2007年07月30日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 5 (1)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第5章、みんなが無事かたしかめにThe Burrowに行きましょう。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

5:Fallen Worrior

「誰だ?ポッターか?ハリー・ポッターか?」
「落っこちて来たのよ、テッド、庭に落っこちたのよ!」
気がつくとハリーはソファに寝かされています。額の傷がまだ痛いっす。
ハグリッドを呼びながら起きてみると、見慣れないリビングルーム。心配そうにこちらを見ている、金髪でおなかがでっぷり太った人がこう言います。「ハグリッドはだいじょうぶだよ、うちのワイフが様子見てる。気分はどうだい?肋骨と右腕の骨をくっつけて、歯は生やしといたよ。私はテッド・トンクス、ドーラ(ニンファドーラ)の父でございます。いやぁー、すごい墜落だったね。どうしたの?あのバイクに問題でもあったのかな、マグル製品マニアのアーサー・ウィーズリーが改造したやつだからなー」
バイクじゃなくてDEだと言うと、びっくらこけるテッドさん。「だってやつら、キミが今夜動くことを知らないはずなのに」
テッドは天井のむこうの空に思いを馳せながら「どの方向にも100ヤードの距離までプロテクションがかかってるから、やつらはここに来られない」と言います。
なるほど、ハリーにもわかりました、ヴォルディが突然消えた理由が。
ハグリッドに会わなきゃ、だいじょうぶなのを自分の目で確かめなくちゃ、と思っているとハグリッドが普通サイズのドアめいっぱいの体をぎゅうぎゅう押し込んで入室。ところが再開をよろこぶ間もなく、次の瞬間ハリーは叫びます。「おまえーっ!」
相手はミセス・トンクス。ドロメダ(アンドロメダ)さん。だってベラ姐にそっくりなんだもーん。まるで"おとなしい"ベラ。よく見れば、軽めのブラウンの髪に大きくて優しそうな瞳です。人違いされてちょっと気分を害してます。
「うちの娘はどうなったの?」
「わかんないんです。誰のことも、わかんない」
ふたりはとても心配そう。ハリーは後悔します。髪の毛なんて渡さなければこんなことにはならなかったのに。
「ポートキーは?ウィーズリー家に行けばトンクスのことがわかる。すぐにだいじょうぶってメッセージを送れるよ!」
ハリーはドロメダさんにさっきの人違いを謝りたいと思うけれど、うまく言葉が出てこないまま、ハグリッドと一緒にテッドについてベッドルームに行きます。
「これがポートキー、すぐ出発だよ」
それは普通のヘアブラシでした。触ろうとするとハグリッドが「ちょっと待て、ヘドウィグはどうした?」と聞く。「呪文に当たっちゃったんだ」
11歳になったときから、ヘドウィグとずっと一緒にいた。夏休みにハリーがダーズリー家に帰り、魔法界から隔絶されてひとりぼっちになっても、彼女だけはずっと唯一の、魔法界とのつながりだった。えーん。

「えーん」と思いながらハリーとハグリッドはポートキーでウィーズリー家にぶっ飛んで行きました。
ウィーズリー家の庭で出迎えてくれたのはモリーとジニー。「ハリー?ホンモノなの?何があったの?みんなはどうしたの?」こりゃみなさん消息不明ちゅーことですわ。
「DEが待ちかまえてたんだ。離陸したらとたんに囲まれてた。やつら、今夜だって知ってたんだ。みんなに何があったのかわかんない。だって4人も追っかけてきて、逃げるのに精一杯で、ほんでヘビ男も来たんだもん」
ハリーは気づきます、我が子を案ずる母親の前で、自分はなんだか言い訳がましい。
ところがモリーは、ハリーを抱きしめます。「あなたが無事でよかった」と。素晴らしい人だ。
ハリーは自分がこの抱擁を受ける資格がないと感じる。これも素晴らしいっすね。
ジニーによれば、7個所のポートキーは時間差で作動するように設定されていた。まずはじめにロン&トンクスのペアが錆びたオイル缶で到着、次に古いスニーカーでアーサー&フレッド、3番目がハリー&ハグリッド。ところが最初のふたつはカラで到着。もうすぐジョージ&リーマスの時間だと言う。
するとすぐそばで暗闇が青く光り、明るく大きく輝いてジョージ&リーマスが現れました。ところがなんとジョージは意識不明で顔面血だらけ!慌ててジョージを家に運んでみると、なんと頭部も首も、片側が真っ赤です。片耳がもげてますがな!リーマスは、ダークアーツで切断された耳はもう元には戻らないと言います。
突然リーマスが乱暴にハリーを引っぱり、「ハリー・ポッターがホグワーツで初めて私のオフィスを訪れたとき部屋の隅に置かれていた生き物は何だ?」とすごい剣幕で聞きます。なんのこっちゃと思いながらもハリーは水槽に入ったグリンディローと答えます。本人確認ですね。「我々は裏切られた。ヘビ男にバレバレじゃん、内部にスパイがいるんだ」
ハグリッドが「おれのことはチェックしなくていいの?」とたずねると、リーマスは「ポリジュース薬は人間用だから」と答えます。
「スパイの仕業じゃないよ。だってヘビ男が来たのって、最後だもん。はじめはどれがほんとのぼくか知らなかったんだよ。もし知ってればもっと早く攻撃してくるよ」
「ヘビ男、来てたのーっ?」リーマスもびっくり。ハリーはDEがホンモノに気づいたことからトンクス家の聖域に辿り着くまでを話して聞かせます。「なんで気づかれた?」と聞くリーマスに、スタンがいて、スタンにぶっ放したのは"Expelliarmus!"だったと答えます。するとリーマスは「武装解除なんかさせてる場合じゃない。むこうはキミをとっつかまえて殺そうとしてるのに、スタンだろうが誰だろうが、武装解除じゃ甘い!やられちゃうぞ!」
こんな戦時中に、普通だったら攻撃し返すはずなのに、"Expelliarmus!"だなんて、すごくオカシイのですね。これまでたくさんのDEが、最強で最悪のヘビ男とガチンコ対決という命の懸かった危機的状況に、ただの武装解除で対抗するハリーを目撃している。つまり、ソフトすぎるその戦い方はあまりに"ハリー的"だということです。ハリーっぽすぎてバレたわけですね、名前を名乗っちゃったようなもんです。
それでもハリーはリーマスに反抗して言います。「スタンはきっと操られてたんだ。なのに、そこにいるっていうだけでその人を殺すなんて、だめじゃん、それじゃヘビ男と同じじゃんか!」

次のペアはハー&キングスレー。ハーはハリーの腕の中へまっしぐら。
キングスレーもリーマス同様「DD(ダンブルドア)が我々に最後に話した言葉は何だ?」と本人確認しようとしますが、これにはリーマスが「ホンモノのハリーだよ」と答えてくれました。
キングスレーも言ってます「誰かが裏切った!知られてたぞ!」、そして「5人に追われ、2人を撃退、1人を殺害。そのうち1人はフードがめくれたらトラヴァースだった。ヘビ男も参戦してきて、追っかけられそうになったけど、なんだかどっか行っちゃった。リーマス、ヘビ男ってほうきがなくても・・・」
「飛べるんだよ」続きを引き取ったのはハリーです。
「ジョージはどうした?」と聞くキングスレーに、「耳がなくなっちゃった」と答えるリーマス。彼らを追っていたDEの1人はフードがとれたらセヴルス・スネイプで、ジョージの耳を切り落としたのはなんとスネイプさんだと言います。
"Expelliarmus"がハリーの"サイン"であるのと同じく、"Sectumsempra"はスネイプさんの"サイン"。

5番目のペアはアーサー&フレッド。アーサーは戻ってくるなり「そこどけー、うりゃぁーっ!」とジョージのもとへ駆けつけました。

【メモ】

『HBP』でハリーはドラコに"Sectumsempra"を使ってしまいました。だけどそこへスネイプさんが現れて、何かごにょごにょ言って傷を治したわけです。
ところが今度は無理だと言う。なんだか変だな。
『HBP』のドラコは深手を負ったけど、体の一部を失ったわけではなかったから、つまり傷口を治すことはできるけど、失った体の一部を再生することはできないって意味なんでしょうか。
それとも、あるいは、"Sectumsempra"の傷を治すことができるのは発明者のスネイプさんただひとりなんでしょうか?

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月29日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 4 (2)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第4章のモーレツなアタックに突入!よい子のみんなも落ちないようにつかまってー。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

離陸の次の瞬間、30人以上のDEに囲まれていたハリーさんたち御一行。大ピンチっす。
もういきなりあっちゃこっちゃから叫び声と緑色の閃光が飛び交い、ハグリッドも「うひゃぁー!」と叫び、モーターバイクもぐわんぐわん揺れてごろんごろん回転します。どっちが上かもまるでわからん。ハリーは懸命にサイドカーにぶらさがりますが、膝で挟んでいたヘドウィグもファイヤーボルトもリュックサックも、ぐわぁー、落っこちるぅー。
一瞬の選択です。落ちる荷物は3つ。どれをつかんで、どれを捨てるか。
ハリーはヘドウィグとリュックサックをかろうじてつかみ、ファイヤーボルトを諦めます。いや、一瞬ですから、どれかを捨てる、どれかを諦める、ということではないかもしれないけれど、ハリーは正しい選択をしたと思う。質屋に持ってったら金になりそうな高価なほうきをつかむであろうさるおとは大違いっす。
ところが次の瞬間、またまた緑色の光がぶっ飛んできて、ヘドウィグは金切り声をあげ、そしてケージの床に落ちて動かなくなっちゃったよぅ。
ハグリッドはDEの包囲網を突破しようとしています。
ハリーはヘドウィグを見ると、急にものすごく怖くなってきた。みんなは?みんなは無事?肩越しに後ろを見ると、たくさんの人が飛び回り、たくさんの緑色の光が飛び交っている。みんな殺されちゃう、みんなが死んじゃう。ハリーはハグリッドに戻ってくれと頼みます。自分の身にふりかかるリスクを無視して友達をたすけようとする、いつものハリーです。ところがハグリッドは「キミを安全なところに連れて行かなきゃなんだよ」と言ってスロットル全開。これまた、いったんハリーをあずかったからにはあらゆる犠牲を払ってでも職務を全うしようとする責任感と一途さの、我らがハグリッドです。
包囲網を抜けると、4人のDEが追いかけてくる。ハリーも"Stupefy!"の赤い光で応戦っす。
「ハリー、つかまってろー。DEどもめ、これでも食らえー」
ハグリッドの指が燃料ゲージ近くの緑色のボタンを押すと、ぐわぁーっ、排気管から固そうな"壁"が飛び出てでっかくなったぁーっ!3人のDEがこれをよけ、4人目がぼっかーん、ほうきは粉々に砕け、真っ逆さま。
ハグリッドは前傾姿勢でスピードアップします。そのハグリッドを狙って、AK(アヴァーダ・カダヴラ)がじゃんじゃん飛んでくる。
「お次はこいつをお見舞いするぞーっ、うりゃぁーっ」
ハグリッドの指が2つ目のボタンを押すと、ぐわぁーっ、今度は巨大ネット出たぁーっ!
ところがDEたちは身構えていた。うまくよけられてしまいます。ハグリッドを狙うAKの雨が矢のように飛んでくる。マグルのよい子は夜空を見上げて"花火大会"だと思ってるはずです。
「ハリー、しっかりつかまれ!これでどーだぁー、うりゃぁーっ」
ハグリッドはスピードメーターの横の紫色のボタンを手のひら全部でバーン!と押しました。
マフラーから青白い炎が力強くどっかーん!モーターバイクがまるで弾丸のように飛び出した!これにはさすがのDEもびっくらこけ、ドラゴンの息のようなその炎を避けて視界から消えます。おどろきの馬力アップに、バイクとサイドカーは分解寸前。ハグリッドがピンクの傘で"Reparo!"、バキバキーッ、ぶわぁーっ、落ちるぅーっ!"Wingardium Leviosa!"
動力を無くしかろうじて浮いているだけのサイドカーに、「待ってろハリー、今行くぞー」とハグリッドが駆けつけ、DEたちも追いついてくる。"Impedimanta!" これがDEの1人にヒット、そいつは落っこちて行き、後から来たもう1人がそいつに激突しそうになる。
ハグリッドに"拾われた"ハリーは、慌ててリュックサックをつかみ、バイクに相乗りするわけですが、背中合わせんなってます。後ろ向きのまま、"Confringo!" それはサイドカーふっとばし、別のDEも吹き飛ばしました。暗闇に落ちて消えて行くDE、ハリーの友達ヘドウィグと一緒に(涙)。
するとまた新たに2名のDEが登場。ハグリッドはジグザグに飛んで光線をよけ、ハリーは"Stupefy!"をぶん投げ続け、1人のDEのフードがポロリ、なんとそれは、奇妙に無表情なスタン・シャンパイク(ナイトバスの車掌さん)!
ハリーは思わず"攻撃"せずに"Expelliarmus!"。すると、もうひとりのDEが「ホンモノ、みーっけ!」と叫び、2人ともいなくなっちゃった。
何が起こったのかわからないハリー。だけど「ホンモノ、みーっけ!」が不安でしかたない。早くそこから立ち去るために、さっきのドラゴンファイアーでぶっ飛んで行きます。
そしてハグリッドが「DEを振り切ったぞ。もうすぐ着く。すぐそこだ」と言ったとたんに、なんとバイクが落っこちはじめた。そして次の瞬間には、まさかのヘビ男登場。煙のように空を飛び、ほうきになんてまたがってません。さすが。
びっくらこけたハグリッド、真っ逆さまに地面に向かうモーターバイク。緑色の閃光を見たと思ったらエンジンがぼっかーん!バイクはくるくると回転しながら落っこちてますよ。さらに、唐突に額の傷跡が激痛ですわ。
そこへまたまたDEが追いつき杖をかまえた瞬間、モーレツな勢いでハグリッドが飛びかかってったー!もちろん、地面へ真っ逆さま。
もうだめぽ。
「わしの獲物やぞぉーっ!ゴルァァァ!」と叫ぶヴォルディがAKを発射しようとしたとき、杖に導かれるようにハリーの手が動き、ゴールドの光がどーんと出ました。DEのみなさんもヴォルディもびっくり。「なんやそらぁーっ!」と叫ぶヘビ男です。
ハリーは無我夢中で紫色のボタンを押します、"Accio Hagrid!"と叫びながら。
背後で「セルウィン(Selwyn)、おまえの杖よこせやー」と叫ぶ声が聞こえ、赤い瞳が見えます。
ほんとにもうだめぽ。

