『BORAT: CULTURAL LEARNINGS OF AMERICA FOR MAKE BENEFIT GLORIOUS NATION OF KAZAKHSTAN/ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』を観たよ。(長い)
監督は『MASKED AND ANONYMOUS/ボブ・ディランの頭のなか』のラリー・チャールズ(Larry Charles)。
原案・脚本・出演・制作はとにかくひたすらサシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)、イギリスのコメディ俳優さんっすね、いちばん最近だと『SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET/スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』にピレリ役で出てる人です。音楽を担当したエランさん(Erran Baron Cohen)という人はバロンさんのご家族っすかね。
公式サイト
http://www.boratmovie.com/
んもー、いいのかな、こんな映画作っちゃって。
んもー、いいのかな、こんな映画上映しちゃって。
さるおはてれびで観たんすけど、いいのかな、こんな映画放送しちゃって。
おバカすぎて下品すぎて、不快に感じる人もたくさんいるであろう、超過激におバカなゲリラ映画っす。とてもおもしろかったですよ。で、アメリカ映画っす、念のため。
過激すぎて訴訟問題を次から次へと引き起こし、しまいには国際問題にまでなってしまいながらも、アメリカ本国では大ヒット。"祖国"カザフスタンの発展のためにアメリカの文化を学ぶってもう、設定自体があぶない。カザフスタン"とは"そのものがまたひじょーにあぶない。イノセントなアメリカ市民にありえない突撃取材を敢行するそのゲリラスタイルがかなりあぶない。バロンさんがユダヤ系であることを"とても活かした"人種差別ネタが限りなくあぶない。
コメディアン魂というのはとても美しいと思いましたよ。あぶなすぎて。
なんだかんだ言っても、"善意の仮面"、"正義の仮面"の裏に潜む人々の本音を、この作品は克明に暴いていきます。先進国アメリカの文明というものを、とても重要な視点から考察させてくれます。
っちゅーか、最後についに "NOT!" が使えてよかったと思いました。いやー、わろた。
とにかく、いいのかな、こんな映画作っちゃって。
みなさんも是非ご覧ください。
心ゆくまでさるお、もんち!