2007年08月20日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 11

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第11章『賄賂』です。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

11:The Bribe

その夜も、次の日も、そのまた次の日も、クリーチャーは戻って来ません。
グリモルドプレイスのすぐ外にはフードをかぶった人影が2人張り込んで、見えるはずのない12番地をじっと見ています。
えっと、怖いけれど退屈っす(笑)。ロンはDeluminatorで遊び始め、ハーは"The Tales of Beedle the Bard"の読書を開始。
トリオが階下でクリーチャーの帰宅を今や遅しと待っていると、玄関の外に人の気配がします。トリオは緊張して杖を構える。ドアが開き、「セブルス・スネイプか?」とマッドアイの声、そして灰色の大きなアルバス人形、入ってきた人物は静かな声で「アルバス、あなたを殺したのは私ではない」と答えます。
「動くな!」とハリー。
「待て待てーい。私、リーマスですから」とリーマス。
「やっだぁー、びっくりしたぁ、きゃはは」とハー。ロンも杖を降ろします。
「ほんとか!」とまだ信用しないハリーさん。えらいですね。
リーマスは両手を上げ「私はリーマス・ジョン・ルーピン、ウェアウルフで、ムーニーとも呼ばれ、"Marauder's Map"の製作者のひとり。トンクスと呼ばれているニンファドーラと結婚。キミにパトロナスを教えた。ハリー・ポッターのパトロナスは牡鹿」と答えます。
ハリーと連絡をとるはずだと思われているリーマスは、しつこい尾行をまくのに3日間も苦労したようです。
「ぼくらはあの後まっすぐここに来たんじゃなくて、トッテナムコート・ロードでDE2人と戦ってたんだ」と言うハリーにリーマスびっくり、「どーしてDEに場所がわかったのか、こりゃ心配だ。すげー心配」。ハーと同じ視点ですね。

リーマスは今回の事件についてこう説明しています。
ウェディング会場を襲った一団はDEと魔法省のお役人の混合部隊で、その数おおよそ12名。事実上ヴォルディが魔法省を乗っ取った今となっては、かれらの目的はひとつです。ハリーを捕えること。
もう、ハリーたちを守るすべてのプロテクションは無効です。DEたちは、まったくオープンに、あらゆる手段でハリーを追うことができる。だって、"公務"っすから。
ただし奇襲をかけた時点では、ハリーがそこにいたことを知らなかった。奇襲の直前、ハリーの居場所を知ろうとスクリムジャーを拷問にかけたようですが、スクリムジャーは殺されてもハリーを守ったわけです。
DEたちはウィーズリー家を隅々まで調べて回り、魔法省のお役人たちはハリーの居場所を知るために人々に尋問して回りました。また、彼らはウィーズリー家襲撃と同時刻に、オーダーが関連を持つあらゆる場所を一気に奇襲しています。Dedalus Diggleの家を焼き、トンクス一家を拷問。死者が出なかったのは不幸中の幸いです。
「"公務"とか言っちゃって"拷問"なんかしていいわけーっ?」と怒りをあらわにするハー。
するとリーマスは"Daily Prophet新聞"をトリオに見せます。『WANTED FOR QUESTIONING ABOUT THE DEATH OF ALBUS DUMBLEDORE』(アルバス・ダンブルドアの死に関する事情聴取のための指名手配)ぶはー、ハリーさん、指名手配されてるぅ〜!
ヴォルディはメディアも手に入れたのですね。

