2007年03月04日

ラ・リーガ06-07 第25節 バスケスのクソ野郎のせいで懐かしの3-4-3崩壊(涙)、頂上決戦に負けたYO!

さるおです。
コパ・デル・レイのサラゴサ戦は観たかったです。1-2で勝って、アウェイゴールで準決勝進出もドラマチックですが、なにしろ、大胆な3-4-3でふんばったあたりが興味深い。3-4-3は懐かしのフォーメーションです。
GKジョルケラ、3バックの左にプジョル、センターにテュラム、右にオレゲール。中盤はマルケス、イニ坊、デコ、シャビががっつり固めて、前線は左にメッシ、中央にロニー、右にジュリ。
ヨハン・クライフの90年代ドリームチーム、出たぁーっ!と思ってぞくぞくしましたね。
なぜこの時代のバルサは3-4-3で戦ったのか、なぜバルサのシステムは4-3-3に変わったのか、これらについては"ボールポゼッションサッカーがカウンターサッカーに勝つ日"を読んでいただければわかるんですが、とにかく、守備に関して言えば、3バックより4バックのほうが"攻撃的な布陣"です。だけど、4-3-3バルサの攻撃の主軸は中盤の支配。それを強化したという意味では、中盤を増やしプレスとパスコントロールでピッチを制圧した上で2列目が攻撃参加というスタイルは攻撃力アップなわけで、するとこれはもう、4-3-3と3-4-3だとどっちが強いんだっちゅー話になるわけです(笑)。
このサラゴサ戦のことを考えると、3-4-3で"強くなった感じ"はします、たしかに。中盤低い位置でボールを奪ってシャビとラファの見事なワンツー、そのままシャビがドリブルでぐわぁーっと中央を駆け抜けエリアまで持ち込んで鮮やかにゴールを決めてしまったシャビのあの先制点なんてもう、たまらん美技です。デコのスルーパスにレオが飛び込んでいって、詰めていたイニ坊がダイレクトボレーでどっかーんと、あの追加点ももう、たまらんのです。
攻撃は最大の防御。ボールを支配している限りは相手にチャンスはない。
そうだよ、それがバルサだよ。バルサの哲学、バルサの美学、それなんだよ!と思います。

で、まぁ、この3-4-3をリバポ戦で使うのかどうかわかんないけど、そんで勝てるんならええんじゃー(必死)と思って、3-4-3の是非を問うてみたいと思ったのが、頂上決戦セビージャ対バルサっすよね。
GKは早く本当にビクトリーになってほしい守護神バルデス、3バックの左にプジョル、センターにマルケス、右にオレゲール。中盤は低めの中央(つまり2ボランチ)にシャビとイニ坊、サイドハーフの左がジオ、右がザンブロッタ。前線は左にメッシ、中央にロニー、右にジュリ。

ところが、バスケスのクソ野郎のせいで、アイトール・オシオ(セビージャ)の厳しすぎる赤札以降、バルサの3-4-3は崩壊しましたね。ジュリもザンビーもクラシコに出られない。ジュリの赤札、ありゃ何なんだ、くっそたれ。"厳しい"どころか、うちの小さいのは何もしてねーよ(怒)。バスケスにいつかどこかで会ったら首絞めてやります。
(審判の顔はここでチェック。見たくない顔もおるけどな。)
そして、バルサが9人になった緊急事態に輪をかけるような選手交代。だめだよ、90分間に何度も何度も迷って戦い方を変えるなんて、そんなのだめだ。混乱以外生みださないベンチワークはもうやめようぜ。
ということで、3-4-3がいいのか悪いのか、正直わからないよNE(爆)!

ただ、4バックでサイドの2人がみんなを追い越していき事実上の2バックになりラインを上げるという戦い方と違って、3バックというのは動けないはずです。観たら実際そうでした。DFラインはとても低い。DFがチームを押し上げていくという状況にはならないです。3人並んでずっと自陣にいる。
チームを押し上げるの役目は中盤からです。押し込まれれば中盤がDFラインまで下がってくるし、攻撃するなら上がっていってFWと絡む。中盤と前線合わせた人数が増えているので当然パスはよく回り、バルサのパスサッカーが生きてます。が、別の見方をすれば、コンパクトなサッカーではなくなった。そう感じました。
それから、4-3-3バルサの攻撃の鍵になるのはサイドだったと思います。で、実際、3-4-3というのはサイドに人をさいている。ジオもだけど、今日のザンブロッタはすごかったっす!背番号の11がまるで自然に見えるほどに(笑)、前の方におりました。そして、両サイドハーフが上がるために、レオとジュリは中に切れ込んでDFを引きつけたりしてます。本当に、ジュリとザンビーは行動範囲をそのまんま入れ替えたみたいだ(笑)。前半13分のバルサ先制点がまさにそれです。右前方、はじっこのはじっこまでボールを追っていくザンビーがクロスを放り込む。その頃ジュリはピッチ中央で囮になってます。そして上がったクロスには、今日はCFWのロニ子がヘッド!同時に詰めているのがレオです。あるいは、サイド強化したバルサを見て警戒している相手の意表を突いて中央突破なら、サラゴサ戦のシャビのゴールが好例だと思います。
攻撃の幅はたしかに広がったと思う。サイドも中央も使い、パスサッカーとカウンターを使い分けている。だけど、フィールドプレイヤー10人全員で押し上げてコンパクトなスペースを作りワンタッチパスを素早く回すかわりに、ピッチの隅々まで使うようになったのも事実で、いきなりロングボールは使わないまでも、まずは運動量でカバーしていたように見えます。そして、得点シーンではカウンターが生きている。
本当は4-3-3で、たくさんたくさん努力して、ポゼッションサッカーを"早送りしたみたいな"速攻、つまりもっと攻守を切り替えて一瞬で加速を爆発させろと期待しているさるおとしては、うーん、いいのか悪いのか、判断できねぇ。
"奇跡"ではなく、"勝利"をこの手に。そう思います。

前半13分にザンビーのクロスでロニ子先制。
27分にさようならアイトール・オシオ。
39分ケルジャコフが中央で振り向きざまのゴール。ラファはケルジャコフの背中に背負われ、オレゲールの足届かず、バルデスの手届かず(泣)。
後半15分にダニ・アウベスがFKをどっかーんとゴール。
17分、何もしてない小さいおっさん、さようなら。
ラファとエトー、レオとサビオラが交代。
30分、さようなら、今日はFWかと思ったザンブロッタ。エトーなんてピッチに入ったとたんになぜか黄札。
ロニ子とエジやんが交代。
ロスタイム、3-1はやめてー。ロスタイム、4-1はやめてー。ロスタイム、5-1はやめてー。と泣きそうになってゲーム終了。結果2-1。

ケルジャコフはすごかったです。バスケスの大バカ野郎もすごかったです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:39| Comment(14) | TrackBack(13) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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