2日休んだのでまた気持ちよく泣けましたよ。(際限なし)
鉄人リリアン・テュラムが先天性心臓奇形で引退しそうです。(泣き崩れ)
ドイツトルコ 3-2
フリンクスも復帰して、みなさんおかわりなくお元気そのものでいらっしゃるドイツ。
怪我人と出場停止で満身創痍のトルコ。
なんとなくドイツが憎たらしく感じるのは気のせいかな。
傷だらけになって奇跡を起こし続けるトルコ、大感動でした。獲られても獲られても、追いついてみせるトルコ、あんたら大将。
ありがとうトルコ。かっこよかったぞトルコ。(号泣)
ロシアスペイン 0-3
無敵艦隊が、浮きすぎて陸に上がりそうだNE!
スペインはすごかったっす。強いのなんのって、もう、本当に優勝してください。
で、もちろん大満足につき号泣なわけですが、泣きやんだ今(泣きすぎ)、思い切って少し文句をたれようと思います。
イタ公とやったときに思ったんですが、本当のラ・ロハ(スペ代)というのは、もっとガンガン攻めるわけです。後ろなんかガラ空き(笑)、ある意味隙だらけで攻めまくる。で、案の定、両刃の刃で自分の血を流す。それがスペ代。美しくもあり、哀しくもある、その脆さがラ・ロハ。
ところが、イタ公とやるのが怖くて怖くてしょーがないラ・ロハ(アラゴネスのじーさま)は、守備偏重になりました。もちろん随所に美しさはあって、ワンタッチでパスをつなぎ華麗なコンビネーションを見せる。けれど、総じて言えば、スペインにしては守備的だった。つまり彼らは、美しさを少し犠牲にしてイタ公に勝った。そう思います。
で、ロシア戦。前半はやはり美しさを犠牲にしたと思います。そーゆーのは、正直言ってつまらねぇ。ところがセスク投入後にチームは変化しました。2トップを1トップにして、中盤を厚くした。そして後半、臆病な無敵艦隊はいつもの姿をとりもどす。イニ坊からシャビのかっこよすぎるゴール以降、すんばらしく美しいゲームを展開しました。ロシアも後半はガツガツやってやろうと鼻の穴がおっぴろがってかっこよかったですが、ここは率直に、スペインのほうが上だった。
本当は、無敵艦隊は臆病だったけれどあるとき勇敢になった、というよりもじーさんの戦略で、イタ公とやったときはもうずっと守備やってないとまた負けちゃうよと、で、ロシアもやばすぎだと思ったけれど中盤も支配してるしセスク以降なんかいい感じだしここは後半一気に決めるぜと、そーゆーことなわけですよね。
ラ・ロハの中盤は強い。ハンパなく強いです。どこの国の代表と比べても、圧倒的に強い。いや、身体が小さいから、強いというのとは違くって、巧いんだ。
ロシアはピッチのど真ん中を獲られてしまいました。これでは思うようにプレーできない。だからロシアは、疲れるだけ疲れて、何もできずに負けてしまった。まともなシュート(枠内)を撃てたのは、なんと後半終了まで1分半を残した時点です。スペインらしからぬ引き気味の布陣とカウンターに負けてしまいました。ちょっと悔しい負け方。そう、中盤を放棄したらフットボールで勝つのは難しい、チェルシーみたいにやらないかぎり(笑)。
で、これはこれでいいんだけど、勝ったんだからいいんだけど、やっぱりさるおはたとえ自分の血を流したとしても両刃の刃が好きで、少しね、哀しかったりもするんです。ほんの少しだけど。もう、時代は変わってしまったんだなと。勇気りんりんでラインを上げまくるフットボールで頂点まで登りつめるのが難しい時代になってしまった。戦略を使い分けなければ、勝てない。そんなのわかりきったことだけど、あらためて。
このゲームは後半戦のおかげで、総じて言えば、攻撃的で美しかった、と言えると思います。だからいいんだけど。
ユーロ2008で最も強く最も美しく素晴らしいフットボールを展開したのはロシアだと思います。これは変わらないな。
ということで、ついにここまで来てしまいました。倒れそうになって見てましたが、ここまでくるとなんだか早かったなー。大会が終わっちゃうの、ちょっと寂しいっすね。
フィジカルか、速いパスのコンビネーションか。
アメフトじゃないんだから、ラグビーじゃないんだからさ、パスサッカーが勝つ。必ず。そうでなくちゃ。
ゲイリー・ウィンストン・リネカーの"サッカーとは、最後に必ずドイツが勝つスポーツだ"説を覆します(笑)。
ビジャさんがファイナルに出られまへんがなー。(涙ながらに)
心ゆくまでさるお、もんち!