2007年07月26日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 3

さるおです。
遅ればせながらのご説明でございます。
"さるおのハリポタツアー"というのは、ここに遊びに来てくださるよい子のみなさんと以前コメント欄でね、本読んで、ハリーと一緒にゴドリックホロウに行って、そこから冒険をしようって話してて、みんなでゴドリックホロウに行こうなんてまるで"ツアー"みたいだから、んじゃ"さるおのハリポタツアー"だと、そーゆーことです。つまり、ハリポタの7巻を一緒に楽しもうと、そんだけの話っす。
で、物語の中から"重要そうだとさるおが思う記述"を中心に、おおまかなストーリーをここに日本語訳でメモっていくことにしました。あとちょっとした感想も。ほんでコメント欄でまたよい子のみなさんと話せたら楽しいから。
ということは、ツアーが終了してみなさんが無事おうちに帰るときには、このカテゴリに7巻の要約がまるまる書かれていると、そーゆーことになります。
読書の時間があんまりたくさんなくて、さるおは読むのが遅いです。毎日更新できないときもあるかもしれない。だからよい子のみなさんのほうがさるおより前を歩いてると思います。追っかけろ、さるお。
いつもコメントくださるよい子も、いつも見に来てくださるよい子も、今日初めてさるおんとこに来てくださったよい子も、そしてさるおも、みんながツアー参加者です。引率するのはハリーさん。命がけっすけど、必死でついてきたいと思いますよ。

では、本日の日程。第3章、ダーズリーの登場です。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

3:The Dursley's Departing

バーノンおじさんがハリーを呼びます。乱暴に呼びつけておいて"Please"を付け足したりしてます(笑)。ダーズリー家はすっかり旅支度を整えているんですね。
ハリーは夏休みになってからというもの、ダーズリー家の全員にある話を何度も何度も聞かせている。それは、こういう内容です。
去年ダンブルドアがここに来て話したように、そして今年はキングスレーさんとアーサーがここに来て説明したように、ハリーの両親を殺害したヴォルデモート卿っちゅーわるもんが今また復活して魔法界で大暴れ。ハリーが17歳になった瞬間に、それまでハリーを、ひいてはダーズリーをも守っていたプロテクションが消失し、ハリーもダーズリーも襲われる。ヴォルディは、ダーズリーも捕まえて拷問して殺すに違いない。だから逃げなければならないよ。
ところがバーノンおじさんはまだ信じてない、いや、信じたくないわけです。「さてはこの家を乗っ取る気だなぁーっ!」なんつってもう、発想が"ベリーダーズリー"だなと思います。好きですねー、この家族、さるおはとても愛しています。
この日は、ハリーとオーダーの予定通りならダーズリー家が出発する日です。なのにおじさんはまだ駄々をこねてる。おまえの言うことなんて信じない、かなんか言っちゃって、つまりは怯えているわけです。

ダーズリーが拉致られて拷問されたらぼくが救出しようとするだろうって、ヴォルディはぼくを誘き出す気なんだ。そう言うハリーとバーノンおじさんは目が合います。あ、今同じこと考えた、とハリーは思います。
「ぼく本当にたすけに行くかな」
「こいつ本当にたすけに来るかな」

バーノンおじさんは「そーゆー一大事なら政府が保護してくれるんじゃないのか?」とも言います。"不死鳥の騎士団"だなんてバカバカしい名前の組織は信用ならん、"魔法省"のほうがちゃんと守ってくれそうだ。
ハリーは「キングスレーさんとアーサーおじさんが言ってたじゃん。魔法省はもう敵の手におちるんだよ。だからオーダーの人がたすけてくれるんだってばー」と何百回目かの説明を繰り返します。
しぶしぶ納得しかけるバーノンおじさんですが、「あの信用できそうなキングスレーとやらが守ってくれればいいのにぃー」なんつって、キングスレーさんはマグルの首相の警護で忙しいっちゅーの、とハリーはイライラ。ハリーに言わせれば、そもそも選択の余地はないわけで、オーダーのオファーを断るなら、この人たちを待っているのは死のみです。
バーノンおじさんはテレビのニュースも観たがってますが、ハリーはこう言います。「最近の事故とか爆発とか、偶然じゃないんだ。人々が姿を消して死んでってる。みんなあいつがやってるんだよ。ヴォルディは"楽しい"という理由だけでマグルを殺して歩いてるんだ。あの霧だって、ディメンターのせいなんだよ。まだわからないなら、おじさんの息子に聞きゃーいーじゃん」