スクリムジャー亡き後、大臣に就任したのはImperius Curse下にあるPius Thicknesseさんです。第1章でヤクスリーが言ってた人っすね。Pius Thicknesseをパペットにして、ヴォルディは裏ですべてを操っている。人々は、急に極端な方針をとるようになった政府に疑問を持ちながらも、大きい声では言えずにいます。"もし本当にヘビ男が黒幕なら、文句なんか言ってると家族がターゲットにされてしまう"からです。
魔法省の方針の主軸はがらりと変わりました。ダンブルドアが死んだ今、"ヘビ男=悪"という概念をあっさりと捨て、魔法界全体を"アンチハリー"にしてしまった。ハリーさん、指名手配どころか、イギリス全土の魔法界がまるまる敵になっちゃった!
方針転換した今の魔法省の副軸は"Maggle-born Register"。政府の調べによれば、魔力というものは、人から人へ継承される。つまり、血縁に魔法使いのいないマグル生まれの者に魔力があるのは、正統派の魔法使いから魔力を盗んだからだというんです。んなアホな。乱暴すぎる発想っす。
マグル生まれをとっつかまえて尋問にかけ、血縁に魔法使いがいることを証明できなければ、泥棒として、まさかのアズカバン送りだって。
「そんなの許されるはずがないよ」とロン。「そのあり得ないことが起きてるんだよ」とリーマス。
「純血とかハーフブラッドの魔法使いが、マグル生まれの人のことを『うちの親戚です』って言ってあげればだいじょうぶかな。ハーはぼくのいとこだって言うよ。ハーちん、うちの家系図覚えてよ、そしたら質問されても答えられるじゃん」
ヴォルディは、ホグワーツの生徒も管理しようとしています。今年入学する生徒も含めて、在校生もみんな、"血筋"の証明書を提出しなければなりません。ここでマグル生まれをはじくわけですね。ヴォルディはこれで国中の魔法使いをほぼ手中に収めたことになる、しかもコドモのうちからです。

リーマスは、「オーダーのみんなは、ダンブルドアがキミに何かやらなければならないミッションを残したんじゃないかと感じてる。私を仲間に入れてくれないかな?キミらの役に立つよ。私の正体を知ってるだろ。プロテクションも設けられる。使命が何なのか、言わなくてもいいから、一緒に、手伝わせてくれるかい?」と言います。
ハリーは「トンクスはどーなるの?」と聞きます。
トンクスは実家にいて、なんとベビーが生まれるんですね!
「トンクスは心配ない。だから仲間に入れてくれ。ダンブルドアだって反対しないよ、彼が私をDADAで採用してくれたんだ。これから、想像もしていないような魔法に直面しなきゃならないんだから、手伝わせてくれ。ジェームズだって、私にキミのそばにいてほしいと思ってるに違いない」
ところがハリーは譲りません。「トンクスを置いて、ぼくらについて来る?パパならあなたに、家族のそばにいてほしいと思うに決まってんじゃん」
リーマスは悲しそうにこう言います。「私は過ちを犯した。トンクスと結婚なんかしちゃいけなかったんだ」
「だからトンクスとベビーを捨てるのかよ」と思わず噛みつくハリーさん。
この言葉にリーマスは思わず立ち上がります。今まで見たことのない、オオカミの影が、人間リーマスの表情をよぎる。
「私がトンクスとベビーに何をしてしまったかわかるか?私は彼女を、迫害される運命にしてしまったんだ!キミが見てきた私の周りの人間はみんな私に優しい。だけど世間は違う。私のような怪物とは話しもしない。彼女の両親だって嫌がってたんだ、だれがよろこんで一人娘をオオカミなんかに嫁がせるものか。ベビーだって、ベビーだって、生まれながらにして怪物なってしまった、私のせいで。もしも奇跡が起きてベビーが怪物にならずにすめば、そして恥ずべき父親である私さえいなければ、100倍もマシなんだ!私は自分が許せないんだよ!」

さるおはまたしても涙が止まりません。ここにもまた、自分を呪い、死ぬ覚悟をして家族を残してきた愛おしい人物がひとり。
ハーは言います。「ベビーがあなたを恥じるわけない。そんなこと言わないで」
ところがハリーは「それはどーかな。ぼくだったら恥ずかしいね。新政権でマグル生まれが"悪"なら、ウェアウルフでオーダーなんて最悪じゃね?ぼくのパパは家族を守ろうと命を捨てて戦った。だけどリーマスは家族を捨てて、冒険の旅に出たいんだって。怖い物知らずなつもりになって、シリウスのマネなんかしてかっこつけて。ディメンターとの戦い方をぼくに教えた人なのに、ただの憶病者じゃんか!」
リーマスは、目にも留まらぬ速さで杖を構えました。速すぎて、ハリーも杖を構えようとしたけれど、ぜんぜん間に合わずにぼかん。ハリーは部屋の隅にふっとばされ、リーマスは出て行っちゃった。
ハリーにもわかっています、言ってはいけないことを言ってしまったと。だけど自分が止められなかった。