次の瞬間ヴォルディは突然消えました。
そしてハリーは地面に激突っす。

【メモ】

セルウィン(Selwyn)さんというのは、古代から続く名門純血一家出身のDEさん。
空中戦でハリーの杖から黄金の光がどーんと出たとき、その光は、まるほいぱぱから借用中で現在ヘビ男が使用している杖を破壊した(折れた?)ものと思われます。で、「なにすんじゃーっ!せっかく借りてきた杖をぶっ壊しやがってー。セルウィン、まるほい杖の代わりに、今度はおめーの杖よこせやー」ということですね。

"Wingardium Leviosa!"
これです、これ、ハリポタのいいところ。フリトウィック先生が、基本中の基本だと言って1年生に最初に教える呪文です。その年のハロウィンに、ハーの命を救った呪文です。
初心に帰る。ベーシックな、シンプルなものが、本当の危機に陥ったときに断然役に立つ。素晴らしい!
マッドアイが四次元ポケットからポリジュースポーションを出したときにも思いました。(実際はポリジュース薬は作るのが難しいわけですが)ハリポタ初期に見たモノはやっぱり重要。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月27日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 4 (1)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第4章のモーレツなアタック直前まで進みます。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

4:The Seven Potters

ハリーは階段を駆け上がり、2階の窓から外を見ました。よかった、間に合ったね、もう見ることはないであろうダーズリーの、後ろ姿に間に合いました。夕陽を反射して、クルマの窓ガラスが真っ赤です。さるおは号泣です。
ハリーは、ヘドウィグとファイヤーボルトとリュックサックを階下に下ろし、家の中を見回します。「最後にもう1度、家の中を見るでしょ?」ハリーはヘドウィグに話しかける。いや、本当はハリーが質問している相手はハリー自身です。この家には思い出がたくさんある。たくさんの悪い思い出と、とても少ない良い思い出だけど、それでもたくさんあります。できるだけ、良い思い出だけを覚えておこう。もうずいぶん暗くなって、家は静まり返ってます。階段下の物置きも、今見ればこんなに小さかったんだっけ。

そこへ突然轟音が鳴り響き、ハリーが裏庭を見ると、まるで暗闇を切り裂き空気を震わすように、どんどん人が現れました。オーダーの第2弾(ハリー救出隊)到着。
ヘルメットとゴーグル着用で黒いサイドカー付きのどでかいバイクで現れたハグリッドと、その周りになんと12人も来たぁー!
マッドアイによれば、ほんとは1人で来る予定だったけど、プランの変更により大勢でお出迎えになりましたと、そーゆーことらしい。ほうきに乗ってる人もいれば、セストラルに乗ってる人もいますね。
いつも見慣れたひょろ長い大親友のロン、もうひとりの大親友ハーはこんがらがったようなその髪を後ろに束ねて、フレッドとジョージはいつものようににやりと笑い、傷だらけで長い髪のビル、優しい顔のウィーズリーおじさんはメガネがちょっと曲がってて、明るい青の義眼をソケットにはめ戦歴を刻んだ片足のマッドアイ、鮮やかなピンク色の短い髪がかっこいいトンクス、またちょっと年をとったようなリーマス・ルーピン先生、銀色の髪ですっきりと美しいフラー、ずんぐりとした肩のキングスレー、そして、小さくて薄汚く役立たずのマンダンガス・フレッチャー(笑)。ハリーは嬉しくなります。
キングスレーはマグルの首相をほったらかして駆けつけたんすね。トンクスの指には指輪が光っています。

マッドアイはこう言います。
我々は当初のプランAを捨てざるを得なくなった。魔法省のPius Thicknesseがフローネットワークもポートキーも瞬間移動もみんな監視下に置いちゃったから、ヤツはポッター警護のつもりだろうけど、すべてヴォルディに筒抜け。しかもキミは未成年だから、魔法そのものも監視されてる。キミの周辺で誰かが魔法を使えば、Pius Thicknesseが察知する、ということはDEも察知する。だからと言って誕生日まで待ってたら一気に襲いかかって来るわけで、Pius Thicknesseがキミを追いつめちゃった格好なのですよ。
っちゅーことで、えっと、飛びます。魔法をいちいち使わなくてすむのは、ほうきとセストラルと、ハグリッドのバイクだけ。我々に残された移動手段はこれしかない。
さてと、キミのプロテクションが消失する条件は2つ。キミが17歳になるか、この家を"home"と呼ばなくなったとき。
おじさんもおばさんも、もう一緒には暮らせない、本当の別れだって、ちゃんと理解して出て行ったんだよね?
ならば、空になったこの家はもう、"home"ではなくなる。この家から1歩外に出たら、もう後戻りはできない。いいかい?
オーダーはキミの移動に関して(ダウリッシュを使って)偽の情報を流した。敵は、30日までハリー・ポッターは動かないと思っている。上空はDEにパトロールされるだろう。っちゅーことで、裏をかいて早めに動くんだ。
それと、敵を撹乱する大作戦。キミの移動先がわからないように、ダミーとなる家をいくつか用意した。キングスレーの家や、モリーのおばさんムリエルの家、どこもみんなオーダーと関係のある家ばかりね。で、実際はキミは、トンクスの両親の家に行く。そこに着けば、魔法省とオーダーによる新しいプロテクションがかかるから、その後ならポートキーでウィーズリー家(The Burrow)に飛べるよ。
つまり、14人の団体さんでトンクスの両親の家にぶっ飛んでったらバレバレなので、「パラララッパラ〜!ぽりじゅうすぽおしょん〜!」
「ドラえも〜ん!」
「これでのび太君をあと6人つくって、キミを入れた7組が別々の方向に飛ぶんだよ」(by ドラえもん)

ロンもハーも、フレッド&ジョージも、フラーも、偽ハリーになって命を賭けようというんすね。さるおは涙がとまりません。
ハリーは懸命に、そんなのだめだと、あぶないじゃんかと抵抗しますが、ジョージに「ハリーの協力なしじゃ無理なプランだけど」、フレッドに「オトナ13人対コドモ1人だぜー」なんてからかわれ、ほとんど無理矢理(笑)髪の毛を提供させられる。こんな時でも明るくからかってくれるフレッド&ジョージ、なんて優しい子たちなんだ、なんて強い子たちなんだ。
そしてオーダー7名と、ハリー7名ができあがります。
偽ハリー6名はマッドアイが持ってきた服に着替えるわけですが、何の躊躇もなくばかすか脱いでいきますね(笑)。たとえばフラーがフラーのままだったら、人前で景気よく素っ裸にはならないわけで、ハリーの体だから遠慮がないみなさんに、ハリーは「ワタクシのプライバシーはいずこ?」と、ちょっと文句のひとつも言いたいなと、そう思っている(笑)。
アーサーとフレッドはほうき、リーマスとジョージもほうき、ビルとフラーはセストラル、キングスレーとハーもセストラル、トンクスとロンはほうき、そしてマッドアイは、マッドアイ曰く"信用できない"マンダンガスとほうきで、ハリーはハグリッドのバイクのサイドカーに乗り込んで、一斉に飛び立ちます。
ペアを作るときのマッドアイをからかうフレッド&ジョージ、いいなー、このやりとりは過去にもありました、モリー母さんと。
ハリーと組むハグリッドが「オレでいいか?」とハリーに心配そうにたずねるところ、ここは素晴らしくハグリッドを表現してますね。自分でいいなら、自分を信じてくれるなら、そうと決まればたとえ命と引き換えでも、ハリーを守る。それがハグリッド。

ハグリッドが乗っているのはシリウスのバイクです。緊急事態になったらこれを使えと、アーサーが"改造を加えた"カスタム仕様になってます。どんな改造をほどこすか、オレがアイデアを出したんだと、ハグリッドが胸を張ります。
さて出発。
ダーズリー家を最後に一目見る前に、気づいたらプリベット通りはみるみる小さくなりました。
そして、次の瞬間、ぶわぁーっ!DEに囲まれてるぅーっ!
いきなりの大ピンチだYO!

【メモ】
複製を6人作って、ハリーが全部で7人。マジカルナンバー7です、まるで発想がヘビ男。マジカルナンバー7はやっぱりパワフルで特別な数なんだなー。
ついでにシリーズも7話完結で、Joも発想がヘビ男(笑)。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月26日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 3

さるおです。
遅ればせながらのご説明でございます。
"さるおのハリポタツアー"というのは、ここに遊びに来てくださるよい子のみなさんと以前コメント欄でね、本読んで、ハリーと一緒にゴドリックホロウに行って、そこから冒険をしようって話してて、みんなでゴドリックホロウに行こうなんてまるで"ツアー"みたいだから、んじゃ"さるおのハリポタツアー"だと、そーゆーことです。つまり、ハリポタの7巻を一緒に楽しもうと、そんだけの話っす。
で、物語の中から"重要そうだとさるおが思う記述"を中心に、おおまかなストーリーをここに日本語訳でメモっていくことにしました。あとちょっとした感想も。ほんでコメント欄でまたよい子のみなさんと話せたら楽しいから。
ということは、ツアーが終了してみなさんが無事おうちに帰るときには、このカテゴリに7巻の要約がまるまる書かれていると、そーゆーことになります。
読書の時間があんまりたくさんなくて、さるおは読むのが遅いです。毎日更新できないときもあるかもしれない。だからよい子のみなさんのほうがさるおより前を歩いてると思います。追っかけろ、さるお。
いつもコメントくださるよい子も、いつも見に来てくださるよい子も、今日初めてさるおんとこに来てくださったよい子も、そしてさるおも、みんながツアー参加者です。引率するのはハリーさん。命がけっすけど、必死でついてきたいと思いますよ。

