ラ・リーガですが、今年からへんな名前の銀行さんがスポンサーについたということで、リーガBBVAという、なんだかわけのわからないものになってしまいました(汗)。
で、リーガ奪還へむけて、リストラ・バルサのことをいろいろ考えております。
思い出すのは2004年夏、ジェラール・ピケ・ベルナベウが去って行った、あの夏っす。はっきり言って"裏口から"、前年のセスクに続き、プレミアのカンテラ荒らしの波に乗ってマンUさんへ行ってしまったピケ。なんか納得いかなくって、これが本当の別れのようで、妙に寂しい気持ちでした。でもまぁ無理もない。天下のマンUさんに、うちに来ないかと、きみを頼りにしているよと、口説かれたら弱いっす、17歳だもん、それは挑戦してみたい。
"裏切り者"覚悟で戻ってきたピケ、きっと意地をみせてくれるに違いないっす。だからすごく応援してます、ふんばれジェラール。
そして世界最強の右ラテラル、ダニエウ・アウベス・ダ・シウバ。すべてセビージャのおかげ、セビージャはいつもぼくの心のクラブ、泣き腫した目でそう言ったダニさん。
そしてバルサがぶったるんだ状況からの再生、つまりマイナススタート(泣)だということは承知の上で、Estic molt content d’estar aqui(バルサに入ってひゃっほーい)ということなので、今年はあなたが救世主だ、よろしくお願いします。
ペップは以前ちらりと「ウィングで使うかもなー」とか言ってますが、いちおう右SBだろうということで、こーなったらもー、ピケのともだちのレオと組んで、右サイドはもうとんでもないことになるだろうと思いますね。あんたらなら、強すぎっす。
セビージャで恐ろしかったもうひとりの人、セイドゥ・ケイタさんには期待大っすね。だってほんとにこわかったから。守ればしつっこく、攻めれば高速で駆け上がりシュートまでいく、おっそろしい人っす。これは全部褒め言葉。中盤の底で忙しくやってくれてもええし、左SBでもええっすね。フィジカルも強いし、どんな距離でもシュート撃てるし、空中戦もいける。つまり、素晴らしすぎな選手っす。
おらが村からやってきたウルグアイのヤングスター、ホセ・マルティン・カセレスさん、フィジカルを活かしてCBか、あるいはスピードで左SBっすね。
ぼくはこのクラブに世界中のありったけの希望、熱意を持ってやって来た。このユニに、自分の持てるすべてを捧げるつもり。
いいっすねー!率直に、純粋に、がんばるよと言ってくれる。めちゃめちゃ応援します。
そーいえばカセレスさんの入団お披露目会、ありゃかわいそうというか、なんか失礼だったんじゃねーか。ルセーの会見とかぶって、閑散としてたからサクラ呼んで席だけ埋めたなんて、ラポルタおまえ、カセレス青年に土下座して謝れと、とても思いました。
気にすんな、まるちん、さるおが応援しててやるから、ふんばってガツガツ行け。
ということで左もええ感じ。
ティティに続いてアーセナルから来た、ベラルーシの頂点に君臨するヒーロー、バルサですべてを勝ち取りたい、と言うアレクサンドル・パウラヴィチ・フレブ。この人もすごい、なんでもできる。世界最高の高速ドリブラーのひとりで、最たる特徴はなんともソフトなボールタッチとその突破力。さらに中盤から前線へ、ばーん!と飛び出してぼかーんっす。ほんで器用なだけじゃない、 当たりも強いし、スピードもあるしフィジカルも強い。左右どっちでも、ウィンガーまでこなしちゃうし、真ん中でもええし。パスのセンスと精度はアートだし。
そしてサムエル・エトー。CL予備戦観てたらね、ゴール決めても笑顔がないんすよ。ティティが決めたら笑うのに、自分のときはつまんなそう。だからほんとはまだ怒ってるのかなとか心配なんですが。
