2007年12月31日

手が滑って大量のカニを買ってしまいました

さるおです。
毎年のように、今年ももちろん黒豆煮たりとか八頭煮たりとか数の子を塩抜きしたりとかなますをつくったりとか、生活感を溢れさせながらいろいろやってます。でほら、そのためには買い物に行くわけです、恒例の、築地へGOですよ。
さるおんちはね、毎年、カニ食うんだ。
で、今年は思わず手が滑ってたくさんのカニを買ってしまいました。(しっかりしろ)
冷凍庫が大変なことになっています。

IMG_1566.JPG

飽きるほどカニを食べてカニでおなかいっぱい、というありえない夢の1日を過ごそうと思いますね。過ぎし1年を振り返り、うしの背中からうりゃぁーっ!と飛び出しながら。
ということでさっそく振り返ってみたら(まだ食べてませんから)すごいことがわかりましたよ。
2007年は、謎のハシカに罹るという、まさかの年だったんですね。(大晦日もやっぱり号泣)

心ゆくまでさるお、もんち!
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2007年12月30日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 30

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、ファイナルバトルのオープニングへ!
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

30:The Sacking of Severus Snape

アレクトが腕のヘビ印に触れた瞬間、ハリーの額は割れんばかりの激痛です。

断崖の下の岩場に立ってます。足元で波が荒れ狂ってます。勝利の喜びで胸いっぱい。ガキをつかまえたぞ。

ぼかん!
大きな音に我に返ると、アレクトが勢いよく床に倒れこむのが目に入ります。
「DAの練習以外で失神の呪文使うの初めてー♪けっこう大きい音するんだね♪」
ルナちん、でかした。姿は見えませんが、ルナの声は"興味深い"といった感じ。
でも、大きな音でレイヴンクロウ生たちを起こしちゃいました。
「ルナちんどこ?」ハリーは慌てながらルナに透明マントに入れてもらいます。
レイヴンクロウの生徒たちが、何事かと談話室に降りてきました。レイヴンクロウにもいますね、勇敢な子が。ひとりの1年生が、アレクトに近づいて観察してます。気絶して転がっているアレクトを見て「死んでるかなっ!死んでるのかなっ!死んでるといいなっ!」と、とっても嬉しそうなレイヴンクロウのコドモたちです。よろこぶ同寮生を見てルナも嬉しそう。

あの洞窟の、湖へ続くトンネルを歩いています。ガキはつかまえたしな、ここを見てからでいっかなー。

ところが、談話室のドアの向こうには、アレクトの兄アミカスもやって来た。ノックの音が1回響きます。
「失ったモノはどこへ行くか?」
ははーん、またしてもロウェナ的クイズです。そしてもちろん、そんな知的なクイズには答えられないアミカス先生。
「アレクト?そこにいるのか?ガキを捕まえたのか?ドアを開けろ!ヘビ男様がおいでになってガキの姿がなかったらまずい。マルフォイの二の舞いはまずいんだ!返事しろ!」
怖くなったレイヴンクロウのコドモたちが少しずつ後ずさります。こーなったらドアを爆破してアミカスをやっつけちゃうか、ハリーがそう迷った次の瞬間、ドアの向こうに懐かしい声が!
「プロフェッサー・カロウ、そこで何をしているのかしら?」
ミネルバ・マクゴナガル参上!
「ちっくしょう、ドアを開けたいんだ!」
「あらま。フリットウィック先生が、妹さんを中に入れたはずでは?城中のみんなを起こしてないで、開けてもらえばよろしいのに」
冷静なミネルバ、ごもっともです。
「返事がないんだ。ちくしょう、ばばぁ!おまえが開けろ!」
軽蔑し切った目でアミカスを見るマクゴナガル先生、あたしは用があれば自分で開けるわよ、とイヤミを言いつつ、ドアをノックします。
「失ったモノはどこへ行くか?」
「"存在しない"という世界へ。"すべてのモノ"と同義ですよ」さらっと答えるミネルバさんはさすがです。彼女らしい。
「気の利いた答えだ」ブロンズの鷲がそう答え、ドアが開きます。

レイヴンクロウの談話室に入ったアミカスは、倒れた妹を見てびっくり。
「ガキどもめー、誰の仕業か言わないと拷問だ。ヘビ男様、何て言うかな、ヤツはいないし、ガキどもは妹を殺すし、まったくー」
妹のことが心配というより、ポッターはどこだと、ポッターがいないと後でやばいぞと、それが気になってるんですね。
「気絶してるだけですよ」
「"気絶してるだけ"じゃすまねーんだよ!妹はヘビ男様を呼んだ。腕のヘビ印が燃えたんだ、間違いない。ヘビ男様は我々がポッターを捕まえたと思ってる」
「ポッターを捕まえたですって?」鋭く聞き咎めるマクゴナガル先生。
「ヘビ男様はポッターがレイヴンクロウ・タワーに入ろうとするに違いないと言った。ポッターを捕まえたら知らせろと言ったんだ」
「どうしてハリー・ポッターがレイヴンクロウ・タワーにいるんです!あの子は私の寮の子です!」
マクゴナガル先生の声には、怒りと誇りが混ざっています。ハリーにはそれがわかって、少し元気が出ます。
"ハリー・ポッターがいるはずない"と口では言いながらもマクゴナガル先生の目は談話室のあちこちを素早くとらえます。
アミカスのほうはヘビ男への言い訳を考えようと頭をフル回転。「こうしよう、ガキどもがアレクトを待ち伏せして、無理矢理マークを押させたって言おう。ヘビ男様が自らガキどもを罰する。たいしたことじゃねぇ」
これを聞いたマクゴナガル先生が皮肉たっぷりに言い返します。
「たいしたことじゃないわねぇ、真実か嘘か、勇敢か臆病かという違い以外は。とにかく、はっきり言わせてもらいます。あんたたちのバカッぶりをここの生徒になすりつけさせはしません。私が許しませんよ」
アミカスはマクゴナガル先生に詰め寄ります。数インチの距離でにらみ合う。譲らないマクゴナガル先生、汚いモノを見るような蔑みをあらわに、アミカスを見下ろします。
「ミネルバ・マクゴナガル、おまえが許す許さねぇの問題じゃねぇーんだ!おまえの時代は終わった。ここで権力を握ってるのは、おれらなんだ!」
そしてなんとマクゴナガル先生に、唾を吐きかけやがった。
「やったなーっ!」怒ったハリーは透明マントを脱ぎ捨てます。そして振り返ったアミカスに、"Crucio!"
ハリーの"本気のCrucio"に、アミカスは本棚に激突しながら倒れます。「ベラ姐が言ったことがわかった。本気でやるってこーゆーことなんだ」
「ポッター!なんでここに!バカなことを!」ミネルバびっくり、心臓が止まりそうです(笑)。
「マクゴナガル先生、ヴォルデモートが来ちゃう」
「もう"ユーノーヘビ男"の名前言っていいの?」と姿を現したのはルナ。"a second outlaw"の登場にミネルバまたびっくりです。
「もういいんだ。っちゅーか、ぼくがここにいるの、もうバレてるんだよ」
ハリーを心から愛してくれているマクゴナガル先生は「逃げなさい、ポッター」と言います。
「だめだ。やらなきゃいけないことがあるんだ。先生、レイヴンクロウの王冠について、何か知ってる?」
「れいぶんくろうのおうかん?」唐突な質問にきょとんとするマクゴナガル先生。
「先生、みつけなきゃならないモノがあるんだ。それ、レイヴンクロウの王冠のはずなんだ。フリットウィック先生が知ってるかも・・・」
マクゴナガル先生はもぞもぞと動き出したアミカスを操り、DE兄妹の杖をさらりと取りあげ、2人まとめて銀のロープでぐるぐる巻きにしました。

そのときです。額の傷跡が焼けるように痛いっす。水盤をのぞき込む。金のロケットがなくなってるやぁーん!
いやぁーん!(←ヘビ語で)

ハリーの尋常ならざる様子に心配するミネルバさん。
ハリーはもう頭は痛いし疲れたしで、倒れそうです。ヨボヨボと、ルナの肩にぶらさがって立ってます。かわいそうに。それでも気丈に「時間がないんだ。ヘビ男が来る。ダンブルドアからもらった使命だから、お城の中を捜さなきゃ。あと、生徒たちを避難させないと。ヘビ男が狙ってるのはぼくで、ぼくを殺すためらな犠牲者が出たっていいやってヘビ男は思ってる。あぶないよ」
この子はダンブルドアの指示によって動いている。これを聞いたマクゴナガル先生、すぐに切り替えましたね、あなたは素晴らしい!「あなたが捜しモノをする間、時間を稼ぐくらいはできます。私たちホグワーツの先生って、魔法はけっこう得意なの。スネイプ校長もどーにかしなきゃ」
そりゃ"得意"でしょーとも!なんて素敵な言い方。あなたは素晴らしい!

ハリーはマクゴナガル先生に、RoRからホグズヘッドへ脱出できる、例の唯一の通路の存在をおしえます。
ハリーとルナは透明マントをかぶり、マクゴナガル先生と一緒に廊下に出ます。
マクゴナガル先生は杖を一振り、銀色に輝く"メガネの"トラ猫が3匹、競い合うように廊下を駆け抜け、3方向に別れて走り去ります。フリットウィック先生、スプラウト先生、そしてスラグホーン先生に、パトロナスで緊急事態を知らせるんですね。
ハリーとルナとマクゴナガル先生も走ります。ところが、誰か別の足音が加わりました。マクゴナガル先生は素早く杖を構え、臨戦態勢で聞きます、「そこにいるのは誰?」
「それは、私だ」
甲冑の後ろから出てきたのは、さるおが大好きなまわりくどいこのしゃべりかた!スネイプ校長。同じく杖を構えて臨戦態勢。
久々に見るスネイプさん、こんなにべっとりした黒髪を細い顔に垂らして、死のように冷たい黒い瞳で、あらためてこの人はハリーの憎悪の対象ですな。
「カロウズ兄妹はどうしました?アレクトが侵入者を捕まえたようだが」
「カロウズ兄妹はあなたがいろといった場所にいるのでは?セヴルス、なぜ侵入者などと?そーいえばあなたたちDEは左腕のヘビ印で連絡し合うんだったわね」
今にも決闘をはじめそうに睨み合うスネイプさんとマクゴナガルさん。
スネイプさんはマクゴナガル先生の周囲をじろじろ見回します、まるでそこにハリーがいるのを知っているように。ハリーはマントの中で杖を構え、アタックに備えます。
「今夜がパトロール担当だとは知りませんでしたよ、ミネルバ」
「文句あるかしら?」
「ミネルバ、ポッターを見かけたのでは?」
次の瞬間、マクゴナガル先生が動きました、信じられないような素早さで!彼女の杖が空気を切り裂き、一瞬、スネイプさんが倒れるのかと思ったとき、スネイプさんのシールドに今度はマクゴナガル先生がよろけます。スゴ腕のミネルバ、そこでずっこけたりしてないっすよ、一瞬後には彼女の杖は壁のトーチに呪文をぶん投げ、その炎は投げ縄のリングにようになってスネイプめがけてぶっ飛んでいきます。こちらもスゴ腕のスネイプさん、あっという間に炎のリングは黒いヘビに姿を変えマクゴナガル先生に襲いかかる。かと思ったらもう煙になっちゃいました、かと思ったらその煙は無数の短剣になってびゅんびゅんとスネイプさんめがけて飛んで行く。スネイプさんは甲冑を楯にナイフをよけてます。甲冑は穴だらけ。スゴ腕同士のバトル、すげぇ。
ハリーはルナが怪我しないように懸命に守ってますね。
「ミネルバ!」
駆けつけたのはフリットウィック先生とスプラウト先生、遅れて走ってくるのは太り過ぎのホラスです。「許さん!ホグワーツで殺人はたくさんだ!」そう叫びながらフリットウィック先生は杖を上げ甲冑に呪文を投げつけます。甲冑は生命を吹き込まれて動き出し、スネイプさんは甲冑から離れるとその甲冑にフリットウィック先生を攻撃させようとする。突進してくる甲冑をハリーとルナがよけたところで甲冑は壁にぶちあたりガラガラと崩れました。
スネイプさんは教室に駆け込みます。それを追うマクゴナガル先生、フリットウィック先生、スプラウト先生。
「臆病者!臆病者!」
マクゴナガル先生が叫んでいるのが聞こえます。ハリーもルナを連れてその教室へ入ると、先生3人は"スネイプ型に穴の開いた"窓際に立ってます。
「飛び降りたわ。でも死んでない。ダンブルドアのときとは違って、彼は杖を持ったままだし、師匠からいろいろ学んだようね」
ハリーは透明マントを脱ぎ、フリットウィック先生とスプラウト先生をびっくりさせながら窓の外を見ます。
すると、ぐわぁーっ!セヴルスもほうきなしで飛んでるぅーっ!巨大なコウモリのように、闇の中を飛んでっちゃいました。
やっと追いついたパジャマ姿のホラス、いつものように"My dear boy"とハリーに声をかけ、こりゃどーなってるんだと、マクゴナガル先生に聞きます。「校長先生はちょっと休憩をとってるのよ」
このセリフもね、ミネルバ最高!

