2006年11月10日

アルバス・ダンブルドアのホークラックス(Horcrux) ハリポタ究極のテーマは a choice between what is right and what is easy.

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、これで勝ったな!という妄想希望を、ほんとに妄想切望なんですが、思い切って書いてみようと思います。ということはこのエントリーはおもっきりネタばれてますけど、とにかく、『HBP』の解釈から『HP7』の大予想へとつながる、大事なとこっす。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。記事は反転色にしてあります。
訳本は読まないので日本語訳がたまにヘンだと思いますが、それは許してください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ホラス・スラグホーン(Horace Slughorn)は言いました。
"By committing murder. Killing rips the soul apart. The wizard intent upon creating a Horcrux would use this damage to his advantage..."
(さるお訳:人殺しするんだよ。殺しは魂を引き裂く。Horcruxを作るのには、そのダメージをアドバンテージにするんだ)

さて、"殺し"は本当に邪悪だろうか?

チョコレート・フロッグのおまけカードのダンブルドア編には、彼は1945年にグリンデルワルド(Grindlewald)を撃退したことで有名だと書いてあります。撃退(defeat)かぁ・・・やっぱり微妙っす、殺したのか、殺さなかったのか。
殺害行為は、邪悪な行為である。
そう言ってしまうと、まさかあの善人のじーさんが殺人者だなどとは思えない。

しかし、しかしですよ。
... it could be me next, couldn't it? But if it is, I'll make sure I take as many Death Eaters with me as I can, and Voldemort too if I can manage it.
(さるお訳:もし次に殺されるのが僕だとしても、そうなったらできるだけ多くのDEと、できればヴォルディも、道連れにしてやるぅ)
という、ハリーのまさかの熱い大量殺人予告(『HBP』)に、
"Spoken both like your mother and father's son and Sirius's true godson!"
(さるお訳:よく言った!あんたはやっぱりポッターの子、シリウスのゴッドサンだNE!)
と言って大喜びのダンブルドア、ハリーの肩なんか叩いちゃって、大ハッスル。

また、ダンブルドアが言ってるのはこういうことなんだ、とハリーがついに理解するシーン(『HBP』)にもこう書いてあります。
It was, he thought, the difference between being dragged into the arena to face a battle to the death and walking into the arena with your head held high. Some people, perhaps, would say that there was little to choose between the two ways, but Dumbledore knew - and so do I, thought Harry, with a rush of fierce pride, and so did my parents - that there was all the difference in the world.
(さるお訳:戦いの場に引っぱり出されて否応なく向きあうのと、顔を上げて自らの命を懸けて自分の意志で戦場に向かうのと、違うんだ。その中間があるっていう人もいるかもしれないけど、ダンブルドアにはわかってる、僕にだってわかった、ぜんぜん違うんだって。僕の両親がそうしたように、僕だってやるんだ。ふんがー)

"正義"なんだよね。たとえ結果が殺害行為であろうと、これは鬼退治なんです。
予言は、ハリーが何かをやらなければならない、という内容ではない。だから、自由にしていいと、校長は言います。ヴォルディに背を向けて、逃げてもいいと。
ただしそれでも、むこうは勝手に追っかけてくる。
ならば戦え。顔を上げろ。
ダンブルドアが言ってるのはそういうことなんだ。
ハリーの大量殺人(予定)が正義であるならば、ダンブルドアだって殺人者かもしれない。だって、グリンデルワルドがアズカバン(Azkaban)に収容されていた、というような情報は見当たらないもん。ハリー対ヴォルディ、これと同じだったかもしれません、ダンブルドア対グリンデルワルドの戦いも。

ところで、"ハリー・ポッター年表2 Chamber of Secrets解錠〜浄化開始"に書いたんですけど、ヴォルディとグリンデルワルドは出会っているかもしれない、そして、ふたりの密会を阻止するために、ダンブルドアはグリンデルワルドと戦ったのかもしれません。150年も生きている"戦士"が、自分の鼻は2度も折れてるのに(his nose was vary long and crooked, as though it had been broken at least twice. 『PS』より)、誰も傷つけたことないなんて、それこそファンタジーっす。
ということはもしかすると、次世代のグリンデルワルド(つまりヴォルディ)はHorcrux(es)を持つかもしれないと、予測していた可能性もあります。だとすれば、老いてゆく自分の力と敵の力をせめて互角にするために、そしてそれを次世代のダンブルドア(つまりハリー)に遺して勝たせるために、あることを行ったかもしれません。
そう、ダンブルドアもまた、Horcruxを作った。しかも強力なやつを。
ミネルバ・マクゴナガルも『PS』で言ってますね、ダンブルドアは絶対に使わない(と信じている)けれど、すべてのdark artsを知っていると。
ダンブルドアはDark Magicを"よい行い"、すなわち正義に使おうとしているかもしれませんよ。

ホラスの説明はこうです。Killing rips the soul apart. The wizard intent upon creating a Horcrux would use this damage to his advantage.
魂を引き裂くのはKillingであると。それを利用して - もっと言ってしまえば、人の死を利用して - 自分は不死を手に入れようという、その行いが邪悪なんだな。
さるおね、授業でマウスの解剖とかやりましたけど、手に感触が残ります。今でも、指先が冷たくなるような、なんちゅーか、指先に罪が残っている。たぶんこれが、"rips the soul apart"ということなんだろうと思います。わざとじゃなくてミスであっても、言ってはいけないことを言ってしまった後、取り返しのつかないことをしてしまった後、魂を引き裂かれて、そのままになってしまう。誰の人生にもあるよね。そーゆーことを言ってるんだと思います。
だから、Killingというのは"罪"という事実であり、罪を利用する心が邪悪なのであり、Horcruxはコンテナだと、そーゆー位置づけではないかと思います。
邪悪な殺意がなくとも、正当防衛であれ事故であれ、そして正義のためであれ、殺害というのは感触が手に残る。ダンブルドアはその痛みを知っているのかもしれません。
でも彼のことだから、その痛みを、後世に遺して正義のために役立てようとした。
ヴォルディを滅ぼすという正義のためです。
ならば、ヴォルディが絶対に支配できない何か、ヴォルディに絶対負けない何か、ヴォルディがいくつHorcruxを作ろうが、ヴォルディがどんな呪文を唱えようが、絶対に失われることなく、壊されることなく、最後は勝つ何か、そこに自らの魂のかけらを封じ込めようと考えた。
そうです、不死鳥。フォークス!
これならどうしてダンブルドアが、ナギニちゃんをヴォルディのHorcruxesのうちの1つだと思いついたかも説明がつきます。
ダンブルドアは、ナギニちゃんがスリザリンゆかりの蛇だと思っている。でも、スリザリンゆかりのモノといえば、すでに指輪やロケットを使っているし、ハッフルパフのカップも使っている。品格にこだわるヴォルディとしてはそりゃスリザリン由来のモノは何でも魅力的に見えるでしょうが、ずーっと"モノ"を使ってきたのに、なぜか1つだけは"生き物"だろうと考えた。これは不自然だもんなぁ。自分が経験者なら、容易に思い当たる。

対極の存在、重荷を運ぶ忠誠と癒しの鳥フォークスと、邪悪な毒蛇ナギニ。両者ともに強力そうですが、決定的な違いがある。ナギニちゃんは、死にます。不死鳥は、灰の中から甦り、永遠を生きる。勝負あったな(笑)。ダンブルドア、賢い。
しかも、パーセルマウスのハリーはナギニと話ができますが、ヴォルディはフォークスと話すこともできません。最終決戦のフォークスvsナギニ戦、勝ったYO!

