方の叔母、ウォルブルガはシリウスのママさん)
(マクゴナガルとヴォルディは1歳違いっぽいです。ハグリッドとヴォルディは2歳違い)
(オーガスタはネビルのばーちゃん、オリオンはシリウスのパパさんです)


c.1936/9 マクゴナガル、ホグワーツ入学
1938/9 トム、ホグワーツ入学
(マクゴナガルとネビルのばーちゃんとシリウスのママさんは同級生らしく、トムも、ハグリッドも、みなさん年が近い。トムはホグワーツ入学時、すでに日記帳(後のHorcrux-1)を持っていたかもしれません)

1938/9- トム、未来の2世代DEとなるエイヴリー、レストレンジを従える
1938 キグナス(Cygnus)・ブラック誕生
1940代 ホラス・スラグホーン、Potionの教諭に就任
c.1940/9 ハグリッド、ホグワーツ入学
c.1943/-6 トム(5年生)が仲間内では自分のことをLord Voldemortだと言い始める
(ここからさるおも卿に敬意を表して、トムをヴォルディを呼びます)
(キグナスはシリウスの母方のおじさんでトンクスのじいさんね)


第2弾の"Chamber of Secrets解錠〜ヴォルディの浄化作戦開始"はこちらです。
第3弾の"ウィーズリー家次世代誕生〜ポッター襲撃"はこちらです。
第4弾の"シリウス逮捕〜フランク・ブライス殺害"はこちらです。
第5弾の"第442回QWC決勝戦〜"はこちらです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:07| Comment(10) | TrackBack(0) | さるおのハリポタ年表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

映画鑑賞感想文『イーオン・フラックス』

さるおです。
『AEON FLUX/イーオン・フラックス』を観たよ。
監督はカリン・クサマ(Karyn Kusama)。女の子が作った女の子が戦う映画、そんな雰囲気はありますねー。
出演は『MONSTER/モンスター』『NORTH COUNTRY/スタンドアップ』のシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)。『モンスター』で太った私を観たかもしれないが、あれは気のせい、といわんばかりの大露出(笑)。
そして、けっこうおいしいシサンドラ役に『HOTEL RWANDA/ホテル・ルワンダ』でも好演が光っていたソフィー・オコネドー(Sophie Okonedo)と、本当は善人だったトレバー役にはマートン・ソーカス(Marton Csokas)、トチ狂った弟オーレン役はジョニ・リー・ミラー(Jonny Lee Miller)、イーオンの妹ユーナはコリン・ファレルの元妻アメリア・ワーナー(Amelia Warner)、反政府組織"モニカン"の司令長官ハンドラーは『スタンドアップ』で続けてシャーリーズと共演しているフランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)。

『キルビル』のユマさんには到底及ばないが(←これはさるおの中では断固としていちばん)、『バイオハザード』のミラさんにもわずかに及ばないが、ドスンドスンとやや体の重そうな『トゥーム・レイダー』のアンジェリーナとなら互角の強さのシャーリーズ。かっこええですね、ほとんど笑けるまさかの強さ。ミッションがインポッシブルなトムとも互角。記憶喪失スパイのマット・デイモン相手なら勝てるか。身体機能的には*ジェミー・ソマーズとも互角。強いな。いや、古いな。(*バイオニック・ジェミーだYO!古すぎて自分に号泣)
フツーにおもしろかったっす。

えーっと、ネタばれて申し訳ありませんが、おおすじは『THE ISLAND/アイランド』とそっくりですので、覚悟!
クローン祭り開催中の未来で、地球は汚染された、かなんか言って、囲いの中で生きているんだけれども、いろいろ気に入らねぇぞ、とか言って戦って、壁をぶち破り、じつは外は汚染なんてされてなくて、クローン解放。これからどうしよう?という、話が始まったところで映画は終わりです(大泣)。
身体能力が極めて凡人のユアン・マクレガーが戦うか、笑ける強さのシャーリーズが戦うか、そこが違う。(それだけか、おい)
あ、そーいえば、それだけじゃなかった。『アイランド』は臓器目的の商売の話でしたが、『イーオン・フラックス』では不妊の人類を存続させるための世界が舞台。ところがクローンが妊娠するようになっちゃって、"トチ狂った弟オーレン"的には商売上がったり。そーゆー話でした。
悪だと思っていた政府の中にも善はあり、善だと信じて命を捧げるつもりだった"モニカン"の中にも独善的な"独裁"がある。そーゆー複雑さにはリアリティと深みがあります。