インフェリの湖を見下ろす。そしてボートを降ります、殺意を胸に。

「バリケードがいるよ、やつが来る!」ハリーはマクゴナガル先生に叫びます。
マクゴナガル先生にもはや迷いはありません。てきぱきと同僚に指示を出します。「ユーノーヘビ男がここに来ます。ダンブルドアの命令で、ポッターは城でやることがあります。その間、我々はできるかぎりのプロテクションをかけましょう」
「ユーノーヘビ男は止められないぞ」とフリットウィック先生。
「ユーノーヘビ男をしばらく足止めするくらいならできるわ」とスプラウト先生。
「ありがとう、ポモナ」2人の魔女は見つめ合います。これで理解し合える、同性同士の素晴らしさっすねー。
「城の周りにプロテクションを張りましょう。その後生徒たちを連れて大広間に集まり生徒たちを避難させます。成人して、残って戦うことを望む者がいれば、それを受け入れます」マクゴナガル先生、ホグワーツが戦場と化すのはもうわかってるんですね。
「20分後に」スプラウト先生は友人の提案のすべてを受け入れるやいなや、ぶつぶつ言いながらハッフルパフ寮に向かいます。「"Tentacula"、"Devil's Snare"、そして"Snargaluff pods"も使える。DEめ、かかって来なさい!」潔い人です。スプラウト先生、かっこいいなぁ!あなたも素晴らしい!
「私はここから」フリットウィック先生は杖を上げ、窓から外に向かってかなり複雑な呪文を唱え始めます。突然激しい風が吹く、まるでフリットウィック先生が風の魔力を解き放ったかのように。フィリウス、さすがは決闘チャンプ、あなたも凄そうだ!
ハリーはフリットウィック先生に近寄って質問します。
「邪魔してごめんなさい。えっと、レイヴンクロウの王冠、見たことありませんか?」
「なんだ、こんなときに。生きてる者の記憶にあるはずないだろう、大昔に失われたんだから!」
ハリーはがっかりと同時にパニクり気味ですね、どーやって捜したもんかと、困っちゃいました。
「こんなのバカげてる。止められっこない。抵抗したって殺されるだけだ」さっさと行動し始めた先生3人と違い、戸惑っているホラスさんに、マクゴナガル先生はきっぱりと言います。「スリザリンの生徒を集めて大広間に連れて来てください。あなたも避難したいなら、止めはしません。でももしも邪魔をする気なら、決闘よ。あなたと私、どちらかが死ぬまでね。ホラス、スリザリン寮の忠信がどちらにあるのか、決める時が来たのよ、さぁ、行って生徒を起こしなさい」
マクゴナガル先生は、そこに現れたフィルチさんにも「今こそ役に立つことをしなさい!ピーヴスを見つけるのよ!」と叫び、続けて"Piertotum Locomotor!"と吠えました。「ホグワーツは危機にさらされている!城を守る者たちよ!我々を守り、我々の学校に義務を果たしなさい!」
すると、城中のすべての彫像、すべての甲冑が、剣を抜き、ハンマーを振り上げ、目を覚まして動き出した!
「ポッター、ラブグッドさんと一緒に友達を呼んできなさい。私はグリフィンドールの生徒を起こします」
ハリーとルナはそこでマクゴナガル先生と別れ、RoRに向かいます。起き出した生徒たちと擦れ違うと、みんながびっくりしてハリーを見ます。

RoRは、人が溢れ返りものすごいことになってましたよ。
キングスレー・シャクルボルト、リーマス・ルーピンはもちろん、オリバー・ウッド、ケイティ・ベル、アンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネットってもう、クィディッチがはじまりそうっす。ビルとフラー、アーサーとモリー、みなさん勢揃い。
「どうなってる?」まず声をかけたのは、リーマス。
「DA全員呼んじゃったー。楽しみを独り占めなんてずるいや、ハリー」とフレッド。
「ヘビ男が来る。先生たちはバリケードしてる。スネイプは飛んでっちゃった。生徒を避難させるんだ、みんな大広間に集まってる。戦いが始まってるんだ」ハリーは手早く説明します。RoRは雄叫びでどよめき、みんな次々と大広間に向かいます。
「行こう、ルナ」ルナの手を取ったのはディーンです。
リーマスと双子と新婚さんに囲まれて、モリーはジニーを止めようと必死です。
「あなたはまだコドモでしょ!」
「私DAだもん!帰らないからね!私の家族のすべてがここにいるのに、私だけ何も知らされずに待ってるなんて嫌だもん!」
ハリーとジニーの目が合います。ハリーはジニーに、無言で首を振ります。
「わかったわ」ジニーが苦々しく横を向いたとき、また誰かが来ました。ドアのところでつんのめりながら(笑)、ひん曲がったメガネを直して「遅刻?もう始まっちゃった?」っておまえー、パーシー・ウィーズリーじゃねーか!
静まり返るRoR、パーシーとパーシー以外で見つめ合うウィーズリー家。
ついに、パーシーがでっかい声で言いました「ぼくがバカだったんだ!とんでもないバカちんだった。気取ってるだけの間抜けだった。ぼくは、ぼくは・・・」
続きを引き取ったのはフレッドです「魔法省が大好きで、家族と断絶、権力におぼれた間抜けのことね」
「そう!それ!」
「これ以上の正論はないね」手を出すフレッド、握り返すパーシー。
感動で泣き出したモリーはフレッドを押しのけてパーシーを抱きしめます。アーサーも涙目をしばしばさせてパーシーを抱きしめます。
「なんで正気に戻ったの、パース?」とたずねるジョージにパーシーは答えます。しばらく前からわかっていたけど、反逆者をアズカバンに送り続ける魔法省から抜け出すのは大変だった、でもアバフォースが知らせてくれたんだ、ホグワーツで戦いが始まると。
「お義姉さんだよね」パーシーはフラーとも握手をします。
「モリー、ジニーはこの部屋で待ってるってことでどーかな。戦闘には参加しないっちゅーことで」感動の再会シーンのどさくさにまぎれて参戦しようとこそこそしていたジニーも、リーマスのおかげで家に帰らなくてもいいことになりました。待ってろったって、そんなん言うこと聞くはずないけど(笑)。
あれれ?ロンとハーの姿がありません。ジニーによれば、ふたりは「トイレがどーとか言ってたわ」とのこと。何のことかな?

翼の生えた雄豚の彫像が乗った左右の門柱の間に立ち、鉄門の向こう、明かりの灯った城へと続く暗い校庭を見つめる。
肩の上には最愛のナギニちゃん。
冷たく、残酷な殺意が、胸を満たしています。

【メモ】

ルナを"a second outlaw"と表現しているところ、なんだか嬉しいっす。そうだぜミネルバ、ルナはかっこいいアウトローだぜ、と思いました。
他の人がアウトローになるのと違って、ルナの場合は一切肩に力が入ってないわけですが。で、そこがルナちんの魅力っすね。

"Pomona"はスプラウト先生のファーストネームです。"Filius"はもちろんフリトウィック先生。

翼の生えた雄豚、"winged boars"です。雄豚というより、"翼の生えたイボイノシシ"なのかな、Hogwartsだから。

さて、この章は非常に興味深いです。
さるおはね、グリフィンド−ルに最初に続くのはレイヴンクロウだと思ってました。理由は色です。グリフィンドールは金、スリザリンは銀、レイヴンクロウは銅、こりゃメダルじゃねーかと。第1巻『PS』の最後に、1位グリフィンドール482点、2位スリザリン472点、3位レイヴンクロウ426点、4位ハッフルパフ352点になったのと一致する。決して4賢者の"優劣"ではないけれど、少なくとも、グリフィンドール、スリザリン、レイヴンクロウは戦う気概がありそうだし、ハッフルパフは争う意志がなさそうな穏やかな感じ。そう思ったわけです。詳しくはこちらです。
ところがこれは逆転しました。マクゴナガルさん(グリフィンドール)と以心伝心、一瞬のためらいもなく正義を信じて、友と一緒に戦う覚悟を決めたのはスプラウト先生(ハッフルパフ)でした。迷わず行動したのは彼女なんすね。ハッフルパフはすべてを内包し得る"黒"であると同時に、やっぱり"黄色(原色)"だったんすね。
フリトウィック先生(レイヴンクロウ)だって弱虫じゃありません。決闘チャンプだもん。レイヴンクロウは頭が良いだけに、行動するより先に計算してしまうのかも。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月29日

ついにできた(遅い)さるおの年賀状2008!うしの背中からうりゃぁーっ!と飛び出そうと思います(いいから早く出せ)

さるおです。
ものすごいギリギリですが、とにかく必死で、できあがりましたよ。(なら早く出せ)

2008年賀7.jpg  もう少しだ!

うりゃぁーっ!

2008年賀8.jpg

さるおの年賀状の価値はどれほどなんだと、まったく意味を成さない計算をしてみたことがあります。
仮に時給が2840円だとすると、ってこれは勝手な根拠に基づく時給ですが、2,840円×5時間=14,200円で絵が完成して、2,840円×3時間×7版=59,640円で刷って、版を1枚つくるのにランプが1個98円のを2個で196円とスクリーンが196円だから392円×7版=2,744円で、インクやらインクがはみださないようにするスポンジやら原稿の紙やらなんやかやで2,000円くらいかかってるとして、えっと、総額78,584円。つまり年賀状1枚の価値は78,584円÷250枚+ハガキ1枚の値段50円=364,336円。経費だけで、ものすごい価値ですが、それが一切伝わらないというまさかの絵のうまさが泣けます。
それがね、売ってるお店はないわ、値上がりするわで、さるおも改訂だと、計算し直せと、そう思って今年もまったく意味を成さない計算をしてみたところ、2,840円×5時間=14,200円で絵を描いて、2,840円×3時間×8日=68,160円で刷るとこまではいいとして、ランプが1個210円になっちゃったから2個で420円と、スクリーンが367円になっちゃったから、787円×8版=6,296円、倍額ってやっぱ衝撃的っすねぇ。なんやかやの2,000円を足して、えっと、総額90,656円。つまり年賀状1枚の価値は90,656円÷250枚+ハガキの値段50円=412,624円。
す、すごい。毎年一切伝わりませんが。
絵がうまくなりたいですね。(泣きながら)

ということで、さるお渾身の力作をほしいと思ってくださる物好きな心優しいスタメンのよい子のみなさん、すでに続々とご連絡いただいて本当にありがとうです。これからメールをくださるよい子も、1月中旬くらいまでにお願いします。
ちなみに、これはお年玉つき年賀ハガキっす。さるおからの年賀状でお年玉が当たったよい子がいらしたら、コメント欄にでもご報告下さい、無理にじゃないけど。半分くれとか言いませんから。(あやしい)


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 19:16| Comment(17) | TrackBack(0) | さるお家おもしろ年賀状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月27日

だんだんできあがってきましたよ。肩身の狭いアナログ人間として時代をなげきつつこれからもアナログ人間として年末年始を強く生きよう決意しながら、年賀状ご希望のよい子もお待ちしております

さるおです。
倒れそうになりながら、年賀状を着々と作ってます。完成間近。ふんがー。

2008年賀3.jpg 2008年賀4.jpg

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そーいえば1年前、いつも行ってる近所の小学校のとなりの文房具屋さんがね、「もうこれからプリントゴッコのものは置かなくなるから、今お店に残ってるインクとか、さるおくんにあげるよ」って言ってね、いろいろくれたんです。赤のインク3本と、茶色のインク2本と、ゴッコペンを2本と、とかね。
売れ残り品ですけど、さるおとしては嬉しい。ありがたく頂戴して使わせてもらってます。どーせほら、さるおはインクをそのまま使ったりしないからさ、混ぜてヘンな色にしてみたりとか、そんなことばっかりやってるわけですよ。だから、赤ばっかり3本もらって、ぜんぜん困らない(笑)。
で、これはこれでいいんですが、ランプとかスクリーンとか、どこで買おうかなと、これが困った。きっとね、今までだってその文房具屋さんは、"ほとんどさるおのために"プリントゴッコ用品を置いていてくれたのかもしれんっちゅーくらいなんです、じつは。つまり、近所のどこにも売ってない。
売ってないのは"売れないから"で、要はみなさんいまどき、プリントゴッコなんか使わないわけです。みんなおうちにパソコンとプリンタを持ってて、美しいのを作るのが主流っすよ。あるいはほら、写真とかをハガキにするやつをどっかに頼んだりする。
さるおはそれをやらないと決めているので、プリントゴッコ用品が買えないというのは大ピンチだYO!
しょーがないから去年は東急ハンズさんに行きました。で、今年も行ったら、もう消滅しそうなサイズの売り場に縮小されておりましたよ。ランプなんてもう、10個入りの箱じゃなくて、まさかの4個入りの小箱になっちゃって、あまりの哀しさに、クリスマスのパーティ用品を買いまくる楽しそうなよい子たちやはしゃいだカップルさんたちでごった返す東急ハンズでひとり、さるおは泣きましたね。この売り場が消えたら、いったいどーすればいーんだと。

で、意を決して、クリスマスプレゼントを買うためにやってきたカップルさんたちがエルメスさんやブルガリさんやプラダさんやグッチさんなどなどさるおが入ったこともないおしゃれなお店につめかけて、並んでまでして何か買おうぜと、どーせそんなことになっているに決まっている銀座まで行きました。伊東屋さんです。ここは、さるおが名機プリントゴッコB6を買ってもらった場所です。さるおんちの年賀状のルーツっす。ここなら、ここならきっとある。そうだよね、かあさん。10個入りの箱が、ここならあるんだ、かあさーん!と思いながら強い気持ちで行きましたよ。
そしたら、「2号館の1階と2階にございます」とか言われるわけです。裏通りの2号館というのははなはだ不吉だと思いましたが、いや、待てよ、1階と2階にございます、1階と2階にだぞ、こ、これは、まさかの売り場拡張。2号館はそもそも1階と2階しか存在しないはずなのに、1階と2階にございます、ということはそれは奇跡のプリントゴッゴ館の誕生か!IT時代に逆行する、伊東屋の、これが反骨精神なのか。かあさん、ついに見つけたよ。歩き始めたこの場所に、今こそ戻る時なんだ。アナログ万歳!ただいま、かあさーん!ということで、鼻の穴を広げて入って行ったわけです、プリントゴッゴ館に。