ということで、フォークスはダンブルドアのHorcruxだ!という、これは本当に妄想の域を出ませんが(涙)、とにかく、『HBP』でダンブルドアとお別れするのはあまりに寂しいので、書いてしまいました。
ただし、マクゴナガルさんが言うように、自分の不死のためなどには"絶対使わない"。だから生き返るわけじゃありません。あくまでも、フォークスを通じて、なんかしらの方法でハリーをたすけようとしています。

だからこそ、フォークスは逃げたんじゃないか。ホグワーツで捕まらないために。ダンブルドアは"I shall have only truly left Hogwarts when none here are loyal to me."(私を信じる者がいるかぎり、私はけっしてホグワーツを去らない)と言ったのに、いなくなった理由はこれではないのか。学校に残ってひとしきり歌った後、どっかへ飛んでっちゃいましたよ。
もしもこの妄想(笑)のように、フォークスがHorcruxであるならば、その秘密を知っている誰かが、必死で探して捕まえようとしているかもしれません。ヴォルディと戦うために、あるいはヴォルディに差し出すために。

そういえば、どっかに走ってっちゃった人もいましたね。セヴルス・スネイプさん。

もしこの秘密を知ることになれば、ヴォルディと戦うために、ハリーとしてはフォークスを見つけたいところっす。ここでのハリーの選択肢は2つです。ダンブルドアを復活させてたすけてもらうか、あるいは17歳の"オトナ"として自分の足で大地に立ち"The Chosen One"として自らバトルフィールドに入っていくか。

A choice between what is right and what is easy.
正しきことと、易きこと、どちらかの選択。
でっかいテーマです。勇敢なテーマです。魔法使いであれマグルであれ、同じだな。
『ハリポタ』は、コドモがオトナになる話です。挫折と哀しみと苦悩と絶望に彩られた青春の物語です。オトナになるとき、人はひとりぼっちで何かと対峙しなければ、そしてそれを越えて行かなければならない。コドモが、守ってくれる親鳥の羽を失い、オトナになって自分の足で歩き出すまでの、準備の話です。決して、"魔法使いの話"などではない。
『HP7』でハリーは、正しきことと易きことという究極の問いに、命がけで答えを出します。

そうそう!守ってくれる親鳥の羽といえば、"『HP7』でこの人が死ぬ!その2"に書いたハグリッド、彼ならフォークスを見つけて捕まえられるかな?だってハグリッドのことは、ダンブルドアが"I would trust Hagrid with my life,"と言ってました。ルビウス・ハグリッド、Keeper of Keys and Grounds at Hogwarts、彼はもしかしたら、フォークスはHorcruxだ、という秘密のKeeperでもあるかもしれません。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 09:14| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

さるおのハリポタ辞典[年表] ハリー・ポッター年表5 第442回QWC決勝戦〜

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、これまでの歴史を振り返ります。第5弾は"第442回QWC決勝戦〜"です。
わかっている範囲で書きますが甚だし〜く未完成だと思うので、ご意見ご感想だけじゃなく間違いでもなんでもいろいろご指摘くださると嬉しいYO!っちゅーことは、調べてなんかわかったらとか、スタメンのよい子になんか教えてもらったらとか、必要に応じて加筆・修正します。決定的に重大っぽい加筆・修正をしたら別記事でお知らせしますが、そーじゃないときはお知らせしませんので、そのへんは許してください。
たぶんだけど、『HP7』の大予想の手がかりになる大事な年表のつもりです。
訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
この年表は完全ネタばれエントリーです。重要ネタばれ個所も反転色にしません。くれぐれもご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

※はっきりと年がわからないものは、c.をつけます。"circa"の略で"およそ"の意味です。
※記載が長くなっちゃうのでできるだけシンプルに書きます。

1994/8 第442回QWC決勝戦でアイルランドが優勝し、クラウチJr.がダークマーク打ち上げ
1994/9/1 偽マッドアイ(クラウチJr.)がDADA教諭としてホグワーツに到着
1994/9/1 TTホスト校がホグワーツに決定したことが発表される
1994/11/24 TT第1タスク
1995/2/24 TT第2タスク
1995/5 クラウチSr.がJr.によって殺害(息子の生存をダンブルドアに知らせる途中で死亡)
1995/6/24 TT第3タスク
1995/6/24 ピーターが、ヴォルディの杖を使用しAKでセドリック・ディゴリー殺害
1995/6/24 14年ぶりにヴォルディ復活、DE再結成
1995/6/24 クラウチJr.没(没というより、ディメンターにチューされて"抜け殻")
(ピーターが執り行う、いにしえの黒魔術の儀式により、ヴォルディ念願の大復活。儀式では"Bone of the father, unknowingly given"(知らずに使われるトム・リドル・Sr.の遺骨)と"Flesh of the servant, willingly given"(差し出されたピーターの腕)と"Blood of the enemy, forcibly taken"(無理矢理奪ったハリーの血液)という3つが使われました。で、ピーターは、片手を切り落としてヴォルディを復活させるわけですが、ヴォルディは復活するとすぐに、元の手よりも強力な"銀の手"をくっつけてくれる。一方、ハリーの血を使ったことを知ったダンブルドアは"a look of triumph"を見せ"勝ち戦"を確信します)
(さて、年表4に書いた「ピーターは、結果としてハリーを救うことになる」が、この"銀の手"にかかってくるかもな、とさるおは思います。銀で退治するといえば、吸血鬼とか狼男。ハリポタ・ワールドにもVampireはいますが、ぜんぜん出てこないので、この場合はWerewolfです。で、Werewolfといえばリーマス・ルーピン!だけかと思っちゃいけません。Fenrir Greybackです!ピーターはグレイバックを倒す、んじゃないかな)


1995/7 ダンブルドアにより不死鳥の騎士団(Order of the Phoenix)再結集、ブラック邸を本部とする
1995/9- 巨人族、ディメンター、ウェアウルフがヴォルディの勢力に吸収される
1996/1 アズカバンからDEたちが一挙脱獄
1996/1 ブロデリック・ボード死亡
(巨人族を救おうとしたハグリッドとマダム・マキシームですが、ミッション失敗。それでもハグリッドの弟Grawpだけは連れてきたね)
("Unspeakable"だった(つまりDepartment of Mysteriesの職員だった)ボードはルシウス・マルフォイのImperius Curse下で操られた上に、St Mungoに届いたDevil's Snareによって殺害されている。Devil's Snareの送り主もおそらくルシウス)


1996/6 DEたちが予言が記録された球体を魔法省から盗み出すことに失敗し、記録は破壊(Battle of the Department of Mysteries)
1996/6 同バトルにて、シリウス・ブラックをいとこのベラが殺害
1996/6 同バトルにて、ダンブルドアとヴォルディは直接対決、ヴォルディがベラを連れて逃走
(シリウスはベラに攻撃されて、The Death Chamber内のa veiled archwayの中に落ちて行きました)
(魔法省での壮絶バトル前半はなんとコドモ6人(DA)vsオトナ12人(DE)ですが、コドモら全員生き延びた。詳しいデータはこちらをご覧下さい)
(魔法省から逃走できたのはヴォルディとベラだけです。ルシウス・マルフォイほか10名はアズカバン行き)


1996/7/31 あるとともにオリバンダー行方不明
1996 ヴォルディ、アメリア・ボーンズ殺害
1996 DEが、Emmeline Vance殺害、イゴール・カルカロフ殺害、ハンナ・アボットの母親殺害
1996 グレイバックが、5歳になるモンゴメリーの妹殺害
(オリバンダーさんがいなくなって、例の杖(RRの?杖:Horcrux-6)が消えている!宿敵ハリーを倒すにあたり、Priori Incantatemという自分の杖のまさかの欠陥に気づき、新たな杖が必要だったのかもしれないけれど、そうだとすればあれはレイヴンクロウの杖じゃないよね。杖が持ち主を選び、ひとりひとりに固有の杖があるわけだから。もしあの杖こそがレイヴンクロウの遺品で、このタイミングでヴォルディが手に入れたんだとすると、ジェームズ殺害時はHorcruxを作ってなくて、ナギニちゃんが5つ目で、アメリア・ボーンズ殺害でRRの杖を最後のHorcruxにした可能性だってあります)

