※ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これから映画をご覧になる方はコメント欄にも気をつけてねー。
生かすことができた被験者は生き残り、"生まれ変わる"ことができる。(今回の)ジョンの理論です。
生かすことを試されて生き残った被験者は(実際は全員敗者になったけど)、ジグソウ襲名の可能性がある。かもしれません。
Suffering? You haven't seen anything yet.(キミはまだ何もわかってない)
苦労してケッコンしたと言うリンに、ジョンが言います。そして楽しそうにいちゃつきはじめる(笑)。アマンダはプンプンと怒りながら(笑)、机の引き出しの封筒を読みに出て行く。
If you make it through this, Lynn... you're going to thank me one day just like Amanda did.(もしこれを生き抜いたら、リン、キミもいつか私に感謝する、アマンダがそうだったように)
I saved your life.(もうあなたの命を救ったんだからいいでしょー)
Maybe my life isn't the one you were saving after all.(キミが救ったのは私の命じゃないかもしれんよ)
ここでアマンダは封筒の中身を読みます。
そしてジョンが赤いガラス容器で溶けていた蝋をマイクロテープにかける映像が流れる。アマンダはジェフが3つ目のテストを終えたと報告します。そしてリンの首輪を外せの嫌だの、口論になる。
Amanda, Lynn is more important than you know.(リンはキミが思っているより重要な存在なんだよ)
Amanda, even with that gun, it's Lynn who holds your life in her hands.(アマンダ、キミの命を握ってるのはリンだ)
"リンを傷つけるとキミが危なくなるから、怒らないで、約束通り首輪を外してやれ"っちゅー意味ですね。キミには内緒だけど、ジェフは武器を手に入れたぞと。
アマンダは封筒の中身を読んで、「キミの命を握ってるのはリンだ」の本当の意味を知り、「彼女にあたしを支配させるなんて、そんなのひどいじゃん」と怒ってるのかもしれない。
そしてタイミング的に、アマンダが封筒の中身を読んだからマイクロテープを処分した、とも考えられます。
やっぱりジョンがアマンダに言った「リンはキミが思う以上に重要な存在だ」という言葉、「キミの命はリンが握っている」という言葉。すごくひっかかるなぁ。"リンを殺すと、おまえがジェフに殺されるかもよ"という意味以上の何かがありそう。
そもそも、アマンダの命のギャランティーが弱すぎる気もします。リンの首輪を外せるのはアマンダだけだから、リンにアマンダは殺せない。仮にアマンダが首からぶら下げている鍵を奪い取っても(未公開シーンとして収録)、リンが自分の首の後ろで鍵をうまく外すのは難しいのかもしれない。でも、ジェフが来てからなら、アマンダを殺して鍵を奪い、首輪を外すことができるかもしれません。アマンダがThen, you just have to find the sensor and disarm it so that you can walk more than thirty feet out that door without the collar detonating. Or, you could try and take the collar off yourself. That could be tricky. The slightest knock in the wrong place could trigger it. I should know. I built it.(半径30フィート以上歩くことができるようにセンサーを見つけて武装解除するか、自分でデバイスを外してもみてもいいけど、そりゃ難しいよ。間違った個所をちょっとでも触ると爆発するし。だって私がそれつくったんだもーん)と言っている以上、"アマンダにしか外せない"と解釈するのが正しいんだろうけど、少なくとも夫婦が自力で外せると考えて、アマンダを殺してしまう可能性はある。もっともっと、リンがアマンダを生かしておく条件が必要です。
そこで、さるお的「キミの命はリンが握っている」の解釈(1)