泣きましたね。本気で涙でました。ハンズさんとまったく同サイズの、消滅しそうなプリントゴッココーナーの前で、泣きました。泣きながら店員のキレイなおねーさんに「プリントゴッコのもの、おかないようにならないでください。おねがいですから、ずっとおいてください。ほかにないから。ほかにいくとこないから。ここでかえなくなったら、こまるんです。うちのねんがじょうが、すごくこまるんです」というようなことを訴えましたね。(←本当の話)
キレイなおねーさんの前でまさかの奇行(涙)。
ちなみに、ランプを4個入りの小箱にしたのは理想科学さんでした。訴える相手を間違えました。ということで、訴えなおそうと思います。

理想科学さんへ
さるおんちはプリントゴッコB6でずっと年賀状を作っています。これからもずっとそーするつもりです。
プリントゴッコのほうが楽しいから。プリントゴッコのほうが、かっこいいのができるから。キレイじゃなくても、ちょっと失敗したりもするけど、温かくて良い年賀状ができるから。
だから、プリントゴッコのものはずっと作り続けてください。あんまり売れないかもしれないけど、やめたらだめです。
どうかよろしくお願いします。
さるおより


ところで、今回もまたさるおの渾身の力作をほしいと言ってくださる心優しいよい子たちから、コメントやメールでご要望をいただいています。嬉しいっすねー、ありがとーう。
2007年のはたしか、5枚くらいお送りできたんだよな。書く枚数はいつもあまり変わらないので、また何枚かお送りできるかもしれません。ご希望スタメンのよい子たちは、お送り先(住所と名前)をおしえてもらわないといけないので、メールくださいね。何枚になるかわからないので、行き届かないかもしれないですが、それはごめんなさいということで。

(もしもいつか、プリントゴッコが世界から消滅したら、木版画を極めることにします)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:43| Comment(19) | TrackBack(0) | さるお家おもしろ年賀状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月24日

Liga 07-08 第17節 カンプ・ノウでクラシコ

さるおです。
負けたZE!(クリスマスイヴにまさかの独りでまさかの号泣)
納得いきません。今のバルサには納得いかない。応援して待ってようと、かっこよく強いバルサをひたすら待っていようと、あんまり文句をタレないようにしていましたが、もういいかげんまじめに考えてしまおうと思います、どーしたらいいかを。
ということを近々書いてしまうだろうと思います。(泣きながら)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:18| Comment(8) | TrackBack(4) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

幻の名機プリントゴッコB6で(泣きながらクリスマスを中心とした1週間に徹夜しっぱなしで)作る、小学生のころからいっこうに絵が上達しないさるおの年賀状2008が今年もまた泣ける感じです

さるおです。
いまだ生きているあの名機で、今年もまたがっちゃんがっちゃんと年賀状を作り始めました。(遅い)

250枚×7版=1750回、いくらなんでもありえねぇ労力だと、毎年の大反省を踏まえ、今回は4版くらいでさらっと行こうぜ、たまには楽しようぜ、ということで、ブタっ鼻の熊のような情けない絵を描き始めてみたら、まさかの大失態により8版刷りになってしまいました。
250枚×8版=驚愕の2000回

ふ、ふえてるぅーっ!

こうなったらもう死ぬ気でふんばろうと思います。おそろしさに手が震えてまた版がズレまくってます。
時の流れるのははやい。ブタっ鼻の熊を泣きながら刷っていたのが昨日のようですね。"昨日のよう"だということは、毎日刷ってる感じですね。毎日年賀状を刷る感じ、それがさるおの涙の人生。もう意味がわかりません。必死です。
2007年の年賀状の完成作品はこちらです。
また今年も、みなさんが温かく見守ってくれていると一方的に信じて、気を確かに持って、刷り続けようと思います。
さようなら。(←年賀状で死にそう)

ということで、ここまで来ました。まだ2版。

2008年賀1.jpg

2008年賀2.jpg

どんな年賀状かは見てのお楽しみです。
うっすらと、うりゃぁーっ!の文字が、牛の頭の上にありそうな、そんなやつだろと、わかってしまってもまだ言わないでください。来年がうし年ではないことだけはかろうじてわかっていますよ、だいたい。
ちなみに、1984年ねずみどしのさるお12歳の年賀状はこちらです。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2007年12月19日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 29

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、ネビルやみんなに励まされてロウェナのもとに辿り着きますが・・・。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

29:The Lost Diadem

トリオはびっくり。さるおもびっくり。
ハリーに挨拶したあとロンとハーを抱きしめるネビル、傷だらけで片方の瞼が腫れあがり、ゴングマークをつけたボクサーみたいです。でもそんなの気にしてない。「"ハリー・ポッターは逃げた"なんて言うやつもいる。でもぼくは、絶対戻ってくる、時間の問題だって、シェーマスと話してたんだ!」待ち望んだ再会によろこびを爆発させます。
「シェーマスはもっとひどい怪我してるよ。すぐ会える。行こう!」そしてアバフォースに「ねぇアブ、あと何人か来るから、よろしく」
そっか、アバフォースじいさんとはもうすっかり打ち解けてるんすね。そうだよな、戦友だもんなぁ。
「あと何人か来る?村中に外出禁止令が出てんだぞ!」
「わかってるってば。だからみんな直接このバーに来るんだ。仲間が来たらこの通路で城まで通してやって。たのんだよ」
ネビルはさっそくハーが暖炉によじ登るのをたすけ、トリオをトンネルに招き入れます。
最後にハリーは振り返り「アバフォースさん、あなたはぼくらの命を2度も救ってくれた。ありがとう」とお礼を言います。アバフォースは「せいぜい気をつけろ。3度目は救ってやれないかもしれないんだから」と、ぶっきらぼうに返事をします。ハートがこもってますねぇ。

トンネルは古くないようです。せいぜいここ1年のうちにできたもののよう。なめらかな石段のあとは踏み固められた地面です。真鍮のランプが壁に並び、歩くと影が扇形にゆらゆらと揺れます。
「この通路、Marauder's Mapにはなかったよ。たしか通路は7本なのに」と質問するロンに答えながら、ネビルはホグワーツの近況を話してくれます。
「新学期が始まる前にすべての通路が塞がれた。DEとディメンターに遭遇せずに城を抜け出す方法は残ってない。この1本だけなんだ。ところで、グリンゴッツに侵入したってほんと?ドラゴンに乗って脱出したの?すげぇじゃん!まじすげぇじゃん!みんなその話に夢中でさ、テリー・ブート(Terry Boot)は夕飯んときにそのことを叫んでさ、カロウにひどい目に遭ってたよ」
強盗話を笑って褒めるネビル、反抗してみせるテリー、みんな戦ってます。
「ホグワーツは変わっちゃったよ」ネビルは笑うのを止めます。「カロウって兄妹のDE、懲罰はすべてあいつらが担当してる。アンブリッジのほうがぜんぜん可愛いよ。他の先生はみんな反カロウ派で、必死で生徒を守ろうとしてるけど。アミカス(Amycus Carrow)が生徒におしえてるのはDADAじゃなくてDA(Dark Artsそのもの)でさ、生徒はみんな授業で拷問の練習なんかやらされてる、懲罰を受けることになった子を実験台にするんだ」
「なんですとーっ!」思わずハモるトリオです。
「そのせいでこうなった」ネビルは頬の深い切り傷を指差します。「友達を拷問する練習なんてイヤだって断ったんだんだよ。おもしろがってるやつもいるけど、クラッブとゴイルとかね、あいつらは授業に夢中」
ひどい状況っすねー。
「アミカスの妹のアレクト(Alecto Carrow)はマグル学。マグルがどんだけ知能が低くて動物的で汚らわしいか、そんなのを聞かされるんだ。で、今度はこうなった」今度は顔面のムチの跡を見せます。「『あなたとあなたのお兄さんにはどれくらいマグルの血が流れてるんですか?』って聞いてやったんだよ」
「すげーじゃん、ネビル!」ネビルに惚れ惚れっすね。
「立ち上がって戦うのって、意味があるんだ、みんなの希望になるんだよ。ぼく、それに気づいたんだよ、ハリーはそれをやってたんだって」
ネビル、おまえって、おまえって。
「外にいる友達とか親戚が狙われてる子のほうがあぶない。ゼノがいろいろ書いてたからって、やつらはルナをホグワーツ特急から引きずり降ろして行ったんだから。そうだ、ルナから連絡があったよ、無事だって。ねぇねぇ、これってすごいよ、ハーちん」
ネビルはハーがDA用に創った偽ガリオンを取り出して見せます。ハーの大傑作を、ずっと使い続けていたんだなぁ。
「ぼくら、夜中に抜け出してさ、"Dumbledore's Army, Still Recruting"(DAメンバー募集中)って壁に落書きしたもんさ。でも、クリスマスにルナが消え、イースターにジニーが去った。ぼくら3人がリーダー役でがんばってたのに。カロウのやつら、いろいろ騒ぎを起こす犯人はぼくだって考えて、すんげーいじめてきたんだ。マイケル・コーナーもやつらに鎖で繋がれた1年生を逃がしたら、捕まってひどい拷問にかけられたんだよ。今じゃみんな怖がってる。マイケル・コーナーと同じ目に遭えなんて、ぼくには言えない。だから騒ぎを起こすのはやめた。でも、あきらめてない。今でも戦ってるよ。こっそり動き続けてる。だから、ぼくを止める方法はもうこれしかないって、やつら、ぼくのおばぁちゃんを襲撃したんだ」
「なにぃーっ!ほんでばーちゃんどした?」またハモるトリオです。ちっくしょう、卑怯者めー、さるおも激怒です。
「コドモを誘拐して痛めつければ親は言うことを聞く。その反対もありだと思ったのさ。だけど」
悲劇を聞かされるのかと思ったハリーさん、ネビルがにやりと笑ってこちらを見てますよ。
「小柄なヨボヨボのばーさんだ、ちょろいもんさ、そう思って、うちのおばぁちゃんをなめてたね(笑)。おばぁちゃん、DEを返り討ちにしたよ!ダウリッシュは病院送りで今も入院したまま。うちのおばぁちゃんは逞しく逃亡生活に入った。あとで手紙くれたよ、『おまえはフランクとアリスの子だ。誇りに思う。その調子でふんばり続けろ』って」
「かっけー!」ロンも感動。さるおも感動しすぎて号泣。
「やつらにはもうぼくを止める方法がないとわかった。そしたら次は、ぼくを殺すか、アズカバン送りだ。だから、姿を隠すことにしたんだ」

トンネルの終わりが見えてきました。アリアナの肖像画に描いてあったようなドアがあります。ネビルはドアを開けました。
「ハリー!」「ポッターだ、ポッターが戻ってきた!」「ロンちーん!」「ハーちーん!」
沸き上がる歓声。なんとそこには大勢がいます。
ログハウスのような、船室のような、窓のない巨大な部屋です。色とりどりのハンモックが吊るされ、グリフィンドールとハッフルパフとレイヴンクロウのバナーで飾られています。本棚があり、ほうきが壁に立て掛けられ、部屋の隅にはなんと木箱に入ったワイヤレス(ラジオのことです)。
「ここ、RoRだよ。カロウに追いかけられてさ、隠れる場所はひとつしかないってわかってた。始めはもっと小さい部屋だったんだ。ハンモック1つとグリフィンドールのバナーだけ。だけどDAが増えるたびに、こんなに大きくなったんだ」
ごはん以外はなんでも出てくるRoRで、みんな2週間近くも生活してたんですね。(ごはんが出てこないのは"Gamp's Law of Elemental Transfiguration"のためですね)
「カロウはここに入れない」と言ったのはシェーマス・フィニガン。かわいそうに、痣だらけで顔を腫らせてます。「ネビルのおかげさ。"カロウ派には入ることができない隠れ場所"をみつけたんだ。ぼくらはここに逃げ込んで、ループホールを閉じることができる。ネビルってすげーだろ!」
ネビルはRoRに立てこもった。そして、空腹に耐えられなくなったとき、ホッグズヘッドへ続くトンネルのドアが現れて開いた。それ以来、ごはんはアバフォースがたすけてくれているわけです。
「女子が加わったらバスルームもできたしね」これはラベンダー・ブラウン。見れば、パティル・ツインズ、テリー・ブート、アーニー・マクミラン、アンソニー・ゴールドシュタイン、そしてマイケル・コーナーもいます。
「計画は?これからどーする?」アーニー、早くも戦う気まんまん。嬉しいっすね。「噂がたくさん流れてる、キミたちの動きをラジオで追ってたけど。まさか、グリンゴッツに押し入ったって、嘘だよね?」
「ほんとなんだよ!ドラゴンのことも、ほんとなんだ!」トリオに代わってネビルが答えると、RoRは大歓声に包まれます。
「何を探してるの?」シェーマスもやる気まんまん。嬉しいっす。
ところがそのとき、また額の傷跡が痛みだすハリーさん。