サムのことは絶対必要なんだから、ラポルタとかチキとかペップもそろって、思い切って謝っちゃえばいいのにとか、ちらっと思います。「戦力外」というのと「特別扱いはせんよ」というのは違うだろと、失言を認めちゃえと。でもまぁサムが妙にオトナになってくれたおかげで、とりあえず丸くおさまった。いてくれてよかった、レオの負担も減るしな。
だから、意地のゴールを決めまくるんじゃないかと思います。サムの性格なら、クラブを見返してやらんと気がすまーん。こーなったらもー決めまくるんじゃないか、1シーズンでダントツの40点くらい。(ぶっちぎりピチーチ決定)
ということは、やっとのことで輝き出したティティもそれに乗っかるわけで、こちらもゴールを量産予定。
すごい。すごいっすね、バルサ。優勝っすよ。
ダビド・シウバさんや、ディエゴ・カペルさんや、アデバヨルさんや、ドログバさんや、アルシャビンさん、噂だけはぶっとんだみなさん、またいつか、機会があったら是非。
バルサの優勝がほぼ確実になってきたところで(憧れ)、今回の大リストラをきっかけに考えた、さるおが思ったいちばん気になることを書いておこうと思います。
FCバルセロナの歴史は長いです。1世紀にわたる壮大な物語を脈々と紡いできました。よいときも悪いときもあって、時代とともにシステムも変貌して、勝ったり負けたりです。
そのバルサ物語の中でも特筆すべき"よいとき"、それはドリームチーム時代っすよね。スペクタクルを量産した黄金期っす。
エル・ドリーム・チームは本当に特別だった。1980年代後半から1990年代、時は守備的サッカー全盛期っす。クライフ・バルサは、"時代遅れも甚だしい"はずの戦法で、常識を覆し、ボールを持ち続け、魅せまくりました。特徴は2つ。守備よりもテクニックや展開力のある選手を中盤に置いたことと、ウィングを思いっきり使ったことっすよね。中央からの展開力と相手ディフェンダーの背後を獲ってライン際から折り返す。広大なピッチを隅々まで使い切った。
そして最近のバルサを思うとですね、翼を失ったなぁと、そう感じるわけですよ。中盤はいいんです、だってもう、すっごいんだから。でも、メディアプンタ(トップ下)を両翼に使うばかりで、本当のエストレーモがいない。今は時代が違うからコンパクトにいくというのは賛成っす。でも、攻撃が中央寄りになるばかりで、何かを変えたくても他のオプションがない。相手の守備ラインの背後に襲いかかる本職の純粋なサイドアタッカーがいない。
あぁ、大好きなルドヴィク・ジュリがいてくれたら。とか考えちゃうわけです。
フリスト・ストイチコフはかっこよかったなぁ。その後のいわゆる"ペセテーロ"な男フィーゴも、かっこよかったなぁ。マルク・オーフェルマルスも、現役復帰するならバルサにすればよかったのにぃ(笑)。
理想を言えば、ジュリではなくフィーゴだなぁと思います。あのタイプがいい。今やフットボール界の至宝となったクリスチアーノ・ロナウド様とかね(バルサにいたことないけど)。シモン・サブローザとか、リカルド・クアレスマとか、"オランダ式"と言いたいところ、ポルトガル人ばっかですが(笑)。
このタイプがね、バルサだけじゃなくて、なんかもう全体的に、サイド攻撃の専門家って絶滅危惧種なんだと思いますね。
いちおうMFでじつは何でも屋のフランク・リベリー(バイエルン・ミュンヘン)ぐらいになるとウィングでもすごいんじゃないか。数年のうちに、彼が三十路にならないくらいのうちに、バルサに来ちゃったりしたらどーしようかな、とか余計な夢も見ております。あとはカンテラ、ガイ・アスリンさんとか。
つくづく、ジュリがいないのはつまんねぇ。
ポスト・ジュリ(右)なら、ま、しばらくの間は誰か来てくれてもレオの控えになる可能性大で、ほんとに心根までジュリのような"オトナ"で"プロフェッショナル"な人じゃないとアレなんですが。
ということで、サイドアタックを復活させてくれ。まだ無理だと思うけど。いつかすごいエストレーモと一緒に戦えるようになったら。
心ゆくまでさるお、もんち!