2007年09月26日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 20

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、『DH』の核心にぐーんと近づきます。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

20:Xenophilius Lovegood

翌朝、ハーちんはまだまだ圧倒的に不機嫌です。で、ハリーとロンは、タイミングを見計らってはふたりだけで話をしています。ハリーはゴドリックホロウで何があったのかロンにすべて話し、ロンはマグル生まれ狩りから逃れるために彼らが行ったあらゆる絶望的な試みについて話して聞かせました。
ロンは、「なんで"タブー"に気づいたの?」とハリーに聞きます。"タブー"についてのロンの説明はこうです。
やつらは"ユーノーヘビ男"の名前そのものに呪いをかけた。それを発声した人を追跡できるように。ぼくらがトッテナムコートロードでみつかったのはそのせいだよ。今どきその名前を、ダンブルドアのように言う勇気があるのは、わずかな数のレジスタンスのみ。実際やつらはオーダーのキングスレーを発見して追いつめたんだ、なんとか逃げて、逃亡中だけど。名前を言ったら追跡されるんだよ。
雌鹿を送ったのは誰か。それを考えるうち、ダンブルドアの話しになります。ロンは「誰かがたすけてくれた。味方がいるんだ」といい続けてるんですね。
ダンブルドアは、ぼくが離れ離れになるって、きっと知ってたんだ。
ハリーはこう訂正しています、ダンブルドアは、ロンが常に戻りたがるってことを知ってたんだよ。
そしてダンブルドアと言えば、リタの暴露本。どうやら大反響のようです。ダンブルドア派にとってはショッキングなスキャンダル、反ダンブルドア派はウハウハです。ロンまでが、「若かったんだからしかたないよ」と言い始める。
「今のぼくらと同い年なんだってばー!」ハリーさん、また怒りそうです。
手持ち無沙汰なハリー、野バラの間にできたクモの巣の中央で獲物を待つ大きなクモを、ロンのおかげで手に入った新しい杖(ハーの調査によりリンボク製だと判明)で、"Engorgio!"とでっかくします。それを見たロンは、余計なこと言ってごめんと、とっさに謝る(笑)。そうだ、ロンちんってクモこわいんだっけ。"Reducio." しかしクモは元の大きさに戻らない。
すると、なぜか音もなく近づいてきていたハーが、「練習すればだいじょぶだよ」と声をかけます。「自信を持てばその杖は使える」
ハーとしては今でもハリーの杖を折ってしまったことを申し訳なく思っているんですね。
本当は、"自信を持てば使える"んなら、ハーがそれを使えばいいんだ。ハリーがハーの杖を使えることはもう経験済み。とりかえっこすればいいんです。ちょっとだけそう思いながらもハリーはその杖に慣れようと練習しています。

夜になり、トリオはテントでそれぞれ別のことをして過ごします。ハリーは見張りをしながら、なんだか非力なその杖で魔法を練習、ハーは読書、ロンはリュックからラジオを出します。
「ひとつしかないんだ、ちゃんとした放送をしてるのはさ。あとの放送局はみんなヘビ男についちゃったから。襲撃に備えて毎回違う場所から放送するから毎晩は聞けないけど。パスワードがないとチューニングできないんだけど、えっと、何だっけ・・・」
ロンはハーに「うっせーよ」と怒られそうで怯えてますが、本を閉じてハーが話しかけたのはハリーです。「あたしさ、ゼノフィリウス・ラブグッドに会いたい」
ハーは嫌がるハリーに『The Life and Lies of Albus Dumbledore』のある個所を見せます。それはダンブルドアがグリンデルバルドに送った手紙、手書きの原本の写真です。そして、最後のサインを指さします。
Albus
その頭の"A"が、まさかの"三角形の目"に置き換えられてるぅーっ!
「このマークは頻発しすぎる。ヴィクターがグリンデルバルドのだって言って、ゴドリックホロウのふっるーい墓石に彫ってあって、どう考えたってあのお墓はグリンデルバルドよりはるか以前だし、ダンブルドアまでこのマークを使ってた。でももうダンブルドアには聞けないし、グリンデルバルドなんかどーなっちゃってるかわかんないし、だからさ、ルナパパしかいないのよ!あの童話集にも書き込んであったし、何なのか知らなきゃいけない!これ、きっとすっごく大事なんだから!」
ハリーは、ゴドリックホロウみたいなことになるのは嫌だし、ダンブルドアダンブルドアって言われるのも嫌だし、ぜんぜん行きたくないわけです。ところが、早くハーと元の親密さに戻りたいロンとしては、「ぼくハーちんに賛成!『The Quibbler』は味方だもん」かなんか言って、あっさりハリーを裏切り、ハーにつくわけですね(笑)。ロンったら、こっそりハリーに「恋愛と戦争ではなんでもありさ(All's fair in love and war,)」かなんか言ってます(笑)。