石の廃虚。床板が剥がされ、金の小箱が開いています。中身は空。ヘビ男が怒りまくってます。

倒れそうなハリーをロンが支えます。ネビルはハリーが疲れているんだろうと椅子をすすめます。
時間がない。
ハリーは無言でロンとハーを見つめます。
「行かなきゃ」
ロンとハーにはわかりました。
「何を手伝えばいい?計画は?」シェーマス、おまえ、一緒に戦ってくれるんだな。
ハリーは痛みに耐えながら言います。「ぼくとロンとハーでやらなきゃいけないことがあるんだ。行かなきゃ。もうここには戻らない。理由は言えないんだ」
もう誰も笑っていません。「おしえてよ。ヘビ男と戦うんだろ」「手伝うよ」
「ダンブルドアがぼくら3人にシゴトを遺した。話しちゃいけないことになってるんだ。3人だけでやらなきゃいけないんだ」
「彼の部隊だぞ。ダンブルドアの軍団なんだ。ぼくらは1つなんだ。3人がいない間だって、ぼくらはDAをやめなかった。どうしてここにいるみんなを信用できないんだよ。ここにいる全員が戦い続けてる。みんなカロウに狩られてここに来た。全員が、ダンブルドアへの忠誠を証明してる、きみへの忠誠を証明してるんだぞ」手伝わせろとせまるネビル、あんたは正しい。
そこへ、ドアが開いて、合流したのはルナとディーン。ディーンはシェーマスと抱き合ってます。
「ぼく、ルナとジニーに約束したんだ。ハリーが戻ってきたら偽ガリオンで知らせるって。きみが戻ってきたときが反撃の合図だって」
「そうよね、ハリー。スネイプとカロウを追い出すのよ」と明るいルナ。「戦うんだろ。"ハリーが戻った、戦うぞ!"ってメッセージが来たんだ。ぼくはまず杖を手に入れないと」ディーンも戦う気迫が漲ってます。「ぼくらを置いて行くのかよ」マイケル・コーナーも詰め寄ります。「手伝わせろって!役に立ちたいんだ!」ネビルはほとんど怒ってます。
続いて現れるF&Gとリー・ジョーダン、愛しのジニーと元カノのチョウ・チャン。ハリーは忘れていたことに気づきます、ジニーのなんと美しいことか、でも、彼女とここで会うわけにはいかなかったのに。チョウはハリーに微笑みかけてます(汗)。
「アバフォースが、不機嫌だよ。休みたいのに、ここは駅か!って」と、フレッド。
「プランはどーなってる、ハリー?」とジョージ。
ハリーは困ってネビルに言います。「とめてよ。なんでこんなおおごとにしちゃったんだよ」
そのときロンがこっそり言いました。「手伝ってもらおうよ。ぼくら、それがどんなモノでどこにあるかも知らないんだ。みんなにはホークラックスだって言わなきゃいい」
ハーも言います。「ロンが正しいと思う。あたしら、何を探しているのかもわかってないんだもん。あなたひとりで背負い込むことない」
そうだね、ふたりの言うとおりだ。
「えっと、探してるモノがあるんだ。ヘビ男をやっつけるのに必要で、それはホグワーツのどこかにある。レイヴンクロウに関係あるモノなんだけど、何か知ってる人いませんか?鷲の紋章がついたモノを見たことあるとか」 
「失われた王冠がある。あなたに話したことあるよ、ハリー。パパが復刻させようってがんばってるやつ」答えたのはルナです。
「いつ失われたの?」
「数百年前。レイヴンクロウの談話室のロウェナの像がその王冠をかぶってるから、見せてあげられるけど」この提案はチョウからです。

肩にナギニちゃんを乗せ、空を飛んでいます。次は湖か、ホグワーツか。時間がない。
「ヘビ男が動いた」ハリーは小声でロンとハーに知らせます。

「ルナがハリーを連れて行く。そうよね、ルナ?」これはハリー&チョウの復活を阻止するジニーの意地のセリフです。チョウはがっくし。
ネビルがふたりをカップボードの出口へと連れて行きます。「出入口は毎日変わる。だからやつらにはみつからない。ぼくらもいったん出ると戻るのが大変だけどね。ハリー、気をつけろ、あいつらパトロールしてるから」
ハリーとルナは透明マントをかぶりRoRを出ました。「ここ、5階だ」Marauder's Mapを見ながら暗い廊下を進み、レイヴンクロウ・タワーを目指します。絶対に会いたくないのはピーヴスっすね。「こっちよ」ルナはハリーを連れて狭い螺旋階段をどこまでも上がります。そして談話室へ通じるドアの前に立ちました。
取っ手も鍵穴もない、古い木のドアです。ただひとつ、鷲のかたちをしたブロンズのノッカーだけがついています。
ルナがノッカーを1回鳴らしました。
ブロンズの鷲はくちばしを開き、こう問いかけました。
「不死鳥と炎、どちらが先か?」
さすがは知性のレイヴンクロウ。パスワードじゃなく謎かけで、頭の中を試されるわけですね。
ルナは少し考えてから「始まりのない円だわ」
ドアは開きました。ルナちん、さっすがー!
そこは、風のような軽快さを持った幻想的な真円の広間。優美なアーチ型の窓が壁を美しく切り取り、青とブロンズ色に織られたシルクのカーテンがかかっています。昼間なら、城を囲む山々を見渡せるはずです。ドーム型の円天井には星がきらめき、カーペットはミッドナイトブルーです。
ありましたよ、白い大理石のロウェナの像。ルナんちでも見たからすぐにわかります。
ふたりは像に近づきます。美しいけどちょっと怖いロウェナは謎めいた微笑みを浮かべてこちらを見ているようです。
繊細な冠が、頭の上に乗ってます。フラーがかぶったティアラとはずいぶん違います。
ハリーは透明マントから出ると、よく見ようと台座に上りました。

Wit beyond measure is man's greatest treasure.

「なんと無防備で愚かなこと」
後ろから、はしゃいだようなまさかの声が!ハリーは振り向き、台座から落ちてしまいます。顔を上げたハリーの目の前にいるのは、アレクト・カロウ。ハリーが杖をかまえるより先に、彼女のずいんぐりした人差し指は、腕のヘビマークに触れていました。

【メモ】

スゴ腕のオーガスタばーちゃん、最高で最強!
やっぱロングボトム家はただもんじゃないっすね。

Diadem
1 王冠(crown);(東邦諸国の王・女王が頭に巻いた)小環;花冠、(月桂樹の)葉の冠
2 王位、王権
もともとは、王様が権威を表すために頭に巻いた白いリボンのことですが、転じて、今では王冠を指します。
ということは、"The Lost Diadem"というのは"失われた王冠"ということになります。あるいは"失われた王位"で、こっちの意味がかけてあるとおもしろいなぁと思いますが、ま、今のところ"王冠"ですね。
で、どんな冠かというと、本には"a delicate-looking circlet"だと書いてあります。優美な、上品な、あるいは精巧な、あるいは壊れやすい、そーゆー冠で、アーチやキャップになっていない、つまり頭のてっぺんを覆うようにはなっていない、"環状"のやつですね。とても古いスタイルです。
さるおはレイヴンクロウの宝は杖じゃないかと言ってましたが、それはハロウズの1つで、予想ははずれちゃいました。"ロウェナ"と言ったら伝説の"Rowena, Queen of Britain"ですから、彼女の"持ち物"が冠なのは今にして思えばけっこういい感じっすねー。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月18日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 28

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、哀しい過去を胸にきざみ、人の心を射貫く青く燃える瞳で本を読みながらクライマックスへ向かって突き進んで行きますよ。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

28:The Missing Mirror

透明マントをかぶって、ぼかん!とホグスミードに到着。見慣れた商店街、ホグワーツ城へと続く道・・・The Three Broomsticksには明かりが灯っています。1年前、ヨボヨボの校長先生を支えながら必死で辿り着いた場所もちょうどこのあたりだったなぁ。と思ったのもつかの間、The Three Broomsticksのドアがばーんと開き、10数人のDEが杖をかまえて飛び出してきた。見えないトリオをきょろきょろと捜しています。思わず杖をかまえるものの、敵が多すぎる、今魔法を使ったら居場所を知られるだけだ。
"Accio Cloak!"
DEの1人が大声で叫びます。これは効かない。ルナパパが言ったとおり、本物の透明マントにはどんな魔法も効きません。でもやつらには、ハリーが透明マントをかぶってここにいることがわかってるわけですね。
「ガキは近くにいるぞ。手分けして捜せー!」
6人がこちらに走ってくる。トリオは慌てて近くの路地に後退します。「やつら、待ち伏せてたんだ!ぼくらが来たらすぐわかるように、魔法をかけてたんだよ!罠に誘い込んで逃がさない気だ!」ひそひそ声のトリオです。
「ポッターめ、いるのはわかってるぞ!逃げ場はない!見つけてやるぅーっ!」
「ディメンターに捜させるか!」
「ヘビ男様は生け捕り希望じゃね?」
「ヘビ男様がほしがってるのはポッターの命。ディメンターはポッターの魂を持ってくだけさ」
「そうだそうだ」
「んだべんだべ」
ということで相談がまとまるや否やディメンターを解放しました。
まずーい!ディメンターにはめっぽう弱いハリーさん、パトロナスを呼ぶ以外に道はないわけですが、それじゃ居場所がばれちゃう。
トリオは瞬間移動を試します。ところが・・・できないじゃんか!どうやらDEのみなさんは、ホグスミードにプロテクションをかけたんですね。
音を立てないようにじっと縮こまってみたけれど、ディメンターには通用しません。絶望感と冷気が身体を満たします。トリオはたくさんのディメンターに取り囲まれてしまいました。
ええい、ままよ。"Expecto Patronum!"
銀の牡鹿が出てきました。ディメンターが散って行く。だけど。
「牡鹿のパトロナスだ!ポッターみーっけ!」
DEたちが足音を響かせて走ってくる。ひゃー。
そのときです、路地に面したドアが開き、「ポッター、中に入れ!急げ!」と荒っぽく呼ぶ声がします。
迷っている時間はありません。誰だか知らないけれど、いてまえー。
「2階に上がれ!マントは脱ぐなよ。音も立てるな!」
背の高いその人物は代わりに通りに出ると、後ろ手にドアを閉めました。

火の灯ったキャンドルが1本、なんとここはうす汚い"Hog's Head Inn"です。たすけてくれたの、ここのバーテンダーのおじいさんだ!
トリオは奥へと進み、言われるがままに慌てて階段を上がります。小さな暖炉と、うつろな表情のブロンドの女の子が描かれた大きな油絵のある、擦り切れたカーペットの小部屋に身を潜めると、窓の外の通りから怒鳴り合う声が聞こえてくる。
「だからなんだ!だからどーした!おまえらがホグスミードにディメンターなんか連れて来るからじゃねぇか!パトロナスで追い返したぞ、文句あっか!ふざけんなこら!」
「じーさんのパトロナスじゃねーだろ!牡鹿だったぞ!ポッターのだ!」
「牡鹿!牡鹿だと!おめーはバカか!これのどこが牡鹿なんだ!Expecto Patronum!」
バーテンダーのおじいさんの杖からパトロナスが出現します。とても大きいパトロナスです。頭を下げて、ぽくぽくと歩いてっちゃいました。
「違う!さっき見たのはこれじゃない!」
「ホンモノのバカかおめーは!鹿じゃねぇ。ヤギだ!」おじいさんは強気です。
「夜間外出禁止令が破られたんだぞ。じーさんも音を聞いただろ。誰かが通りに現れた証拠だ!」
「おまえらの勝手な夜間外出禁止令なんか関係ねぇんだ!ネコを外に出してやらなきゃなんねーからな!文句あっかこら!」
「"Caterwauling Charm"(警報)を鳴らしたのじーさんか!」
「だったら、なんだ!アズカバン行きか?じぶんちの玄関から鼻先を出した罪で殺されるんか?あん?やりたきゃ、やれや!勝手にしろい!だがな、"じぶんちの玄関から顔を出した罪のじーさん"のために、腕のちっこいヘビマークなんか押さねぇほうが身のためだ。じーさんとネコちゃんのために呼び出されるのを、彼は気に入らないだろうからなっ!けっ!」
うはー。じーさん強ぇ。DEに囲まれても怯むことなく、"口論"で圧勝。
「おぼえてやがれー」「今日はこのへんで勘弁してやるー」「今度やったら承知しねーぞ」などなど、捨て台詞を残してDEの一団は去って行きましたとさ。

バーテンダーのおじいさんが2階に上がってきます。ハリーは女の子の肖像画が気になり始めています。おじいさんは部屋に入ってくるなり言いました。「おまえらまったくー、何しにこんなとこに来た?」
まずは救ってくれたことにお礼を言いながら、おじいさんに近づくハリー。おじいさんはメガネをかけています。汚れたレンズの向こうには、人の心を射貫くような、青く輝く瞳。ついに登場、ダンブルドア
「ぼくが鏡で見てたのは、あなたの瞳だったんだ。あなたがドビーを送ってくれた」
見つめ合うハリーとおじいさん。
おじいさんはドビーがベラ姐に殺されたと聞くと、「あのエルフは好きだった」と残念がります。