では、本日の日程。第3章、ダーズリーの登場です。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

3:The Dursley's Departing

バーノンおじさんがハリーを呼びます。乱暴に呼びつけておいて"Please"を付け足したりしてます(笑)。ダーズリー家はすっかり旅支度を整えているんですね。
ハリーは夏休みになってからというもの、ダーズリー家の全員にある話を何度も何度も聞かせている。それは、こういう内容です。
去年ダンブルドアがここに来て話したように、そして今年はキングスレーさんとアーサーがここに来て説明したように、ハリーの両親を殺害したヴォルデモート卿っちゅーわるもんが今また復活して魔法界で大暴れ。ハリーが17歳になった瞬間に、それまでハリーを、ひいてはダーズリーをも守っていたプロテクションが消失し、ハリーもダーズリーも襲われる。ヴォルディは、ダーズリーも捕まえて拷問して殺すに違いない。だから逃げなければならないよ。
ところがバーノンおじさんはまだ信じてない、いや、信じたくないわけです。「さてはこの家を乗っ取る気だなぁーっ!」なんつってもう、発想が"ベリーダーズリー"だなと思います。好きですねー、この家族、さるおはとても愛しています。
この日は、ハリーとオーダーの予定通りならダーズリー家が出発する日です。なのにおじさんはまだ駄々をこねてる。おまえの言うことなんて信じない、かなんか言っちゃって、つまりは怯えているわけです。

ダーズリーが拉致られて拷問されたらぼくが救出しようとするだろうって、ヴォルディはぼくを誘き出す気なんだ。そう言うハリーとバーノンおじさんは目が合います。あ、今同じこと考えた、とハリーは思います。
「ぼく本当にたすけに行くかな」
「こいつ本当にたすけに来るかな」

バーノンおじさんは「そーゆー一大事なら政府が保護してくれるんじゃないのか?」とも言います。"不死鳥の騎士団"だなんてバカバカしい名前の組織は信用ならん、"魔法省"のほうがちゃんと守ってくれそうだ。
ハリーは「キングスレーさんとアーサーおじさんが言ってたじゃん。魔法省はもう敵の手におちるんだよ。だからオーダーの人がたすけてくれるんだってばー」と何百回目かの説明を繰り返します。
しぶしぶ納得しかけるバーノンおじさんですが、「あの信用できそうなキングスレーとやらが守ってくれればいいのにぃー」なんつって、キングスレーさんはマグルの首相の警護で忙しいっちゅーの、とハリーはイライラ。ハリーに言わせれば、そもそも選択の余地はないわけで、オーダーのオファーを断るなら、この人たちを待っているのは死のみです。
バーノンおじさんはテレビのニュースも観たがってますが、ハリーはこう言います。「最近の事故とか爆発とか、偶然じゃないんだ。人々が姿を消して死んでってる。みんなあいつがやってるんだよ。ヴォルディは"楽しい"という理由だけでマグルを殺して歩いてるんだ。あの霧だって、ディメンターのせいなんだよ。まだわからないなら、おじさんの息子に聞きゃーいーじゃん」

「もっといるの?」ついに口を開くダッダちゃん。
「もっとどころか、うじゃうじゃ」答えるハリー。
ディメンター経験者の我が子が怖がっているならしょーがねぇなと。こりゃもうバーノンおじさんも納得するしかないわけです。
「ぼくが17歳になったとたんに、DEもディメンターもまさかのゾンビも("Inferi"です)、わるもんみんながぼくらを見つけて攻撃してくるんだ」
「オレのシゴトはどうなる?有給休暇か、サボリか、おれのドリル屋はどーしてくれる?」
「まだわかんないの?捕まったら拷問されて殺されるんだよ!ぼくの両親みたいに!」
ここでダッダちゃんが言いますね、自分はオーダーの人たちと行く、と。これで決まりっす。バーノンもペチュニアも、最愛のディディキンズと離れるはずがない。
少しの静寂。
家の中はなぜかしんみりしています。ずっといじめられ、16年間嫌い続けたこの家とこの家族に、なんなんでしょう、この感情は。

ベルがなり、オーダーのHestia JonesとDedalus Diggleが現れます。
Dedalusさんはでっかい懐中時計を見ながらバーノンおじさんにこう言います。「ハリーの出発より先に出かけましょう。ハリーはまだ未成年だから、ここで魔法を使うと逮捕されちゃう。この家で魔法を使うことにならないように、クルマでちょっと行って、それから瞬間移動ってことでよろしく。あなた、クルマの運転はできますか?」まさかの質問に、バーノンおじさんは不機嫌極まりないっすね(笑)。
Dedalusさんは続けます。「ハリーはみんなが来るまでここで待ってて」
「マッドアイが来て、おててつないで瞬間移動の予定じゃなかったの?」とハリーは質問します。どうやら予定が変わったらしいっすね。
そのときDedalusさんの懐中時計が「急いで!」と叫びました。便利な時計だなーと思いましたが、マグル界にもあるじゃねーか、目覚まし時計が(笑)。

「これでお別れだな」
バーノンおじさんはそういうと、ハリーに右手を差し出し、そして、やっぱり無理だというように、出した右手でこぶしを作り、そして手を引っ込めます。さるおはこのへんから号泣っす。
ダッダちゃんは意外な行動に出ます。もう行こうと言われてもそこを動かない。さっきとまるで逆で、今度はダッダちゃんが引き止めています。そして、ハリーは一緒に来ないのかと、何度も聞く。
家族愛なるものは"あってあたりまえ"という大前提のHestiaさんは、ぎくしゃくしているこの家族が心配になってこう聞きます。「甥っ子がどこにいくのか、わかってるの?」
バーノンおじさんは答えます、「あんたらのお仲間と行くんだろ」と。
この言葉を聞いて逆上しているHestiaさん、いい人っすねー。なんなの、その言い方は。この人たちはハリーが何をくぐり抜けてきたか知らないのか。どれほどの危険にさらされて生きてきたか、知らないとでもいうのか。この子は、ヴォルディに対抗する勢力の中心人物なのに!ハリーを何だと思ってるのよ、ふんがー。
割って入ったハリーが「ぼくは邪魔だと思われてるんだ、でも気にしないで」と言います。
ここでなんとダッダちゃんが、真っ赤になりながらも「ハリーは邪魔じゃない、命を救ってくれたんだ」と言うんですね。
これを聞いてハリーは気づきます。部屋の前にお茶のカップが置いてあったのは、いたずらじゃなかったんだと。
ペチュニアは「"ありがとう"が言えるなんて、ダッダちゃんはなんてエライ子なの」と、Hestiaさんは「"ありがとう"とは言ってないわよ」と、ハリーは「ダドリーがあんなこと言ったらそれはもうほとんど"I love you."なんだ」と、いい会話だ。

「魔法界の希望はキミの肩にかかってる。幸運を。また会いましょう」とDedalusさん。「さよなら、ハリー。私たちはずっと一緒よ」とHestia Jonesさん。"Our thought go with you."、いい言葉だ。ほんと、いい人っすねー。さるお号泣。
この感動的な涙の場面に、「びっくらこけたね、ダドリー、ディメンターのチューで別の人格を注入されたのかと思ったYO!」などと、どこまでもイヤミなハリーさんです(笑)。それでも「気をつけて、ビッグD」と心のこもったあいさつ。ダッダちゃんはたぶん懸命に、微笑んでくれたんだと思います。
そしてペチュニアおばさん、ハリーを見ようとしません。たぶん、見ることができないんだ。「さよなら」とハリーは言います。ペチュニアおばさんは、最後にもう一度立ち止まり、振り返り、そして何かを言おうとして、やっぱり何も言わずに出て行きます。

【メモ】

そうそう、Hestia Jonesさんの名前(Hestia)はギリシャ神話の女神さんで、"protector of the home"(家/家族の守護者)です。
Dedalus Diggleさんは『PS』で出てきてますねー。1981年11月1日にはベイビーハリーの勝利とヴォルディの敗北を記念して花火を打ち上げた人です。DEに狙われて、家は破壊されちゃったらしいっす。

ところでダッダちゃん、「ハリーが自分の命を救った」ということは、"life debt"が発生してます。つまり、"恩を返す"ことになるんじゃないかな。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月24日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 2 (2)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第2章の続きです。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

新聞に掲載されたダンブルドアの写真。半月めがねの向こうの見慣れた瞳は、いつものようにハリーの心を見透かしているようです。
記事を読んでハリーは思います、ぼくは校長先生のことをぜんぜん知らなかったんだ。ふたりはいつでもハリーについて話していた。ハリーの過去、ハリーの未来、ハリーがしようとしていること、そればかり話していた。ハリーがダンブルドアに訪ねた唯一のプライベートな質問はこれだけです。
What do you see when you look in the mirror?
I? I see myself holding a pair of thick, woolen socks.

先生が鏡を見ると何が見えるのー?
私?私には自分が厚いウールの靴下を持ってるのが見えるよ。

ハリーはその新聞をたたんで『Practical Defensive Magic and Its Use Against the Dark Arts』の第1巻に挟みます。そして残りの新聞に目を通していきます。
すると次に目についたのは『DUMBLEDORE - THE TRUTH AT LAST』という、あのリタ・スキーターのインタビュー記事です。
なんと彼女は"The Life and Lies of Albus Dumbledore"(アルバス・ダンブルドアの生涯と嘘)というスキャンダラスな伝記本を発売するらしい。
エルファイアス・ドージさんがその伝記について「チョコレートフロッグのおまけカードより嘘だらけ」と評価したことについて、リタは、「マーピープルについて彼に取材したことあるけど、彼ってほんとおめでたいのよねー!」なんつって、自分の本のほうがすごいんだと自慢しているようです。

女史曰く、
私のほうが取材のプロだしー、みんながダンブルドアのことをよく思ってるわけでもないしー、ジャーナリストだったらたとえ杖と交換でも手に入れたくなるようなすごい情報源を私は持ってるの。ダンブルドアを聖人だと思ってる人もいるけど、彼の若い頃は汚点だらけで、Dark Artsも使ってたのよー。もう死んじゃったからあのだらしないアバフォースのことも黙らせておけないんだし、母親や妹なんて意地悪の巣窟よ、ほんと、おもしろいわー。
ダンブルドアの功績だって嘘だらけ。ドラゴンの血の用途だってIvor Dillonsbyがとっくに8つ発見してて、ダンブルドアが横取りよ。グリンデルバルトに勝ったっつったって、あれは相手が杖の先から鳩を出すくらいのことしかできないヤツだったからだしー。
ポッターと私は今でも連絡とりあってるわ、もう仲良くなったから。ダンブルドアはあの子をえこひいきしてた。ちょっと異常な可愛がりようよね。ポッターは、ダンブルドアを殺したのはスネイプだって言ってるけど、ホグワーツの塔から落ちたんだか、飛び降りたんだか、誰かに背中でも押されたのか・・・まー、読んでのお楽しみね。本買ってちょーだい。

なんじゃこりゃと、怒るハリー。新聞をびりびりにしてくずかごに放り込みます。思わず「嘘つきめー!」と叫んで窓を見ると隣人がびっくりしてこっちを見ている。超イライラ状態のハリーさん、ダンブルドアのことを考えながら鏡の破片を手に取り、ベッドに腰を下ろします。すると・・・
ピカッ!
突然の青く眩しい光。
あたりを見回すけれど、青いモノはありません。いったい何がこの鏡に反射したのか・・・
ハリーは思いました。他の説明なんて思いつかない。そう、たぶん、ダンブルドアのことを考えていたからなんだ。今の光は、もう二度とぼくを見ることのない、あの突き抜けるような明るく青い瞳なんだ。

【メモ】

さて、Ivor Dillonsby(イヴォール・ディロンスビー)さんっちゅーのは、うーんと、よくわかりません。誰かおせーてー。
18章に出てきます。

昆虫女リタ、、ハリーのトランクの底にあった乾燥カブトムシがリタでとうとう目だけんなっちゃったのかと(こわいです)、そう思ってたら無事でした。まさか"人間"として再登場するとは。
ところで、リタはドージさんに、マーピープルについて取材したことがあるんですね。ははーん、なんとなく、ドージさんはマーミッシュができるような気がします。そしてそれは、DDはなぜマーミッシュができるのかと関係ありそうな・・・

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月23日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 2 (1)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第2章へ突入して冒険の準備です。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

2:In Memoriam

17歳まであと4日。
ハリーは旅支度の最中です。6年間、いろんなものを詰めっぱなしだったトランクを初めて空にして、その中から必要そうなモノだけをリュックサックに入れようとしてます。
トランクの奥のほうには古い羽ペン、desiccated beetle eyes(乾燥したカブトムシの目)、もう履けない靴下、などなど。もっと底をさらってみると、懐かしの"CEDRIC DIGGORY and POTTER STINKS"バッジ、そして、R.A.B.のメモがが入った金のロケットと、シリウスの忘れ形見の鏡・・・。鏡は割れちゃってますね。あー、指が切れちゃった。
鏡の破片を見つめるハリーですが、自分の明るい緑色の目が映ってこっちを見ているだけです。今朝のDaily Prophet新聞の上に破片を置いて、また旅支度にとりかかる。クィディッチのユニも学校の制服も、薬品鍋も、羊皮紙も羽ペンも、ほとんどの教科書も、置いて行くつもりで部屋の隅に積み上げて行きます。
マグルの着替え、透明マント、薬品キット、何冊かの本、ハグリッドがくれたアルバム、もらった手紙、そして杖をリュックに入れました。
一息ついて今度は古新聞の片づけ。ホグワーツのマグルスタディのチャリティ・バーベッジ先生が退職したという記事も小さく載ってます。そして読もうと思ってた記事をやっと見つけて読みはじめる。

