2007年06月28日

アバフォース・ダンブルドアの役割

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、アバフォースの役割はアルバス校長のバックアップだ!と断言してしまった理由を書いてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

アバフォース・ダンブルドア(Aberforth Dumbledore)ホグワーツ魔法学校(Hogwarts)の地元、ホグスミード村(Hogsmeade)のホグスヘッド(The Hog's Head)という酒場でバーテンダーをやってます。ホグホグホグホグうるさいんですが、おそらくホグワーツとホグスミードは"城と城下町"の関係だと思うのでしょーがないです。
ホグスミードの詳細はこちら。ホグスヘッドについても書いてあります。

さて、まずはこれが今日必要な英語の辞書だYO!

hog
1. ブタ
2. (けなして)貪欲な人、利己的な人、がつがつ食う薄汚い奴、消費の激しいもの

wart
1. いぼ
2. (木の)こぶ

mead
はちみつ酒

head
1. 頭、首から上の部分
2. 頭脳、理性、分別
3. 長、頭(かしら)

ホグワーツはhog + warts(複数形)で豚のイボです(笑)。
"豚のイボ高等専門学校"、ぜんぜん入りたくないですが(笑)、校歌の♪Teach us something, please♪にぴったりの、好奇心旺盛な(貪欲な)コドモたち(イボイボ君たち)の学校です。
別の、ちょっと意味深な感じのアナグラム説も含めて、詳しくはこちらの記事の終わりのほうに書いてあります。

ホグワーツの御膝元ホグスミードは、hogs(貪欲に勉強する生徒)たちのmeade(はちみつ酒+e)、遠足で気分転換するにはもってこいの遊び場です。

そしてホグスヘッドはhog's headだからもちろん豚の頭!
酒場らしく"樽"っちゅー意味もありますが、それよりも"豚の頭"なんだな、だからあんなおっかない看板ぶらさげてるんだ。

hogshead.jpg

二重の意味を持たせるなんて、Joは凝ってるなぁ!

というわけでうっかり通りすぎそうですが、ホグスヘッドの意味は、じつはもうひとつ、三重なんじゃないかと思います。
headの意味の3番目、"長、頭(かしら)"、つまり、hogのトップの人物を指すのではないか。hogのトップ、hogのHeadmaster(男性)あるいはHeadmistress(女性)。ずばり、校長先生です。
これに気づいたときは、ひとりで勝手にびっくらこけました(笑)。そのまんまじゃねーか。
あるいは"ホグワーツの頭脳"として、たえず情報提供者アバフォースが常駐する、まさにアルバスのアンテナショップ(笑)。
たとえば前任者(Armando Dippet)がアルバス同様そこに密偵を置いたかどうか、それはわりませんが、"ホグワーツ校長の出先機関"であることは間違いない。

では、なぜアバフォースなのか。密偵として、彼は本当に適役なのか。切れ者とは思えないアバフォースじいさん、あんた本当はにいちゃんに匹敵するスゴ腕の"賢者"なのかよ。
これがさるおの疑問です。
アバフォースは不死鳥の騎士団のメンバーです。正義の人のはず。だけど、騎士団にして盗っ人(笑)のマンダンガス・フレッチャー(Mundungus Fletcher)と仲良くしてるわ、実の兄に「字が読めねんじゃね?」とか言われるわで、かなりヘタレた人物なんですが。

アルバスは、例のヤギ呪文のことを新聞のトップ記事にされて笑い者になった弟についてこう言ってますね。
"held his head high,"
気にしないで、顔を上げて、毅然として、いつものように生活してたよ。
"I'm not entirely sure he can read, so that may not have been bravery..."
毅然としてたんじゃなくて、字が読めなかっただけかもしんねーけど。

さるおは、重要なのは前者だと思います。"held his head high"、アバフォースは笑われても凹まなかった。これだけでももう"どえらい人物"だ。アルバスと同じ心根を持っている。
また、ハリーはアバフォースについて"familiar"だと感じた。見た感じもアルバスとよく似ているわけです。

変だと思いました。
兄弟で、見た目も気質もとてもよく似ているのに、にいちゃんばかりが天才で、次男坊は怒られたあげくに笑われ者、能力に差がありすぎる。
"本当はにいちゃんに匹敵するスゴ腕の賢者"なのだとしたら、これはもう今まで隠れていただけで、長男にもしものことがあった場合に躍り出るバックアップとしか思えません。
校長職に就くという意味ではなくて、そっちはミネルバ・マクゴナガル(Minerva McGonagall)がいるから大丈夫で、他のことね。たとえば、ハリーを導き、騎士団を率い、頭脳と魔術を駆使してヴォルディと戦う。
ならばどうして仮の姿(しがないヤギ臭ヘタレバーテンダー)で潜んでいるのか。

そこで思い出しました、例の歌を。
He whipped me off his head
The founders put some brains in me
So I could choose instead!
グリフィンドールが帽子を取って、4人のホグワーツ創設者がそこにそれぞれの"脳"を入れた、だから私は4人の代わりに組み分けができる。

なんと、"脳を入れる"(知恵・頭脳・能力・資質を、別の場所に移す)っちゅーことが可能でしたYO!
"脳を入れ"られた側は、元の持ち主に代わってその能力を使うことができる。
"にいちゃんに匹敵するスゴ腕の賢者アバフォース"は持てる力を兄アルバスに与えたのかもしれない。そして自分は控えていると。にーちゃん2倍の力でがんばれよと。

これは、ハリーがヴォルディの資質を持つようになってヘビ語をしゃべったりすることと似ています。
ヴォルディは自身が持つスリザリンの資質を、ハリーに移してしまった。そして自分はヨレヨレんなっちゃった。
スゴ腕の賢者だったアバフォースは、何らかの理由で兄に資質を与え、自分はヘタレバーテンダーになった。
アルバスは自分が体験したからこそ、ハリーがパーセルマウスである理由を説明できたのではないか。

それなら逆もまた起こり得るかもしれない、と思いました。"もしものとき"にアルバスは、ついに見つけた答えと類い稀な頭脳をアバフォースに残し、そして去ったんじゃないか。私の代わりにハリーを導けと。
これなら、アバフォースがある役割において、アルバスを継承し、バックアップとして機能する可能性があります。

心ゆくまでさるお、もんち
posted by さるお at 00:01| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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