スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、グリフィンドールの剣に仕掛けられた究極のトリックについて考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
ダンブルドアは、Horcruxのひとつは"レイヴンクロウかグリフィンドール、どちらかの遺物"だろうと言いました。そして、グリフィンドールの剣は無事だとも言いました。
そしてさるおはこう言いました。4人の賢者の持ち物と出身地が、入れ替わっていると。
●持ち物 [ハリポタでは][タロットでは]
グリフィンドール 剣 棒(wands)
レイヴンクロウ ? 剣(swords)
ハッフルパフ カップ 金貨(pentacles)
スリザリン ロケット 杯(cups)
●出身地 [出身地] [ゆかりの場所]
グリフィンドール 西の荒野 ゴドリックの谷
レイヴンクロウ 北の峡谷 ?
ハッフルパフ 南の広い谷 ?
スリザリン 東の湿原 ?
荒野から来たはずのゴドリック・グリフィンドールが"谷"(くぼみ)に住んでいたかもしれないというのは気になります。ホグワーツとの位置関係から推測すると、Godric's Hollowは西の荒野でも北の峡谷でもない。南の広い谷です。おうちはハッフルパフと交換したのかな。
他の3人の情報がないので、"家"について深く推理をすすめるのは今はひとまず置いておくとしても、持ち物の方は一目瞭然、とりかえっこをしています。
なぜなのかはまだわかりませんが、4つの個性はそれぞれ足りないところを補い合う必要があるのも明らかです。
ハリーが自分をよく"stupid"と形容するように、あるいはシリウスが危険に飛び込んでいくように、グリフィンドールは勇敢だけれど"知"を必要としている。あるいは、ハリーがロンとハーだけではなくネビルやルナの存在を改めて見出したり感謝したりするように、グリフィンドールは"すべてを認め受け入れる懐の深さ"も必要としているかもしれない。
レイヴンクロウは聡明だけれど決して"動"ではなかったのかもしれないし、ハッフルパフは分け隔てがなくいい人すぎて欲が足りないし、スリザリンは野心があるけど広い心がないのかもしれない。それぞれ補い合ってはじめて、やっとひとつの完成形足りえる。本当は、みながみなを補い合わなければ(3者を補い3者に補われる)最終形ではない気がします。そうね、さるお的には"賢者の石"の考え方と同じです。
さて、"持ち物"についてですが、こう考えたらどうかな?
レイヴンクロウはグリフィンドールに剣を与えた。グリフィンドールはレイヴンクロウに杖を与えた。同様に、ハッフルパフはスリザリンにロケットを、スリザリンはハッフルパフにカップを与えた。
するとね、ここにこそ、グリフィンドールの剣が無事守られた、決定的なヒミツがある!と思います。
ロウェナ・レイヴンクロウは、信じがたいほどの創造性を称賛された魔女です。
彼女はホグワーツ城を設計しました。当然、Room of Requirmentも彼女の作品です。変動し続けるホグワーツは彼女の傑出した知性が創造した大傑作です。
これほどの、類い稀な知性と創造性を持った賢者が、剣に何も仕掛けなかったはずがない。そう、グリフィンドールの剣は、ロウェナ・レイヴンクロウが造った。
Only a true Gryffindor could have pulled that out of the hat. (『CoS』第18章)
という魔法をかけて。
後にスリザリンのバジリスクを倒すことになる運命の、真っ赤なルビーを埋め込まれたこの剣もまた、知の結晶だったのかもしれませんぜー。
だから、true Gryffindorだけが剣を手に入れる。
ヴォルディがいくら探しても、所詮無理なわけです(笑)。ヴォルディには、この剣をHorcruxにするなんて、はじめっから無理なんすね。
さて、それならば、ロウェナ・レイヴンクロウがゴドリック・グリフィンドールから贈られたはずの杖は今どこにあるのか?
オリバンダーさんと、ショーウィンドウの紫色のクッションの上に置かれたあの杖はどこ行ったんでしょう?
ダンブルドアの杖の行方も不明です。
それにしてもちょっと不思議です。杖は、持ち主が死ぬと、ふたつに折られる。帽子は、持ち主が死ぬと、裏返される。そう歌ってましたよね、ホラスが、アラゴグの葬儀で。レイヴンクロウの杖は、折られたんでしょうか?ついでに、グリフィンドールの帽子(組み分け帽子)は裏返されてねーずら。
Joが言ってますね、『DH』には4賢者の出番があると。"本当に登場"するのであれば、4人には今まで賢者の石が必要だったか、あるいは、Horcruxを持っていたのか。・・・気になります、ハリーが4年生のときのSorting Hatの歌の"The founders put some brains in me"(4人はそれぞれの頭脳を私(帽子)の中に入れた)という歌詞が。
もちろん、ダンブルドアの杖が折られるのも見てません。ダンブルドアの帽子が裏返されるのも見てねーし。
心ゆくまでさるお、もんち!