さて、ここでアバフォースはいろんなことを話してくれますね。
"もう片方の鏡"はDung(マンダンガス・フレッチャー)から1年ほど前に買った。アルバスは、その鏡が何なのかを自分に話した。それ以来、鏡を使ってきみを見守っていたと。
ここでロンは「雌鹿!アバフォースさんのなの?」と聞きますが、「ぼうず、あったま悪いなぁ。さっきのDEと変わらんな。ヤギだっちゅーの」と指摘され、「えっと、えっと、おなか減って頭が回らない」と可愛い言い訳を(笑)。アバフォースはパンやらチーズやら蜂蜜酒やらをかわいそうなコドモたちに食わせてくれるわけです。ぶっきらぼうな人ですが、至れり尽くせり。
「おまえらをここから無事に脱出させる方法を考えないとな。村を出たら、山に行け。そしたら瞬間移動が使える。その前にハグリッドに会えるかもよ。Grawpと一緒に洞窟に隠れてっから」帰り道の心配もしてくれて、まさにぶっきらぼうでも至れり尽くせり。
「ぼくらは逃げない。ホグワーツに行くんだ」
「バカ言うな、ぼうず」
「行かなきゃなんないの。時間がないんだ。ダンブルドアが、あなたのお兄さんが、ぼくらに・・・」
コドモの訴えを遮るアバフォースさん。
「兄はあらゆるものをほしがった。偉そうなプランを実行に移すそのたびに、人々は傷ついた。逃げろ、ポッター。国を出ろ。兄のことは忘れるんだ。兄の"どえらいプラン"などほうっておけ。借りなんてないんだぞ」
「わかってないよ・・・」
「わかってない?私が兄を知らないとでも?おまえより、兄のことを理解してないとでも言うのか」
「そーじゃなくて、校長先生はぼくにシゴトを遺して・・・」
「そうかい。そんなに大事な使命かい。楽しいシゴトか?簡単か?普通の魔法使いのコドモが、無理なく成し遂げられる使命か?」
「簡単じゃないけど、やらなきゃ」
「やらなきゃ?なぜ"やらなきゃ"なんだ?兄は死んだ。そうだろ?そのことはもうほっとけ。同じ道を辿るな。生き延びろ」
「ほっとけないよ。戦ってるんだ。あなただって戦ってるんでしょ?不死鳥の騎士団のメンバーでしょ?」
「かつてはな。・・・騎士団は終わりだ。ヘビ男の勝ち、もう終わったんだよ。ヤツは血眼でおまえを捜してる。おまえにとって安全な場所はこの国にはもうない。この2人を連れて国を出ろ。死ぬんじゃない」
「逃げるわけにはいかない。やらなきゃいけないことが・・・」
「そんなもんは誰かにやらせとけ!」
「ぼくじゃなきゃだめなんだって、ダンブルドアが」
「それらしいことを説明して聞かせたんだろ?兄貴は全部しゃべったか?兄貴はおまえさんに正直だったか?」
ハリーは"Yes,"と答えようとします。でもなぜか、その一言が言えない。
それでもハリーは心の中でふんばりますね。ドビーと永遠に別れたあの日、決めたんだ、シンプルに、ただシンプルに、アルバス・ダンブルドアを信じると。彼の用意した道がどんなにキケンでも、最後までそこを歩き抜くって決めたんだ。
アバフォースの目が肖像画をとらえます。
「ミスター・ダンブルドア、あの絵は妹のアリアナさんですか?」口を開いたのはハーです。
アバフォースはそうだと言い、そしてハリーを見つめます。明るく輝く青い瞳が、心を射貫く、兄と同じ瞳が、じっとハリーを見ています。
「校長先生は、ハリーを大切にしてたわ、とても」
ハーが低い声で言います。
「兄が大切にした人々は、なぜみんなひどい目に遭うんだ」
「どーゆー意味?それはアリアナさんのこと?」
今度はハーを見つめるアバフォース。そして、いままでずっと語らずにいたヒミツを、堰を切ったようにトリオに聞かせます。

妹は6歳のとき、3人のマグルの少年に襲われた。その少年たちは、アリアナが魔法を使うのを垣根越しにこっそり見ていたんだ。きっと怖かったんだろう、自分たちの見たモノが。アリアナは、自分の魔力をコントロールできなかった。小さいころはそーゆーもんだ。少年たちは庭に入ってきてアリアナにもう1度トリックを見せろと言ったが、アリアナにはそれができなかった。少年たちは小さな怪物におかしなことをさせまいと夢中になっていじめた。
少年たちがしたことによって、アリアナは壊れてしまった。魔法が使えず、かと言って魔力を取り除くこともできず、もう正常ではいられなくなった。魔力が爆発するとコントロールがきかない。それでも普段は可愛らしくて怖がりの、おとなしい子だったんだ。
私の父は、やつらに仕返しをした。そしてアズカバンに入れられた。彼女のように不安定で魔法の暴発ばかり起こしていたら深刻な"International Statute of Secrecy"違反だ。そんなアリアナを魔法省に知られれば病院送りだ。だから父は決してマグルを襲った理由をしゃべらなかった。
アリアナには静けさと平穏が必要だったから、一家で引っ越したよ、彼女は病気だと言って。アリアナに、落ち着いた気持ちで幸せでいてほしくて、母が世話をした。
アリアナのお気に入りは私だった。アルバスではなかった。兄は部屋に閉じこもって本を読み、自分が獲得したトロフィーを数えて過ごしてた。妹に邪魔されたくなかったんだ。アリアナは私の言うことなら聞いてくれたし、落ち着いているときは私がヤギにエサをやるのを手伝ってくれたりした。
そして彼女が14歳になったとき、私はそこに居合わせなかった・・・もしそこにいたらなだめることができたのに・・・アリアナは怒っていたんだ。そして母は年老いていた。あれは・・・あれは、事故だった。アリアナには自分の力が止められなかった。結果として母は殺された。
兄はドージとの卒業旅行を中止した。兄とドージは母の葬儀にやってきて、ドージはひとりで旅に出て、兄はご立派な長男として家におさまったのさ。
私は妹の世話をした。学校などはどーでもよかった。ところが兄は私に学校を卒業しろと言った、まるで母親のように。狂った妹の世話にご褒美は出ない。それでもミスター・ブリリアントはうまくやったさ、彼が来るまでは。
グリンデルバルド。兄が待っていた、兄と同等の聡明さを持つ誰か。兄はついに"自分と会話するに値する"人物と出会った。とたんに妹は二の次だ。はろうず探し、魔法界の新しい秩序、そんな計画ばかりに夢中になった。"偉大なる計画"は魔法界の利益だと、"より大いなる善(the greater good)のために"は、無視されるかわいそうな妹なんて屁だとね。
夏休みが終わるころ、私は兄とその友人にはっきり言ったんだ。もうあきらめろ、妹のことはこれ以上任せられない、とね。偉大な計画とやらをどこで実行に移すにしろご立派な演説会をするにしろ、おまえらだけで勝手やれ、家族は巻き込むなと言った。兄は私の態度が気に入らなかった。グリンデルバルドも同じだった。グリンデルバルドは怒ってこう言ったよ、聡明な自分たちに向かって意見するとは愚か者だと。自分たちが世界を変えて、アリアナも隠れずに済む、すべての魔法使いが隠れずに済む世の中にするんだと。
口論になった。私は杖を抜いた。グリンデルバルドも同時に杖を抜いた。私は、兄の親友のCruciatus Curseで拷問された。兄は止めようとしたが、三つ巴の決闘になってしまった。そして閃光が、ぼかんと、妹に当たった。誰の呪文かわからない、3人全員に可能性があった。
アリアナは永遠に去ってしまった。
グリンデルバルドは逃げ出した。やつにはちょっとした前科があったからな、関わりたくなかったんだ。
兄も自由を奪われなかった。気楽なもんさ、兄は"偉大なる魔法使い"になる自由をついに失わなかった。
ここでハリーは反論します。「校長先生は決して自由じゃなかったよ」
そしてあの洞窟で苦しんだダンブルドアのことを話します、重い十字架を背負って生き、背負って死んだと。
「なぜわかる、ポッター?おまえが妹のように使い捨てではないと、なぜ言い切れる?」
「私は信じない。校長先生はハリーを愛してた」言い切るハー。
「だったらどうして、隠れろとこの子に言わなかった?生き延びろと、なぜ教えない?」
「自分の安全よりも大切なものがあるから。"大いなる善(the greater good)"のほうが大事なときもあるんだ!これは戦争なんだ!」ハリーも必死で食ってかかります。
「ぼうず、おまえはたかが17歳だ!」
「オトナだもん!たとえあなたが諦めても、ぼくは戦う!」
「誰が諦めると言った!」
「さっき自分で言ったんじゃん!」
アバフォースも燃えてきましたね。
「あなたのお兄さんはヘビ男をやっつける方法を知ってた。その知識を、ぼくに遺した。ぼくはヘビ男をやっつけるまであきらめない、ぼくが死ぬまであきらめない!だからホグワーツに行く。手伝ってくれないんなら、自分たちでなんとかする」
ついに、アバフォースが動きます。明るく青く、燃える瞳でハリーを見つめます。そしてアリアナの肖像画の前に立つとその絵に話しかけました。「わかってるな」
アリアナは微笑み、背中を向けると、絵の奥へ奥へと歩き去って行きます。彼女の背景に描かれていたのは暗いトンネルなんですね。
「他に方法はない。秘密の通路はすべて見張られている。ディメンターも城を取り囲んでいる。かつてない厳戒態勢だ。スネイプとカロウズ(the Carrows)が待ちかまえてるぞ。これでいいな、ポッター、おまえは死ぬ覚悟があると言ったんだぞ」
肖像画の中、トンネルの遥か向こうから、白い点が近づいてきます。
あれ?アリアナちゃんひとりじゃない。髪が伸び、頬にいくつもの切り傷を負って、服もぼろぼろの誰かを連れてきた。
突然ホンモノのトンネルの入り口が現れ、部屋に入ってきたのは、満身創痍のネビル・ロングボトム!
「来ると思ってた!絶対戻って来るって信じてたよ、ハリー!」
傷だらけだけど嬉しそうな明るい笑顔です。

【メモ】

トリオを救ったアバフォースの切り札が"彼"だというのはおもしろいっすねー。

"Caterwauling Charm"は、あらかじめ設定したエリア内に誰かが侵入すると甲高い警報が鳴るという魔法。ホラスが使った"Intruder Charm"ともよく似ています。

International Confederation of Warlocks' Statute of Secrecy これは"秘密保持ワーロック法国際連合"っていうのかな。ワーロックっていうのは"魔法使い"とほぼ同義語だということにして、つまり、国際的な秘密保持法です。"マグルに魔力の存在(魔法使いの存在と魔法の行使そのもの)を知られてはならない"ということを詠ってます。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月17日

Liga 07-08 第16節 クーマンvs.バルサ

さるおです。
観てられません。悲痛で、あまりに痛々しくて、観てられません。涙でてれびが見えません。涙でカニサレスが見えません。(号泣)
だから言ったじゃねーか。にんげんとは思えないまさかの身体能力で地上5cmのボールにヘッドで突っ込みゴールを決めてしまうアジャラを、何があろうと決して手放すなと。
思ってたよ、アジャラが抜けたらバレンシアはおしまいだと。そこから始まったんだよ、崩壊が。
それみろ。どーしてくれる、ソレールとカルボーニ。もうアイマールもいねぇし。

バルサ相手にホームで0-3で負けてる状況で、初めて連れてこられたコドモがプリメーラデビューという、バレンシアのカンテラの素晴らしさを考慮してもあまりに悲壮なバレンシアの危機的状況。4-3-3を試合中に唐突に3-3-4に変えて戸惑ったバルサの痛々しさと同じ、身体に染み込んだ4-4-2を捨てたはいいが突然の4-3-3に混乱しまくって足がついて行かないバレンシア守備の危篤状態。怪我人続出が過去の話しではなく、ぜんぜん復帰待ちではなく、今も怪我人を出し続けています。
観てられません。あまりに痛々しくて、涙でカニサレスが見えませんてば。(ふるえながら)

とにかくバルサはよそんちでおしっこできたわけで、ジオバニ君にお世話になりつつもどんどんよくなるグッディが微笑んでくれたらさるおは幸せなわけですが。

0708ligaグッディ初ゴール.jpg

クラシコにぴたりと照準をしぼってきたエトーは最高!
しかーし、全治1ヶ月でお先にクリスマス休暇に入ったレオ、おまえのいないクラシコなんて、さるおはいったいどーすればいーんだよ。(勝つけどな)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:57| Comment(4) | TrackBack(5) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月16日

FIFA Club World Cup 2007 やっぱミランさんは惑星1位でやっぱカカーさんはかっこよかった!と感動のついでにいろいろまじめに思うこと

さるおです。
ミランさんはすごい。
忙しいのに遠いところわざわざにっぽんまでやってきた人たちに、でき得る最高のゲームを見せろと言っても、そんなのうまくできないのがあたりまえ。1年前のバルサは1つ目はかっこよくて楽しかったけれど、決勝ではだめだったわけで、今回魅せまくったミランさんはやっぱすげーです。
まー、さるおはバルセロニスタなので、そんなバルサの脆さを嘆きつつその繊細さにまた惚れてみたり、結局んとこバルサはインテルナシオナルさんに負けて妥当というか、おまえらはまだそんくらいにしとけと、妙に納得したものです(笑)。
ミランさんだってだめなときはあるわけで、それはそれとして、現実的な意味では極めて完成度の高いクラブだと思います。時間をかけて丁寧に育て続けた力がある。ミランさんはいわゆる金持ちクラブではあるけれど、スター選手を買ってきて2年か3年ユニで儲けて飽きたら高く売っ払って新しいスターを買ってくる、そーゆークラブじゃないからな、時間が築き上げる完成度というのがきちんと存在するわけで、そこが魅力です。大好きです、さるおは。(バルサにも変なクラブになってほしくないなと、切に願っているところですが)
ミランさんのメンバー、要は一昨年とあんまり変わってないわけでリベンジする気まんまん。対するボカさんの方はもう「おととしのトヨタカップって何?」っちゅーぐらいのメンバーっすよね。