リーマスが置いていった新聞には、ダンブルドア一家の幸せそうな写真が載っています。アルバスと同じきらきらした瞳のパーシバルとうさんと、まだほんの赤ちゃんのアリアナ。ネイティブアメリカンのような黒い瞳に高い頬骨にまっすぐな鼻筋、シルクのガウンを着て黒髪を高く結ったケンドラかあさん。アルバスとアバフォースは襟がフリフリしたジャケットに肩までの髪、よく似ています。アルバスの鼻はまだ折れていないし、メガネもかけていません。
そしてリタが出版する暴露本の抜粋が載っています。

高慢なケンドラは、だんながタイーホされると"Mould-on-the-Wold"にいられなくなり、コドモたちを連れてホドリックホロウに引っ越しました。"Mould-on-the-Wold"同様に、ホドリックホロウは多くの魔法使い一家が住む村。"Mould-on-the-Wold"で好奇の目に晒されることになったダンブルドア一家でも、知人のいないホドリックホロウなら静かに暮らせると考えたからでしょう。だけど、ご近所さんをすげない態度で拒絶し続けるケンドラ。一家はまた孤立しました。
バチルダは、「"Cauldron Cake"を焼いて持ってったのに、鼻先でドアをばたんと閉められたのよ。最初の年は男の子2人を見かけただけで、娘さんがいるなんて知らなかったわ。けどある夜、ケンドラがアリアナちゃんの手をしっかり引いて、裏庭をぐるっと散歩して、家の中に戻って行くのを見たのよ」と証言しています。
それはまるで、アリアナの軟禁を前々から計画して引っ越してきたようでした。
アリアナが幽閉されたのは7歳の時。魔力があるならば、それが開花する年齢だった。でも誰もアリアナの魔法を見ていないのです。やっぱりケンドラは、スクイブを産んだのを恥じて、隠そうとしたわけ。
アリアナを知る人はほとんどいません。男の子2人に質問しても、「妹はデリケートだから」としか言わないし。
 来週は、『ホグワーツ在学中のアルバス・ダンブルドア - 素晴らしさと"見せかけ"』をお届けします。

クリーチャーが3日かかってついに戻ってきました。「離せ、離せ、なんでオレがハウスエルフに捕まんなきゃなんないんだ!」と大騒ぎのマンダンガスを連れて。逃げ回るマンダンガスにクリーチャーはずいぶん手を焼いたようです。
マンダンガスはトリオに「パニクったんだよぅ。オレは最初から嫌だったんだ。なのにほら、あいつ、オレんとこにまっしぐらなんだもん」と早速言いわけをはじめますが、トリオが聞きたいことは別です。「いいから黙って聞け」と杖を構えてマンダンガスにせまるハリー。やることがある(やっと先に進める)って素晴らしい!
「ここんちのモノ盗んだだろー!」「だってガラクタばっかじゃん」
聞いているクリーチャーも怒って、マンダンガスをぶん殴ってやろうと、重たーいフライパンを細い腕でプルプルしながら振り上げます(笑)。
「ロケットも盗んだだろー!」「あれは高価なの?」
どこまでもえげつないダング。なんと、そのロケットをダイアゴン横丁で売っちゃったと言い出しましたよ。「あなた商売する業許可は持ってるの?ロケットを安く売ってくれれば、今回のことは黙っててあげるけど」なんつって近寄ってきた、いまいましくお節介な、背の低い、頭にリボンなんかくっつけた、魔法省の、カエルに似たおばはんに。

【メモ】

"Mould-on-the-Wold"とは、広い原野(不毛の高原)にある"沃土"です。
Woldは、広い原野、不毛の高原、つまり"荒野"です。Mould(Mold)は肥沃な土地です。
不思議です、荒野の沃土。なんだかハリーのスニッチの"I open at the close"みたいに逆説的。
ゴドリックホロウは"くぼみ(広い谷)"にあります。ダンブルドア一家はその前、"荒野"に住んでいた。
ゴドリックホロウは、あの魔女が住んでいた南の広い谷ではないのか。
"Mould-on-the-Wold"は、あの魔法使いが住んでいた西の荒野ではないのか。

3日間ひたすらクリーチャーを待ち続けたハリーが、マンダンガスから真実を聞き出そうとしたとき、"やることがあるって素晴らしい"と思っちゃう、この感覚。ほんの少し、いじわるなときのジェームズに似ているかもしれませんね。

心ゆくまでさるお、もんち!


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