※ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これから映画をご覧になる方はコメント欄にも気をつけてねー。
まずはいろいろ細かいことで、気づいたことを書きます。
『SAW III』は"ドラマ"なので、コアになる4人には次からフォーカスしていきたいと思います。
【トロイから切り取られたジグソウピース】
トロイの死体の(残骸の)皮膚からジグソウピースが切り取られてました。身体のどの部分かもうぜんぜんわかんないです。
あらかじめジグソウピースを切り取ったとすると、その部分は運悪くぐちゃぐちゃんなっちゃうかもしれなくて、せっかくサインを残しても、発見してもらえない怖れがある。
ということは、ジグソウピースはトロイの死後切り取られたはず。当然、ゲーム中、扉は溶接されていなかった。トロイが爆死したあと、誰かがやってきて、"判別できる程度に皮膚が残った部位から"ジグソウピースを切り取った。そして、部屋を出るとき、なぜか扉を溶接して、去ったことになる。トロイは爆発前に全身のピアスから逃れれば、学校(教室)からも逃げられたはず。
うーん。アマンダがルールを破ってトロイを確実に死なせたのかと思いましたが。うーん、後から扉を溶接したのはなぜなのか?
脚本の穴かな(汗)。
ちなみに、SWATさんのセリフはこうでした。
The call came in at 11:45. A woman heard an explosion.(11:45分に、爆発音がしたと女性から通報があった)
通報した女性はおそらくアマンダっすよね。
で、もし脚本の穴ではなくて(さるおは穴だとは思ってません)、トロイ爆死後ジグソウピース切り取り、最後に扉を溶接、の順番だとすると、"完全解読マニュアル3 ドラマ『Like Father, Like Daughter.』"に書いたとおり、ジグソウピースを切り取ったのは"切る専門家"のローレンス・ゴードンです。(熱望)
【ケリー殉職】
ケリーの左手がかすかに動く。すると鍵がビーカーの中に降ってきて、"酸"がぽちゃんと顔に跳ねて、ケリーが目覚めます。鍵はビーカーの上の針金のようなものに引っかけてあってケリーが動くと落ちるようになっていたか、あるいはアマンダがそのさらに上の天井の格子から落としたのかもしれない。たぶん前者です。
そして、アマンダはケリーを観察してました。やっぱり、タイミングよく部屋に入って来てるもんなー。
ケリーがド根性で鍵を取り、胸郭に食い込んだデバイスの鍵を開け、あと少しでゲームに勝つところだった。そこにアマンダ登場です。で、「あんたかよー」って言ってたら時間切れになっちゃってケリー殉職。
ということは、アマンダが邪魔をしなければ、ケリーは生き抜いたかもしれません。カミソリワイヤーのゲームですら"勝つ方法がある"と考えるジョンの厳しい基準によれば、ケリーは勝ち得たと思います。つまりこのゲームも仕掛け人はジョン。アマンダはアシスタント、ルールを破ってしまいました。
【アマンダの仕掛けたゲーム】
上に書いたように、トロイにもケリーにも勝つ方法があったと思います。実際、ケリーはほとんど勝ちかけた。
アマンダの直接の標的になったのは今のところ、テープの声がアマンダだったエリック・マシューズひとりなのかもしれないな。
【クスリ飲みまくりのリン】
浮気現場シーンのリン、クスリ飲んでます。病院のロッカールームでも、ロッカーの扉に貼ってある"to mommy"の絵と数枚の写真が映るシーンのとき、クスリ瓶が映ってます。ジョンが後に"anti-depressants to hide the pain..."(痛みを隠す抗うつ剤)と言ってるので、リンは鬱だ、と言うことになるのかな。
【"娘"についても細かい伏線が】
悩みながら勤務中のリン、ERで男の子をたすけますね。そのときこう言ってます。No air entry on the right side, it's not blood loss...(右の肺に空気が届いてない、出血が問題なんじゃないや)と。
そして後々、自分の娘が空気の供給を断たれる。素晴らしいっすね。
【止まらないアマンダの自傷癖】
アマンダ、腿切ってるだけじゃなかったっす。なんかの工具を刺さるほど握りしめてみたり、ハサミで親指つついたり、ちょくちょくやってます。
【カルテ】
03/24/04(2004年3月24日)に作成されたJohn Kramerのカルテです。書いたのはLawrence Gordon。
スタンプの枠内の手書きサインもL. Gordonで、日付は05/01/04(2004年5月1日)かな。
【病室はキャンドルだらけ】
マイクロテープを処分するためにかけられた液体、ケリーに使った"酸"かと思いましたが、"蝋"でした。
病室に入って右のクスリ棚の上、バッファローの骨みたいな置き物の前に2つ、ガイコツのポスターの前にも3つ、ワゴンの洗面器の下にも、ジョンの枕元側にも3つ。ふと見回せば、病室はランプだらけ。赤いガラスカップの中でロウソクが灯ってます。
【食肉工場の生活も楽しそう】
リンが白い電話(子機)を取ろうとするシーン(ヘッドギア爆発)で、電話の隣に"楽譜"が置いてあるYO!
【ジョンの蜜月回想シーン】
たしかに、『SAW II』のオビ"によく似た人"がジル(Jill) の向こうからこっちに歩いてきます。というか、ティム・バード(Tim Burd)です。
オビではない、"通行人Timothy Burd"です。
【ジェフに用意されたモノ】
1つ目の扉の前には"最後の扉を開ける鍵"を、2つ目の扉を開ける前には"最後の扉を開けてコドモの命に責任のある人物に復讐する"ための弾丸を、そして3つ目の扉でマガジン(弾倉)を、最後に病室に入る手前で拳銃を与えられてます。
これらはすべて、監視カメラの死角に置かれていた。アマンダには見えていません。
アマンダは、ジェフが最後に病室に来ることは知っていたけれど、銃を構えてやってくるとは思っていなかった。
これらを"周到に"準備したのはジョンということで、ヨレヨレなのにがんばってるなと思います。
【消えたテープ】
ラストシーンでジェフがジョンの喉を切り、"保険のテープ"再生されます。そのとき横のテーブルがほんのちらっと映るんだけど、困ったことに、蝋で固めたはずのテープが消えてます。コマ送りとかで見てもさ、無い。白い蝋のせいで見えにくいのかと思ったけど、違います。
うーん、こりゃ解釈に困るな。どうしよう。やっぱり、見えないくらい蝋に埋まっちゃったってことにしとくか。
心ゆくまでさるお、もんち!