2007年01月12日

映画鑑賞感想文『ディセント』

さるおです。
『THE DESCENT/ディセント』を観たよ。
監督・脚本は、「生き残るのは獣様か、俺様か?」という泣けるキャッチコピーなのにイギリスでスマッシュヒットした狼男映画『DOG SOLDIERS/ドッグ・ソルジャー』のニール・マーシャル(Neil Marshall)。
出演は、シャウナ・マクドナルド(Shauna Macdonald)、ナタリー・メンドーサ(Natalie Mendoza)、アレックス・リード(Alex Reid)、サスキア・マルダー(Saskia Mulder)、マイアンナ・バリング(MyAnna Buring)、ノラ=ジェーン・ヌーン(Nora-Jane Noone)という女子ばかり6名。

ええ!この映画はおもしろい!かなりおもしろい!
ちていじん、ばんざい。

もしかしたら、つたやさんで同じく新作の棚で輝いていた『THE FOG/フォッグ』のジャケに"革命ゾンビ"みたいな不思議な言葉が書いてあり、リメイクだと知りつつ、ゾンビに"タールマン"以上の革命は無理だと知りつつ、うっかり借りてきて観てしまったらゾンビが2秒しか出てこなかったということで(大泣)、かなりの深手を負った後だったから、癒しになったのかもしれませんが、いや、それを差し引いてもおもしろかったっす。
『THE DESCENT/ディセント』のジャケにも問題は若干ありまして、ついに酸素はなくなりませんでしたけど。

えっと、出てくる地底人はこの人です。地下鉄に住んでるこの人。おもしろかったこの人。くれぐれも。よろしくお願いします。

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そして主人公のサラはある体験がきっかけで唐突に、ポーラ・シュルツの墓から出てきた(キャリー風)ブライドになります。くれぐれも、よろしくお願いします。

女子6人の探検隊が遠足に出かけます。本格的なケイビング遠足、つまりみなさんアスリートさん。で、洞窟に入ったら出口がなくて、地底人に襲われるという、身も蓋もない話です。
地底人さんたちが弱いなとか、目そのものは退化しないのかとか、聴覚だけでいいのかよとか、矢印残した昔の探検家さんは意味ねーなとか、タッシリ・ナジェールの偽物みたいな牛の壁画出たぁーっ!とか、ツッコミどころにツッコミを入れてしまうとこの作品は消滅してしまうので、そーゆーことは自粛してください。

狭いな、暗いな。そこが素晴らしい。
自然とのたたかいから地底人とのたたかいへ、しかしド根性映画な、展開もいい。
あるいは、こっそりと前人未踏の洞窟を選んでいたジュノの心理とか、いちばん強そうにしてたホリーさんがやっぱり最初にやられたなとか、パニクりだしてからの仲違いで6人の個性が素晴らしい。
殺意はなくて動揺してしまって過失だったのに、結局誤解は解けないところもいい。で、サラはサラで弁解の余地も与えず、問答無用で友の仇と不倫の報復をしてしまうところもいい。
いやぁ、いいことずくめっすNE!

そういえば冒頭でコドモ死んでましたけど、洞窟の暗闇はサラの心っすね。はじめから出口なんてなかったのかもしれません。
とにかく、誰もたすからないところがよろしい。
ちていじん、ばんざい。

オフィシャル・サイト(日本語)
http://www.descent.jp/
オフィシャル・サイト(英語でゲーム付き)
http://www.thedescentthemovie.co.uk/
オフィシャル・サイト(英語)
http://www.thedescentfilm.com/

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:57| Comment(2) | TrackBack(23) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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