『ALBUS DUMBLEDORE REMEMBERED』by Elphias Doge

さて、記事の内容です。

アルバス・ダンブルドアと私が出会ったのは11歳のとき、もちろん場所はホグワーツ。会った瞬間から、アウトサイダー同士、仲良くなれると思ったものです。
当時の私は"ドラゴン水泡(dragon pox)"を患ったばかりで顔中が緑色のボツボツだらけでした。それでみんなは私に近寄ろうとしなかった。アルバスも、おとうちゃんのパーシバルが3人の若いマグルを襲ってタイーホされるという重圧の中でホグワーツにやってきていました。
そのおとうちゃんはアズカバンで獄中死。アルバスは学校中から白い目で見られても反論することはありませんでした。私が思い切ってそのことを聞くと、おとうちゃんの罪を認め、それ以降その話をしなくなったのです。
友人たちははじめ、アルバスもマグル嫌いだと思っていた。けれど実際は、アルバスはマグル擁護派だったから、それは間違いだとすぐに知れ渡りました。それにアルバスはホグワーツ史上最も優秀な生徒で、瞬く間に、ニコラス・フラメルや歴史家バチルダ・バグショットや魔法理論の権威Adalbert Wafflingらと並んで魔法界全体から注目される人物となりました。
アルバスの残した文献は"Transfiguration Today"、"Challenges in Charming"、"The Practical Potioneer"などに掲載されました。政治に興味は持たず、教職が好きだと言っていたものです。
入学から3年経つと、似ても似つかぬ弟のアバフォースがホグワーツに来ました。アバフォースはすぐに口論するような子で、アルバスとは仲良くありませんでした。
ホグワーツを卒業して、私たちは一緒に世界中を回る卒業旅行に行く予定でした。ところが、アルバスのおかあちゃんケンドラが亡くなった。アルバスには弟も妹もいて、旅行どころではなくなってしまったのです。
私だけが旅に出て、別々の道を歩むようになり、私は彼への手紙に旅のことを書きました。ギリシャのキメラからぎりぎりで逃れたことや、エジプトの錬金術のことや、いろいろ。
一方で彼からの手紙には、日々の暮らしのことが綴られていた。あれほどの聡明さを持った人物が平凡に暮らしているなんて、かわいそうだと思ったものです。そして、もっとかわいそうなことに、私が旅行している間に、妹のアリアナまで亡くなっていた。アルバスは妹の死に責任を感じていて、それは生涯彼につきまとっていたのでしょう。苦労人のアルバスにはもはや、気楽さなどありませんでした。
後にも彼は成功をおさめ、ドラゴンの血液の12の使い方を発見したり、WizengamotのChief Warlockの職にもついた。いちばん有名なのは1945年のグリンデルバルドとのバトルでしょうか。ふたりのスゴ腕が決闘し、アルバスが勝った、あの瞬間が魔法界の転換点だったわけです。
アルバスは功績を自慢することなどありませんでした。青年期の多くの悲劇が、彼の温かい人間性を形成したのだと思います。彼がいなくなって淋しいけれど、私が感じる淋しさなどより、魔法界が失ったモノのほうがはるかに大きく計り知れない。
ホグワーツで最も愛された校長は、偉大なる善のために働き、いつものように教師であり続け、教師のまま死んだ。私と出会ったときと同じ、"ドラゴン水泡だらけの"その小さな少年を救おうと、手を差し伸べながらこの世を去ったのです。

【メモ】

このエルファイアス・ドージさんという人は、『OotP』でハリーを迎えに来てGrimmauld Placeまで送ってくれた"wheezy-voiced"(ぜいぜいいう声)で"silver-haired"(銀髪)の騎士団のメンバーです。マッドアイによれば"stupid hat(くだらない帽子)"をかぶってます(笑)。ダンブルドア擁護派で、なんと、ダンブルドアと同い年!ホグワーツの同級生です。
ぶわぁー、うっかりしてました。そう何人も校長と同年代の人が出てきてしまうとこんな推理はしてられませんね(汗)。

ところで、歴史学者のBathilda Bagshotさんというのは"A History of Magic"の著者です。『PS』第5章で紹介されてます。彼女は、ダンブルドア家とは家族ぐるみの古いお付き合いで、なんと、ゴドリックホロウに住んでたらしい。

ダンブルドアがホグワーツ入学と同時にdragon poxだらけの友達を持ったことは、後々の"the twelve uses of dragon blood(ドラゴンの血の12の使い方)"発見のきっかけになってるんじゃないかな。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月22日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 1

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーを開始します。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

えっと、ツアー参加者のみなさん、もうお気づきかと思いますが、集合場所が変更になりました。
"ゴドリックホロウかと思ったらプリベット通りだったよね"などとのん気なことを申しておりましたが、まさかの、緊張感あふれるまるほい邸に集合です。
左にイバラ、右にイチイの小道を通って、さぁ行きましょう。

1:The Dark Lord Ascending

どこからともなく現れた2人の男。一瞬互いに杖を構え、相手がわかるとスタスタと歩き出しました。
月光に照らされた小道。左には手入れのされていない野バラ、右はよく手入れされたイチイの生け垣。私道を右に入りましょう。
「進展は?」相手の様子をうかがうような感じのヤクスリー。もうひとりは言葉少ななスネイプです。
鉄製の立派な門扉の前まで来ました。なんかいかにも金持ちっぽい贅沢な邸宅ですよ。2人は合図のように左手をあげ、庭に入ります。あたりは静まり返り、物音をたてるのは、尾羽を立てて誇らしげに歩く1羽の純白の孔雀と、かすかに聞こえる噴水だけです。
進んで行くと、足元に敷き詰められた砂利がさらさらと分かれて道ができていく、自動ドアならぬ自動砂利(笑)、凝ってますね。そして玄関の扉がひとりでに開きました。
贅沢な調度品に囲まれた広くて暗いホールです。高そうな絨毯敷いちゃってー。
奥の部屋に入ると、"Levicorpus"をかけられた人質と、DE(デスイーター)のみなさん、ヴォルディと彼のペットも、大集合。ヤクスリーとスネイプに、ムショ帰りのまるほいパパ、ナルシッサもドラコも、もちろんベラ姐も、ドロホヴさんも、いやまぁとにかく大集合してホームパーティ。地下には別の人質もいるようです、ネズミ男のピーターが見張っています。
ヴォルディはハリーの行動を知りたがってますね。そしてスネイプさんは、「例の情報源によれば、今度の土曜日、夜が訪れると同時に、オーダー(騎士団)はハリー・ポッターを移動させる計画だ」と言います。それに対してヤクスリーは「オーラー(闇祓い)のジョン・ダウリッシュによれば、ハリー・ポッターの誕生日前夜にあたる30日まで、移動はない。その後の移動の警備にはオーラー全員があたる」と言う。ヤクスリーはスネイプに対してライバル心剥き出しですが、スネイプによれば、どーせダウリッシュにはConfundus Charmがかけられてて偽情報が流れてるんだとのこと。
ヴォルディはスネイプ情報を信じているようで、「ほんでほんで?どないや?」と続きを聞きます。
「ハリー・ポッターはオーダーのひとりがかくまう」と報告するスネイプ。
親方に褒められたいヤクスリーも負けじと「Pius ThicknesseにImperius Curseをかけた」と手柄を自慢したりしています。Pius Thicknesseさんというのはここの部門のトップでスクリムジャー首相のとりまきの1人、つまりヴォルディは政府転覆のクーデターを計画してるんですね。Pius Thicknesseにフローネットワークもポートキーも瞬間移動もみんな監視させてるから、ポッターが動けばすぐにわかるというわけ。
「オーダーだってアホやない、そんなん気づいとるでー。ポッターがそんなおもろない方法で移動するわけあらへん。監視されとるかもわからん移動手段より、シンプルに空飛ぼかぁ!かなんか言うよるわ」と、ごもっともなヴォルディのご指摘はさすがっす。
「よっしゃ、移動中にポッター襲うたる。ほんで、わしがこの手でぶっ殺したるわ。今までもチャンスがあったのに、うまいこといかへんかったからなー」と反省のような嫌味の言葉をのたまうヴォルディ、さすが。
そして、「誰か杖貸してなー」と言いつつ、げっそりとムショ帰りのまるほいパパに迫ります。「えーと、楡の木(elm)と、ドラゴンの心臓の琴線の杖なんすけど、えー」「よっしゃよっしゃ、ほんでええわ、貸せや、こら」
杖なんて貸したくないパパ。「ムショから出してやったやないか、このあほんだら。いいから杖よこせー」
そして逆さ吊りの人質チャリティ・バーベッジ(ホグワーツのマグルスタディの先生)さんを、スネイプと、さっきからずーっとビビリまくりのドラコに見せつけた後、あっさりとAKで殺害です。「ナギニちゃん、夕飯やでー」

【メモ】

タイトルの"Ascending"というのは"暗躍"という意味ですね。ドキドキするタイトルの出だしっす。

"Confundus Charm"は人を混乱させる魔法です。偽マッドアイがthe Goblet of Fireを騙すのに使い、なんとハーもクィディッチのトライアウトでマクレガン(McLaggen)に使った魔法。呪文は"confundo"。

さてさて、さるおとしてはまるほい家の庭にいる"a pure-white peacock"が気になります。純白の孔雀です。中国とか東南アジアの鳥だし、真っ白というと固定化したのはインドクジャクだけで、他は突然変異かアルビノのどちらか。インドクジャクだと瞳はブルー、アルビノだと赤です。青い瞳の白孔雀かな、うーん、意味深。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月21日

シリーズが終わったときにひとつだけ残されている謎とは何か

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、読後の謎を想像しながら『DH』が届くのを待とうと思います。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。さらに最後の最後に『DH』情報があります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"There is plenty to guess at... at least one thing I think people will probably deduce, there is a mystery left at the end, but I think they might already know the answer if they think about it."
シリーズが終わったとき、謎がひとつだけ、そのまま残されている。もう気づいている人もいるかもしれないけど。

もう気づいている人もいるかもしれないだとー!
ということは、読む前から想像できるはずですね。

『DH』のエンディング、とにかく、なにがなんでも、メガネをかけた黒髪の"額に傷跡のない"少年が本を閉じて終わり、なんちゅーことは許さねぇ。そんな"夢オチ"みたいなことになったら、このブログをどーしてくれるんだと、JoにBat-Bogey Hex(ジニーの得意技)をぶっかけてやりたいところですが魔法が使えないのでしょーがないから首を絞めます。
ですがまぁ、最終章は戦いを生き延びた人々のその後らしいので、"夢オチ"にはならずに、号泣したまま終われると思います。

謎は、小さなモノではないと思う。魔法界の存在自体には影響しないけれども、壮大な、根本的な、ハリポタワールドの根幹に関わる謎じゃないかな。
そもそも、残る謎が"ひとつだけ"というのがすごいです。
たとえば魔法省のDepartment of Mysteries、あそこには思わせぶりな部屋がいっぱいあって、どれもこれも重要そうです。
The Thought Chamber(別名The Brain Room)にはたとえば4賢者の思考が凝縮されていそうだし、Time-Turnersが全部壊れちゃってもThe Time Chamberから時間旅行ができるんじゃないかとか、The Space Chamberには占星術的な秘密があるかもなとも思うし。
あと、The Death Chamberにある、古いカーテンのかかった古いアーチは何なのか。シリウスが、犬でもなんでもいいから再登場してくれるといいなと、そしてずっとこの世界にとどまれるといいなと、すごく思う。ハリーが飼い主、シリウスは飼い犬、約束したとおり、広い空の見える家で、家族として暮らして行けたら、それはすごく嬉しいです。もしかしたらシリウスは、ハリーの元へ帰り家族として一緒に暮らすために、いったんこの人生を終わらせなければならなかったのかもしれないなぁ。シリウスの死は、事故とは思えない、事故というより、定められた運命です、だって遺書があるんだもん。
あるいはシリウスとはあの"ささやき声"で会話できるかもしれません。
なんならあのベールとtwo-way mirrorの組み合わせで。

これらがすべて『DH』で説明されて、残す謎はただ1つ。すげー、ほんとか。

さるおの予想では、ダンブルドアに関する謎だと思う。
フォークスの正体。これは言い換えると"ダンブルドアの正体"と同義です。そーゆー感じの、ダンブルドアに関する根本的な謎。

あ!
来たよ、たった今『DH』が!