1996/8 ドラコ・マルフォイがvanishing cabinet購入予約のためノクターン横丁のB&B訪問
1996/8 ダンブルドアがマーヴォロ・ゴーントの指輪(Horcrux-2)を破壊
1997 アラゴグ没
1997 Gibbon没(仲間のDEによるAKに当たる事故)
1997 セヴルス・スネイプがAKでダンブルドア殺害
(ダンブルドアの推理に基づくと、残っているHorcruxはSSロケット、HHカップ、ナギニちゃん、RRの?杖です。ナギニちゃんについては、仕留めるのはFawkesのシゴトのような気がします。GGの剣を使うことができるハリーは、SS、HH、RRのそれぞれをどうにかしないといけないんじゃないかな。なぜさるおがレイブンクロウの杖を怪しんでいるかはこちらに書いてあります)

第1弾の"〜Lord Voldemort誕生"はこちらです。
第2弾の"Chamber of Secrets解錠〜ヴォルディの浄化作戦開始"はこちらです。
第3弾の"ウィーズリー家次世代誕生〜ポッター襲撃"はこちらです。
第4弾は"シリウス逮捕〜フランク・ブライス殺害"はこちらです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:43| Comment(4) | TrackBack(0) | さるおのハリポタ年表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

さるおのハリポタ辞典[魔法/呪文] Fidelio (シークレットキーパーが死ぬと秘密はどうなるのか)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、シークレットキーパー(Secret-Keeper)に関する魔法/呪文を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

● Fidelio(Fidelius Charm)

フィデイリオ。第2音節にアクセントです。ラテン語のfidelisは"faithful"とか"loyal"という意味で、「忠実であれ」という呪文ですね。
『HBP』にシーンとして登場する"Unbreakable Vow"にとてもよく似た絶対的な誓い(約束)の契約で、シークレットキーパー(Secret-Keeper)となる人物の魂の中に"秘密"を封印し、他者から隠す魔法です。
『PoA』には"an immensely complex spell involving the magical concealment of a secret inside a single, living soul. The information is hidden inside the chosen person, or Secret-Keeper, and is henceforth impossible to find -- unless, of course, the Secret-Keeper chooses to divulge it"と書いてある。"生きてる人間"の魂に秘密を封じ込めるんだな。んでその秘密は、シークレットキーパー自身が自身の意志で秘密を明かさないかぎり、何人たりとも知ることはできない。また、シークレットキーパーに秘密を明かされた者も、その秘密を"知っている"というだけで、他者に洩らすことはできません。

『PoA』で登場するFidelius Charm
ハリーの両親ジェームズとリリーはFidelius Charmを使ってヴォルディから隠れました。自分たちの隠れ家の所在(Godric's Hollow)を、大親友シリウス・ブラックの魂の中に封印し、隠れようとしたわけです。そーすれば、シリウスがしゃべらない限り絶対に誰にも見つかることはない。ところがシリウスは、同じく親友で目立たない子ピーターをその役目に推薦します。シークレットキーパーになったピーターは瞬く間に裏切り、"秘密=隠れ家の場所=ゴドリック・ホロウ"をヴォルディにしゃべってしまう。そしてジェームズとリリーはヴォルディに殺害されてしまうわけですね。

『OotP』で登場するFidelius Charm
不死鳥の騎士団(Order of the Phoenix)の本部はブラック邸(Number 12, Grimmauld Place)で、その所在地を魂に封印しているのはオーダーを率いるアルバス・ダンブルドアです。ダンブルドアのみが、ダンブルドアの意志でのみ、本部の所在地を明かすことができる。というわけで、ハリーにメモを使って知らせたのはダンブルドアです。
ダンブルドアにしかこの秘密を話すことはできない。つまり、メンバーでありGrimmauld Placeに出入りしているセヴルス・スネイプが、スパイとしてヴォルディに「Grimmauld Placeはここだよ」と密告しようとしても、これはできないわけです。

ハグリッドはなぜGodric's Hollowのポッター家をみつけることができたのか】
これは大きな疑問です。
ポッター襲撃の時点でこの秘密を知っていたのは、ピーターとヴォルディ。ところが、ポッター襲撃後のハリー救出時点では、現地でシリウスとハグリッドが鉢合わせしている。ふたりともちゃんと辿り着いてます。シリウスは"シークレットキーパーの役目をピーターが代わった"ということを、ダンブルドアにすら打ち明けていないのに。
この理由についてはたぶん、いろいろ複雑な憶測を生んでいるだろうと思いますが、さるおは、ダークマーク(Morsmordre)が上がっていて目印になったんじゃないかと思うなぁ。

【シークレットが死ぬとどうなるか】
これによって『HP7』が変わってきますねー。いちばん下に書きます。

【シークレットキーパー(秘密の守人)が死ぬとどうなるか】
Joはこう言ってます。
In other words, a secret is enchanted so that it is protected by a single Keeper. Thenceforth nobody else − not even the subjects of the secret themselves − can divulge the secret. Even if one of the Potters had been captured, force fed Veritaserum or placed under the Imperius Curse, they would not have been able to give away the whereabouts of the other two. The only people who ever knew their precise location were those whom Wormtail had told directly, but none of them would have been able to pass on the information.
さるお訳:秘密に魔法がかかっていて、それはひとりのシークレットキーパーによって守られている。誰も、あるいは"秘密自身"にすら、秘密を明かすことができません。(Godric's Hollowに関して言えば)仮にポッターの1人が捕らえられ、Veritaserumを飲まされたりImperius Curseをかけられても、残り2人の居場所を明かすことはできなくて、ただひとりポッターの居場所を明かすことができたのはワームテイルのみ、しかもピーターはヴォルディに直接話しています。他の誰かがワームテイルから情報を仕入れても、それをヴォルディに伝えることができないからNE!

そうか、"人"じゃなくて"秘密"に魔法をかけるのか。しかもこりゃ強力な魔法だな。
ではシークレットキーパーが死んだ場合は、秘密は露見してしまうのか、それとも秘密のままなのか。

Joはこうも言ってます。
When a Secret-Keeper dies the secret they held can never be revealed to anyone else; the people who were told about the secret before the Secret-Keeper's death will still know the secret, but they will still be unable to reveal the secret to other people even after the death of the Secret-Keeper.
さるお訳:シークレットキーパーが死んでも、秘密は、他の誰にも対しても決して明らかにはなりません。シークレットキーパーが死ぬ前に秘密を明かされていた人々はその秘密を知っているわけですが、シークレットキーパーの死後なお、他の人々に秘密を明らかにすることはできないんだYO!

さらに、Fidelius Charmは、動物に対して効き目がないらしい。『OotP』ではヘドウィグが、Order of the Phoenixの本部(ブラック邸)でロンとハーを見つけています。ということは、たとえば、ヴォルディのペットのナギニちゃんだってOrder of the Phoenix本部を見つけて忍び込んだりできるわけだよね。ヴォルディは後で蛇語でどこだったか聞けばいいし、あるいはその時、ナギニちゃんがヴォルディによって"所有"されていたならば、ヴォルディはOrder of the Phoenix本部を"見る"ことも可能ではないか。うーん、あぶない。