映画で"独裁国家"なるものが出てくるときは、たいてい赤黒の旗なんか掲げちゃって、ナチス的なやつをやってますが、『イーオン・フラックス』では日の丸です。ドイツはもちろん、世界中でタブー扱いのナチスの鉤十字と違って、にっぽんでは日の丸って現役なわけです。えーっと、さるお自身は近代史におけるいろいろを考えた上で日の丸も君が代もヒジョーに客観的に眺めつつその内側の文化を知る立場としてある種の感慨を持っているわけですが、とにかく一部の人にとっては、不快とはいかないまでも、ファシズムの象徴としてまんま扱われるのは複雑かなぁと思って観てました。
が、あそこの親方はいい人でしたね。弟君がワルモノだった。ということは、"独裁"の旗印ではなかったわけです。
ま、映画だからね、どーでもいいんだよ。というか、日の丸出てきてちょっと笑いました。市民のよい子たちもスゲ笠かぶったり、番傘さしたり、和テイストまっしぐら。
イーオン・フラックスさんは"忍者"ですから、シサンドラさんも忍法炸裂。全身武器の美しき忍び。つまり"くのいち"さんです。そういえば、『修羅雪姫』的な悲壮感に満ちてます。あ、昔の『修羅雪姫』ね、さるお大絶賛の映画です。よい子は観てください、1作目だけね。
ついでに、イーオン(Aeon)はラテン後で"永遠"ってゆー意味です。永遠を飼われて生きるか、1度だけの限られた人生を懸命に生きるか、そーゆーテーマの映画の主役の名前が"永遠"。おもしろいっすね。

ちなみにこのワルモノ国家はまさかの財閥系、つまり"個人で所有する"国家なわけですが、その名もグッドチャイルド(爆)。これにはわろたー。おもしろい。風刺の心は忘れてない映画です(笑)。

ハラハラと舞う桜の中で、強すぎるシャーリーズが壮絶バトル。不思議な構えの二丁拳銃で後ろの敵もやっつける。行け行け、イーオン!
ええですね、桜は。美しい。
しかーしあまりに美しすぎて、最近多い映像美以外が心に残らない中国映画をいろいろ思い出しました。タイトルもまるでわからんですが、『マトリックス』のカラー版みたいなの、いっぱいあるじゃんか、最近の中国映画って。(マトリックスは白黒かよ)
で、ハリウッドの『マトリックス』をマネた中国映画をまたハリウッドがマネたんだなぁと、そう強く思いました。あー、これは映像の話ですけど。

さるお的にいちばん気になるのは『イーオン・フラックス』のロゴですね。

AEON FLUXのロゴ

「木を植えています 私たちはイオンです」のイオンさんに、いいのかな、こんなに似てて(涙)。

木を植えているAEONのロゴ

http://www.aeonflux.jp/

とにかく、あらゆる局面で、シサンドラさんがいてくれてたすかりました。
今度オリジナル・アニメの方も観てみます。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:14| Comment(4) | TrackBack(29) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

スーパーヨーヨーもチャレンジヨーヨーも人生ひたすら涙のスプライト、ついにファンタもゲットしたけど、志の高いさるおとしては目指せギャラクシーヨーヨー

さるおです。
ガキんころ流行りまくったスーパーヨーヨー。さるお的にはオトナになってもまだ流行り続けているスーパーヨーヨー(笑)。
えーっと、ガキんころ持ってたやつはスブライトのです。あのねー、さるおってこーゆーくだらない宝物、大事にとっといてあるんだよ。スプライトのは嫌だったのに。緑色のじゃないやつがほしかったのに。
思えばこの保管癖は、いつか他の色のも手に入れてやろうという、ほとんど怨念。22年の長きにわたって渦巻き続けていたヨーヨーの怨念。今じゃさるおは35歳、すっかりオトナだぜ!
で、出ましたね、復刻ヨーヨー。足掛け22年の怨念を、35歳で悲願の成就。それ行け、さるお。

yoyo箱.jpg

こんなふうにして飲み物についてくる。で、2本買いました。1つには赤いコカ・コーラのが、もう1つには念願の青いファンタのやつが、予想通りついてくるという強気の大前提で。ふんがー。

