スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハリーが"Heir of Gryffindor"である可能性を考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
ジェームズ(ポッター夫妻)は、ある理由により、グリフィンドールの剣をゴドリックの谷(くぼみ)で守っていたのではないかと書きました。そのことには意味があると思います。たとえば、ゴドリック・グリフィンドールの子孫だから、家宝を守っていた。たとえJoに否定されても(笑)、あり得ます。
"pot"という単語の意味を調べると、壺、急須、瓶。あるいは(スポーツ競技の)銀杯。あるいは(ビリヤードの)穴。あるいは"potter"(putter)で、だらだらする、ぶらつく。
ここにグリフィンドールらしさはとりあえずありません。
が、いろんな意味で、ジェームズを象徴してます。クィディッチの勝者で、校内を徘徊するジェームズらしい名前です。
しかし"穴"はどうかというと、これはゴドリックのくぼみのことかもしれないぞ。
ダンブルドアは『CoS』の中でグリフィンドールの剣についてこう言ってます。
"Only a true Gryffindor could have pulled that out of the hat."
Only a true Gryffindorは、真に勇敢な真のグリフィンドール生なのか、それとも"Heir of Gryffindor"なのか。
ハリーは7月31日生まれの獅子座(Leo the Lion)で獅子はグリフィンドールの紋章で、誕生石はルビーで、ハリーが初めて自分の杖に出会ったときのスパークは赤とゴールド。ヴォルディは問答無用でジェームズを殺害し、次はポッター家最後のひとりであるハリーを殺そうとした。
それらはすべて、"Heir of Gryffindor"だからかもしれない。
さらに決定的とも思えるのは、『HBP』の洞窟でダンブルドアが、自分の腕を選ぶ理由としてこう発言している点です。
"Because I am much older, much cleverer, and much less valuable,"
さるお訳:私はキミより、年をとっていて、知恵があり、そして(私の血はキミの血ほど)価値がない。
いやいや先生、何をおっしゃる!と思いますが、ダンブルドアが自分とハリーを比較して、ハリーは価値があると言ってるわけです。ハリーが"Heir of Gryffindor"である感じがしてきますよね。
こうなるとあやふやになるのは、1981年のハロウィンの夜、ヴォルディは本当はGodoric's Hollowに何しに来たのかっちゅーこと。
"予言された敵だから"ハリーを殺しに来たのか。
それとも"グリフィンドール最後のひとりだから"こそ敵はハリーだと決めつけ、殺したら最後のHorcruxとなるはずのグリフィンドールの剣を奪おうと計画して来たのか。
思えば、ヴォルディは完全主義者です。マグルの父親トム・リドル・Sr.を殺害し自身のルーツを抹消することで、"Heir of Slytherin"の証を封じ込めた日記をHorcruxにしたことを考えると、一石二鳥が好きです(笑)。予言の最大の敵ハリー・ポッターを殺害すると同時に、ご先祖の最大の敵(だと思っている)グリフィンドールの剣をHorcruxにしようとしたのかもしれません。となると、ヴォルディはそこに剣があると知っていた。グリフィンドールの子孫が、ゴドリック・グリフィンドールゆかりの場所Godoric's Hollowで、家宝を守って暮らしていると調査済みだったはずですね。
すごく、ハリーが"Heir of Gryffindor"である感じがしてきました。
が、事態はもっと複雑かもしれません。なぜなら、ポッター襲撃の夜、人殺し上等と思っているヴォルディにしてはきわめて不思議な行動もしているからです。
「リリーのあねさん、おどきなせぇよ」←さるおよおまえも江戸バージョンか。(号泣)
そう、リリーをいきなり殺そうとはしなかった。
クラウチ家にしろブラック家にしろスミス(ハッフルパフ)家にしろ、純血んとこは"最後のひとり"がじゃんじゃん死んでってます。マルフォイ家もあぶなかった。子だくさんで安泰なのはウィーズリー家ぐらいのもんだ。ヴォルディは大量虐殺を"浄化"と称したくせに、もうなんだか"純血"に未練がないかのように、純血家系を根絶やしにして歩いている。
ほんとは自分だってハーフブラッドなんだもんな、"浄化"したいんじゃなくて、"征服"して威張りたいわけです。
だったら、逆らうリリーを危険分子としてあっさり殺しそうなのに。
リリーがあまりに可愛くって、たすけてあげちゃおうと思ったのかな(笑)。
いやいや、そんなに単純ではないはず。
答えは、もしかしたら、リリーの瞳が緑色だったからかもしれません!
心ゆくまでさるお、もんち!