DH表紙.jpg

ぐわぁー、気になるもくじがいっぱいで大コーフン。
(以降、もくじだけですが、早くもネタばれです。気をつけてー)










The Seven Potters
なんだそれー!
ルナちゃんもスネイプさんも活躍しそうだし。まるほいも、杖屋さんも。
いちばん気になるのはこれです。

willofad.jpg

llofad.jpg

そして最後のこの空白はなんなんだ。

DH空白.jpg

『さるおのHarry Potter and the Deathly Hallows大予想 その2』がぜんぜん書けてないんですが、もう本が届いちゃったので、えっと、どーしよー、つまり、その、本をおあずけにはできないので、すみませんが、読みはじめます。ふんがー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 14:30| Comment(14) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダンブルドアの瞳の"a gleam of triumph"は何を意味するのか

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ダンブルドアのa gleam of triumphが意味するものを考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"For a fleeting instant, Harry thought that he had saw a gleam of something like triumph in Dumbledore's eyes ..."
a gleam of triumphは直訳で勝利の微光。ハリーは一瞬、校長の目が「これで勝ったな、むははー」と言っているように感じた。
これは校長がハリーに、ヴォルディがハリーの血を使って復活の儀式をした、と聞いたときのことです。
明らかに、ハリーの血を使ったのはヴォルディの致命的なミスだと、そーゆーことです。

抜け目なく狡猾そうなヴォルディですが、じつはけっこう"うっかり屋"さんです。それまでにもフェニックスの涙にヒーリングパワーがあることを忘れていたり、愛といういにしえの魔法が強力なプロテクションとして働くことを忘れていたり、けっこう大事なことを忘れてしまう。
ということは基本的には今度もそれです。

ヴォルディはハリーの血を使って復活を遂げた直後、かなーり有頂天で、「ひゃっほー!もうおまえにも触れるぞー」とよろこんでいました。それを読んだときはね、さるお、まずいと思った。もうヴォルディはハリーを怖がってなくて、プロテクションももう効かない、これじゃ負けちゃう、どうしよう。
ところがダンブルドアは「むははー」ですよ。
何か、今度こそ本当に致命的な、ヴォルディ消滅の決め手となるミスがあったはずです。なんだろう?

4人の賢者の資質を兼ね備えたハリーにはスリザリン以外の血が流れていて(3賢者の子孫)、スリザリンの資質は後天的にヴォルディからもらった、とするならば、復活したヴォルディもまた4賢者の融合ということになり、ハリーと等価です。残酷なことを言うならば、ハリーとヴォルディのどちらが生き残っても、ゆくゆく世界は安泰だと、そーゆー可能性もあります。
あるいは、ハリーがグリフィンドールの子孫で、ヴォルディの中にグリフィンドールの血が流れてしまったとするならば、ヴォルディの体内でグリフィンドール対スリザリンのバトルが勃発。ヴォルディにとっては毒かもしれません。
またあるいは、ハリーは(というよりリリーが)スリザリンの子孫で、"愛"を体現するスリザリンの血が今のヴォルディの中に流れている。ヴォルディのママさんの実家ゴーント家はずいぶんトチ狂った感じに怖いうちでしたが、それはスリザリンの悪の部分で、愛を貫き誰かのために命を捧げることができる賢者としてのスリザリンの血が、つまり、ヴォルディにはぜんぜん似合ってない善良な血が流れてしまったのかもしれない。
いや、血筋よりもリリーのプロテクションが大事で、『DH』でハリーが残りのHorcruxを破壊した後、またヴォルディがハリーにAKを使ったら、今度もまた跳ね返ってくるかもしれません。『PS』でダンブルドアが言ってました、"to have been loved so deeply, even though the person who loved us is gone, will give us some protection forever."、とても深く愛されたら、愛してくれたその人がたとえ去っても、ずっとずっと守ってくれる。リリーの血が今も生きるダーズリー家をhomeと呼ぶ限り、つまりオトナ(17歳)になって自分の力で歩きはじめるまで、ハリーはヴォルディやデスイーターから守られていた。けど、すべての守護が17歳で消えるわけではない。ダンブルドアの実践的な守護は消えても、愛は消えない。リリーは永遠にキミを愛している、いつまでも、キミを守ってくれる。その強大なリリーの愛が、今度はヴォルディの体内からも、ハリーを守ってくれるかもしれません。

えーっと、いろいろ考えられます。こまった。
さるお的には初心に帰って、ヴォルディの復活シーンで最初に思った2つのことを書いてみます。

ハリーは、(リリーによって移植されたのかもしれない)ヴォルディの部分を持っています。そして今度はヴォルディに、ハリーが混ざった、と思いました。なんだか、これでやっと本当に互角だと、そう思いました。
そして次に、自分が"すでに"殺した者の血を使ったんだ、とも思いました。ハリーにはリリーの血が流れている。そのリリーはとうの昔にヴォルディが殺した。よりによって、宿敵ハリーを守るために立ちはだかったリリーを、殺害し、ずいぶん時間が経ってから、その被害者の血を使ったようなもんだ。

なんだか、こちらに書いたように、フィレンツェ(Firenze)の言葉を思い出します。純粋に深い愛を我が子に捧げる無防備のリリー(ユニコーン)を殺し、自分の復活のためにその血を使ったんだと。ユニコーンでは呪われたhalf-lifeとなり、死ぬことはないけれど生きることもできない状態になる。今度は、full-lifeとなり、死ぬんだと思います。
ダンブルドアは、殺したリリー(ユニコーン)の血を使い、"復活"した(full-lifeを手に入れた)ならば、その行いのために滅びると確信して「むははー」と思ったのかもしれません。
なんかもう、主役のハリーさんをおいといて、リリー対ヴォルディになりつつあります(爆)。

そういえば、うっかり屋のヴォルディと違い、ダンブルドアはなぜかいつでも、すべてのことについて知っているような感じがします。まるで、ハリーを鍛えているかのようです。まるで、この時代を1度生きたかのようでもあり、いつでもどこにでも存在するかのようです。そう、たぶん、ダンブルドアは本当にとっても特別な存在で、何でも知っている。それをハリーには言わずにいる。
そのダンブルドアが、ただ1度だけ、過ちを犯したと思います。1度だけ、"わからなかった"ことがある。
それはシリウス・ブラックの無実です。シリウスのいきさつと、ピーターの生存。それだけが、彼にはわからなかった。これはオカシイ。何かあると思う。ダンブルドアには"シリウスに関して"見えないことがあるんでしょうか?
親友ジェームズとその妻リリーが殺された夜と、きっと関係がある。
その夜、ヴォルディの横には、シリウスがいたんだと、今では思います。だって、ハリーを救出したハグリッドは、そこでシリウスと会い、バイクを借りているんだもん。
それを、さるおのこの記事のとおり、ダンブルドアは見た。見られていることをシリウスは知りません。だからそこにいる言い訳はできません。そしてダンブルドアは、シリウスが裏切ったと思った。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 10:43| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

"either must die at the hand of the other"の本当の意味

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、プロフェシーの本当の意味を考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

たぶん多くのポッタリアンのよい子たちが心の奥のほうで密かに思っていること、それを書こうと思います。まさに、"He-Who-Must-Not-Be-Named"ならぬ、"a Question-Which-Must-Not-Be-Say"(言ってはいけない疑問)です。
アルバス・ダンブルドアとフォークスが、フォークスとゴドリック・グリフィンドールが、ゴドリック・グリフィンドールとアルバス・ダンブルドアが、あたかもイコールであるかのように思えるのと同様に、ハリーとヴォルディがとてもよく似ている点です。ハリー自身も気づいてます、ほんで不安になったりしてますね。
つまり、思い切って書きますが、ハリーとヴォルディはイコールなんじゃないか。
理由はもちろん、容姿が同じ言葉で形容され、言動がそっくりで、スリザリン寮に入れられそうだったこと。そして、名前です。Harryはすごく平凡な名前ですが、harryには"繰り返し攻撃する/苦しめる/悩ます"というまさかの意味があるから。

ハリーは、ジェームズとリリーの子です。ヴォルディはトム・リドル・Sr.とメローペ・ゴーントの子です。だから別人です。
ところが、ヴォルディのポッター襲撃でハリーに放ったAKと同時に、ヴォルディのある部分がハリーに移った。そのため、今のハリーの中には"ヴォルディの部分"が共存しています。
ほんとはね、さるお大暴走で、ハリーはAKで死んじゃったんじゃないか、ぐらいのことを書いてしまおうかと思ったんですが、ダンブルドアもソーティングハットも「ヴォルディとは違いがあって、あんたはグリフィンドール」みたいなことを言ってるので、さるおも暴走一歩手前で踏みとどまった(笑)。

さるおはこの"共存"という状況について、ハリーはHorcruxだと(やっぱり暴走)言っているわけですが、Horcrux以上、つまり"生きたHorcrux"である可能性もあると思うわけです。
"生きたHorcrux"ということは、ヴォルディの分割された魂の1つが生きた肉体に入っている状態ですから、"復活したヴォルディ"(にわか作りの肉体に魂の本体部分を入れるという儀式で復活)となんら変わらないということになる。だからさっき、"ハリーとヴォルディはイコール"という書き方をしたんですね。
これでハリーがAKで死んじゃってたとしたら、空になった赤ちゃんの体にヴォルディの魂の一部が入った、つまりハリーの人格が死んで、ヴォルディの人格がハリーの体で生きていると、そーゆー話になるわけですが、気持ち悪い暴走なのでそこまでは言いません。
けど、ハリーはリリーに守られたおかげでちゃんと生きていて、体内でヴォルディと共存していると、その共存している部分に関しては"生きたHorcrux"。1人(ヴォルディ)の魂がふたつの肉体を持っていることになります。

!!!
これが、予言の"either must die at the hand of the other for neither can live while the other survives"(一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。一方が生きるかぎり、他方は生きられぬ)の本当の意味じゃないかな。1人で肉体を2つ持ってるのはおかしいんだ。片方は消滅しなければならない。2つの肉体を持つに至ったその人物が自ら始末しなければならない。これが本当の意味なんじゃないかな。だってほら"the Dark Lord will mark him as his equal,"だもん、イコールって、"="←こーゆーのだもん。

ではどっちが死ぬのかというと、ヴォルディです。彼の誕生日は長いこと、12月31日と1月1日の間だと言われてきました。それを最近になってJoは、12月31日だと明言している。大晦日、1年の終わりです。予言で7月末を"the seventh month dies"(七の月が死ぬ)と表現するように、1年が死ぬときに生まれた。ハリーは1年の途中で生まれたけれど、ヴォルディの誕生日は、ヴォルディが死ぬことを表しているんじゃないかな。

ちなみに、リリーが移したのはヴォルディの"よい部分"だと思います。ソーティングハットによれば、ハリーが持っているのは"a nice thirst to prove yourself"(自分を証明したいと思う気持ち)、評価されたいという思いです。悪いもんじゃありません。スリザリンがよしとした、夢、志、野心、そーゆー部分です。
ということは、スリザリンの悪い部分とよい部分の戦い。よい部分は、ダンブルドア、グリフィンドール、そしてヴォルディが決して持ち得なかったかけがえのない仲間とリリーを味方につけている。
そうして、スリザリンの夢や志や野心が、ホグワーツへ、世界の中心へ、帰って行くんじゃないかと思います。

そういえばJoは、ハリーはもう1度タイムトラベルするかもしれないと行ってました。どの時間に戻るのか、何を見るのか気になりますが、ひょっとしたらホグワーツのはじまりを見るために、1000年の時をさかのぼるかもしれません。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:02| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"able" and "prepared to die for their son."

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ゴドリック・ホロウ襲撃直前に何があったのか考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ハリーの両親は、"息子のために死ぬ覚悟ができていた"し、死ぬことが"できた"。
"able" and "prepared to die for their son."