ジョンが「娘の居場所は私しか知らない」と言ったのは"アマンダが死んだから"であって、本当はアマンダも知っていた(知らされた)。本来なら早く死にそうなのはジョンであって、ジョンが死んでしまえば、ゲームの続き(娘の救出)はアマンダが引っぱらなくちゃいけません。そーなると、リンにもジェフにも、アマンダを殺すことができない。
さらに、さるお的「キミの命はリンが握っている」の解釈(2)
たとえば、"娘の居場所"は本当にジョンしか知らなくて、娘の救出はアマンダの役目になるかもしれない。アマンダは他人の娘を救出することに協力しなければならない、というより、娘を救うことが、リンやジェフに殺されない条件になるのかも。
ジョンは、アマンダをテストしている。"誰かの命を救う"というテストです。殺しまくりのアマンダに、時間内にルールを守って命を救ってみろと、そういうことだったような気がします。"生かす"ことを学べというジョンの趣旨にもぴったりだし。
だとすれば、ジョンの生死に関わらず、ゲームはまだまだこれからっす。
「苦しみ?キミはまだ何も見ていない」
リンは手術を終えて、ジョンを生かし続けることに成功したのに、"まだこれからだ"と言う。ここもぴったりな感じします。
「もしこれを生き抜いたら、リン、キミもいつか私に感謝する、アマンダがそうだったように」
これから始まる次のゲームを生き延びろと。そしてまるで、アマンダがだめなら、キミがジグソウを継がないか?というリクルートのようだ(笑)。
もし、"リンを傷つけるとキミが危なくなるから、怒らないで、約束通り首輪を外してやれ"っちゅーだけの意味なら、ジェフが病室に到着したときリンが傷ついていなくて、ジェフがジョンを赦し(殺さず)、銃をアマンダに渡し、アマンダがリンの首輪を外し、なんらかの方法で"娘"の居場所を夫婦におしえ、夫婦はそろって工場を出る。4人全員が勝者という展開がありえた。
ところが、すべてはジョンの願いとは逆の方向へ、嫌な予測通りにすすみます。
さるお的「キミの命はリンが握っている」の解釈(3)
たとえば、リンとアマンダが同じ血液型だとしたらどうでしょう?
つまり、お互いに、"輸血"が可能だったら?
「"娘救出ゲーム"のプレイヤーになるのはキミで、(誰かに撃たれなくても)娘救出ゲームの最中に必ず血を流す、そーゆーゲームが始まるよ」ということが封筒の中身で説明されていた。「『SAW』の逆トラバサミのとき、キミは他人の血を流し自分が生き残るという状況をクリアしたけど、今度は自分が血を流して他人の命を救え」そう書いてあった。つまり、"アマンダが死なずに娘をたすけるためには輸血が必要な状況になる"ということが、あの封筒でわかったのかもしれません。
リンが撃たれ、アマンダも撃たれ、ジョンが喉を切られた実際の状況でも、アマンダが娘の居場所を知っているなら、首なしリンからの輸血でアマンダは命をとりとめて、ゲームの続き(娘の救出)ができるかもしれないし。
ま、輸血ではないとしても、"アマンダが血を流す"という意味では、"血液"が必要というだけでもおもしろいっすね。ある重量の液体が必要で、水もない場所で、血でどーにかするしかないとか。
さて、ここまでは、娘がどこかに監禁されている、という話です。
ですが、前にも妄想したとーり、こうだったらステキだなとさるおが思う展開があります。
さるお的"娘救出ゲーム"(願望)
リンが撃たれ、アマンダも撃たれる。ジョンはアマンダに手を伸ばし、もうだめとわかっていてもなお、たすけようという態度です。
そして一方では壁にもたれた瀕死のリンにジェフがかがみこんで、ジェフがリンのおなかに手を当ててます。
"娘探しゲーム"は存在すらしなかったのかもしれません。リンが撃たれたことで、"娘探しゲーム"が発生したんじゃないかな。娘は、つまり"次女"は、リンのおなかの中にいる。
そしてたとえば、ジェフがリンの首なし死体へ輸血して、"次女"の酸素をとりあえず確保する。I can have an ambulance here in 4 minutes.(私なら4分で救急車を呼べる)までの間。
とかね。いや、もっと血みどろになってほしいけど。
You're a vital piece of my puzzle, Dr. Denlon ... a critical part of what could be my final test.
デンロン先生、キミは私のパズルの重要なジグソウピースだ。最後のテストで決定的な役割になる。
さて、ここまで妄想が大暴走すると、ほんじゃ最後に娘が座ってた部屋(カギ穴から見えた)の映像は何なんだと、どこなんだと、そーゆー疑問が出てきますね。また後日考えます。
心ゆくまでさるお、もんち!