ともあれ、(『HP7』のネタばれ→)重要そうなシークレットキーパー2名のうち1名は生きていて、もう1名は死んじゃいました。
ピーターが生きている以上、ハリーは『HBP』で心に決めたようにポッター家跡を訪ねることができる。ただし、まずはピーターをとっつかまえて、しゃべらせないとな。ピーターはヴォルディに通じているので、Godric's Hollowを訪ねたところでヴォルディに待ち伏せされそうでキケンだぞ。
ピーターは、かつてハリーに命を救われています。それをダンブルドアはこう説明している。"You did a very noble thing, in saving Pettigrew's life. Pettigrew owes his life to you. You have sent Voldemort a deputy who is in your debt ... When one Wizard saves another Wizard's life, it creates a certain bond between them ... and I'm much mistaken if Voldemort wants his servant in the debt of Harry Potter." これはおそらく、ピーターが返礼しなければならないことを意味します。ということは、"返礼"の内容が、Godric's Hollowのポッター家の正確な場所をおしえる、そしてそれをボスには内緒にしといてくれる、ということかもしれません。いやいや、待てよ、ヴォルディは強力なレジリメンスです。ピーターに隠し通せるわけがない。うーん。
ここで気づくのは、"シークレットの方が死んでいる"ということですね。ジェームズもリリーも死んで、ハリーも移動してしまった。ということは、Godric's Hollowのポッター家はすでに"隠れ家"ではないわけです。そこにはもう守るべき秘密がない。この場合はシークレットキーピングが成立しません。ならば、ハリーがGodric's Hollowに出かけていくだけで、ポッター家跡はちゃんと目に見えるのかもしれんです。

さて、後者のダンブルドアは死んじゃいました。Joの言葉に従えば、本部(ブラック邸)に立ち入ることができるオーダーのメンバーは今後増えないことになりますね。現在のメンバーは"秘密=本部がGrimmauld Placeだということ"を知っているけれど、それを誰かに明かすことができません。つまり、知る人ぞ知るけど、知る人はこれ以上増えない、永遠の秘密になってしまったなー。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 06:06| Comment(10) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月07日

『SAW』のゼップはこの映画からやってきた!『暗闇にベルが鳴る』をファイナル・デスティネーション監督がリメイク

さるおです。
さるお発 映画『SAW』完全解読マニュアル 4 マメ知識』に書いたんだけどね、『SAW』でダイアナちゃんの部屋のクローゼットから覗くゼップの目の回りだけ光があたっている、あの怖いような笑いたいようなシーン。あれは1974年の『暗闇にベルが鳴る』へのオマージュもしかしたらパロディです。

それは怪電話で始まった・・・オリビア・ハッセーを襲う影なき殺人者!
襲われるオリビア・ハッセーさんだけが売りという、当時らしくすっかり役柄無視の泣かせるキャッチコピーの、あの名作ですね。

ところで、ウェス・クレイヴン(Wes Craven)、おまえ、『SCREAM/スクリーム』は『暗闇にベルが鳴る』のリメイクだって白状しろ、とひそかに思いつつ、おもしろかったっすねー、『スクリーム』も。

その『BLACK CHRISTMAS/暗闇にベルが鳴る』のリメイク映画ができたYO!
監督は『FINAL DESTINATION/ファイナル・デスティネーション』『FINAL DESTINATION 3/ファイナル・デッドコースター』のグレン・モーガン(Glen Morgan)です。
予告編はこちらです。

ゼップの目、健在。予告ですでに、さるお感動。

心ゆくまでさるお、もんち!

2006年11月06日

さるおのハリポタ辞典[人物] レムス・ルーピン

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

【人物紹介】
狼人間(Werewolf)リーマス・ルーピン(Remus John Lupin)、そのせいですっかり"友達ができないコンプレックス"に悩まされていたけれど、ホグワーツ時代にシリウス・ブラック(Sirius Black)、ジェイムズ・ポッター(James Potter)、ピーター・ペティグリュー(Peter Pettigrew)と大親友になります。魔法に長けた優等生にして3人の親友たちとは切っても切れないイタズラ仲間。
『PoA』ではホグワーツでDADAの教鞭をとり、その後も不死鳥の騎士団(Order of the Phoenix)のメンバーの一員として危険な任務を遂行しながらハリーを守ってくれています。
危険視されているために卒業後も就職難で困り続けているけれど、幸薄い人生と戦いながら、もっと大事な正義や忠誠や勇気というものを体現していますねー。

【名前の意味】
レムス(Remus)は、オオカミの乳を飲み雌オオカミに育てられたという、ローマ建国神話に登場する伝説の双子のローマ建設者Romulus and Remus(ロムルスとレムス)からとった名前ですね。
ミドルネームのJohnはもちろん"God is gracious"で、ラストネームのルーピン(Lupin)は英語で言うと"lupine"(オオカミの、またはオオカミに関連した"獰猛さ")で、お花のルピナス(荒れ地でも育つ強さをオオカミにたとえた)もこれですね。
ニックネームはムーニー(Moony)。映画では"Mooney"と綴られてます。

【特徴】
年齢のわりに皺のあるちょっとフケ顔で、つぎはぎだらけのローブを着た、常に就職難のウェアウルフ。かわいそうに、苛酷な人生と苛酷な任務を経験し、ストレスのせいで急速に白髪になりつつありますが、髪は明るい茶色。
映画では、傷だらけの顔にヒゲをたくわえています。
ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)を名前で呼ぶことを怖れていない!

【杖】
不明

【パトロナス(守護)】
不明ですが、とにかくできる。幸せな思い出を持った、強力な魔法使いなのは間違いないです。

【好きなもの/趣味】
不明

【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
満月

【持ち物】
不明

【功績】
Padfoot(Sirius Black, a dog)、Prongs(James Potter, a stag)、Wormtail(Peter Pettigrew, a rat)らと、いたずら(mischief-making)の最高傑作"The Marauder's Map"を作製。
ハリーにPatronus Charmを習得させた。

【特殊技能】
好むと好まざるとに関わらず、満月の時期に大きな灰色の狼になってしまう。
『PoA』には"seem to be reading Harry's mind"と記述されていて、おそらくレジリメンスだと思われますが・・・。

【家族/血筋】
ハーフ・ブラッドの魔法使い。幼い頃、最も邪悪で最強のウェアウルフであるフェンリル・グレイバックに噛まれ、感染してから自身もウェアウルフとなる。

【経歴/これまでの人生】
1958年3月10日生まれ。
幼い頃ウェアウルフになったせいでホグワーツ入学もあきらめていたところに、救いの手を差し伸べたのはやっぱりアルバス・ダンブルドア。Whomping Willowをホグワーツの敷地内に植え、そこからホグスミード村へトンネルを掘り、英国一怖い幽霊屋敷"the Shrieking Shack"で月に1度の休暇付きっちゅー入学を面倒みてくれたわけです。人間からウェアウルフに変身する過程は苦痛を伴い、変身すると自制できずに人間を襲ってしまうため隔離したわけですが、ひとりぼっちだと襲う相手がいないのに攻撃性はなくならないので、かわいそうに自傷です。
リーマスは自分のキケンな秘密を隠していたけれど、2年生で見抜いてしまったグリフィンドールの親友シリウス・ブラックジェームズ・ポッター、ピーター・ペティグリューは自分を見捨てずに、苦労して5年生のときにanimagiになって付き合ってくれるようになりました。そして"the Shrieking Shack"はよい子みんなのたまり場に(笑)。
6年生になるとシリウスが、"凶暴なウェアウルフ"に殺されてしまうかもしれないと知りつつも宿敵セヴルス・スネイプを罠にはめ、"the Shrieking Shack"の秘密を教えてしまってさぁ大変。ジェームズがスネイプを救い、スネイプはダンブルドアにリーマスの秘密を守るように誓わされます。
リーマスはprefectになってるね。これは"友達"を欲している心優しい傷だらけのモンスターのためですね。でも、"よい子"のリーマスは、自分は"スネイプいじめ"に参加しなかったけれど止めようともしなかったこと、そしてダンブルドアを裏切り続けてしまったことを、素直に告白して悔いている。うん、若いときってそーゆーもんです。こうやって悔いることができる人は好きですねー。
『PoA』ではホグワーツのDADAの先生になります。おそらくホグワーツ近代史上、最高の先生です。生徒の能力を引き出す実践的で楽しい授業に加え、ハリーにはPatronus Charmも教えます。ホグワーツで働いた1年間は、月に1度のオオカミに変身する期間、スネイプ先生が作ってくれるWolfsbane Potionを飲んで変身中の人間らしさを保つことができている。そして、かつての親友がもうひとりの命を売り12人のマグルを殺害したと信じていたものの、自身が作製した"The Marauder's Map"によって真相を知ります。そしてこの年、かつてダンブルドアにリーマスの秘密を守ると誓ったスネイプは、その秘密を公にしてしまい、リーマスは辞職。
(『OotP』のネタばれ→)『OotP』中の住所はGrimmauld Placeで不死鳥の騎士団(Order of the Phoenix)の任務を遂行しています。自らも参戦した魔法省でのバトルで潔白だった親友シリウスが殺されてしまい、(『HBP』のネタばれ→)その後はフェンリル・グレイバックをスパイするという超キケンな任務に身を投じます。ほんで、幸薄いリーマスでしたが、ついにニンファドーラ・トンクスという恋人ができるねー。