そりゃそーでしょー、とは思います。
ある日わるもんがやってきて、我が子を殺そうとする。おとうちゃんは戦います、たとえ相手が自分より強そうでも。おかあちゃんは我が子を連れて逃げようとするか、それが無理なら庇おうとする、たとえ自分が殺されても。それが親ってもんです。親というのはいつだって、我が子ためなら死ぬ覚悟はある。自分が身代わりになれるのなら、それでいい。愛だの犠牲だの、そんな"言葉"はどーでもいいんだ。
ハリーのパパママだって、そうです。ただただ一直線に、ハリーをたすけようとした。

そうなんだけど、それ以上のモノがあるはずです、今回は。なぜなら、ヴォルディの襲撃は、事前にわかっていたはずだから。
ダンブルドアは、弟のパブでシビル・トレローニーの予言を聞きました。
ヴォルディをやっつける力を持った者が現れる。その子は7月末に、ヴォルディと3度戦って生き延びた両親のとこに生まれる。ヴォルディが自分で、その子を自分に比肩する存在にする。
そして考えます。えーっと、ヴォルディと3度戦って生き延びたカップルって誰かいたっけなー。そうそう、ロングボトム夫妻とポッター夫妻がいんじゃんよ。
その2組のカップルには7月末にベビーが誕生しました。
ダンブルドアが、どっちか迷ったのか、それとも30日より31日のほうが月末だ!と思ったのか、それはわからない。でも少なくとも、ポッター夫妻には警告したんじゃないか。その子はすごい子だよ、だけどヴォルディがその子を怖がって、小さいうちに殺しに来るよ、と。

ポッター夫妻はハリーを連れて逃げます。逃げ切れると思ったかもしれない。親友シリウスの提案でピーターをシークレットキーパーにし、ダンブルドアの発案でゴドリック・グリフィンドールゆかりの地に隠れれば、だいじょうぶかもしれない。でも、ダンブルドアが考えたことは少し違ったと思います。
ダンブルドアはハリーに、キミは愛で守られていると言いました。愛は、"いにしえの魔法"だと言いました。さるおは、それはマグル界でも同じことで、いつの時代も、愛は魔法だと、そう思いました。それは真実です。だけど、もうひとつ意味があったんだと考えています。
"いにしえ"っちゅーことは"大昔"です。1000年前とか、そんくらい大昔。いにしえの魔法なら、いにしえの魔法使いがよく知ってるはずです。
ダンブルドアは、理由があってゴドリック・ホロウを推薦した。いにしえの賢者ゴドリック・グリフィンドールの力を借りて、おまえたちの愛でその子を守れ。そう言ったんじゃないか。
ただし、逃げ切れはしない。予言では、ヴォルディが自分でその子を自分に比肩する存在にする、つまり、その子とヴォルディは対面する運命です。ダンブルドアはシリウスがシークレットキーパーだと思っていた。シリウスが裏切るような人物ではないと確信していた。でも、なぜか、どこへ逃げてもヴォルディはどうせ居場所を嗅ぎつけてやってくるに決まってる。どこにいても見つかるんなら、ゴドリック・ホロウへ行き、グリフィンドールの加護の元で戦え、そう言ったんじゃないか。

ヴォルディが来る。うちの子を殺しにやってくる。そりゃ来たら戦うけれども、自分たちに勝ち目はない。
ポッター夫妻はゴドリック・ホロウで、自分たちの命と引き換えにハリーを守る準備した。
"prepared to die"
死ぬ準備はできていた。
"able to die"
予言を理解し、ハリーがヴォルディをやっつける運命を背負っていつか戦えるように、そのためなら、自分たちは死ねると知っていた。

ただ、ジェームズは"リリーとハリーを逃がすために"先に戦って死んだことになっています。ということは、もしかしたら、ジェームズのほうは"いにしえの魔法"を知らなかったかもしれません。
でも、少なくとも、リリーは知っていたと思います。
"step aside"
リリーは動かなかった。それどころか、私を殺して、この子はたすけてくれと懇願します。

さるおにはここが疑問です。リリーほど勇敢で聡明な騎士団のメンバーが、ただただ懇願などするだろうか?
この一瞬のやりとりの間に、リリーは何かを仕掛けたんじゃないか。
たとえば、ユニコーンの呪い。つまり、わざと、something pure and defenseless、抵抗しなかった。無防備にただ立ちはだかり、殺されるままに殺された。
リリーは知っていた。"いにしえの魔法"で、母親の深い愛で、必ずこの子を守れる。
もっと言ってしまうと、おそらく、"ヴォルディの力の一部"がハリーに移ったのは、リリーがヴォルディに仕掛けた罠だと思います。

リリーは、それまで誰も止めたことのないヴォルディの必殺技Avada Kedavraを防ぎ、しかもヴォルディに跳ね返してみせた。
そして、ハリーがオトナ(17歳)になり、ヴォルディと戦う日まで、守り続けた。
さらに、ヴォルディとハリーの力を互角にした。

ハリーはゴドリック・ホロウを訪ね、そこでいきなりHorcruxを見つけるのではなく、リリーの決意の痕跡を見るんじゃないかな。
リリーさん、とんでもないスゴ腕だと思います。殺されたけれども、それはまさしく勝ち戦だったんだと思いますね。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 12:49| Comment(1) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

ついに、さるおのHarry Potter and the Deathly Hallows大予想(たぶん)その1

さるおです。
2007年7月21日『DH』発売、もう秒読みっす。
なんとか大予想を展開したいさるおとしては必死で泣きながらラストスパート中ですが、なんかしらんうちにもう直前で、かなーり焦っています。
さるおは『DH』を予約してあるので、21日に届いちゃうわけで、そしたらもう、飯は食うけど寝るのは忘れて号泣しながら読み続けますから、っつってもなぜかじつは忙しいらしくて時間かかりそうなんですが(涙)、とにかく、つまり、21日には"さるおのハリポタツアー"が始まるわけです。えっと、ゴドリックホロウに現地集合だと思いましたが、まずはダーズリー家に戻り、ビルとフラーの結婚式に出席するために"The Burrow"に赴き、それから探検なので、まさかのプリベット通り集合で、ポッタリアンのよい子のみなさん、よろしくお願いします。

でね、『DH』が届いちゃう前に『DH』のストーリー予想もしたいんですが("その2"ですね)、じつはその前に書きたいことがまだまだある。

1. DDが飲んだ液体は何だったのか(そして作ったのはスネイプさんかなとか)
2. DDの"The gleam of triumph"は何を意味するのか
3. DDはいかにして"London Underground"の傷跡を負ったか
4. DDは魔法省で何の魔法をヴォルディにかけようとしたのか
5. ハリーの両親の"able" and "prepared to die for their son."はどーゆーことか
6. シリーズが終わったときひとつだけ残っている謎とは何か
7. ホグワーツ教員の既婚者情報はなぜ"restricted"なのか
8. アーサーとルシウスが殺し合う可能性について
9. 予言の"either must die at the hand of the other"の本当の意味
10. two-way mirrorの使い道


ざっとこんくらいはあります。っちゅーことは間に合わねーじゃねーか(爆)。
せめて、2番と5番と6番と9番は書きたいんですが。(多い)
間に合うのか、さるお。ふんばれるのか、さるお。(泣きながら)
書けるだけ書きますが、明日は別件で出かけたりもするし(シゴトを別件扱いしないように)、ほんとに"その2"が書けない可能性が大。まいった。

このエントリー(その1)では、ストーリーはともかく、Joがインタビューで語ったヒントのうちいくつかについて、(なぜかできるだけびっくらこけるような)答えを予想して書いてみたいと思います。
心優しいよい子のみなさん、外れていても決してさるおを責めないように、くれぐれもよろしくお願いします。

●ジェームズとリリーが殺された夜、ヴォルディの横には誰かいた
 スネイプさんもありだけどなー、やっぱりアルバス・ダンブルドア。

●ハリーの傷跡の意味
 Horcruxで、形と意味についてはハーが解説。

ペチュニアについてのあること
 彼女は魔法使い。
 トンクスが"片づきすぎ"だというダーズリー家のキッチン、魔法を使わないでそんなにキレイになってるわけねぇ。

●ダンブルドアからペチュニアへの手紙とは(Remember my last.の本当の意味)
 期日までハリーを守らないと、ダッダちゃんの潜在能力を開花させるぞ。

●珍しいことに、誰かが魔法を使えるようになる(マグルが魔法を使えるようにはならないし、ペチュニアはスクイブではない)
 ダッダちゃん。ほんとは、願わくば、非運の努力家アーガス・フィルチ。

●ディメンターに襲われたときダドリーが何を見たか
 ディメンター。あるいは幼い頃に魔法を使ってペチュニアが発狂せんばかりに怒った、というおそろしーい記憶(笑)。

●シリウスが再登場するかもしれない(どんな形態かは不明)
 犬です、犬。

●シリウスとスネイプの間の秘密
 とりあえず、リリーのとりあい。あるいはまさかのナルシッサ絡み。

シリウスはなぜ死ななければならなかったか
 リリーに会うため(ジェームズに会うため)。または"黒"(錬金術)だから

●スネイプについて、おどろくべき展開になる
 最後の最後までヴォルディ側のふりをするはずですが、ほんとの最後にはハリーのために犠牲を払う。もういいかげんDraught of Living Death登場かな。

●スネイプの恐れるもの(ボガートが化けるもの)と最も幸せな経験(パトロナスに必要)がわかる
 太陽。自分が作った惚れ薬の効果でぼくに優しいリリーさん。

●スネイプは愛されたことがある
 アイリーン・プリンスに愛された、と言いたいところですが、自分が作った惚れ薬の効果でぼくに優しいリリーさん。

●ドラゴンの血の12の使い方(うち1つはオーブンクリーナー)
 なんだかわかりませんが、オーブンクリーナーっちゅーことは、とにかくペチュニアが使ってると思います。

●ヴィクター・クラムが出てくる
 ハーと最後に会って、何かをハーに渡す。

●Grawpが役に立つ
 Forbidden Forestから、ある方法でホグワーツを守る。

●ウィーズリー家の人々は、ある裏切りから家の秘密を知る
 裏切り者になるのはパーシーです、が、これはまさかのImperio(The Imperius Curse)のせい。秘密は"King"という血筋。

●ハリーのクラスメイトのひとりはホグワーツの教員になる
 ハーか、ネビル

ふぅ。なんかやたらと、リリーさんが大人気になってしまいました。さるお、想像力の限界か。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:57| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

We will learn more about the relationship between wands and their wizards/witches in book 7.(杖と持ち主の深い関係)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、(フェニックスのコア以外の)杖が持つ深い意味を考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
フォークスが生んだ2本の杖についてはこちらこちらをご覧下さい。

杖について、詳しくはこちらを参照してくださいねー。

さて、まずは誕生木の持つ意味に注目して、ロンの杖について考えてみます。
ロンの1本目は、ウィーズリー家の次男坊チャーリーの1本目だった杖です。
チャーリーの誕生日は12月12日なので、ニワトコの杖を持つはずだった。ところが何かの事情でトネリコ材になりました。そして買い替え、トネリコの杖はロンにあげた。ドラゴン・チェイサーのチャーリーに"水"を支配する杖は合わないもんな。おそらく今はニワトコの杖を持っているだろうと思います。
ロンの誕生日は3月1日、誕生木はトネリコ。チャーリーの1本目であってます。ハリーと一緒にヴォルディと戦うロンに"水"を支配する杖は似合ってます。だけど折れちゃった。しかたがないから買い替えると、ヤナギの杖になりました。お、またまた"水"つながり。

ヤナギの杖といえば、リリー・ポッターの杖です。そう、リリーの杖は水の象徴、なんだかこの記事を思い出します。リリーの杖は重要だとJoが言ってました。うん、やっぱり彼女のルーツを表すのかもしれません。
さらにJoは、リリーがしたことをハリーもやらなければならない、とか言ってましたよね。リリーがしたことといえば、自己犠牲と引き換えに我が子の命を守ったこと。ここでハリーの杖、ヒイラギが象徴するものを見てみると、まさかの"犠牲"です!もしやハリー、ヒロイックに死んでしまうんじゃ(涙)?
で、話をロンに戻さないといけないんですが(笑)、リリーと同じヤナギの杖を持つということで、ロンの命もかなり心配です。リリーの杖のコアは現在わかっていませんが、もしかしたら、ロンと同じユニコーンだったかもしれない。ユニコーンについては下に書きます。