しかたがないから訪ねて行くことになりました、ラブグッド家を。場所はだいたいロンが知ってると言います。Ottery St. Catchpole村の村民同士ですから。
翌朝、村が見渡せる丘の上の瞬間移動。しばし、The Burrowのねじれた建物をマグルの目から隠す生け垣と果樹園を眺め「おうちかぁ」とつぶやくロンに、「家族にしばらく会ってない、みたいな言い方しちゃってー。うちらが殺されかけてたときに、あんたあそこにいたんでしょっ!」と冷ややかに言うハーに、ロンはこう答えます。「違う違う!ビルとフラーんちにいたんだ。ビルはいつもぼくのことわかってくれる兄ちゃんだからさ、ぼくがしたこと話したけど、なんだかんだ言わないで泊めてくれたよ。ぼくが後悔してるって、ビルにはわかったんだ。クリスマス休暇だけど、ふたりで過ごしたいから実家に戻らないってパパママに連絡してくれたし。どーせフラーはCelestina Warbeckが嫌いだけど」
ふっ切るように先頭を歩いて、ロンはラブグッド家を探します。ハリーだけは透明マントをかぶっています。数時間後、「Aha!」、ありました、極めてエキセントリックな、大きな黒い円柱が空に向かって垂直にのびたような家です。背後には、まだ明るい空に月が浮いています。
「でっかいルークみたいだな」(*メモ参照!)
「カラスみたいには見えないけど」
「カラスじゃなくて、チェスのルーク。お城だよ」
門に近づくと、手書きの札が3枚、画鋲でとめてあります。
・The Quibbler編集者:X. ラブグッド
・自分のヤドリギをどうぞ
・飛行スモモにに近づくな
まるで意味がわかりませんがなー!
きしむ門を開け、曲がりくねった小道を通り抜ける。オカシナ植物がぎっしりのお庭です。ルナのイヤリングのオレンジ色のラディッシュみたいな実もなってます。"Snargaluff"みたいなのはよけながら、その"城"に向かいます。
玄関の左右には、センチネルのように立つ2本の野生のリンゴの古木。もう葉を落としているけれど、赤い実と、白いビーズみたいなヤドリギのふわふわの花冠がたくさんです。鷹のような小さなふくろうが、その古木の枝からこちらを見つめています。
「彼がたすけたいのはハリーで、あたしらじゃないから、透明マントとったほうがええよ」とハーに言われてハリーはマントを脱ぎ、トリオは玄関ドアに近寄ります。鷲に似たドアノッカーですね。トントントン。