【その他】
『PoA』では素手で炎を作り出し、杖がなくても余裕なところを見せ、『OotP』ではただひとりダンブルドアの横で戦い怪我ひとつしなかったリーマス・ルーピン。
ついでに『HBP』での大バトルでも怪我ひとつしてなくて、危なかったのもDeath Curseが擦りそうになった1度だけという、この余裕のぶっこきよう。
この人はたぶん、本当はものすごい強いんじゃないかな?

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 16:30| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月05日

ラ・リーガ06-07 第9節 勝たなければいけなかったんだよ!デポルティーボ・ラ・コルーニャ対バルサ

さるおです。
じどうしゃレースを引退したミハエル・シューマッハさんがフットボーラーに転身したYO!スイス西部の小さな村のクラブチーム、エシシャン(3部リーグ)に入団して、FW登録で、なんとDFを冷静にかわしてみたりなんかして、ゴールを決めてます(笑)。狙えゴールポジション、とわけのわからないことを言って盛り上がっている監督さんはその名もフェラーリ。
http://youtube.com/さんでMichael Schumacher Goalをご覧下さい。Michael Schumacher scores a goalもおもしろい、狙えゴールポジション。

一方のバルサは、勝たなければいけなかったんだ、今日だけは。プジョルのために、どーしても勝たなければ。
前線は中央にサビオラ、左右はロニーとメッシ。中盤はデコとイニ坊で、底にエジミウソン。右にジオ、左にザンブロッタ、中央はチュラムとマルケス。
ホーム・リアソールで負けなしのテポルティーボ対、アウェイ・リアソールで負けなしのバルサ。これはもう出足が素晴らしくて、さすがリーガ4強の1角スーペル・デポル。39分のバルサ先制はコネホが獲ったPKをロニーが決めてるわけですが、うーん、またセットプレーか(涙)。
だめだよ、気圧されちゃ。ふんばれバルサ。おまえら王者だろ。おまえらはプレスをかける側なんだろ、いくらデポルティーボが気合い入りまくりだからって、いつから受け身になったんだ(涙)。
ザンブロッタも上がってくし、チュラさんも今日はプジョルが乗り移ってどんどん前に行っとるし、レオとコネホとザンビーとデコとイニ坊で華麗なパスワークを見せつつも、うーん、もっとコネホを1トップ気味に使ってもいいかもしれんなーとか、ところでロニーは何やってんだとか、なんだかうまくいかないバルサです。
後半はデポルティーボさんちょっと疲れてきたから攻撃はよくなりつつも、コネホとジュリを交代。どーしてもロニーを下げられないバルサはレオを左に連れてきてロニーが中央。そーじゃねーだろ、そーじゃ(涙)。
チュラムとオレゲールを代えた5分後には、逆にPKのこぼれ球をファン・ロドリゲスに押し込まれちまった(泣)。バルデスはすごかったっすよ、左手でボールはじいて、次の瞬間にも反応して右手でボールに触ってる、よくやった、おまえはよくやったよな。
そしてジオとベレッチが交代、ザンビー左に行ってくれたまへって、そーじゃねーだろ、そーじゃよぅ(涙)。
デコは今日もバリバリの負けん気でがんばっていました。エジミウソンも、今日も狙われまくりながらがんばってました。いちばんすごかったのはイニ坊っすね。ものすごい怒濤の守備を見せるイニ坊を見て、思ったよ「この子、プジョルのためにがんばってるんだなぁ」って。おまえに足りないのはゴールだけ。今日だってDF3人の前を素通りするかのように抜いていき1対1!蹴れなかったけど。

カルレス・プジョル、アンドレス・イニエスタ、ともにカンテラ育ちの生え抜きで、要は先輩後輩の間柄っす。もしかしたらイニ坊は、プジョル家に遊びに行ったかもしれんですよね。
「ぷ、ぷ、ぷよるせんぱいにおせわになってます、ぼく、いにぼうです」
とか挨拶したかもしんない。
「キミがイニエスタ君か、白いな」
パパプジョルもそう答えたかもしんない。
そのパパプジョルさんは事故で亡くなりました、11月3日に、56歳で。早すぎる。
だから今日は勝たなければならなかった。おまえら、意地でも今日勝たなくてどーする。
ところが1-1。お互いにリアソールで負けなしのままです。
追いつかれてからは一気に肉弾戦だぞ。ある意味、この1試合だけ観ればおもしろかったっす。
メディーナ・カンタレホ、おまえはどうせ黄札出しまくると思ったがな。
心配だ。バルサが心配だ。(またまた悔し涙)
向かい風でも、進めよバルサ。ド根性を見せろ。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:53| Comment(8) | TrackBack(15) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月04日

さる(お)でもわかる背番号の本当の意味 "背"番号ポータビリティ制度ってどうかな(却下)

さるおです。
フットボールファンのよい子のみんなはよく知ってることですから読んでもしょーがないんですが、これからファンになるよい子のために、サッカー選手がつける背番号について書いてみます。
「10番をつけてます、さすがですねー!」とか言われても、それがすごいんだかすごくないんだか、わかんないとつまんないからな。

背番号ってゆーのは、ただの番号ではない。っちゅーか、ただの番号では"なかった"。昔はね、背番号といえば11番までしかなかったんだよね。サッカーは11人でやるから、1番から11番まで。ということは、選手にくっついてるものじゃなくて、ポジションにくっついてるものだった。
昔のサッカーは、フォーメーション(システム)といえば2-3-5がジョーシキだったわけです。こんな感じに(上方向に攻めていきます)。

フォーメーション.jpg


2番と3番は守備です。今みたいに、センターバックだサイドバックだっちゅーのはなくて、フルバックだった。攻撃参加はしない、守備の専門家です。
4番〜6番までは中盤でプレーするミッドフィールダーで、ハーフバックと呼ばれてました。
攻撃するのはなんと5人。7番と11番はサイド攻撃の専門家で、7番が"右ウィング"、11番が"左ウィング"です。9番は今で言えばセンターフォワードで、"ゴールにボールをぶち込むことだけがシゴト"の点取り屋、8番と10番は"1.5列目"なんて呼ばれるセカンドアタッカーです。

うーん、今どきのシステムとはずいぶん違うな。今だとほら、たまに5バックなんちゅーのをやってるとこもあったりして、5-4-1とかね、まるで逆です。

で、背番号はポジション固定だった。つまり、普段は選手には背番号はついてなくて、「よし、今日はおまえ、スタメンだ」なんて監督さんに言われてはじめて、その都度背番号がつくわけです。もちろん、点取り屋タイプの選手が2番をつけることはたぶんないので、たいていその選手は、試合に出るならいつも9番、っちゅーことになるんですが。