ここで、こちらに書いてくださっているコメントをご覧ください。なんと、"誕生木(誕生樹)"のように、誕生文字というのが、ルーンにはあるらしい。しかも月ごとではなく"日ごと"です。そしてヴォルディの誕生日のルーンはイチイの木のユル(Yr)、彼は誕生木ではない異色の杖を持ち、そのイチイの杖でイチイ型の傷をハリーの額につけたわけです。
だけど司る神(樹木)はユグドラシル!
ユグドラシルというのは、北欧神話で世界全体を体現すると言われる木のことです。世界樹とか、宇宙樹とか呼ばれます。で、絵を見ると、姿が似ていることから、トネリコの別名だとも言われています。ユグドラシルとトネリコが同一だとすると、ふんがー、水を操るヴォルディに"水を支配するトネリコ"はなんとお似合い!
つくづくJoは芸が細かい。おもしろいっすね。

次はドラコ。ナルシッサに愛されているドラコにぴったりのサンザシの杖、愛の祝福です。花の名を持つ女性を母に持ち、ともに愛されているハリーとドラコ、このふたりは宿敵同士だけど、共通点もありました。
そしてこれまたJoの言葉と一致します。
"all of her main characters except for Voldemort can be considered redeemable."
(ヴォルデモート以外には救いがある)
"Harry believes that Draco would not have killed Dumbledore even if he had all the time in the world. Indeed he would not have; this will have implications for Draco's future."
(ハリーは、たとえどんなにチャンスがあってもドラコは決してダンブルドアを殺さないと信じていて、そして実際、ドラコは校長を殺せなかった。これは彼の将来に関係してくる)
つまりドラコは、こちら側に戻ってくる。そこには"赦し(愛の祝福)"が待っている。
"ヴォルデモート以外"と言うからには、スネイプさんにも平穏を!と思いますが。

今度は中身(コア)を見てみると、なんだかやたらと目につくのが”ユニコーン”。ロンの1本目と2本目、セドリック、ネビルの2本目、多いです。男子ばっかですが、ユニコーンには女子しか近づけないはずなので、女子がユニコーンの杖を持った場合と何かが違うかもしれません。
『PS』のフィレンツェ(Firenze)の言葉を思い出します。
"The blood of a unicorn will keep you alive, even if you are an inch from death, but at a terrible price. You have slain something pure and defenseless to save yourself, and you will have but a half-life, a cursed life, from the moment the blood touches your lips."
(ピュアで無防備なユニコーンを殺しその血に口をつけたら、生き長らえるけど、永遠に呪われる)
正直で校正で勇敢で無防備だったセドリックが殺害されたシーンと重なります。
そしてもし、リリーの杖のコアがユニコーンだったとしたら、まさに"a terrible price"を支払っているヴォルディさん。優しく強く勇敢で至上の愛を我が子に捧げる無防備のリリー(ユニコーン)を殺したがために、ハリーへのAKが跳ね返ってきてヨレヨレなんです。
うーん、ユニコーンの杖を持った登場人物の身が心配。ロンはダブルで心配っすね。いや、じつはトリプルだけど。

最後に、とっても気になるネビルの2本目です。
ヴォルディの"イチイ"よろしく、月別誕生木ホロスコープにない樹木(ホロスコープには地域差がありますが)。桜とユニコーン、"ヴォルディの杖"と同程度に"特別"な杖なんじゃないかな。
さるおは、レイヴンクロウの杖がネビルを選んだのかもなーと思っているので、つまり問題は、桜+ユニコーンとレイヴンクロウの関係です。
Joはネビルについてこう言ってます。
"Refers to Neville as "the boy who was so nearly King" but does not tell us if he will ever find this out. Also refers to Neville as an "also-ran" and a "might-have-been"."
(ネビルは、""ほとんど王だった"少年か、"失格者"か、"だったかもしれなかった"のどれか)
さらにこうも言っている。
Neville does have a "significant part to play in the last two novels and the fight against Voldemort."
(ネビルは最後の2冊でヴォルディに戦いを挑む!)
グリフィンドール生で、ヴォルディとベラ姐さんに恨みのあるネビルは戦います。
Ravenclaw "Will get their day, if you know what I mean!"
1000年の昔、ゴドリック・グリフィンドールがロウェナ・レイヴンクロウに贈った杖で(たぶん)。

桜は、日本なら潔さやエレガンスの象徴っぽいですが、欧州ではどう扱われているのかな。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 14:06| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月18日

ハリーとジニーの"仕組まれた"出会い

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハリーとジニーは出会うように仕組まれていたんじゃないかと考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
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ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ジネルバ・モリー・ウィーズリー(Ginevra Molly "Ginny" Weasley)、通称"ジニー"。
ウィーズリー家が数世代ぶりに授かった女子です。モリーはなんで7人も(女子を授かるまで)コドモを産んだのか?さるおは、ウィーズリー家には女子が生まれる必要があったんじゃないかと思っています。そう、家柄はもちろん、たぶんジニーは、とっても特別。

ハリー・ジェームズ・ポッター(Harry James Potter)、彼についてはまだ背景がわかりません。
"able" and "prepared to die for their son."
両親は、"息子のために死ぬ準備ができていた"し、死ぬことが"できた"。
そうして2人の命と引き換えに守られた、選ばれし者。それがハリー。こっちも特別です。

さるおは以前書きました。ハリーとジニーは恋に落ちる運命だったと。もしかしたら、ポッター家男子は"赤毛のスゴ腕の女子"を好きになると決められていそうな感じすらします。
一方ではジニーも、ハリーを一目見た瞬間から好きになっている。"一目見た瞬間"ということは、『PS』でハリーがホグワーツに入学するときのキングスクロス駅です。これはすごい!このときジニーはママと手をつなぎ、ハリーとは一言もしゃべっていないのに、『CoS』の"The Burrow"ではナイトドレス姿でうっかりキッチンに現れるとあっと言う間に去って行き、ロンによれば"She's been talking about you all summer."、これぞ一目惚れ。

できすぎだ(爆)。

ハリーとジニーは出会うように仕組まれていたと思います。出会いさえすれば、あとはお互いに惹かれ合うとわかっていた。
ハリーと"ウィーズリー家"は、接近するように仕向けられていたと思います。ロンとハリーは仲良くなることが決まっていた。

ハリーは、バーノンおじさんのクルマで、10時半にキングスクロス駅に到着します。そして映画とちがい、到着と同時にひとりぼっちになります。汽車の出発時間は11時。そして、プラットフォームの見つけ方がわからなくてパニクりかけます。
Hagrid must have forgotten to tell him something you had to do, like tapping the third brick on the left to get into Diagon Alley.
ハグリッドは、ダイアゴン横丁への行き方同様(プラットフォームに辿り着くために)やらなければならない何かを、自分に言い忘れたに違いない、ハリーはそう考えます。ハグリッドは、ハリーが魔法界のことを全く知らないのを分かっていました。けど、駅に連れてってくれなかったし、プラットフォームへの行きかたも教えてくれなかった。他のことでは世話を焼いてくれたのに、これは不自然です。
するとそこへ、"- packed with Muggles, of course -"という言葉が聞こえ、ウィーズリー家登場。モリーは「うちのロンも1年生よ」とハリーにロンを紹介します。
後々の本でわかることですが、ウィーズリー家は"時間ギリギリに行動する"のがパターンの慌ただしい一家。つまり、キングスクロス駅に最後に現れる魔法使い一家になる可能性が高いです。
ハグリッドが"わざと"プラットフォームへのアクセス方法を言わずにいたとする。すると、ハリーが道をたずねる相手はウィーズリー家である可能性が高くなります。他にも周りに誰かいるだろうとか、ウィーズリーに道をたずねるとは限らないとか、いろいろ思いましたが、時間的にギリギリな状況で、大人数でがやがやとやってくる集団はみなさん赤毛で目立ちまくり、これはもう、あんたたちに道を聞くしかない!"誘導された"と言ってもおかしくないです。
もしもハリーが道をたずねなかったら?これはどうでしょう、モリーの方から声をかけたのかどうか。けれども、ハリーには自分から声をかける勇気があるはずだったと思います。
そして9と3/4番プラットフォームにつきホグワーツ特急に乗りますが、なにしろギリギリ行動なので、その時にはすでに空いているコンパートメントが少なくなっている。つまり、ギリギリ同士のロンと同室になる可能性が高くなる。
こちらもまた、出会いさえすれば、必ず"友達"になるふたりだった。すでにハリーに一目惚れしたジニーは友達の妹。1年後にはホグワーツに、そしてグリフィンドールにやってくる子です。

これを、運命的と言えばいいのか、ダンブルドアやハグリッドやアーサーやモリーに仕組まれたと思えばいいのか、それはわかりません。でも、ポッター家の背景、ウィーズリー家の秘密、それらはここにつながってくるような気がします。
『HBP』のエンディングで、決死の覚悟で臨戦態勢に入るハリーを、冷静に、でも強い決意を持ってみつめるジニー。"恋人"などという甘い関係ではなく、まちがいなく戦友。『DH』ではジニーもモーレツに戦いそうです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハグリッドにはなぜセストラル(thestrals)が見えるのか

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハグリッドが誰の死を目撃したのか考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ハグリッドにはセストラルが見える。なぜなのか。
セストラルは、死を目撃し、死を受容した人にだけ見ることができる、翼の生えた黒い馬です。ハグリッドはいったい誰の死を目撃したんでしょう?
パパさんかなーと、一瞬思いますが。
"Dad raised me ... but he died, o'course, jus' after I started school."
(さるお訳:とうちゃんがオレを育てた。けど死んじゃった、オレが入学してまもなくね)
学校というのはホグワーツのことです。そしてホグワーツは全寮制。親元を離れて、寮住まいになる。家に帰るのはクリスマス休暇と夏休みだけです。just afterということは、入学してからそれほど時間は経ってません。9月中か、10月、せいぜい11月のできごとで、"クリスマス休暇に家に帰ったらちょうどパパさんが亡くなるところだった"というのは考えにくい。
"親が病気になって、介護が必要で、諸事情によりヘルパーさんに来てもらうことができないので、ぼくが看てあげないといけなくて、だから休学してうちに帰ります"というエピソードも出てきたことがありません。

ということは、ハグリッドがホグワーツにいるといきに、パパさんは亡くなったんじゃないかな。ハグリッドはもちろんその知らせを聞いたはずですが、"死"そのものは目撃していないと思います。

ならば誰の死を見たんでしょうか?
さるおは、対ヴォルディ戦というストーリー上の重要人物である誰かの死だと思っています。なぜなら、そこにはダンブルドアも無関係ではないと思うから。
I would trust Hagrid with my life.
ダンブルドアはハグリッドを強く信じている。ハグリッドになら、私は命をあずけると。ハグリッドを、命がけで信じていると。

もちろん、ダンブルドアがハグリッドを信じるに至った理由のひとつは『CoS』より50年前の事件です。
あらゆる生物に優しいハグリッド。ハーフ・ジャイアントの孤独や迫害を自分ひとりで飲み込んで、すべての命を尊ぶハグリッド。たとえ自分のキャリアを捨てることになっても、真の正義を貫き通したハグリッド。
そのハグリッドになら、ダンブルドアもさるおも命をあずける。

だけど、それだけではないかもしれない。
ダンブルドアが同じように強い信念を持ってセヴルス・スネイプを信じていることと似て、そこには何か別の強力な理由があるかもしれません。ハグリッドが、誰かの死に直面したときのあるできごと(ハグリッドの行動とか)により、ダンブルドアはハグリッドを、ずっと、命がけで信じていくことに決めたんじゃないかな。
そしてそれは、対ヴォルディ戦に関わる死ではないのか。

たとえば、不死鳥の騎士団のオリジナルメンバー、Gideon and Fabian Prewett(彼らのイニシャルはG&F)かもしれないと思いましたが、ならば、いつかどこかでモリーが話しそうです。これがないとなると・・・もしかして、1981年、ハロウィンの夜、あの場所にいた人物、それはハグリッドなのかもしれません。そこにいて、すべてを目撃し、そして事件が終わった後でハリーを救出したのかもしれない。
ヴォルディが、dark creatureたちを味方につけ、巨人族(Giants)を率いた時代。そのとき、ハーフ・ジャイアントはどうしたのか。
ハグリッドにとって、いちばん過酷な時代です。

ハグリッドは、そこにいた。そしてそのとき、たとえば、戦わなかった。ある言いつけを守って、ジェームズとリリーをたすけようと戦うのではなく、すべてを見たとします。
そしてたとえば、さるおのこの推理も正しくて、すべてを目撃するハグリッドを、ダンブルドアが見たとします。
そして思った。I would trust Hagrid with my life. ハグリッドになら、命をもあずけよう。

太陽の象徴、ルーベウス・ハグリッド。賢者の石の赤い色は、ハグリッドの色です。森の王者です。
ハグリッドの、まだまだ明かされていない過去やヒミツ、それが『DH』で明らかになるような気がします。もちろん、すぐ上のリンク先に書いた、もっと深刻な問題も含めて。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 11:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月17日

映画『HBP』のキャスト(気が早い)

さるおです。
ものすごい気が早いですが、映画『OotP』も観てしまったということで、New York magazineさんが記事にした映画『HBP』のキャストをご紹介します。噂の域を出ませんが。

-- Jim Broadbent as Horace Slughorn
-- Bill Nighy as Rufus Scrimgeour
-- Daniel Day-Lewis as Marvolo Gaunt
-- Kristin Scott Thomas as Narcissa Malfoy
-- Ian McShane as Fenrir Grayback
-- Michael Sheen as the Prime Minister

さるお的には、ビル・ナイさんのことはモーレツに好きなので、何の役でもいいから出てくれ。そして、"気持ち悪いときのダニエル・デイ=ルイス"は最高なので、マーヴォロにぴったりだと思いますね。クリスティン・スコット・トーマスのナルシッサも、かなり美しげでええな。
気持ち悪いときのダニエル・デイ=ルイスさんというのは、まぁ、こんな感じで。

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心ゆくまでさるお、もんち!