でね、やっぱこーゆー大会って意義があるんだろうなと、最近やっと思えてきましたよ。さるおはけっこう昔からトヨタカップ観ててね、南米vsヨーロッパの豪華な1発勝負を日本でやってくれて楽しいなと、有馬記念と並ぶ年末の"1発風物詩"だったんですわー。
だけどそれが"6大陸の"とかになって、FIFAはこの大会を本気で育てる気なのかなと、すっかり疑惑の眼差しで見るようになった(笑)。いいじゃねーか、南米vsヨーロッパで、と正直感じてました。
それがね、やっと最近、これは親睦会の側面があるんだなって思えてきた。もちろん、エトワール・サヘルとパチューカが勝負するチャンスがあるってゆーのもすごい大事だと思うけれど、同時に、観る人とサッカー界の親睦っちゅーかね、つまり、より多くの人に、フットボールにおける世界情勢が見えるようになるんじゃないかって、そう感じるわけです。
たとえば今日の決勝。因縁の対決のはずなのに、メンバーの変わらないミラン対まるで新しいチームのボカ。選手を育てて売るクラブと、メンバーを変えないチームがあるのがわかります。ということは、よさそうな選手を買って集めてそのときどきに合わせた強いチームを作ろうとするクラブもあるんだろうなぁということになる。
南米の多くのクラブにしたら、選手を育ててできるだけいい値段で売るっちゅーのはビジネスの大事な一部っすよね。そしたら完成品を買う側のヨーロッパのクラブのほうが強いじゃねーかと思うんだけれども、そーはいかない。そこが南米の底力であり、ヨーロッパが抱える憂いでもあるわけです。才能を獲られても獲られてもなお新しい才能を生み出す、懐の深い南米のチームはやっぱ強い。選手(商品)を売買しまくって常に異なる才能と文化がチーム内でぶつかり合うヨーロッパは難しいといえば難しい。そうなると、南米はどーしてタレントが尽きないのかな、とか、ヨーロッパのクラブだって自力でがんばってみてもいいのに、とか、サッカー以外のことなんかもいろいろ考えるかもしれない。(選手を大切にできるミランさんは欧州の金持ちクラブの中ではつくづくまともで上品な部類っす(笑)。八百長の件についてはもう忘れました(汗)、さるおはミランが好きなので)
つまり、それぞれのクラブの個性とか特徴とかね、観る人が差を知るチャンスなんだなぁと思うわけですわ。クラブというのは"おらが村のもの"っすから、これは地域の差というものと密接なわけです。フットボールをビジネスに育てたFIFAさんには賛否両論あると思うけど、とにかくもうそーなっているわけで、この大会がしばらくは"お祭り"であってもいいし、もっと言えばほんとはフットボールじゃなくてもいいんだけど、例えばここから世界を眺めて、フットボールの枠を超えたところにある世界の地域の姿を垣間見る、それもありかなと。
本業は別にあってとか、やっとこ選手を集めたとかとかもある、はたまた戦争の影を背負ったクラブや選手ががんばってるとか、どこもそれぞれいろんな事情を抱えてるから。
ほんでまぁ、CWCにも意義があるんだろうなと、さらに思えてきたのは、今回のミランさんのがんばりのおかげだとも思います。今年はミランさんが本気でCWCを育てた。おかげで楽しかったっす。ちゃんとした大会に成長するのかもしれない。選手には負担かもしれないけど、本気になれば負担とか言ってられないし、賞金が出るわけだしな(笑)。
ということで、いろいろ楽しかったっす。

毎年名称が変わってる気がしますが、去年はFIFA Club World Championship TOYOTA Cup Japan 2006だったような記憶がありますが、まぁいいや。
とにかく、去年あっという間にバルサユニを脱ぎ捨ててインテルサポに早変わりしたさんちゃんに気前よくコートをくれたガッツへ、さんちゃんに代わってお礼を申し上げるとともに、プリウスは是非おまえにやりたかったぜ、ということで、えっと、つまり、おめでとうガッツ。
そしてミランさんに感動しつつ、さるおは"ひとりリケルメコール"を欠かさなかったぜということもボカのみなさんに伝えておきたいと思います。
ミランとボカの次に強い地球3位のすごすぎる浦和さんも、おめでとーう。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:36| Comment(18) | TrackBack(12) | フットボールあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 27

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、"わかる気がするこの大笑い"を経て、ヴォルディのヒミツに迫ります。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

27:The Final Hiding Place

大空へ羽ばたいたドラゴン。どんどん高く昇っていきます。火傷で火膨れた身体を寒さが冷やしてくれます。
急旋回なんかしたら落ちちゃいそうだし、後ろでしがみついているハーなんかもう泣いちゃってますよ。眼下ではロンドンがみるみる小さくなって地図のようです。おそらく北に向けて飛んでいます。
さて、現在トリオがかかえている問題は、いつどのようにして降りるかですね。このドラゴン、どこまでノンストップなんでしょうか。ドラゴンから降りるとき、美味そうなトリオに気づかれたらまずい。
一方で、ヘビ男の近況が気になるハリー。レストレンジの金庫が破られたことをすでに知っている?その金庫から何が消えたか気づいた?そしてハリーが片づけて回っているのが大事な大事なホークラックスだって、気づいたかな?
太陽が地平線に沈みかけて空はインディゴブルーです。そしてついにドラゴンは降下し始めました。大きく旋回しながら、小さな湖を目指しているようです。
「もっと低くなったら合図で一緒に飛び降りよう・・・今だ!」
ハリーの合図でトリオはしがみついていた手を放し、湖へどぼん!
浮き上がって顔を出すと、離れたところにドラゴンも着水しているのが見えます。気づかれなかったみたいでよかったー。
トリオは反対側の岸へと泳ぎます。湖というか、沼というか、岸に近づくにつれて浅くてどろんこ。やっとの思いで這い上がります。
大変な1日を過ごして、ものすごい疲れました。このまま眠ってしまいたい。でもまだ終わっていません。ハリーは立ち上がると杖を出し、自分たちのいる周辺にプロテクションをかけます。
ロンもハーも、ひどいありさま。全身に火傷を負い、傷だらけで、衣服もあちこち焦げてます。ハーが持ってきた"dittany"で治そう、あと、同じくハーがシェルコテージから持ってきてくれた3本のパンプキンジュースで一息つきます。
ハリーはポケットからカップを出して眺め、ロンとハーが話しはじめる。
「ぼくら、ホークラックスを手に入れたけど、今度は剣がなくなっちった」
「あのドラゴン、どうなるのかな?」
「ハーちんてば、ハグリッドみたい。ドラゴンは自力で生き延びるさ。ドラゴンよりぼくらがやばい」
「どーゆー意味?」
「もしかしたらやつら、ぼくらがグリンゴッツに強盗に入ったって、気づいたかもよ」
トリオは大爆笑。笑い出したら止まらなくなった(笑)。
さるおも笑ってしまいました、ロンに感動して泣きながら。そ、そうだね、もしかしたら気づかれたかもね。わはは、ロンちんて最高っす。
ハリーも久々の解放感で心が軽いです。おなかすいた。

ところが次の瞬間、またしてもハリーさんの額が痛ぁーい!ヘビ男、なかなか休ませてくれないっすね。
「なんやと、こら?」怒りと怖れが同時に心を満たします。ただひとつ、怖れていること、いや、あり得ない、そんなはずない。
目の前のゴブリンは震えています。「ヘビ男様、私たちは止めようとした・・・でも侵入者は・・・レストレンジの金庫に・・・」
「侵入者?おまえとこの銀行はどろぼうも防げんのか?あん?その侵入者はどこのどいつやねん!」
「ポッターと、おともだち2人・・・」
「何を盗んだんや!」
「小さな・・・金のカップを・・・」
!!!
「なんやとーっ!」ヘビ男、怒り心頭。そんなバカな、あり得ない、誰も知らないはずなのに、あの秘密が暴れるなんて、なぜそんなことが起こり得る?
ニワトコの杖で切りつける。緑色の閃光が光り、その瞬間にはすでにゴブリンは息絶えている。逆上して大暴れする親方を見ると、ベラ姐とまるほいぱぱが慌てて部屋を出て行く。ニワトコの杖は何度も振り降ろされ、その部屋で逃げ遅れた、金のカップのことを聞いたすべての人が殺された。
死体の間を歩き回る。宝、不死への鍵、それを失うなんて。日記は破壊されカップは奪われた。もしも、もしもあのガキが、他のホークラックスのことも知っていたら?いや、知っているどころか、すでに動いているのか?背後にいるのはダンブルドアなのか?殺したのに、杖も奪い取ったのに、それでもなおあのガキを通じて私を邪魔するのか?
私はヘビ男、最も偉大な魔法使い、最も強力な魔法使い、ダンブルドアに打ち勝った魔法使い。その私が、ホークラックスを奪われて(壊されて)なぜ何も手ごたえを感じない?いや、日記を壊されたときは私は肉体を持たなかった。でも今は、この私が知り得ないことなど、あるもんか。うんうん、残りは無事だ。きっとそうだ。でも確かめないとなー。
ヘビ男は部屋を行ったり来たり。かわいそうなゴブリンの亡き骸を通るたびにあっちゃこっちゃ蹴っ飛ばしながら、思案し続けます。
湖・・・家・・・ホグワーツ・・・あのガキにゴーント家の指輪を見つけられるはずがない。ゴーントとの繋がりは隠し通してるもんな。指輪は無傷のはず。ならば湖はどうだろう。あのガキがロケットのことを知り得るか?知ったとしても、あのプロテクションを通過できるはずはない。母校は?いや、あの隠し場所はホグワーツの究極のヒミツだ。ガキにみつかるはずはない。
それにおいらにはナギニちゃんがおるし。ナギニちゃんはこれから肌身離さないぞー。首に巻いとこーっと。
ま、とにかく確かめないと。行ってみるしかないか。どっから行こっかな。
そーいえば、ダンブルドアは私のミドルネームを知ってたっけ。あのじじい、ゴーントとの繋がりに気づいたのかもしれん。うーん、指輪がいちばん危ないか。ほんじゃまずはあの家に行くとして、次は、えっと、湖(洞窟)にしとくか、だって母校は後回しでいいもんな、ポッターがホグスミードに入ったらわかるようにしてあるし、なんつってもスネイプ駐在だかんな。スネイプに注意しろって言っとこう。しかしまぁベラとまるほい、あいつらはバカだなー。信用したのが間違いだった。おかげで大損害だよ、ちくしょう。

目を開けるとハリーは濡れた草の上に倒れ、ロンとハーが心配そうにハリーをのぞき込んでいます。
「気づかれた。あいつ、ホークラックスの隠し場所をチェックしてまわる気だ。今ぼくヘビ男の頭ん中にいたんだ。カップが盗まれたってわかって、ものすごい怒って、怖がってもいる。あいつには、どーやってぼくらがホークラックスのことを知ったか、わかってない。でもぼくらがホークラックスに気づいたってことだけはわかったから、他のが無事かどうか確かめる気なんだよ。最初が指輪。最後がホグワーツ。そうだと思ってたんだ。思ってたとおりだよ。スネイプがいるから学校に隠したやつは手付かずだって思ってる」
「ホグワーツのどこだかわかるの?」ロンが立ち上がって聞きます。
「わかんない。スネイプに忠告しようってことばっかり考えてたから、具体的な場所までは・・・」
「ちょ、ちょっと待って。プランもなしに行くなんて、無謀じゃね?」ハーらしいですね。
「とにかく行くんだよ」ハリーはきっぱり。ほんとはテントをひっぱりだして眠りたいけど、今はがんばらなくちゃ。「ホグスミードに飛ぶ。3人で一緒に透明マントに隠れて行くんだ、足ぐらい見えちゃってもどーせもう暗いし。今回は離れ離れになったら嫌だから」
遠くでドラゴンが再び飛び立つのが見えます。高く高く昇って行くのを見届け、ハーはロンとハリーの間に立ちました。ハリーが透明マントでトリオを包みます。
ホグスミードへ、ぼかん。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月10日

Liga 07-08 第15節 バルサデポルティーボ

さるおです。
おかえり、サミュエル。バルサは久々のロニ子&エトー&レオのトリオ復活で、涙出るほど嬉しいっす。
ビクトリーな男バルデス、ミリート弟とプジョルをセンターに、左にシウビーニョ、右にザンビー。久々にここにいるラファの前はイニ坊とシャビ。

しかしまぁ開始早々のクリスチアンにはびっくらこけました。エリアの外から、どっかーんと無回転のものすごいシュートで0-1。どうもバルサは"いきなり"というのに弱い(爆)。
ラファの左右へのフィードの感じね、なんか久しぶりっす。前線といい、ちょっと前のバルサを観ているような感じだなぁ。
エトーさんは復帰早々スタメンで、シュートなんかもばんばん撃ったりして元気です。22分にはエトーとレオとプジョルと、ゴール前でおだんごになりながらも得点を狙い続ける。アンドレス・グアルダードとレオはしょっちゅう小競り合いっすね(笑)。24分のシスコのヘッドには汗出ました。
39分、イニ坊がクリスチアンとのぶつかり稽古でPKをいただいたYO!これはロニ子が決めて1-1、追いついた!

後半、ザンビーとデコが交代っす。おかえり、さるおのデコ。会いたかったYO!おまえがいれば、パスが回る。おまえが必要なんだ(心から)。
ラファが下がって、何度観ても嬉しい右のプジョルさん。
1対1をばんばん抜けてくエトーさん、19分にはそろそろ休んだほうがいいということで、ぼやんちゃんと交代っす。
そして26分、右サイドをぐわぁーっとドリブルで駆け上がるプジョルから、ぼやんちゃんへどーんとクロスボール!惜しい!と思ったら頼もしい兄貴がおった。シャビ行けぇーっ!うりゃぁーっ!逆転2-1!