今はどこの国でも背番号は選手固定です。
どうしてそうなったかというと、レプリカユニが売れるから(爆)!ロナウジーニョといえばFCバルセロナの10番で、ユニフォームに『Ronaldinho 10』って書いてあるのを買えばもう、オレはロナウジーニョなんじゃないのかっちゅーことで、かっこええわけです。
もっと表向きの理由は、システムの変化(進化)とクラブがでっかくなったこと。
今では2-3-5なんてやってるチームはありません。あるかもしんないけど、劇レアっすよね。4-4-2とか、3-5-2とか、4-2-3-1とか、4-3-3とか、いろんなことになってます。そーすると、ゴールキーパーから見て近い順に右から23456・・・って番号をつけていく、という全世界共通の決まりごとははもう成り立たない。そして今ではどのクラブも選手をたくさん抱えていて試合毎にとっかえひっかえしてるからね、背番号が選手固定というのは、観ているお客さんにとっても解説しているおじさんにとっても、何番はだれそれっちゅーことで覚えやすい。
そーゆーわけで、今では背番号が30なんていう選手もいるし、その30をつけたまま先発出場しています。

最近のシステムでは2バックなんて見かけない。
たとえば、かわりに見かける4バックだと、右のサイドバックは2番、左のサイドバックは3番、センターバックは4番と5番という場合があったとします。するとこれは、昔の中盤(ハーフバック)から2人が下がってきた感じがしますね。
あるいは、左のサイドバックが6番だと、これも昔の中盤(ハーフバック)から下がってきた感じです。こうしてルーツを想像しながらフォーメーションを見るのは楽しい。

昔のシステム2-3-5の前線を見てみると、これはもう9番というのが圧倒的なチームのエースです。今の日本では10番とか7番とかがかっこええイメージですが、本当は、点取り屋、ゴールゲッター、ゴールハンターなんて呼ばれるエースは9番。いつでもゴール前に飛び出せるように身構えていて、誰かがパスを出してくれると、ゴールキーパーと1対1で勝負をする。これぞエースの仕事っす。
これがだんだんと、"9番にゴールさせる選手=エース"という図式に変わってきます。9番の選手に走ってほしい"空いている場所"をうまく探してパスを出す。つまり、頭を使って攻撃の仕方を決めていく選手がチームのエースだということになる。ということで、9番にパスを出す、最前線より少し後ろの選手が"司令塔"と呼ばれるようになります。昔の2-3-5システムでいえば8番と10番で右インサイドとか左インサイドと呼ばれた攻撃の一角です。
8番と10番は、左右が逆なだけで役割は同じです。ところが"司令塔"は10番。これは単純に言ってしまえば、これまでのサッカー史において、9番と10番の選手がよく得点していたっちゅーだけのことです。ただし、右利きの選手にとって、左右どっちの脚でもゴールを狙う(または9番へのパス)のに、左からのほうが蹴りやすいという背景があります。相手ゴールにずいぶん近づいたゴールの左側からなら左足で、相手の守備をかわして突破してゴール正面に走って来られれば右足で、うまく蹴れる。ということで、右利きで、利き足をしっかり軸にして左右どちらでもうまく蹴れる選手、というのがいると、これはもう10番の位置で大活躍っす。

サッカーの神様、ペレ。この人は伝説的な10番ポジションの選手です。ジーコも、マラドーナも、ミシェル・プラティニも10番。ということで、10番はヒーローの番号です。たいていは"トップ下"とか"1.5列目"と呼ばれる位置にいて、"ゲームをつくる"攻撃の核です。ロベルト・バッジオ、デル・ピエロ、中田英寿、中村俊輔、これはあげるときりがないですが、みなさんファンタジスタです。
司令塔10番。昔はフォワードだったけど、ピッチを全部を見回して頭を使え、っちゅーことで、最近はポジションがどんどん下がってきてるね。トップ下どころか、ピッチの中央。そのうち、ボランチ("中盤の底"と呼ばれる守備的ミッドフィールダーで、ディフェンダーのひとつ前でどこから攻撃を始めようか考えて最初のパスを出す役目、昔の2-3-5システムで言えば5番のような位置です。)といえば10番、なんちゅー時代が来るかもしれない(笑)。
※ドイツのマテウスなんかが好例っすよね。

もちろん10番ばかりじゃありません。その国、その地域、そのチームのヒーローがかつて活躍した背番号を、自分もつけたいなぁということになる。たとえばヨハン・クライフの14番はオランダではエースです。ミシェル・プラティニもつけていた番号っすね。
右サイドなら負けないぞ、という選手には7番が人気。これもあげるときりがないないっすけど、いつでもどこでも7番をつける男ルイス・フィーゴとか、本当は7番がつけたくってしょーがないのにフィーゴとかぶるから代表では先輩を立てて17番に追いやられているクリスチアーノ・ロナウドとか(笑)。ヒデさんも代表では7番でした。
オレこそ点取り屋だ、という選手には9番が人気で、ロナウドとかイブラヒモビッチとかは典型っすね。

でも選手はたっくさんいるわけで、しかたがないから空いている番号をもらう場合もあるし、こだわり方は人それぞれです。
当然クラブ側にも考え方とか伝統があって、「うちは6番は永久欠番と決めているんだよ」という場合もあるし、「今度来る選手が7番を欲しがっているから、ちょっとキミ、譲ってやってくれませんか?」ということもある。代表では4番だけどクラブチームでは8番とか、代表とクラブで自分に課せられる役割が違うから番号も違うとか、これはよくあることです。

たとえばさるおなんかはFCバルセロナのデコが大好きなので、20という数字はもうキラキラと輝いて見えているわけです(笑)。

ということで、話がどんどん細かい方へ行きそうなので、ここで終わりにします。
ほんとはチームのエースといえば9番なので、それは忘れてしまわないようにしたい。とにかく、昔の2-3-5システムの番号のつけかたを頭にいれてシステムを見てみると系譜がうかがえて楽しいし、背番号の意味を知っているとまた選手の見方も変わって楽しいっすよ。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:28| Comment(23) | TrackBack(0) | フットボールあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月03日

UCL06-07 グループリーグ第4節 "決めきれない"の見本&ケンカだ、ケンカ、うりゃぁーっ!

さるおです。
アーセナルvsCSKAモスクワ
0-0
"決めきれない"の見本だな(泣)。アンリもロシツキもファン・ベルシもセスクもフレブも、裏とりまくり、イーゴリ・アキンフェエフをかわしまくり、目の前にはゴールだけ。何の障害物もないのに、なぜかゴールに入らない。
ティエリのこの顔、見慣れてきたよ(涙)。

シャフタールvsバレンシア
2-2
ケンカだ、ケンカ。
バレンシアね、怪我人多くってやりくりした結果、いつものサッカーができない。中盤から後ろにかけて、もう相手になんのプレッシャーもかかってませんよ、あれじゃ。前線はモロもビジャもホアキンも元気で、先制されては追いつき、突き放されては追いつきましたが、前半はシャフタールの思いのままで、後半はケンカ。
バレンシアはケンカになりつつもクリーンなプレーしてましたが、シャフタールさんはラフプレー祭り。どっかで見たような結果になってます、このように
とりあえず、地上15cmのところにあるボールに頭から突っ込んでいく勇気があるのは、アジャラとクローゼぐらいだろうということで、よろしくお願いします。

http://jp.uefa.com/competitions/ucl/index.html
全試合の結果はこちらをご覧下さい。
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/Standings/index.html
順位表はこちらをご覧下さい。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:36| Comment(4) | TrackBack(0) | UEFA チャンピオンズリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月02日

UCL06-07 グループリーグ第4節 カードの出ないインテルって久々に観たような・・・&愛してやまないスティーブン・ジェラードとヌノ・ゴメス、あ、あと王子も

さるおです。
スパルタク・モスクワvsインテル
0-1
す、すごい、カードも出ないし退場者もいないというところがすごい、ってインテルの話ですが(爆)。キタザーワ監督もびっくりじゃないかNA(涙)!
で、スパルタク・モスクワさんはいい戦いっぷりでかっこよかったっす!陸上競技場に深緑のカーペットを敷いただけみたいなルジニキですが、こーゆーのを見るのは好きです。どこのチームもそれぞれの事情を抱えてその中で精一杯やるわけです。だからええんです。サポさんたちが誇り高くおらがチームを応援している。素晴らしくええチームだ。
強烈なシュートをぼかんぼかんと打ちあいましたね。うん、おもしろかった。
さるお的には氷点下でもタイツなし手袋なしの愛するフィーゴさんが90分かっこよくて、ソラーリも出場して最後はかっこええところ見せてくれたし、同じく氷点下でも余裕の半袖マテ番長がおとなしくって寂しかったけど、文句なしの好ゲームでした。