出てきたMr. ラブグッド、結婚式のときとはうって変わって、裸足で、汚れたパジャマみたいなのを着て、綿菓子みたいな髪はさらにぼっさぼさです。「何?何ですか。キミらは誰?何しに来たのよ」となんだか失礼すぎるお出迎えをしながら、ハーを見て、ロンを見て、そしてハリー見ると、ゼノの口はパーフェクトでコミカルな"O"の字型に(笑)。
「こんにちは、ぼく、ハリー・ポッター。おうちに入れてくれませんか?お聞きしたいことがあるから」
ところが、"ハリーをたすけたい"はずのゼノ、役に立てないかもな、気がすすまないな、とまさかの消極姿勢です。時間はとらせないからおうちに入れてよ、と食い下がるトリオに負けて、しぶしぶおうちに入れてくれました。ゼノはトリオの背後で急いでドアを閉めます。
そこは、見たこともないようなエキセントリックなキッチン。完全な円形をしています。シンクも食器棚も何もかもが壁にそって円形のカーブを描いています。さらに、そこら中に花やら虫やら鳥やらが、まさかの原色でペインティングされている。さすが、ラブグッド家!
キッチンの中央には、金属のらせん階段が上へと伸びています。なんだか2階がやかましい。ルナかな。
ゼノについて2階に上がると、そこは同じく真円のリビングルーム兼オフィス。ちょっと散らかってますね。いにしえの品々で埋め尽くされた巨大迷路に姿を変えたときの"RoR"に雰囲気が似ています。
魔法生物の模型が羽をバタバタさせて天井からぶら下がったりもしています。ほかに、歯車と車輪がごてごてと取り付けられた木製のものがありますが、ははーん、こりゃ印刷機っす。ここで"The Quibbler"を印刷してるんですね。今も印刷中。カタカタ動いてます。
「ラブグッドさん、あれは何?」
ハーが指差したのは、壁に取り付けられた巨大な灰色の渦巻き型の角です。
「"Crumple-Horned Snorkack"だよ」
「違うわ!"Erumpent"の角よ!いっけないんだぁー。Bクラス貿易品で、あぶないんだもん!ちょっと触っただけで爆発しちゃうやつ。『Fantastic Beasts and Where to Find Them』に載ってたわよーっ!」
「"Crumple-Horned Snorkack"はね、おとなしい生き物で、その角には・・・」
「だめよ、おじさん、これ処分しなきゃ!」
「それさ、ルナへのクリスマスプレゼントにと思って2週間前に買ったんだよ。私が"Crumple-Horned Snorkack"に興味を持っていることを知ってる好青年からね」
角の話ばっかりしててもしょーがないので、ハリーはこう切り出します。「おじさん、ぼくら、たすけが必要なんだ」
「たすけか・・・たすける、ハリー・ポッターを・・・こりゃあぶないな・・・」
ゼノはハリーの額の傷跡を見ている。催眠術をかけられてるみたいな、不思議な表情です。
「みんなハリーをたすけろって、言い続けてきたのおじさんじゃんか!自分だけは例外なのかよ?しっかりしろよ、おじさん!」とロン。
ゼノは今度は印刷機をちらりと見ます。
「たしかにそーゆー見解だったんだけど・・・えっと・・・」
何か、心の中で葛藤しているような、痛々しいゼノ。
「おじさん、ルナちゃんは?彼女にどう思うか聞いてみよ」とハーが言います。
ゼノはハッとします。そして震える声で、「ルナは外で釣りしてるんだ、小川で、"Freshwater Plimpies"を。呼んでくるよ。お友達が来たって知ったら喜ぶから」
ゼノはらせん階段へ消えました。そして玄関が開き、また閉まる。
「卑怯だよな、あのおじさん。ルナのほうが10倍も根性あんじゃんか」「ほんとよ。偽善者だわ。みんなにハリーをたすけろって言って自分は逃げようなんてー」ルナパパ、ロンとハーには評判悪いっすね。
ハリーは窓から外を眺めます。丘のふもとにきらきら輝く細いリボンのような小川が見えます。ここは高いんだな、見晴らしがいい。ハリーはジニーのことを思いながら、The Burrowの方角を眺めます。鳥が1羽飛んで行くのが見えます。
ふと室内に目を戻すと、石の胸像があるのに気づきました。とても美しい、けれど少しいかめしい顔つきの魔女のトルソです。頭にオカシナものつけてます。金の、ラッパ型補聴器みたいなものが2つ、頭の両側から曲がって突き出てて、さらに、きらきら輝く青い翼がついた皮ひもが頭にかけてある。ついでに、ルナのオレンジ色のラディッシュも、別の革ひもで頭に飾られています。
ゼノが戻ってきました。ウェリントンブーツを履いてます。お茶のお盆を運んできました。
「それね、私の創作。美しいロウェナ・レイヴンクロウ。"Wit beyond measure is man's greatest treasure!" これはね、"ラックスパート吸い上げ機"、考えるときの妨げになるものすべて取り除くんだ(ラッパ型補聴器みたいな雑念除去装置)。ほんでこっちは"billywigプロペラ"で、高尚な気分を誘発するためのもの(きらきら輝く青い翼)。で、最後に、飛行スモモ、驚異的なものを受け入れる力が強くなる(ルナのオレンジ色のラディッシュ)。ところでキミたち、自家製"Gurdyroot"はいかが?ルナはボトム橋の向こうで釣りしてる、すぐに戻ってくるよ。で、用事はなんだっけ、ポッター君」
ハリーはハーを見ます。ハーは「よしいけハリー」といわんばかりに頷いてみせます。
「えっと、おじさんがビルとフラーの結婚式んとき首に下げていたシンボル、あれは何?」
ゼノは眉をあげ、あっさりと、じつにあっさりとこう言いました。「キミたちは"the Deathly Hallows"のことが知りたいの?」