デポルティーボさんの狙いはわかりやすかったっすねぇ。ひたすらレオを抑えようと。ほんで、ミスのないポジショニングで守ろうぜと。
そこに穴を開けたのは左サイドっす。イニ坊とシウビーニョ、ふんばったなぁ。

勝ってよかった。勝ってよかった、がしかし、ゲーム終了間際に審判にいらん文句をタレていらん黄札をもらった人がいるZE!
さるおのデコ、復帰して最初のシゴトはそれか、それなのか、それでいいのか(笑)。愛してるぜー。
まぁまぁまぁ、と諌めようとするいつものプジョル。愛してるぜー。
デコのいらん文句タレる感じといい、オトナなカピタンといい、ちょっと前のバルサを観ているような感じです、つくづく。

2ヶ月半ぶりにホームで失点。軽く泣きながら、エリックは胃腸炎お大事に、ややちんはインフルエンザお大事に。
もういいや、勝てたから(汗)。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:02| Comment(14) | TrackBack(7) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 26 (2)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、グリンゴッツから脱出できるんでしょうか(涙)。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。(
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

5人のカートが猛スピードでヘアピンカーブを曲がった瞬間、見えましたよ、前方で、なんと滝が線路に落ちてるぅー!
「No!」グリップフックが叫ぶ。
けどどーにもなりません。カートはその勢いのまま滝に突っ込むと脱線して放り出され、同時にハーが杖を振るのが見えたかと思うと、カートは粉々になってしまいました。ハリーはなぜかどこにも痛みを感じずに、石の上に投げ出されます。"Cushioning Charm"です、ハーがまたみんなを守ってくれましたよ。
見ると、ありゃぁーっ!ハーがあねごじゃなくなってる。ロンもいつものロンに戻っちゃった。
「"The Thief's Downfall"(どろぼうの滝)だ!すべての呪文が洗い流される滝だ!滝を設置されるなんて、やはり気づかれたか!」とグリップフック。「ボグロッドを放すなよ、クランカーも必要だ」
"Imperio!" ハリーは急いでボグロッドに呪文をかけ直します。
「ハリー、追っ手が来ちゃう!"Protego!"」
ハーがベラの杖で滝をめがけてぶん投げたShield Charmは、滝の途中にシールドを形成。水が跳ね返って通路に溢れます。追っ手を邪魔してくれそうなナイスジョブっすね。
「どーやってここから出るんだよぅ?」
ロンは帰りの心配をしていますが、それはそんとき考えましょう。今は前へ進むのみっす。ここからは徒歩で、グリップフックが先導します。

角を曲がると、そこには、そうです、出た、ドでかいドラゴン。最深部の最重要金庫の番人、1匹あたり4〜5室担当です。ウロコは色褪せ、瞳は濁ったピンク色、後ろ足は重い鎖に繋がれています。なんだかかわいそうですが、侵入者の気配を感じとると、揺れて石が崩れるほどの大音量で吠え炎を吐きます。5人は思わず後ずさり。
グリップフックによれば「こいつは目がよく見えん。ものすごい獰猛だがな。クランカーでしかコントロールできないぞ」、ということで袋から金属の道具を出し、ジャラジャラと鳴らします。いや、ジャラジャラなんてもんじゃないですね、頭痛くなりそうな、グワングワンとものすごい音です。
ドラゴンは引っ込んでしまいました。
「金庫に入るぞ。ボグロッドを連れてこい。彼の掌をドアに押し当てるんだ」
5人はもう一度ドラゴンに近づき、クランカーを鳴らします。ドラゴンは一吠えして後退しました。少し近寄って見ると、切り傷だらけです。クランカーが鳴ると焼けた剣で傷を負わされる、ということでドラゴンは躾けられているんですね。やっぱかわいそうだ。
ハリーは杖をボグロッドに向けます。ボグロッドは掌を金庫のドアに押し当てました。すると見る見るうちに扉が溶けて消え、レストレンジの金庫が現れました。

洞窟のような金庫です。金貨、ゴブレット、銀の鎧、ヘンな生き物の標本、宝石で飾られたフラスコに入った薬品類、そして王冠をかぶったままの頭蓋骨・・・なんだかおっかない金庫です。
「急いで捜すんだ!」
"ハッフルパフのカップ"についてはロンにもハーにも説明してあります。それで正しいのかどうかわからないけど、とにかくそれを捜さなくちゃ。5人は金庫に足を踏み入れました。すると、なんと扉が再び現れ、5人は金庫のまっ暗闇に閉じこめられてしまいました。
"Lumos!"
3本の杖に明かりを灯します。グリフィンドールの剣の贋作が置いてあるのが見えます。
「ハリー、これかな?」
さっそくそれらしい美しいカップを見つけたハーちん、拾い上げると同時に、あちゃぁーっ!と叫ぶと手を放してしまいました。それは、床に落ちると同時にぱっかり割れたかと思うと、ぼぼぼぼぼん!と増殖したぁーっ!もう床中カップだらけ。最初の1つがどれだったかもわからない。しかも、ハーの指はカップに焼かれてしまいました。
「"Gemino Curse"と"Flagrante Curse"だ!触っただけで増殖する。しかも焼けるぞ。しまいには価値のないコピーのゴールドに生き埋めだ!」
グリップフックが叫ぶのを聞いて、トリオは一切モノに触らないことにします。が、次の瞬間にはロンが床のゴブレットを踏んづけてしまい、ぼぼぼぼぼん!とゴブレット増殖、ロンの靴が焼けました。
「動かないで!見て捜そう。小さくて金色のやつだよ。アナグマが刻まれてる。取っ手は2つ。それか、レイヴンクロウの紋章のついた何かがあるかも」
言ってるハリーも金貨に触っちゃった。ぼぼぼぼぼん!
金庫の室温は焼けた金属類で急上昇していきます。ついに金色の炎が上がり、まるで溶鉱炉のよう。汗が噴き出します。急がなきゃ、捕まるよりも焼死です。
ハリーの杖の明かりが、楯、ヘルメット、そして天井まで続く棚を照らしていきます。そして突然、それはありました。
「あった!棚の上だ!」
3つのスポットライトがハッフルパフの小さな金のカップを照らしました。
高すぎて届かない。ロンの身長でも無理です。思わず"Accio Cup!"を試すハー。グリップフックが言ったとおり、効きません。
「グリップフック、剣が欲しかったらたすけてよ!直接触らなければ、剣を使えばだいじょうぶなの?」
その言葉を聞いたハーはおしゃれバッグから剣を出してハリーに渡します。そのとき、ドアの向こうでドラゴンが吠えるのが聞こえました。追っ手がすぐそこまで来ちゃった。今度こそ本当に逃げ道がない。
ぼくを持ち上げて、と言うハリーに、ハーが杖を向けて"Levicorpus"。ハリーは逆さ吊りになって上へ上へと上って行きます。途中で今度は鎧にぶつかっちゃった。ぼぼぼぼぼん!増殖した鎧に焼かれ、熱せられた金属に埋まりながら、ロンもハーも悲鳴をあげる。急がなきゃ。ハリーはどうにかカップを剣にひっかけることに成功しました。
"Impervius!"
ハーは必死で、自分とロンとゴブリン2人を守ります。ところが、悲痛な叫びを聞いてハリーが下を見ると、ロンもハーも不安定に立っているボグロッドを支えながら、焼けた財宝に腰まで埋まっちゃってますよ。グリップフックなんかもう全身が見えなくなって、救いを求めるように伸ばした長い指しか出てません。
ハリーはグリップフックの指をつかんで引き上げ、"Liberacorpus!"で着地。その拍子に剣がハリーの手を離れます。「剣が!せっかくカップが取れたのに!」グリップフックは熱を逃れてふたたびハリーの肩によじのぼります。ドアのすぐ向こう側から、クランカーの鳴る音が聞こえる。もうだめぽ。
そのときです。「めっけ!」グリップフックが剣をみつけて柄をつかみました。片方の手はしっかりとハリーの髪の毛をつかんでいます。そしてハリーの肩に乗ったまま、ハリーの手が届かないように剣を持った手をめいっぱい上に上げました。そっか、グリップフックは決してぼくらを信用しなかったんだな。
金の小さなカップが、グリップフックが剣を振り上げた勢いで空中に舞う。思わずそれをつかみ取ろうとダイブするハリー。ナイスキャッチ。同時にハリーの手が焼け、ぼぼぼぼぼん!無数の焼けたカップが雨のように落ちてきます。たとえ手が焼けようとカップを離さなかったハリーですが、そのとき、金庫の扉が開き、焼けて増殖した財宝は雪崩をおこして金庫の外へ、トリオを押し流しました。
全身に火傷を負いながら、まだ必要な剣を取り戻そうと見回すと、なんと、ゴブリン仲間に紛れ「どろぼうだ!どろぼうだ!」と叫びながらグリップフックがまんまと消えちゃった!

目の前には群れになって押し寄せる追っ手のゴブリン、背後は溶鉱炉。選択の余地はありません。
"Stupefy!"
トリオの杖から赤い閃光が放射されます。警備の魔法使いも通路の角を曲がってこちらに向かって来る。ドラゴンが吠え、無数のゴブリンの頭スレスレのところをドラゴンの炎が舐めていき、魔法使いたちは一瞬後退します。
そのときです。閃きと呼ぶべきか、狂気と呼ぶべきか、ある方法を思いついたぁーっ!
"Relashio!"
大きな爆音とともに、ドラゴンをつないでいた鎖が切れました。
どうせ他に逃げ道はないもんな。「ロンちん、ハーちん、ドラゴンの背中に乗るんだ!」かなり思い切った逃亡方法です(笑)。
トリオは目の見えないドラゴンの背後にまわり、背中によじ登る。巨大なドラゴンはトリオの体重を感じないようです。相当怖がりながらですがハーもふたりにたすけられて必死でよじ登り、トリオはドラゴンにしがみつきましたよ。
やがてドラゴンは自由の身になったことに気づき、大きく吠えると、ゴブリンたちをなぎ倒しながらその巨大な翼を広げました。
ふわり。
ドラゴンは再び吠え、あたりを焼き尽くすように炎を吐きました。狭いトンネルに巨大なドラゴン。あちこちに体当たりし、爆風のような息で通路を崩しながら、ドラゴンは必死で地上へと飛び立とうとしている。
ハリーはしがみつくのに必死です。このままじゃ振り落とされちゃう。
"Defodio!"
叫んだのはハーでした。彼女はドラゴンをたすけようとしている。魔法の"たがね"であちこちの壁を打ち崩し、ドラゴンが羽ばたけるだけのスペースを確保しようと奮闘してるんすね。ハリーとロンも手伝います。
長い間幽閉されていた目の見えないドラゴンは、はるか前方に自由を嗅ぎ取り、後ろにはがれ落ちたウロコを残し、傷だらけになりながら、新鮮な空気を求めて飛び立ちます。
後方で通路が崩れ落ちる。ドラゴンはオリオを乗せ、地上を目指す。
そしてついに、大理石のホールを抜けます。眼下ではゴブリンと魔法使いが、炎を吐いて羽ばたくドラゴンに逃げ惑っているのが見える。崩れ落ちるグリンゴッツを抜け、ダイアゴン横丁を見下ろし、大空へ!

【メモ】

"Cushioning Charm"は『Quidditch Through the Ages』によれば、ほうきの座るところにもかけられている呪文です。要は座布団ですね。
双子を意味する"Gemino Curse"は複製を生み出す呪文、"Flagrante Curse"は触ると加熱して皮膚を焼く呪文です。
"Impervius!"は嵐の日のクイディッチのためにハーがハリーのメガネにかけた呪文でこのときはウォータープルーフ効果。ロンが魔法省のヤクスリーのオフィスで彼の私物を雨に濡れないようにしたのもこの呪文で同じくウォータープルーフ効果。今回はファイヤープルーフです。つまり、環境の変化から守る呪文なわけですな。
"Liberacorpus!"は"Levicorpus"の反対呪文です。
"Defodio!"はおもしろいっすね。"丸のみ"(たがね)が現れてターゲットを打ち崩す呪文らしい。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月06日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 26 (1)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、グリンゴッツ強盗団に参加しましょう。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

26:Gringotts

その小さな寝室で、トリオとグリップフックはすべての準備を整えました。
トリオを信用し切れないのか、グリップフックはなかなかトリオだけにしてくれません。ということは、残った問題は、いつ、どうやって、グリップフックに剣を渡しチームを解散するか、という、グリップフック抜きの最後のピースのみですね。一方では、ハリーもビルの忠告を忘れていないわけですが。

「ほんとにこの杖使うんだってば。そしたらちょっとはその気になれるかも」ハリーはウォールナッツの杖を見て言います。「それ持ってればあねごっぽく振る舞えるんじゃね?」ロンもその忌まわしい杖を薦めます。
「あたしこの杖嫌い。うまく使えない気がする。だって彼女の一部みたい。この杖、ネビルのパパママを拷問して、シリウスを殺した杖だもん」ハーはちょっと怖がっています。
ハリーは頭の中で「ハーがぼくに言ったんじゃん、練習すればどんな杖でも使えるって」なんて思いますが、言わないでおいてあげましょう(笑)。ハリーだって内心は、そんな杖グリフィンドールの剣でぶった切ってやりてぇな、と思ってるわけです。
「オリバンダーさん、あたしにも新しい杖作ってくれたらいいのにー」
ハリーのほうはドラコから奪ったサンザシの杖がちゃんと使えているようですが、ハーはベラ姐から自力で杖を奪い取ったわけではないので不安になるのも無理ない。