ローマvsオリンピアコス
1-1
王子、PKはまずかったっすけど、決めたねー、同点弾。巧かった!ものすごい巧かったっすよ!
解説の掛布さん(掛布さんじゃありません)がね、「両方とも9番がいないですからねー」と9番にすごいこだわりをみせていたので、"さる(お)でもわかる背番号の本当の意味"を書いてみましたよ。

リバプールvsボルドー
3-0
リバプール大好きです。リバプールのフットボールは素晴らしい。バルサと同じく応援してます。ルイス・ガルシア2点ぶち込んだし、スティーブン、あんたはホンモノの大将だ!かっこええ!ジェラードのことはものすごい愛しています。
若干1名顔面が血まみれになってる方もおりましたが、いやぁーおもしろかったっす。

ベンフィカvsセルティック
3-0
最近すんすけの記事読むたびに思いますね、活躍ぶりもこの扱いも、まるでロニ子。すんすけさん来ませんかバルサに?ぐらい思います。いや、来なくていいんだけど、とにかくリーグでもそんくらいの大活躍で、FKも決めまくってるし。すげー。
しかしまぁさるおとしては、イーグルズにも勝ってもらわないといかんので、0-3でやられたあとは3-0、気持ちいいっす。1点目のOGはちょっとかわいそうではございましたが、ヌノ・ゴメス来たぁーっ!カリアカ来たぁーっ!
この2チームの対戦では、スコアは3-0以外にあり得ない(笑)。おもしろいっすね。

http://jp.uefa.com/competitions/ucl/index.html
全試合の結果はこちらをご覧下さい。
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/Standings/index.html
順位表はこちらをご覧下さい。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:36| Comment(6) | TrackBack(2) | UEFA チャンピオンズリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

UCL06-07 グループリーグ第4節 ファウル数バルサ14チェルシー29、黄札バルサ4枚チェルシー6枚 おまえらそーやって引き分けを持って帰るのか

さるおです。
【追記11/1】
チェルシーのやつらのせいで、シャビの左脚脛骨(けいこつ)が亀裂骨折したYO!ちっくしょう、おぼえてろ。
【追記11/3】
このゲーム、UEFAが調査に乗り出しましたね。イエロー6枚のチェルシーは当然ですが、ばかちん審判に詰め寄ったライカールトを含め、サポがピッチに物を投げ込んだバルサ側も、罰金の可能性はあります。


ファウル数43、バルサが14で、チェルシーのやつらが29。黄札合計10枚、バルサが4枚、チェルシーのやつらが6枚。(ファウル:エッシェン6、バラック6、A・コール5、ドログバ3、ロッベン3、メッシ4、モッタ3 / 被ファウル:エッシェン3、カルバリョ3、デコ6、マルケス4、メッシ4、ロナウジーニョ3、ザンブロッタ5)そもそもチェルシーが黄札6枚で済んだのが不可解きわまりない。
おまえら、それで引き分けを持って帰るのか。
悔しいっす。悔しすぎる。

いつかと同じじゃねーか、2006年2月22日の、田んぼでやったあのゲームよりひどいじゃねーか。
ファウル数36 チェルシー23、バルサ13。(ファウル:マケレレ4、フェレイラ4、デル・オルノ3、グジョンセン3、エジミウソン3、マルケス2、プジョル2、オレゲール2 / 被ファウル:ロッベン3、クレスポ2、グジョンセン2、ロナウジーニョ5、デコ5、メッシ4)

ふざけんな、チェルシー。ふざけんな、ステファノ・ファリーナ。

今ね、ものすごい悔しいので、思いっきり書いてしまいますが、おまえらこの後、ブレーメンに"負ける"気じゃねーだろうな。おまえら、おまえら、そんなことしてみろ、さるお怒っちゃうYO!

試合開始は様子みる感じのチェルシーと、1分のレオのシュートから始まりました。で、開始2分40秒、ピッチの中央でインターセプトからドリブルで左に疾走するのは、勝者のメンタリティしか持ち合わせていない負けず嫌い王デコ!DFをかわし猛突進!そして鮮やかに切り返し、シュート!ボールはDFたちの足下をすり抜け、イラーリオ君の手の先をすり抜け、ぼっかぁーん!ひゃっほーい!あっという間の先制!

deco10311.jpg

これはね、デコの宣言だと思いました。勝つのはバルサだと、負けねーぞと、そーゆー気迫です。
あんたが大将!愛してっぜー!やっぱりさるおのデコなんだよ、ふんがー、さるおコーフン。こんなチェルシー見たことないだろ、モウリーニョ!
これ以上ないっちゅーくらいのオープニングっすよ(嬉)。

deco10312.jpg

この2分後にドログバ様シュート。だんだんとね、熾烈なバトルの予感だYO!
ブラルーズがロニ子をがんばって止めていて、なんちゅーか、けっこう止まってますね(涙)。"ロニ子をベンチに座らせる"とか、"ロニ子を交代させる"とか、バルサはそーゆー勇気がないっすね、あいかわらず。でもまぁ今日はCL戦っちゅーことでロニ子もかな〜りはりきっているので、ボールには触ってるからまぁいいか。
反対側ではレオに、"狙え足首"が今日のテーマのアシュリー・コールがつきまとってますが、こちらはレオ様おかまいなし。ザンブロッタとのワンツーからドリブルで切り込んでロニ子の前にスルーパス、ロニ子シュート!とかね、うまくいってます。

12分、バルサゴール前のクリアボールが磁石のようにデコの体にぴたーっとくっついて(笑)、デコのドリブルからシャビ、そしてロニ子へパス、で、一気に前線に駆け上がるっちゅー、ええプレーもしております。
さるおも懸命に止めているディディエ様ですが、本当にヤツのことは何としてでも止めないといけんので、モッタちゃんなんて自分の脚1本と引き換えに、あるいは頭と引き換えに、刺し違える覚悟ですから(笑)。この人はすごいっす、ジオの頭の上に脚があるっちゅーくらいにぶっ飛んだりしている。陸上やりゃいいのに(泣)。
で、最初のあぶないシーンは17分、エッシェンが奪ったボールをバラックがシュート!あっぶねー。
21分にはシャビもロニ子とのワンツーから鋭く中央突破でシュート!うぇーん、惜しい、イラーリオに触られたぁ。
マルケスもケツから降ってきて担架で運ばれるシーンがあったり、"突き出せ肘"が今日のテーマのエッシェンがぶん回した腕でグッディがぽかんぽかん殴られたり、なんだかちょっと、穏やかじゃない感じはしてんな、すでに。
それに、今日のディディエは何十回ピッチに倒れる気かな?さるおのモッタちゃんをぶん殴っておいておまえが倒れるな、あほんだらーと罵りつつ、このドログバ劇場もゲームの荒れ具合と密接な関わりがあるので心配っす。

32分にはうちのビクトリーな男がふんばる。ランパードからエッシェンのシュートをはじき、CKからロッベンのシュートをはじき、次のCKはプジョルがクリア。
ところが、ふんばってるなと思ったところで不思議事件発生ですわー。A・コールに2枚目の黄札です。ところが退場しない。
???
なんだろうと思ったら、27分の黄札はランパードに出したのかぁ。えーっとね、誰にも伝わってねーよ、ステファノ・ファリーナ(怒)。選手もメディアも、みんながA・コールの2枚目だと思ってますから。しっかりシゴトしろよ。で、幼い頃から"判定については一切抗議しない"ことに決めている無口なレオが、まさかのタイーホ(逮捕じゃありません)。たしかにロニ子の後ろから「ねぇねぇ」とか言ってますけど、とにかくそれでレオが黄札っす。ちゃんとシゴトしろよ、ステファノ・ファリーナ(怒)。