しかーし、22年の時を経て、さるおのところにやってくるのはまさかのスプライト、アゲイン。(さるお号泣)

yoyoまたスプライト.jpg

なぜなんだ、なぜに神様はさるおにスプライトのばっかりくれるのか。(神様じゃなくてコカコーラ様です)
神様、どうか、どうか、ファンタの青いやつが欲しいんですけど。(必死)
ちなみに透明なフチがあるやつがスーパーヨーヨーで、フチなしの方はチャレンジヨーヨーで、さるおは35歳です。

泣きながら、またコンビニに猛突進してさらに2本ゲット。なにやってんだ、さるお。そんなに飲めるのか。人生それでいいのか。
1つには赤いコカ・コーラのヨーヨーが、もう1つには念願の青いファンタのやつが、予想通りついてくるというまたしても強気の大前提。ふんがー。
えっと、今度のジュースはコカ・コーラです。で、その外箱に書いてある復刻ヨーヨーの一覧表がこれです。

yoyo一覧表.JPG

赤いのと青いの手に入れたら、次はギャラクシーヨーヨーを狙うんだぜ!さるおは35歳だぜ!うりゃぁーっ!

ここでさるお、失意のどん底へ。

あぁーっ!外箱の窓から覗き込んだら、どのヨーヨーが入ってるか、見えてるーっ!
さるお号泣。立ち直れないくらいに号泣。
ということは、今度は2つとも悲願のファンタ。嬉しいですが、せめて1つはチャレンジヨーヨーであってほしかった。開けるまえにわかってしまうということが、人生でいちばんつらいさるおです。神様、どうしてさるおにこのような試練をお与えになるのですか(涙)。

こうなったら、ここまで来たら、死ぬまえに、憧れのギャラクシーヨーヨーを手に入れる。何が何でも手に入れてやる(血眼)。きっとだよ(涙を拭いて)。約束するよ、ぼく(誰に)。

というわけで、さるおが持ってるヨーヨーは全部で5つになりました。ものすごい色が偏ってるんですけど(爆)。

yoyo集合.jpg (クリックして拡大)

ちなみに右下の日の丸がついたきったねーヨーヨーは、怨念の始まりになった最初の1つです。えーっと、ロス五輪(1984年)の記念だな。

技の解説書みたいなのも付いてきたYO!
さるお35歳(涙)、大特訓で徹夜だNE!
スタメンのよい子たちも徹夜でヨーヨーしようぜ!(強制)

yoyoテク.JPG (クリックして拡大)

昔のはぜんぜん競技用じゃなかったっすよね。今のはクルクル空転してすんごい軽い。犬がね、ものすごい勢いで散歩しますよ(汗)。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:59| Comment(10) | TrackBack(0) | 心ゆくまでさるお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

ラ・リーガ06-07 第5節 ベルナベウで首都ダービー

さるおです。
おもしろかったですねー、ダービー。さるおの心はA・マドリー。
バルサとやるときはもちろん、バルサキラーのりんご病野郎が憎らしくて憎らしくて首絞めてやりたいし、おそらく"バルサDFの裏をとるのが趣味"だと思っているに違いないブルガリアの高速ウィング、マルティン・ペトロフ君もヨーグルトではどーにもならないほどの胃腸炎にしてやりたいんですが、それはそれとして(笑)、本当はさるおはトーレスもペトロフもものすごい大好きなんです。で、今のA・マドリーは補強の結果、またまたさるお好みのよい子ばっかり集まっちゃってテレるほどにいいチームなんですが、中でも愛して愛してやまないのがマニシェですわー。マニシェにはいつか「おめえに食わせるタンメンはねえ!」って言ってほしいんですが、んなことよりマニシェの繰り出すポルトガルサッカーは最高っす。じゃんじゃん上がってきてぼかんぼかんミドルを打つよい子です。

