負けたYO!
まずは試合開始前のさるおの意気込みをお聞きください。
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リーガ前節のセビージャ戦は、ロニ子ふんばってPKとFKで2点、それから「マルケスのロングパスを受けたシャビが見事なトラップからドリブルでゴール前まで持ち込み、フリーになっていたメッシにパス。それを受けたメッシはシュートフェイントにつられたDF4人をドリブルでかわし、右足できれいにゴールネットを揺らした」らしき3-1圧勝のさるおのバルサ。むはー。
これで国内では明らかな単独首位。むははー。
勝ち試合が観らんなくて欲求不満のあまりチェルシー戦に気合い入りまくりのさるおです。ふんがー。セビージャ戦の詳細はこちらをどうぞ。
そうそう、この試合で肩を脱臼してしまったFWベレッチはCL第3節お休みですが、「プジョルせんせ、足はもう痛くないか?痛くないよな?痛いわけねーよな?」ととりあえず西を向いて念を送り(ヘンなもん送んないように)、なんとさるお、プジョルのシゴトを手伝おうと思って腕章まで撒いてアップ。(何で腕章買ってんだ)

あちらは、レディング戦でチェフさんの頭がハント君のひざとどっかーんと大衝突で、これは頭が負けてしまうのはしょーがないわけで、まさかの頭蓋骨陥没骨折(涙)。もうひとりのGKクディチーニさんもおんなじようにどっかーんとぶつかって意識不明ということで(すぐに退院したそうですが)、チェルシーのよい子たちには大変申し訳ないし、さすがにこれは心配ですが(チェフ君の意識が戻ったようで、よかったよ、ほんとに)、こりゃモウの野郎の日頃の行いがよくないからだと、そーゆーことで、バルセロニスタとしては、本当に心配しつつも、むははー、おまえら不利。
ということでチェルシーゴールに立つのはイラーリオ君です。
チェルシーさんは、5人の黄札持ち(ジョー・コール、ディディエ・ドログバ、フランク・ランパード、ジョン・オビ・ミケル、ジョン・テリー)を抱えてバルサを迎えます。きたないことすんな、ざまーみろ。
うちは出場32チームの中で唯一、警告ゼロ。
選手の数でも質でもコンディションでも、有利なのはバルサ。こりゃもう、スタンフォード・ブリッジが砂浜だろうとなんだろうと、すべてにおいて負ける理由がない。
勝ったNE!
ひゃっほーい!
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というわけで試合開始です。
あれー、スタンフォードブリッジが白くない。さてはモウの野郎、みどり色の砂撒きやがったなー!とどこまでも宿敵モウを疑い続けるさるおですが・・・なんとゲームは思わぬ展開へ(大泣)。
負けたんだYO!
えーっとですね、あまりに深刻な負けっぷりです。いいわけの全くみつからない自滅だZE!
前半は0-0で折り返し。今年も戦略の違いがはっきり出てます。ボールを持ってるのはバルサで、パスを回している。チェルシーは縦パス1本どっかーんと蹴って少人数で縦方向に走る。印象は、強いチェルシーvs巧いバルサ。
でまぁ、ロニーにはずっと誰かがついているのであんまり自由にさせてもらえず、今年は出場できるエッシェンがはりきっているのでデコは忙しいですが、シャビがドリブルもシュートもがんばってっし、敵が元同僚のグッディも前線でふんばったりドリブルで長距離走したりがんばってっし、レオも青い人大勢に囲まれながら果敢に切り込んでドリブル突破に余念がないし、エッシェンのドリブルにジオが立ちふさがって守ったり、ラファも青い人の足下にスライディングタックルが巧いし、ザンブロッタもオーバーラップで攻撃参加しておりますが、とにかく点は動かず。
チェルシーはね、シェバとバラックがぜんぜん怖くない。で、怖いかもしれんと思っていたドログバも、エジミウソンの腕が顔にぶつかって、フラフラしています。あのねー、こんときね、芝居じゃねーか?とちょっと思いました。わざとじゃないし、肘じゃないし、折り畳もうとしているひょろ長い腕とぶつかっただけだもん。でもとにかくドログバさんはフラフラしていた。後半は引っ込んじゃうんじゃないかと思いました。
で、運命の後半1分。アシュリー・コールの前線中央へのパスを、なぜか引っ込まないディディエが踵で落として転がしたかと思うと、ゴール右隅に得意の"振り向きざま"のシュート。あんたすごすぎ!