「もっといるの?」ついに口を開くダッダちゃん。
「もっとどころか、うじゃうじゃ」答えるハリー。
ディメンター経験者の我が子が怖がっているならしょーがねぇなと。こりゃもうバーノンおじさんも納得するしかないわけです。
「ぼくが17歳になったとたんに、DEもディメンターもまさかのゾンビも("Inferi"です)、わるもんみんながぼくらを見つけて攻撃してくるんだ」
「オレのシゴトはどうなる?有給休暇か、サボリか、おれのドリル屋はどーしてくれる?」
「まだわかんないの?捕まったら拷問されて殺されるんだよ!ぼくの両親みたいに!」
ここでダッダちゃんが言いますね、自分はオーダーの人たちと行く、と。これで決まりっす。バーノンもペチュニアも、最愛のディディキンズと離れるはずがない。
少しの静寂。
家の中はなぜかしんみりしています。ずっといじめられ、16年間嫌い続けたこの家とこの家族に、なんなんでしょう、この感情は。

ベルがなり、オーダーのHestia JonesとDedalus Diggleが現れます。
Dedalusさんはでっかい懐中時計を見ながらバーノンおじさんにこう言います。「ハリーの出発より先に出かけましょう。ハリーはまだ未成年だから、ここで魔法を使うと逮捕されちゃう。この家で魔法を使うことにならないように、クルマでちょっと行って、それから瞬間移動ってことでよろしく。あなた、クルマの運転はできますか?」まさかの質問に、バーノンおじさんは不機嫌極まりないっすね(笑)。
Dedalusさんは続けます。「ハリーはみんなが来るまでここで待ってて」
「マッドアイが来て、おててつないで瞬間移動の予定じゃなかったの?」とハリーは質問します。どうやら予定が変わったらしいっすね。
そのときDedalusさんの懐中時計が「急いで!」と叫びました。便利な時計だなーと思いましたが、マグル界にもあるじゃねーか、目覚まし時計が(笑)。

「これでお別れだな」
バーノンおじさんはそういうと、ハリーに右手を差し出し、そして、やっぱり無理だというように、出した右手でこぶしを作り、そして手を引っ込めます。さるおはこのへんから号泣っす。
ダッダちゃんは意外な行動に出ます。もう行こうと言われてもそこを動かない。さっきとまるで逆で、今度はダッダちゃんが引き止めています。そして、ハリーは一緒に来ないのかと、何度も聞く。
家族愛なるものは"あってあたりまえ"という大前提のHestiaさんは、ぎくしゃくしているこの家族が心配になってこう聞きます。「甥っ子がどこにいくのか、わかってるの?」
バーノンおじさんは答えます、「あんたらのお仲間と行くんだろ」と。
この言葉を聞いて逆上しているHestiaさん、いい人っすねー。なんなの、その言い方は。この人たちはハリーが何をくぐり抜けてきたか知らないのか。どれほどの危険にさらされて生きてきたか、知らないとでもいうのか。この子は、ヴォルディに対抗する勢力の中心人物なのに!ハリーを何だと思ってるのよ、ふんがー。
割って入ったハリーが「ぼくは邪魔だと思われてるんだ、でも気にしないで」と言います。
ここでなんとダッダちゃんが、真っ赤になりながらも「ハリーは邪魔じゃない、命を救ってくれたんだ」と言うんですね。
これを聞いてハリーは気づきます。部屋の前にお茶のカップが置いてあったのは、いたずらじゃなかったんだと。
ペチュニアは「"ありがとう"が言えるなんて、ダッダちゃんはなんてエライ子なの」と、Hestiaさんは「"ありがとう"とは言ってないわよ」と、ハリーは「ダドリーがあんなこと言ったらそれはもうほとんど"I love you."なんだ」と、いい会話だ。

「魔法界の希望はキミの肩にかかってる。幸運を。また会いましょう」とDedalusさん。「さよなら、ハリー。私たちはずっと一緒よ」とHestia Jonesさん。"Our thought go with you."、いい言葉だ。ほんと、いい人っすねー。さるお号泣。
この感動的な涙の場面に、「びっくらこけたね、ダドリー、ディメンターのチューで別の人格を注入されたのかと思ったYO!」などと、どこまでもイヤミなハリーさんです(笑)。それでも「気をつけて、ビッグD」と心のこもったあいさつ。ダッダちゃんはたぶん懸命に、微笑んでくれたんだと思います。
そしてペチュニアおばさん、ハリーを見ようとしません。たぶん、見ることができないんだ。「さよなら」とハリーは言います。ペチュニアおばさんは、最後にもう一度立ち止まり、振り返り、そして何かを言おうとして、やっぱり何も言わずに出て行きます。

【メモ】

そうそう、Hestia Jonesさんの名前(Hestia)はギリシャ神話の女神さんで、"protector of the home"(家/家族の守護者)です。
Dedalus Diggleさんは『PS』で出てきてますねー。1981年11月1日にはベイビーハリーの勝利とヴォルディの敗北を記念して花火を打ち上げた人です。DEに狙われて、家は破壊されちゃったらしいっす。

ところでダッダちゃん、「ハリーが自分の命を救った」ということは、"life debt"が発生してます。つまり、"恩を返す"ことになるんじゃないかな。

心ゆくまでさるお、もんち!

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