ハリーはビルとフラーに、明日の早朝出発する、そして戻ってくることはできないと言いました。念のため、ビルにテントを借りて、ハーのおしゃれバッグに入れます。ハーは、スナッチャーたちに捕まってあげくの果てにベラの拷問に遭っても、バッグを守ってたんですね、靴下にねじこんで。
見送りはいらないとも言いました。なにしろ出発時にハーは最後のポリジュース薬を使ってベラの姿になっている予定だから、見られたくないわけです。
さて、強盗前夜、ハリーはなかなか眠れません。魔法省へ侵入したときと似ているようで、今回はなぜかうまくいかない気がします。ロンも眠れてない気配です。

朝6時。ハリーとロンは庭でハーとグリップフックを待ちます。寒いけど、5月の風が吹いています。波が断崖を洗う音を聞きながらドビーの赤いお墓を見ると、緑が芽吹き始めています。いつかそこは、花で覆われることでしょう。さよなら、ドビー。
さて、ハーとグリップフックが出てきました。うぉ〜、ベラ姐だ、とも思うし、やっぱりハーだとも思えます。ブラック邸から失敬してきた古いマント姿ですね。
ヒゲは短いほうがいいだとか、鼻も低くしてだとか、なんだかんだと言いながら、ハーはロンを魔法で変装させ架空の人物に仕立て上げます。できあがったロンちんは、長い巻き毛に茶色のヒゲにたっぷりな眉毛、そばかすは消えて鼻が低く、背も小さくなりました。
トリオは1度シェルコテージを振り返り、門の外へ、Fidelius Charmの境界線の外へと歩き出します。門を出るとグリップフックはハリーの肩に乗り、ハーがふたりに透明マントをかぶせます。「行きましょう」
Leaky Cauldronへ。強く念じる。
ぼかんと瞬間移動して、目を開けるとマグルがせわしなく行き来するCharing Cross Roadです。マグルには見えないinnの入り口から入ると、トムはグラスを磨いていますが、このご時世なので閑散としてますね。
バーの奥に座っていた魔法使いは、ハーを見ると怯えてこそこそと隠れちゃいました。
「マダム・レストレンジ」トムはハーにうやうやしくお辞儀して話しかけます。「おはよう」ハーも返事を返します。すると・・・トムがびっくりしちゃった。このハーの対応は"礼儀正しすぎる"わけです(笑)。「ハーちん、もっと人をクズみたいに扱えって!」「わかったわよー(汗)!」
店を通り抜け、壁のブロックを軽く叩き、ダイアゴン横丁へ。
時間が早いせいもあり、ほとんど人はいません。ここは買い物客で賑わう"銀座"だったわけですが、今ではほとんどの商店が入口も窓も板を打ち付けて"閉店"です。さらに、ダークアーツの専門店が出店してきてます。ノクターン横丁化してますよ。窓には、"UNDESIRABLE NUMBER ONE"のポスターがずらりだし。ある者はボロを纏い、またある者は血に染まった包帯を頭に巻き、店の入口に座って物乞いをしています。ハーが通ると皆フードで顔を隠し逃げていきます。
すると、頭に包帯を巻いた男がよろよろと近づいてきて、ハーを指差し叫びました。「うちの子たちをどこへやった!うちの子たちに、やつは何をしたんだ!」
「あわあわ、えっと、私は・・・」その人物はびっくらこけるハーに飛びかかり首を絞めようとします。
ぼかん!
赤い閃光走り、その人は吹っ飛んで気絶しました。ロンがハーを救ったんですね。
周囲の店の窓からたくさんの顔がのぞいます。通りにいた人々は、大急ぎで去っていきます。
ぐわぁー、しょっぱなから目立ちすぎ。今日のところは引き上げて、作戦を練り直してから出直そうかと考えはじめたそのとき、後ろからまたしても大声が。
「なぜだ、マダム・レストレンジ?」
振り返ると、ぼさぼさの灰色の髪に尖った鼻の背の高い魔法使いが近寄って来ます。ベラの"オトモダチ"Travers登場、ラブグッド家を襲ったひとりです。もう引き返せないっすね。
ハーはとにかくしゃきっと背筋を伸ばし、「何の用だ?」と"できるだけ失礼に"振る舞います。
「あれはトラバーズ、DEだ!」グリップフックからハリー経由で、慌ててハーに情報を伝えます。
ハーも慌てて取り繕い「調子はどうだい?」と聞き直す。
「あなたがここにいることに驚いているところだ。ドクロベエ様にお仕置きだべぇ〜って言われて、まるほい邸から出てはいけないんじゃなかったのか?」(ドクロベエ復活)
いきなりピンチっすね。
「ドクロベエ様はもっとも忠実なしもべを許したのさ」
ハーちん演技派です。いかにもドロンジョ様に聞こえる言い方です。「おまえは私ほど信用されていないのさ」
トラバーズさん、気分を害しつつも少しハーを信じたみたい。気絶している人を見下ろして話します。「杖を持たないこの手の連中は困るな。物乞いしてるだけならいいが。こないだはオレに魔法省に取り次げと言う女がいた。『お願いよ、私は本当に魔法使いなの。杖を貸してくれたら証明して見せるわ』だってよ。オレが杖を貸すわけねーのに。・・・ところで姐さん、誰の杖を使ってるんだ?」
「私の杖よ」ハーは冷たく言うと、杖を持ち上げます。「どんな噂を聞いてるか知らないけど、おまえは何にも知らないようね」
今度はロンを見て「この人は誰だ?見た顔じゃないが」
「Dragomir Despard、彼は英語は話さない。トランシルバニアから来たドクロベエ様のサポさ」
「ところで姐さん、こんな早朝にダイアゴン横丁に何の用事だ?」トラバーズさん、質問攻めっす。
「グリンゴッツへ」ハーが答える。すると、「おや、あなたもか。金、汚い金、あの指の長い連中とは関わりたくないが、それが無ければ生きていけない。ご一緒しましょう」
まさかのアンラッキーです。断れませんがな。

ハーとトラバーズ、グリンゴッツへと並んで歩きます。
ブロンズの大きな扉に続く大理石の階段まで来ました。グリップフックの前情報通り、入口の警備はゴブリンではなく、"Probity Probe"と呼ばれる金色の警棒を持った魔法使いです。
トラバーズが警備に向かって軽く頷き階段をのぼると、警備員がその警棒で来客の身体をなぞります。怪しい魔法なんかをスキャンするんですね。
"Confundo!"
ハリーはとっさに警備員に呪文をかけます。
「マダム、お待ちください」とハーを呼び止めた警備員に、「何度チェックする気だ」とハーも強気で言い返す。トラバーズが振り返ります。
するともうひとりの警備員がぼーっとした様子で言います、「マリウス、そうだ、今チェックしたばかりだ」
危機一髪、どうやら呪文が効いたんすね。ブロンズの扉を通り抜けましょう。透明マントの肩車コンビもこっそりと続きます。
例の警告文が刻まれたシルバーの扉の前にはゴブリンが2人。
鮮やかに思い出します。11歳のあの日、人生で最高のぼくの誕生日、ぼくはここにハグリッドと立ってた。ハグリッドが言ったんだ「グリンゴッツを強盗するなんて正気の沙汰じゃない」って・・・今ここに、盗みにやってくることになったなんて・・・。
とにかく銀行に入ります。長いカウンターで、スツールに腰掛けたゴブリンたちが今日一番のお客さんたちの相手をしています。ハーとトラバーズはレプリカン金貨を見分けている年配のゴブリンに近づきます。トラバースが小さい金の鍵をそのゴブリンに渡し、ゴブリンは鍵を調べてから持ち主に返しました。今度はハーの番です。
「マダム・レストレンジ!これは驚いた。今日はどのような御用でしょうか」
「金庫に用がある」ハーは愛想なく演技を続けます。
ゴブリンが一瞬びくっとします。トラバーズが後ろからハーをじっと見つめている。他のゴブリンたちも、ハーを見ています。
「IDはお持ちですか?」
「IDだと!そんなものを要求されたことは今まで一度もない!失礼な!」
「ではその杖を見せていただきたい」
!!!
ハリーは気づきました。ゴブリンたちは、ベラの杖が盗まれたことを知っていると。
「気づかれたぞ!何とかしろ!ほら今だ!早く!」グリップフックがハリーに囁きます。
ハリーはサンザシの杖をカウンターのゴブリンに向け、生まれて初めてこの呪文を口にします、"Imperio!"
すぐったいような温かいような不思議な感覚が心臓から腕の血管を通って杖の先から抜ける感じがします。それはゴブリンまでつながっているのがわかる。これが"操る"魔法の感じなんすね。
ゴブリンはハーから杖を受けとり、入念に調べ、こう言いました。
「ああ、新しい杖をお使いですね、マダム・レストレンジ」
訳がわからないハーは動揺して取り繕おうとします。「何を言っている?それは私の杖よ」
「新しい杖なのか?」背後のトラバーズが様子を見にハーに近寄ります。「なぜそんなことができた?誰に作らせたんだ?」
今度はこっちが辻褄が合わない(汗)。
"Imperio!"
考える暇はありません。ハリーはとっさにトラバーズをインペリオ。
「ああ、なるほど、いい杖だな。どうですか使い心地は?」ハーの杖を見ながらトラバーズが言います。
ハーにもだんだん状況がわかってきました。ここは黙ってたほうがよさそうっすね。
「"Clankers"を持って来い」年配のゴブリンが若いゴブリンに言います。金属がジャラジャラ入った皮の袋です。
「マダム・レストレンジ、どうぞこちらへ。金庫へお連れしましょう」年配のゴブリンはクランカーを受け取るとハーを金庫へ連れて行こうとします。
ところが、「待て、ボグロッド!決まった手続きがあるだろう!」別のゴブリンが来ました。まずい。
ハリーに操られているゴブリンは効く耳を持ちません。「手続きならわかっている。マダム・レストレンジは金庫へ御用だ。古い一族・・・昔からのお客様だ・・・」とつぶやきながら、ハーとロンをともない奥のドアへと歩き出します。
ハリーが振り返ると、トラバーズは見るからにぽかんとした表情で立っている。しかたないや、連れて行こう。ハリーは杖を振り、トラバーズも一緒にドアを出て、洞窟のような通路へでました。

「まずいよ、ぼくたち怪しまれてる」
ドアが閉まるなり、ハリーは透明マントを脱いで言います。グリップフックはハリーの肩から飛び降りました。操られているトラバーズとボグロッドはぼーっとしたままです。
「どうする?今のうちに逃げようか」とロン。「もし可能ならね」とハー。「もうここまで来ちゃったもん、先に進もう」とハリー。「そうしよう!」とグリップフック。
カートをコントロールするためにはボグロッドが必要です。一方でカートにはトラバーズが乗るスペースがありません。ハリーはトラバーズを薄暗いに通路の隅に立たせたままにしておくことにして、ボグロッドにカートを呼び寄せさせます。背後で叫び声が聞こえる。やっぱりバレちゃったんだ。
5人はカートに乗り込み、いざレストレンジの金庫へ、石の迷宮をゴトゴトと深く深くぶっ飛んで行きます。

【メモ】

ドラゴミア・デスパード(Dragomir Despard)さんはまったく架空の人物みたいです。
"Probity Probes"は魔法や魔法により隠されたモノを検出する棒状の道具っすね。

心ゆくまでさるお、もんち!

2007年12月04日

Liga 07-08 第14節 エスパニョールバルサ

さるおです。
ダービーと同時に、より一層"因縁の敵"感の強まったタムードです。違う。エスパニョールです。
タムードは好きです。ほっぺにどんぐりが入っているのかと、いつも思います。
モンジュイックは、見納めかもしれんね。

前半6分、レオ様が右サイド突破っす。なんだか泣けました。がんばってるなぁと。で、センターでうまいことフリーで待つ嗅覚鋭い白いイニ坊へ丁寧なパス!イニ坊決めたぁーっ!ひゃっほーい!
すんごい早い時間にモンジュイックで先制しかもイニ坊って、ステキっす。
ステキでしたが、その後はスペースをつぶされて、崩せそうで崩せないエスパニョールさんです。というか、よそんちでおしっこできないバルサです(爆)。プジョルはリエラさんと、アビダルはバルドさんと、大の仲良し。それはべつにえーけど。おしっこできたんならえーけど。おしっこがまんすんなって、何度も言ってるのに、またしても、後半はエスパニョールさんペースで、後半24分、完璧に崩されてしもうた。1-1、"痛恨の"ではなく"いつもの"ドロー(涙)。いいかげんにおしっこしろて。(おしっこおしっこうるさい)

グッディががんばれてて嬉しかったです。そしてグッディと替わったサンティ、久々に会えて嬉しかったです。
ところで、グッディ見ててあらためて思いましたね。プレミアだと縦の動きが多いっすよね、リーガは横方向にも動かねばならんくて、リーガ(というかバルサ)におけるグッディの中盤てどうなのよと思いつつ、中盤でもどこでもやらせろと自ら手を上げたFWグッディの心中を思い、行けよグッディ、ふんばれグッディと、応援していたわけですが、ついにアレですかね、"バルサの中盤"になってきたかなと。いや、グッディの個性は"いわゆるバルサの中盤"ではないので、変則的ですが、これもおもしろいかなと。

とにかく、次のよそんち(メスタージャ)ではしっかりおしっこしていただきたい。

ということで、近くのラファより顔がでかい遠くのペレス・ブルイでした。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:46| Comment(2) | TrackBack(2) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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