【メモ】

blackthornはヨーロッパではリンボク(あるいは北米産のサンザシ)で、花言葉は"困難"です。
ヨーロッパのサンザシ(セイヨウサンザシ)は英語でhawthornですね。こちらの花言葉は"希望"。

セレスティーナ・ワーベック(Celestina Warbeck)さんは"the singing sorceress"として知られる、Wizarding Wireless Networkで活動する歌手さんですね。

「でっかいルーク(rook)みたいだな」「カラス(rook)みたいには見えないけど」「カラス(rook)じゃなくて、チェスのルーク(rook)。お城(castle)だよ」
そして鷲のドアノッカーとロウェナ・レイヴンクロウの胸像。
ここはすごくおもしろいですね!
ブロンズの鷲を紋章に持つレイヴンクロウ。ラブグッド家はそのドアノッカーを持つ家なんですね。
レイヴン(raven)はワタリガラス、クロウ(claw)は鉤爪です。(映画では紋章が銀のワタリガラスになってます)
名前が"カラスの鉤爪"だなんて、強そうで"鷲"のことみたい。
そしてハーが言ったルーク(rook)はミヤマガラスのことで、一般的なやつですが、これもまたレイヴンクロウを言い当てています。そして、ルークが表すもうひとつものは"城"です。そう、ホグワーツ城はレイヴンクロウの知性の結晶、最高傑作!ラブグッド家もまた、カラスのように漆黒の"城"に住んでいる。黒い城、つまりカラスですね。
うーん、ぐるぐるめぐっておもしろい!Joはシゴトが丁寧っすね(笑)。

"Snargaluff"は切り株みたいな形の魔法植物。実をとろうとすると襲いかかってきます。
"Crumple-Horned Snorkack"を探しに、ルナとルナパパはスウェーデン旅行に出かけようとしたことがあります。
"Erumpent"はアフリカにいるでっかいサイみたいな生き物。角で何にでも穴をあけることができます。が、その角には爆発性の液体がつまっているらしい。あぶねー。
"Freshwater Plimpy"は湖底などに棲息するまぁるい魚。2本の脚に水かきがあります。
ラックスパート(Wrackspurts)って、ルナが、目に見えない魔法生物で、耳から入ってきて頭をぼーっとさせるんだとか言ってました。それを応用したんでしょーかね。

"Wit beyond measure is man's greatest treasure."、計り知れない機知、それは人に与えられた最高の宝。聡明なロウェナらしい言葉っす。

心ゆくまでさるお、もんち!


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