2007年12月08日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 26 (2)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、グリンゴッツから脱出できるんでしょうか(涙)。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。(
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

5人のカートが猛スピードでヘアピンカーブを曲がった瞬間、見えましたよ、前方で、なんと滝が線路に落ちてるぅー!
「No!」グリップフックが叫ぶ。
けどどーにもなりません。カートはその勢いのまま滝に突っ込むと脱線して放り出され、同時にハーが杖を振るのが見えたかと思うと、カートは粉々になってしまいました。ハリーはなぜかどこにも痛みを感じずに、石の上に投げ出されます。"Cushioning Charm"です、ハーがまたみんなを守ってくれましたよ。
見ると、ありゃぁーっ!ハーがあねごじゃなくなってる。ロンもいつものロンに戻っちゃった。
「"The Thief's Downfall"(どろぼうの滝)だ!すべての呪文が洗い流される滝だ!滝を設置されるなんて、やはり気づかれたか!」とグリップフック。「ボグロッドを放すなよ、クランカーも必要だ」
"Imperio!" ハリーは急いでボグロッドに呪文をかけ直します。
「ハリー、追っ手が来ちゃう!"Protego!"」
ハーがベラの杖で滝をめがけてぶん投げたShield Charmは、滝の途中にシールドを形成。水が跳ね返って通路に溢れます。追っ手を邪魔してくれそうなナイスジョブっすね。
「どーやってここから出るんだよぅ?」
ロンは帰りの心配をしていますが、それはそんとき考えましょう。今は前へ進むのみっす。ここからは徒歩で、グリップフックが先導します。

角を曲がると、そこには、そうです、出た、ドでかいドラゴン。最深部の最重要金庫の番人、1匹あたり4〜5室担当です。ウロコは色褪せ、瞳は濁ったピンク色、後ろ足は重い鎖に繋がれています。なんだかかわいそうですが、侵入者の気配を感じとると、揺れて石が崩れるほどの大音量で吠え炎を吐きます。5人は思わず後ずさり。
グリップフックによれば「こいつは目がよく見えん。ものすごい獰猛だがな。クランカーでしかコントロールできないぞ」、ということで袋から金属の道具を出し、ジャラジャラと鳴らします。いや、ジャラジャラなんてもんじゃないですね、頭痛くなりそうな、グワングワンとものすごい音です。
ドラゴンは引っ込んでしまいました。
「金庫に入るぞ。ボグロッドを連れてこい。彼の掌をドアに押し当てるんだ」
5人はもう一度ドラゴンに近づき、クランカーを鳴らします。ドラゴンは一吠えして後退しました。少し近寄って見ると、切り傷だらけです。クランカーが鳴ると焼けた剣で傷を負わされる、ということでドラゴンは躾けられているんですね。やっぱかわいそうだ。
ハリーは杖をボグロッドに向けます。ボグロッドは掌を金庫のドアに押し当てました。すると見る見るうちに扉が溶けて消え、レストレンジの金庫が現れました。

洞窟のような金庫です。金貨、ゴブレット、銀の鎧、ヘンな生き物の標本、宝石で飾られたフラスコに入った薬品類、そして王冠をかぶったままの頭蓋骨・・・なんだかおっかない金庫です。
「急いで捜すんだ!」
"ハッフルパフのカップ"についてはロンにもハーにも説明してあります。それで正しいのかどうかわからないけど、とにかくそれを捜さなくちゃ。5人は金庫に足を踏み入れました。すると、なんと扉が再び現れ、5人は金庫のまっ暗闇に閉じこめられてしまいました。
"Lumos!"
3本の杖に明かりを灯します。グリフィンドールの剣の贋作が置いてあるのが見えます。
「ハリー、これかな?」
さっそくそれらしい美しいカップを見つけたハーちん、拾い上げると同時に、あちゃぁーっ!と叫ぶと手を放してしまいました。それは、床に落ちると同時にぱっかり割れたかと思うと、ぼぼぼぼぼん!と増殖したぁーっ!もう床中カップだらけ。最初の1つがどれだったかもわからない。しかも、ハーの指はカップに焼かれてしまいました。
「"Gemino Curse"と"Flagrante Curse"だ!触っただけで増殖する。しかも焼けるぞ。しまいには価値のないコピーのゴールドに生き埋めだ!」
グリップフックが叫ぶのを聞いて、トリオは一切モノに触らないことにします。が、次の瞬間にはロンが床のゴブレットを踏んづけてしまい、ぼぼぼぼぼん!とゴブレット増殖、ロンの靴が焼けました。
「動かないで!見て捜そう。小さくて金色のやつだよ。アナグマが刻まれてる。取っ手は2つ。それか、レイヴンクロウの紋章のついた何かがあるかも」
言ってるハリーも金貨に触っちゃった。ぼぼぼぼぼん!
金庫の室温は焼けた金属類で急上昇していきます。ついに金色の炎が上がり、まるで溶鉱炉のよう。汗が噴き出します。急がなきゃ、捕まるよりも焼死です。
ハリーの杖の明かりが、楯、ヘルメット、そして天井まで続く棚を照らしていきます。そして突然、それはありました。
「あった!棚の上だ!」
3つのスポットライトがハッフルパフの小さな金のカップを照らしました。
高すぎて届かない。ロンの身長でも無理です。思わず"Accio Cup!"を試すハー。グリップフックが言ったとおり、効きません。
「グリップフック、剣が欲しかったらたすけてよ!直接触らなければ、剣を使えばだいじょうぶなの?」
その言葉を聞いたハーはおしゃれバッグから剣を出してハリーに渡します。そのとき、ドアの向こうでドラゴンが吠えるのが聞こえました。追っ手がすぐそこまで来ちゃった。今度こそ本当に逃げ道がない。
ぼくを持ち上げて、と言うハリーに、ハーが杖を向けて"Levicorpus"。ハリーは逆さ吊りになって上へ上へと上って行きます。途中で今度は鎧にぶつかっちゃった。ぼぼぼぼぼん!増殖した鎧に焼かれ、熱せられた金属に埋まりながら、ロンもハーも悲鳴をあげる。急がなきゃ。ハリーはどうにかカップを剣にひっかけることに成功しました。
"Impervius!"
ハーは必死で、自分とロンとゴブリン2人を守ります。ところが、悲痛な叫びを聞いてハリーが下を見ると、ロンもハーも不安定に立っているボグロッドを支えながら、焼けた財宝に腰まで埋まっちゃってますよ。グリップフックなんかもう全身が見えなくなって、救いを求めるように伸ばした長い指しか出てません。
ハリーはグリップフックの指をつかんで引き上げ、"Liberacorpus!"で着地。その拍子に剣がハリーの手を離れます。「剣が!せっかくカップが取れたのに!」グリップフックは熱を逃れてふたたびハリーの肩によじのぼります。ドアのすぐ向こう側から、クランカーの鳴る音が聞こえる。もうだめぽ。
そのときです。「めっけ!」グリップフックが剣をみつけて柄をつかみました。片方の手はしっかりとハリーの髪の毛をつかんでいます。そしてハリーの肩に乗ったまま、ハリーの手が届かないように剣を持った手をめいっぱい上に上げました。そっか、グリップフックは決してぼくらを信用しなかったんだな。
金の小さなカップが、グリップフックが剣を振り上げた勢いで空中に舞う。思わずそれをつかみ取ろうとダイブするハリー。ナイスキャッチ。同時にハリーの手が焼け、ぼぼぼぼぼん!無数の焼けたカップが雨のように落ちてきます。たとえ手が焼けようとカップを離さなかったハリーですが、そのとき、金庫の扉が開き、焼けて増殖した財宝は雪崩をおこして金庫の外へ、トリオを押し流しました。
全身に火傷を負いながら、まだ必要な剣を取り戻そうと見回すと、なんと、ゴブリン仲間に紛れ「どろぼうだ!どろぼうだ!」と叫びながらグリップフックがまんまと消えちゃった!