42分には無実のレオがドリブル突破でオーバーラップしてきたジオにスルーパス!またまた惜しい!ふとふり返ればモッタちゃんがエッシェンをふっ飛ばして黄札。ロスタイムになるとロニ子もいじめられ、ブラルーズがわざわざ歩いてきてロニ子の足首にキックです、なぜか黄札は出ないけど。
なんかね、荒れてきました。今思えば、最大の落とし穴は、"まだリカルド・カルバリョがおとなしい"ということでした(涙)。あいつはね、後半担当でしたよ(大粒の涙)。
1-0で折り返し、"やっかいな選手レオ・メッシ"にてんてこまいのチェルシー、あるいは、チェルスキーとジャッジにてんてこまいのバルサ、っちゅー前半です。

後半はいきなりプジョルがドログバにキック(笑)。ほんと、ディディエって何十回倒れるのかな、と思っていたら今度は、ゴール前でバルデスのパンチがプジョルに炸裂(笑)。何やってんだ。
そしてバルサがてんやわんやになっているこの時間帯、チェルシーはチャンスだらけでしたねー。エッシェンのクロスをロッベンがヘッド!続くロッベンのシュートもかなーり決定的!
で、さっきからロッベンがまるでフリーで嫌な予感だけど、ロッベンはヘディングは止めたほうがいいんじゃないかな、なんて要らぬ心配をしていたら、52分、オフサイドポジションで動かないディディエの後ろから飛び出してきたランパードがラインぎりぎりのところからまさかのループ!止めろーっ、バルデス!手を伸ばして跳べーっ、ビクトリー!ぶわぁー、届いてないーっ!ということでまさかの同点弾(泣)。
モッタちゃんはあいかわらずディディエと刺し違える勢いで激突、しかーし、ディディエが芝居してる間にマケレレがロングシュート。そして本当に刺し違えそうなモッタちゃんとエジミウソンが交代した直後の58分、こりゃもう不調どころか絶好調のロニ子がドリブルで左サイドを駆け上がる!そして、待望の7番の足下にぴったりとセンタリング!蹴っ飛ばせぇーっ、グッディー!うりゃぁーっ!入ったぁーっ!むはむはー、2-1!やたっ、やたっ、ついにグッディ来たぁーっ!美しかったね、こりゃ嬉しいっす。(感動)

gudi10311.jpg

しかもグッディには続いてシュートチャンス。しかーし、ひゃっほーい!と思ったのもつかの間で、何もしてないのにまさかの黄札だYO(涙)!

このころになるともう、カンプ・ノウはもはや劇場。ディディエはあいかわらず20回目くらいの転倒劇で(爆)、どんどん芝居がかってまいりました。ついに"モッタを退場にしないため"に投入されたエジミウソンも骨張った体でリッキー(ついに来たか)とクラッシュ。もれなく黄札。ロニ子のパスをドリブルで持ち込んでシュートしたけど蹴り上げちゃったグッディの後ろでは、ラファがエッシェンのおちんちんを思いっきり踏んづけているという(わざとじゃないよ)、まさにシアター。
そして72分、あちらもロッベンの前髪を守るためにカルーと代えたり、ブラルーズと嫌〜なジョー・コールを代えたりした直後です。例によってリッキーの野郎がうちの大事なグッディを転ばせやがった。で、着地で足首をひねっちゃったグッディはかわいそうに泣きながらおうちへ帰りました。ちっくしょう。
代わりに入ったのは小さいおっさん。さるおねー、この人は手乗りサイズだからね、誰かの肩に乗って入っちゃえばわかんないじゃないかと、こうなったら12人で戦おうぜと、最近ずっと思っていますね(ずるいんですけど)。「バルサ何人いるんでしょーか。きゅう、じゅう、じゅういち、じゅうり。あってるかな」とか言ってね、数えても気づかない(気づきます)。
でまぁおっさんも鼻をピクピクさせながら飛び出すタイミングを狙っているけれど、なかなかいいボールが来ません。
まだまだ狙ってるデコのシュートのあとはシャビとイニ坊が交代。そしてバラックがまたシュート。レオの突破にリッキーの野郎がキックに来る。レオのどてっ腹蹴りやがっておまえなんか赤札だ。
さるおね、チェルシーのリッキーって嫌だよぅ。ポルトガル代表でやってるときはいいんだけど、チェルシーでやるときは乱暴すぎる。チェルシーのみなさんってだいたい乱暴だけど、それにしてもリッキーは"上げた脚は下げない"がモットーで、顔面めがけて足の裏からぶっ飛んでくるようなヤツだからなー、危ないよぅ。
そして終了間近の87分、デコがバラックに倒されて、くまごろうが転がっているところになぜかボールを蹴ってしまったのはテリーさん、おまえも赤札だ。「ゴルァァァ、何しとんじゃワレェ!」とつぶらな瞳で向かっていくデコ、可愛いな(笑)、みんなに押さえられたりして、可愛いな、なんちゅーか、怖くない。テリーは黄札。
88分にはエッシェンの野郎が悪意に満ち満ちて後ろからラファを削って黄札と引き換えの報復ですが、おまえ、それは赤札だ。っちゅーか、なんでラファが最前線にいるのかが甚だ疑問ではありますが、それがバルサっす(笑)。
そしてリッキーの野郎がいつものように、ボールではなくデコ(結局ファウル0、被ファウル6)に跳び蹴って、どう考えても赤札なのに、魔のロスタイム6分へ突入です。(号泣)
イニ坊も削られまくり、満身創痍のバルサ、92分バルサゴール前でテリーが折り返したボールを、またしても冷静なディディエが、ゴール。ディディエが稼いだロスタイムでディディエが決めた、ただのドログバ劇場。同点弾の直後、5分19秒に笛。2-2の引き分けです。
ディディエ、またおまえか(悔し涙)。

モウ、大コーフン。素敵なスーツで膝をついたら汚れますよ。
ライカールトも、大コーフン。なんと、笛と同時にピッチを走り抜け、ステファノ・ファリーナのくそったれに「ゴルァァァ、何やっとんじゃワレェ!」とこちらはぜんぜん可愛くない猛抗議。そうか、わかったよ、ライカーはさ、冷静沈着な男なんじゃなくて、我慢してたんだよな。悔しくて、怒ってるんだよな。

ファウル数、バルサ14、チェルシー29。黄札はバルサ4枚、チェルシー6枚。
ステファノ・ファリーナ、おまえ、ロスタイムの意味わかってんのか。ちっくしょう。
湯水のようにアブラ金使いたい放題のビッグクラブが守備を固めて、肘出しまくり後ろから削りまくりで、そーやって引き分けを持って帰るのか。恥ずかしくないのかよ。ちっくしょう。
選手は無料に限るよね、とか言いながらユニセフ募金を欠かさないバルサは、お金はないけど(チェルシーと比べて、だし、ほんとに余分なお金はないです、バルサは)フットボールで戦い抜こうとして、またこれか、ラフプレーvsフットボール、くそったれ。
見てろよ、チェルシー。恥を知れ、チェルシー。この期に及んで負け惜しみ(3-2)ではありますが(泣)、最後に勝つのはバルサなんだ。ブレーメンに"負ける"気だったらただじゃおかねぇ、首絞めっぞ。ふんがー。

http://jp.uefa.com/competitions/ucl/index.html
全試合の結果はこちらをご覧下さい。
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/Standings/index.html
順位表はこちらをご覧下さい。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 08:52| Comment(35) | TrackBack(31) | UEFA チャンピオンズリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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