2007年01月04日

映画鑑賞感想文『ユナイテッド93』

さるおです。
『UNITED 93/ユナイテッド93』を観たよ。
監督・脚本は『THE BOURNE SUPREMACY/ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラス(Paul Greengrass)。
製作は『THE INTERPRETER/ザ・インタープリター』のティム・ビーヴァン(Tim Bevan)とエリック・フェルナー(Eric Fellner)、『HELLBOY/ヘルボーイ』のロイド・レヴィン(Lloyd Levin)。
出演は・・・えっと、これがいちばん大事なんですが、多すぎて書けません。ですが、公式サイトにみんな載ってます。
オフィシャル・サイト(英語)
http://www.united93movie.com/index.php
http://www.flight93.net/index.php
オフィシャル・サイト(日本語)
http://www.united93.jp/top.html

人は神に祈る。
神を作り出したのは人間なのに、自らの無力さを前に、遠すぎる平穏をはるかに臨んで、また祈る、祈り続ける。哀しみに暮れて為す術もなく、恐怖に怯えて目も見えず、思いだけでも遺そうと、神に祈る。あるいは無力な神のために、祈り続ける。
乗客も、テロリストも、同じように神に祈る。
何やってんだ、人間は。

2001年9月11日、さるおはこんなことになっていました。かなり衝撃的。

この作品は、4機目の物語。
せめてもの抵抗をしたユナイテッド93便の、まさに衝撃のノンフィクション・サスペンス。序盤からドキュメンタリータッチで、臨場感満点ですわー。管制センターとか関係機関への取材ね、がんばったね。今となっては決して誰も知ることのできない機内の空気が、あたかも目の前で展開されているようで、細かく作り込まれてます。
管制官の人とか、軍関係者で、当日現場に居合わせた本人が演じている。このへんもすごいっすね。
監督さんだか製作スタッフさんだかが、遺された家族一人残らずみんなに会うんだと、それから映画作るんだと、気合い入ってたみたいですけど、"犯人の遺族"には会えてないところがね、諸事情あるのは承知しつつも、正直、さるおには残念でした。それでもまぁ、乗客の遺族とか、できるかぎり巻き込んだ。この映画に関わること自体が苛酷なことだったろうに。すごいっす。だからね、観なきゃいけないな。

軍とか政府とか、はたから見てる組織ではなんだか情報が錯綜して動きが鈍いわけですが、ユナイテッド93便の乗客は戦ったね。
何と戦ったかというと、目の前にある運命です、ぐんぐん近づいてくる運命です。
善悪だとか、差別だとか、民族だとか、宗教だとか、石油だとか、そんなことは遠いんだ。
あれが事件のありのままの姿だったのかなぁと、思います。

エンターテイメントとしてもおもしろかったYO!

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 18:58| Comment(4) | TrackBack(2) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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