・・・決まっちゃったよぅ(泣)。
で、問題はここからです。56分、ジオとイニ坊が交代。
そっか、中盤はデコとシャビとイニ坊で、エジミウソンの位置を下げるのか。ジオのところにそのまま入るのかな?
ところが、エジミウソンが動かない。下がれっちゅー指示が出たようすもありません。ということは、後ろ3枚。
オランダ人率いるバルサこだわりの布陣は4-3-3です。この4バックにはちゃんと意味がある。なのに後ろ3枚。(いちおうこれは昨シーズンのCL決勝でやってますが)
この4-3-3の意味とか、ポゼッションサッカーとカウンターサッカーの違いとか、バルササッカーのスペクタクルについては以前書いてるのでそちら(そしてその後の記事はこちら)をご覧下さい。
で、その3人が3バックになっているかというと、いつまでも、1人足りない4バックなわけです。具体的には、左サイドが、がらあき。無人です。ということは、真ん中にいながらもプジョルは左の空白が気になってしょーがないわけで、中盤4人という異例のシステムの中でデコも左後ろの空白を気にしてる、そーゆー状況です。左が気になっているから中央にいる誰かが時々空いたスペースの面倒を見に行くかもしれないということは、右のザンブロッタもうかうか上がっていけないわけです。つまり、これでサイドが完全に死にました。
どうしたんだライカールト、チュラさんを入れよう、んで、下げるとしたらグッディか、思い切ってロニー。だってほら、くずれ3バックになってもプジョルが敵陣まで上がってきちゃってる〜。
ちなみに、交代前のバルサの布陣はこうです。守備の中央にマルケスとプジョル。右にザンブロッタ、左にジオ。中盤の底にエジミウソン、その前方にデコとシャビ。前線は中央にグッディで、左にロニー、右がレオです。
しかーしライカールトの決断は違った。グッディを下げて、投入したのはジュリ。
うーん、ま、これはこれでわからなくもない。みんな足下でボールもらって、ちょこちょこと上がっていくタイプになっちゃってるし、サイドが死んだままだから、ピッチ中央にみんなごちょごちょと集まってるわけです。よりによってチェルシーを相手にしている今日、"走るタイプ"のエトーの不在が痛いわけです。こーゆーときは小さいおっさんジュリがたすけてくれるはず。斜め45度のスペシャリストが美しい疾走でゴール前に飛んでくるボールに追いついて「うりゃぁーっ!」と跳び蹴り、そーゆープレーを見せてくれるはずなんだ。
ところが、マークされて働けないロニーを含めた全員がピッチ中央にかたまったまま。そして3人目の交代は・・・なんとプジョルとオレゲール(涙)。DFの数、増えてませんから〜。
ということで、サイドは死んだまま、90分の笛ですわー。1-0。しかもみっともない敗北。すっきりしません。
相手のほうが強かったんならしょーがない。相手のほうが巧かったたんならしょーがない。
なのに、この負け方はなんなんだ・・・
サイドを使う、これこそがスペインサッカーなのに。ピッチ中央で立ってるうちに後半45分が経っちゃった。
後半は、追いつけそうな気配すらありませんでしたね。
試合前に言ってました、モウの野郎が、「11人同士で技を見せあおう、打ちあって、点を取りあおう」って。
そしてライカールトも言ってました「うちはいつもどおりやるだけ」って。
いつもと違うじゃねーか。
それに正直思いましたね、白いの入れて歯茎出せ、と。
テン・カテがいないとダメね、とか言われたら悔しいだろ、男ライカールト、ふんばれよー。
そして、モウの野郎が言ったとおり、技を見せあい打ちあいたかったなーと思って、ディディエほしいなー(爆)、ヘンケ帰って来ないかなー(爆)、とも思って、本当に涙が出ました。コネホが出てたらどーなってたんだろうとか、チュラさんだったらどーだったかなとか、テン・カテだったらどーしただろうとか、考えながらまだ泣いてます。
納得いかない。どーしても納得いかない。
どーするつもりだったのか、ライカールトに聞きたいっす。
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/index.html
全試合の結果はこちらをご覧下さい。
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/Standings/index.html
順位表はこちらをご覧下さい。
心ゆくまでさるお、もんち!