目の前には群れになって押し寄せる追っ手のゴブリン、背後は溶鉱炉。選択の余地はありません。
"Stupefy!"
トリオの杖から赤い閃光が放射されます。警備の魔法使いも通路の角を曲がってこちらに向かって来る。ドラゴンが吠え、無数のゴブリンの頭スレスレのところをドラゴンの炎が舐めていき、魔法使いたちは一瞬後退します。
そのときです。閃きと呼ぶべきか、狂気と呼ぶべきか、ある方法を思いついたぁーっ!
"Relashio!"
大きな爆音とともに、ドラゴンをつないでいた鎖が切れました。
どうせ他に逃げ道はないもんな。「ロンちん、ハーちん、ドラゴンの背中に乗るんだ!」かなり思い切った逃亡方法です(笑)。
トリオは目の見えないドラゴンの背後にまわり、背中によじ登る。巨大なドラゴンはトリオの体重を感じないようです。相当怖がりながらですがハーもふたりにたすけられて必死でよじ登り、トリオはドラゴンにしがみつきましたよ。
やがてドラゴンは自由の身になったことに気づき、大きく吠えると、ゴブリンたちをなぎ倒しながらその巨大な翼を広げました。
ふわり。
ドラゴンは再び吠え、あたりを焼き尽くすように炎を吐きました。狭いトンネルに巨大なドラゴン。あちこちに体当たりし、爆風のような息で通路を崩しながら、ドラゴンは必死で地上へと飛び立とうとしている。
ハリーはしがみつくのに必死です。このままじゃ振り落とされちゃう。
"Defodio!"
叫んだのはハーでした。彼女はドラゴンをたすけようとしている。魔法の"たがね"であちこちの壁を打ち崩し、ドラゴンが羽ばたけるだけのスペースを確保しようと奮闘してるんすね。ハリーとロンも手伝います。
長い間幽閉されていた目の見えないドラゴンは、はるか前方に自由を嗅ぎ取り、後ろにはがれ落ちたウロコを残し、傷だらけになりながら、新鮮な空気を求めて飛び立ちます。
後方で通路が崩れ落ちる。ドラゴンはオリオを乗せ、地上を目指す。
そしてついに、大理石のホールを抜けます。眼下ではゴブリンと魔法使いが、炎を吐いて羽ばたくドラゴンに逃げ惑っているのが見える。崩れ落ちるグリンゴッツを抜け、ダイアゴン横丁を見下ろし、大空へ!

【メモ】

"Cushioning Charm"は『Quidditch Through the Ages』によれば、ほうきの座るところにもかけられている呪文です。要は座布団ですね。
双子を意味する"Gemino Curse"は複製を生み出す呪文、"Flagrante Curse"は触ると加熱して皮膚を焼く呪文です。
"Impervius!"は嵐の日のクイディッチのためにハーがハリーのメガネにかけた呪文でこのときはウォータープルーフ効果。ロンが魔法省のヤクスリーのオフィスで彼の私物を雨に濡れないようにしたのもこの呪文で同じくウォータープルーフ効果。今回はファイヤープルーフです。つまり、環境の変化から守る呪文なわけですな。
"Liberacorpus!"は"Levicorpus"の反対呪文です。
"Defodio!"はおもしろいっすね。"丸のみ"(たがね)が現れてターゲットを打ち崩す呪文らしい。

心ゆくまでさるお、もんち!

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