2007年07月16日

ハリーの額の傷跡の"形"の意味

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハリーの額の傷跡の"形"について考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

Joによれば、『DH』「ハリーの額の傷跡の意味がわかる(傷跡の"形"は最重要ではない)」だそうです。
でまぁ、傷跡の意味についてさるおはこんなことを言ってるわけですが、一方で、最重要ではない"形"の意味は、こちらです。
これぞズバリ。
キケンなパワーを表す。
この形はルーン文字らしいですが、北欧ルーンではめったに見られないアルファベット。
おもしろいのは、この文字がときどき他の文字に置き換えられる、ということです。"W"を90度回転させたような太陽を意味するルーン文字、あるいは、2画目を垂直にしたかたちの、yew treeを表すルーン文字、これらに置き換えられる。

!!!
ふんがー!
yew treeというのはイチイです。毒のある、死と再生の木。ヴォルディの杖。

また、ドイツにおけるルーンの解釈では、2画目を垂直にしたyew treeを表すルーン文字が、勝利、軍事力、暴力、戦い、死、そして戦争を表します。
さるお、またしても、ふんがー。

Joは最重要ではないと言うけれど、大コーフンだYO!

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:02| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月15日

映画鑑賞感想文『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

さるおです。
『HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX/ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を劇場で観て、たった今帰ってきたYO!(眠いです)

うまいね、デヴィッド・イェーツ(David Yates)は、省き方っちゅーか、短くすんのが。登場人物が多くなりすぎるのを防ぐため、マリエッタを省略してチョウに裏切らせたり、ロンはすでにハーとラブラブとか、RoRをネビルがみっけたり、他にもいろいろ。
チョウが裏切り者になったっちゅーことは、『DH』ではもうチョウはあまり重要ではないと、そーゆーことっすね。
ロンとハーがラブラブなのは、オレは次の『HBP』でもメガホンとるぞと(笑)、そーゆーことだしな。

トリオの関係は急にオトナになりましたね。ロンがハーを見つめる眼差しが優しいっす。
取り巻くネビル、ルナも、それぞれに深いことを言っている。ジニーちゃん嫉妬してるし。
いやぁー、青春でござる。おもしろかったな。

バトルがあっさりだったですけど、しょーがない。戦況は本とずいぶん違ったし、「渡すな」と殺されそーなのに抵抗したのはネビルで、割ったのがまるほいぱぱ。
知らんうちにポッター戦隊ロクレンジャーの話になってましたが、もうしょーがねーっす。

本を読んでない観客に特にわかりづらかったのは、突然通りかかって裁判で証人になったあのおばちゃんは何なんだと、そんくらいでしょーか。あとはせいぜい、あの可愛い不思議ちゃんは重要なのかな、とか。
後の2作の伏線になる"大事なセリフ"もとてもわかりやすくしゃべらせてると思いました。

本だと、シリウスがベラ姐さんの何の呪文に当たったのか厳密にはわからないですけど、映画ではAK。これもまぁ、マニアたちよ、"生きてるんじゃないか"とか言っちゃって騒ぐなかれと(笑)、とってもシンプルにわかりやすくしたなーと思う。

ぜんぜんさりげなくないために気になったシーンがひとつ。校長とヘビ男のバトルですが、本と違って、きっぱりと、"ヘビ男は火を、校長は水を"使ってました。
みなさんご存知のように、校長は炎の使い手です。で、『HBP』読んだらわかるとおり、ヘビ男は水の使い手です。
それをきっちりと、とてもわかりやすく逆に見せている。なんでかな。
さるおは勝手に、イェーツは映画『DH』まで監督務めるんだなーと思いましたよ。『DH』はもうわかってて、『OotP』で準備を始めてるんだなーと。つまりあれは伏線なんじゃないか?(いつもの妄想癖)
ヘビ男はなんだかだんだんと気安い感じになってきて、軽いんですが(笑)。

それから、シリウスから写真しかもらってないけど、えっと、他のモノはあんまり大事じゃないんでしょーかね。
ブラック家の家系図はずいぶんかっこええです。気に入った。

誰かを守り、誰かに守られる。それが強さ。
友達がいる。愛しいと思う人がいる。それが強さ。
素晴らしいっす。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 02:14| Comment(6) | TrackBack(3) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

ロン・ウィーズリーの金時計とアルバス・ダンブルドアの金時計

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ロンと校長のオカシナ金時計について考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ロンは、ダンブルドアなんじゃないか。ロンが、もう年とってる未来からある目的でやってきて、それがダンブルドアなんじゃないか。そーゆー噂があります。
根拠は、ふたりの共通点と、そして、時計です。

ロンは、青い瞳と、燃える炎のように赤い髪をしている。そして背が高くて、痩せてひょろ長い。そばかすのある顔、手足が大きくて、長い鼻。(主に『PS』第6チャプターより)
ダンブルドアは、明るい青の瞳と、若い頃は赤褐色(auburn)の髪。背が高くて、痩せていて、今は銀色の長い髪と髭から察すると高齢。長いローブ、ハイヒールのブーツ、銀の半月めがね。鼻はとても長くて、少なくとも2度折れたように曲がってる。(主に『PS』第1チャプターより)
これが共通点。まさにそっくり。

ロンは17歳になって、パパママに金時計をプレゼントされます。
"Seriously good haul this year!" he announced, holding up a heavy gold watch with odd symbols around the edge and tiny moving stars instead of hands. "See what Mum and Dad got me? Blimey, I think I'll come of age next year too ..."
(さるお訳:「まじで今年はすごくね?」ロンは、針の代わりに星が回ってる、縁におかしなシンボルが描かれた、重い金時計を持ち上げて言いました。「パパママがこんなんくれて、すごくね?また来年も成人式だったらなー」)

ダンブルドアが持ってる時計については『PS』にこう書かれてます。
Dumbledore gave a great sniff as he took a golden watch from his pocket and examined it. It was a very odd watch. It had 12 hands but no numbers; instead little planets were moving around the edge.
(さるお訳:ダンブルドアがポケットから金の時計を出して、鼻から大きく息を吸うと、その時計を読みました。それはとてもオカシナ時計。12本の針があって、数字はなくて、縁を惑星が回ってる、不思議な金時計でした。)

そう、ふたりとも"ヘンな時計"を持っている。
ロン = ダンブルドア、そう考えてもおかしくありません。ロンはオトナになると同時に時計をもらった。そしてそれをずっと持ち続け、あるとき、アルバス・ダンブルドアとして時をさかのぼった。
たしかにこれはおもしろい。すごくおもしろいです。

でも、なんだかとても回りくどくて、不自然すぎる気もします。
あるとき、アルバス・ダンブルドアとして自分が生まれるより前の時代に戻り、ホグワーツに就職して、トム・マーヴォロ・リドルという少年をホグワーツに入学させ、グリンデルバルドをやっつけ、トムを卒業させ、トムの就職を拒み、トムと戦い、自分が生まれて11歳になるとハリー・ポッターを入学させ、ヴォルディと戦えと言い残し、この世を去った
これはちょっとやりすぎな感じです。
ハリー・ポッターを守るために、ハリーの時代に戻ってきた未来の人、それならわかる。けど、"自分が生まれるはるか前"にさかのぼったら反則な気がする。さらに、ダンブルドアのホグワーツ生時代が1860年ごろに存在することは、NEWT試験官グリゼルダ・マーチバンクス(Griselda Marchbanks)によって客観的に証明されているので、うーん、やっぱり理論的に難しいです。
それに、Joも否定している。ダンブルドアは、ロンでもハリーでもないと。(「ハリーがもう1度タイムトラベルするかもしれない」とは言ってますが)

ならば、ロンの時計とダンブルドアの時計は無関係なのか?

ロンの時計は、針がない、代わりに星が回っている、縁にシンボルが描かれている。
ダンブルドアの時計は、12本の針がある、数字はない、縁を惑星が回ってる。

よーく思い浮かべてみると、同じモノじゃない。これってまさか、2つで1組じゃないかな?
どう読んだらいいのかわからないけれど、ロンの時計は、回っている星の位置を縁のシンボルで読むモノのはず、そしてダンブルドアのは、針の位置と縁の惑星の位置で読むはず。
シンボルは何か意味のあるルーン文字かもしれないし、それは方角を表したりとかして、星の方角がわかって、ほんで12本の針だから、12っつったら"月(1年)"とかを表すのかもしれなくて、つまり、"時"と星の巡りから何かものすごいことがわかる、すんばらしい時計たちなんではないかと、ぜんぜんわからないなりに思うわけです。
トレローニー先生なら2つを合わせてうまく読めそうですが、それよりも、なんとなくシンボルは古代ルーン文字じゃないかと思うので、ルーンに夢中のハーが頭脳を駆使して時計を読むと思います。そう、『DH』ではルーンが謎を解く鍵になり、ハーの明晰な頭脳がフル回転だと思いますね。
また、星がぐるぐるしているあたりが、魔法省Department of MysteriesのThe Space Chamberと密接な感じも大いにありますね。

でも、なぜにロンとダンブルドア?
やっぱり、"まさにそっくり"なところにヒミツはあると思う。必ず、何か重大なつながりがあると。
ロナルド・ビリウス・ウィーズリー(Ronald Bilius Weasley)、あんた何者?
パパママは、成人したロンが使うモノ、必要なモノ、とても大事なモノを贈ったはずです。
ウィーズリー家の秘密ってなんなんだ?そしてそれは誰の裏切りにより発覚するのか。ジニーちゃんなのか、パースなのか。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:59| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月10日

ハリポタ『DH』最後の言葉は"Scar"じゃなくなるし、The Shrieking Shack ではさるおの予想が大きく外れるし

さるおです。
"Scar? It was so for ages, and now it's not. Scar is quite near the end, but it's not the last word."
(さるお訳:傷跡?あー、そーいやずっとそのつもりだったけど、結局は違うのになっちゃった。 傷跡って言葉は終盤に出てくるけど最後じゃないや)

そ、そうですか。ま、いいけど。

そしてThe Shrieking Shackの最後のquestionは・・・ズバリ、Will Harry's Scar Vanish?(ハリーの額の傷は消えるか)じゃないかと思いましたけど、違いましたか。(号泣)

vote7dh.jpg

What are the Deathly Hallows?
本のタイトルは何を意味するか?っちゅー質問ですが、選択肢はまさかの、1.序盤で判明する、2.まんなかへんでわかる、3.最後にわかる。
それは物語そのものじゃなくて、構成のはなしじゃねーか。んも〜、みんなが思っているとおり、中盤でいいんじゃね?

ところで、いつもいつもルパート・グリント(Rupert Grint)は最高だな、イギリスの若者はこーでないとな、と思ってるんですが、今度もまた、彼はすごい。こちらのビデオをご覧下さい。LAプレミアの赤じゅーたんをものともしない、なんといういでたち。エマやダンのキラキラした晴れ着と大違いの、まるで日常。惚れますね。着てるTシャツがまたすごい。イギリスの若者はこーでないと。かっこええです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:55| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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