ところが、おもしろかったのはR・マドリーさんでした。
あんなにいじめられるグティ、久々に観たね。いや、これは本当はおもしろくないんだった(汗)。だってさるお、グティのことは愛してるんです。ラウールと並んで。今のマドリーならカンナバーロとも並んで。
しかしまぁ、削られる削られる、みなさん寄ってたかってグティの足にキックキック、キックの応酬(涙)。えーっとね、グティってね、さるお、天才だと思ってます。天才ストライカー。本職は1.5列目のセカンドアタッカーです。ボランチよろしく、守備だよ、かなんか言われても器用にこなしてしまうので、さるおも昔「しわ寄せは グティのところに やってくる」って歌を詠んでしまったくらいにかわいそうな人ですが、断じて、彼は天才ストライカーです。で、今日は大好きなトップ下で、よかったなぁと思っていたら、キックキック、キックの応酬(涙)。あんなにいじめられる人、そうそういねーずら。
で、いっこうにサッカーのルールが覚えられないセルヒオ・ラモスが、今日も元気でした。彼はゴール前で守備をするとき、手首のスナップを使ってボールをアタックするのに何の躊躇もないです。今日も手から先にぶっとんでった。そうかと思うとトーレスに顔面パンチ(笑)。そして退場。シナリオ通りのショーを繰り広げてましたけど、ルールさえ覚えれば、彼はかなりすごいDFです、で、たまにFWです。
ええですねー。
さるおの愛するファビオ・カンナバーロが、美しすぎるオーバーヘッドで魅せてるなーと思ってうっとり油断していると、画面は早くも切り替わってビプスがパンパンに腫れ上がっているおにぎり顔のロナウド。その後ろに今年小学4年生になったロビーニョが座っとる。
ええですねー。R・マドリー、どんどんおもしろいチームに仕上がってます(笑)。だいじょうぶか。
代表から外されてしまっても「ぼく、代表のいちばんのサポだYO!」なんて健気なこと言っちゃって、涙ぐましいラウールが、ゴールを決めてよかったっすよ、本当に。

で、A・マドリーもミスタが先制してるので1-1。いやぁー、おもしろかったっす。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 03:46| Comment(14) | TrackBack(2) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

ラ・リーガ06-07 第5節 ビルバオさんは早くも10人でしたが、グッディとコネホ、やっぱり来たぁーっ! 

さるおです。
ミッドウィークに開催されたCLブレーメン戦で、ハラハラしすぎて疲れたよぅ。
サムエル・エトーの5ヶ月戦線離脱で、ピチーチも他の誰かにあげないといけないし、疲れたよぅ。

で、アスレティック・ビルバオ戦です。またまた立ち上がりはよくないっす。"先制されるバルサ"を見慣れてしまいそうでこわいっすね。11分のフランシスコ・ジェステ、ものすごい簡単に決められちゃってんすけど(涙)。
(エトーがいないうちがチャンスだぜ、とひそかに楽しみにしている)グッディがかっこよく飛び出してみようと思ったら転ばされて、ハビエル・カサス君退場。19分ってけっこう早い時間にビルバオのよい子たちが1人減ったのは、バルサとしてはラッキーなような、逆に難しくなったような、ビミョーなとこでしたが、結局んとこ、ありがたかったんでございます。ここからふんばらせていただきます。
31分にエジミウソンと小さいおっさんジュリを交代。ほんで、前半ロスタイムにCKからOGで追いついた!ってことになりましたが、ありゃプジョルっすよね!

前半の途中からはまぁまぁ調子ええ。
61分にシャビがどーんとパス!グッディ走れー!うりゃぁーっ!ぼっかーん!来た、来たよ、グッディ、あんたも大将!1-2だぜ!
そして、大将グッディに代わってピッチに入るのが、(エトーがいないうちがチャンスだぜ、とひそかに楽しみにしている)ハビエル・サビオラ!うさこちゃん、行けーっ!
イニ坊も入ったよ、さるおのデコに代わって。白い悪魔ちゃん、行けーっ!
77分、ついに来たぁーっ!ロニー、シャビ、イニ坊へとパスはつながり、うさこんとこにボール来たぁーっ!押し込め、コネホ!ぐわぁーっ!決まったぁーっ!ふんがふんがー。
ぼっかーん!ちゅうシュートじゃなくてほんとに押し込んだ感じですけど、いやぁ、ええですわ。1-3、うはうは。

ビルバオのよい子たちも精一杯やった感がみなぎっててよかったぞ。序盤はいまいち、さるおも観る前からぐったりで、どうなることかと思いましたが、終わってみれば気持ちいいゲームでした。

エトーのお留守番、みんなでできるよ。いくら母国とはいえリハビリ王国の玉座にまだモッタちゃんを座らせたくないので、待ってるから安心してリハビリの国でがんばってください。ってそーいや、おまえも行くと長いよな(泣)。まぁいいよ、しかたないもん。
うさこちゃんは悲観してたよりはるかにたくさん試合に出られそうっす。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 13:21| Comment(12) | TrackBack(11) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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