スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、Quidditchを紹介します。
ネタばれコメント大歓迎なので、気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
クイディッチ(Quidditch)
ほうきに乗って飛びながら行う、魔法界で大人気のフットボールかポロに似た空中球技。世界中には多数のクラブチームがあります。

↑日本が世界に誇るクイディッチチーム『豊橋天狗』
試合に負けるとほうきを燃やしてしまう
シーズン開幕は11月です。
4年に1度開催されるスポーツの祭典はもちろんQuidditch World Cup!こちらは国対抗です。
ホグワーツでも部活動として取り入れられていて、4つの寮それぞれにチームがあります。
【ルール】
1チームは7人(キーパー1名、ビーター2名、チェイサー3名、シーカー1名)で構成され、2チームで勝敗を競う。
両端にそれぞれ3つ高さ53フィート(16m)のゴールフープが設置された縦500フィート(約150m)横80フィート(約55m)の楕円形の競技場で行い、ボールは3種類(Quaffle1つ、Bludger2つ、Golden Snitch1つ)使用する。
Quaffleはサッカーボール大の明るい赤のボールで、落下時のみ減速、sticking charmによりつかみやすくなっている。チェイサーはQuaffleを相手チームから奪い、相手ゴールに投げ入れることができると味方チームの得点が10点加算される。
Bludgerは鉄製の重い球で、フィールド内を飛び回り選手にぶつかろうとするので、ビーターは小ぶりな野球用バットに似たクィディッチ用バットでBludgerを打ち、味方選手を守り、相手選手を攻撃する。
キーパーは自陣のゴールを守り、相手チームのチェイサーのシュートを阻止する。
Golden Snitchは高速で飛び回る小さくて翼がついた金色の球で、どちらかのチームのシーカーがこの球を捕獲した時点でゲームは終了となる。Golden Snitchを捕獲したシーカーのチームには得点が150点加算される。

ゲーム終了で、得点の多いチームの勝利となる。
【歴史】
ほうきの開発がすすみ、使用者が旋回、速度、高度などをコントロールできるようになるとすぐに登場したクイディッチは、ほうきに乗ってボール(Quaffle)を投げながら競技場の端のゴールに投げ込んで遊ぶ、というのが起源です。ほうきについてはこちらの記事をご覧下さい。

ここに、頭にくくりつけた釜(cauldron)で石を落とさないように受け止めるというスコティッシュゲームの要素が付加され、石を投げて邪魔をするというルールが追加されます。バットを使うようになると石では砕けてしまうため、鉄球(Bludgers)に置き変わりました。
Golden Snitchは、高速で飛行する魔法生物Golden Snidget(小型の鳥類)を捕まえるというハンティング競技から取り入れられたものです。1269年にBarberous Braggeが捕獲されたGolden Snidgetを150galleons(今の価格で100万galleonsを超える金額)で購入しようとしたエピソードから、Golden Snitchによって150点が加算されることになりました。
やがてGolden Snidgetが絶滅危惧種に指定されると、Bowman WrightがGolden Snitchを開発し、これが使われるようになりました。
"Quidditch"という名称が初めて登場するのは11世紀。Quaffle、Bludger、Snitchというボールの名前から命名したものでもあり、"Queerditch Marsh"と呼ばれる沼地が発祥の地。このゲームは現在のクィディッチとほぼ類似しています。
1398年に公式ルール制定、1473年のワールドカップで700種類のファウル規定ができました。
【類似競技の歴史】
10世紀以降現在までスウェーデンで行われているブルームレースは、コッパルベリ(Kopparberg)からアレェプルイ(Arjeplog)までの300マイルを、ほうきに乗って競争する競技で、現在では正式な国際競技。優勝者には銀製のSwedish Short-Snoutトロフィーが授与されます。
また、12世紀(1105年)ドイツの有名な絵画資料でもクィディッチの変型のような競技の様子がわかります。高さ20フィートのポールの先にドラゴンの満タンの膀胱をくくりつけ(笑)、ほうきに乗った1人の選手が10フィートの長さのロープでそのポール先端とウェストをしばり膀胱のキーパーに(笑)になり(10フィートしか飛び回れない)、残りの選手は順番に、先をとがらせたほうきでその"水風船"をパンクさせようとする競技。キーパーは杖を帯同し、魔法でこの攻撃から"水風船"を守らなければなりません。
【競技中の事故】
死者が出ることは稀ですが、たいていは、呪文や飛行生物を用いた不正行為による事故です。ハリーもホグワーツで不正行為に遭遇しています。
【その他の競技】
『Quidditch Through the Ages』によれば、クィディッチの変型である"Quodpot"はアメリカ合衆国や南米諸国で人気です。
両チームは11人で、Quodという(Quaffleを改変した)時限装置付きボールを投げ合い、Quodが爆発する前にゴールに投げ入れる競技です。ゴールは爆発を止める溶液の入ったcauldronで、Quodがゴールに入ると、新しいQuodが投入されます。
心ゆくまでさるお、もんち!