2008年12月05日

映画『SAW V』解読1

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

感想文で褒めておいてなんですが(爆)、解読なので、気づいたことや辻褄の合わない矛盾点を書くことになります。もちろんそれらは大事なことかもしれないからです。

【タップさん殉職】
さるおが今までの作品中でキーパーソンだと思っていた生死のわからない人たちは、ローレンス・ゴードン、アダム、ディヴィッド・タップの3人です。
ローレンスとアダムについては今まで、役者の都合がつけばローレンス、つかなければアダムを出そう的な匂いがプンプンしてたわけです。で、実際そーだったんだろうと思う。でも脚本を練っていたらまぁ、いなくてもいいや、他の登場人物で足りるし、みたいなことになってきた。いや、"足らせる工夫"をしてきたわけだから(ジルが医者であるという設定とか)それでいいんだけどさ。ま、忘れてよし、そんな感じです。
もちろん、ここで諦めさせといて『SAW VI』にどーん!と出てくるというのはたまらない爽快感だと思うので、これはこれでまだ楽しみにしておこうとは思う。だって、死体も見せてくれないくせにタップだけは死んだよ、だなんて、まるでローレンスとアダムが生きていることを強調しているようにも思えるから。『SAW IV』まででいえば、あいかわらずアジトはどこも壁に盗撮写真を貼りまくってるしな。
でも、今作でここまで物語を簡略化したのは明らかに『SAW VI』のための"お片づけ"なわけで、それを踏まえて、とりあえず、"今は"2人を忘れることにしようと思います。
一方で、タップさん。この人が死んだというのはオカシイっすね。タップが最後に倒れた場所はバスルームへ向かう地下の通路のどこかです。
で、あの場所を訪れたおまわりはエリック・マシューズひとりです。犯人とふたりきりで到着して、1人で建物に入り、結局その後外界に出ることなく帰らぬ人となった。だからあの場所はまだ"知られていない"はずなんです。ミイラやら足やら、ゼップもザビエルも、みなさん放置。ならばタップの遺体も回収されていないはず。"退職後、行方不明"というならわかるけど、なぜ死んだことになったのか。

【ジョンの人脈についての疑問】
前述のタップさんです。
ホフマンが「タップさんが追ってきてるよ、頭のいいデカさんだよ」とおしえてくれる。するとジョンは「タップさんて人、知ってるー」って言うわけですよね。
え?もう知ってるんですか。
いくら何でもお見通しだからといって、それは頭のいいジョンがいつも準備周到だからです。ホフマンがいなくてもジョンはケーサツに詳しい、ということは、ホフマン以外に何かしらの情報源を持っているということです。
ラマンナさんだといいなぁ。でも今回はラマンナ隊員に活躍の場はなく、一躍目立ってきたフィスクさんでもいいや。すべての事件に地味〜に絡んでいそうだし。

【ベッドの血痕】
ストラムさんが黄昏ていた、病室のベッドの血痕。あれは誰の病室で、いったい誰の血なのか。
ストラムさんの喉のガーゼは真っ白でキレイでした。ということは、他の誰かの血かな。
となるとあれはペレズさんの可能性が高い。彼女の病室の彼女のベッドに、あの血痕。果たして彼女は本当に『SAW IV』での怪我で死んだのでしょーか。
大怪我をして運び込まれたペレズさんがまず連れて行かれるのは手術室です。そして、手術室から出てくるときには"処置が終わっている"状態です。ダラダラ血を流しながら病室に移されちゃうなんてあり得ない。だからあの病室に運ばれたときペレズさんの血は止まっていたはずなんですね。ということは、もしかしてペレズさんは、横になっていて喉を掻き切られたんじゃないか。ジョンみたいに。
そうだとしたら、ジョンを見ればわかるように、喉を切られたらけっこうすぐ死んじゃう。いったい誰が切ったのか。
ストラムはペレズさんの"最期の言葉"を聞いていて、それは「ホフマン刑事」だったと言っている。
切ったらすぐに死んじゃうということは、犯人はペレズをさっくり切ってとっとと出て行った。するとあっという間にストラムが来たので、ホフマンの名を告げた。そーなんでしょーか。ペレズが他の誰か(看護婦さんとか)に重要な"最期の言葉"を遺すとは思えないし、ストラムにしたって"また聞き"したとは思えない。となると時間的にこれはものすごい綱渡りになっちゃいますが。

【5人のつながり】
みんなそろって勝つことができたのに、やっぱり自己チューな5人。いつもと逆のことをしなさいよ(自分だけ勝てばいいと思わないで協力し合いなさいよ)、と言われてもできないわがまま5人組。
不動産開発業の会社で副社長さんをしているブリット、無職でヤク中だけどパパさんがお金持ちの放火魔マリック、建設業者に建築許可を出すのがシゴトの都市開発課勤務のルーバ、ヘラルド新聞の記者チャールズ、消防署の防火検査員で爆弾のエキスパートのアシュリー。
この5人の繋がりは"火"です。

Brit : The fire. It's what connects us. The fire inspector who worked the bogus accident report. The city planner who pushed through the residential permits. The journalist that buried the investigative story. The rich kid junkie who was the patsy. And the real-estate developer who set it all in motion. We killed eight people. And stole the property and nobody cared.
火事よ。私たちは火事でつながってる。嘘の事故報告をした防火検査員、許可を出した都市計画課の担当者、記事を葬ったジャーナリスト、ノーと言えない金持ちのガキ、それらすべてを仕組んだ不動産開発業者。私たちは8人を殺した。すべてを奪った。誰が気にかけるってゆーの。
Mallick : Nobody cared? Eight people and their families cared! The Feds cared! Look at my fucking arm! I CARED! I CARED!
誰が気にかける?8人の遺族は気にかけてるさ!連邦捜査官は気にかけたさ!この腕を見ろ。オレは気にかけてる!気にかけてるさ!
Brit : But you didn't face justice. None of us did.
それでも放火したんでしょ。私たちの誰も、止めようとはしなかったのよ。
Mallick : W-why did they all do it? Why? What was it, for money? This was your plan?! There was eight people still living in that building! You had to know that! Did you know that?! You're a monster!
なんで誰も止めなかった?カネのためか?全部あんた(ブリット)が仕組んだのか?あの建物には8人いた。そんなこと、知ってなきゃ変だろ!知ってたのか!あんたはモンスターだ!
Brit : So are you.
あなた(マリック)も同じよ。

あるとき、売買をめぐってもめていたビルが燃え、建物の中にいた8人が焼死。これは事故ではなかったわけです。本当は人がいるのを知っていたのに火をつけて殺してしまえーと企んだのはブリットで、ドラッグ・ディーラーを仲介してマリックに放火させた。これで建物が燃えちゃえばルーバから建築許可が出るわけです。人がいることを知らずにマリックが火をつけたとき、すでにビルの爆破は準備されていたと思われ、8人は焼死というより爆死だったんだろう。その後アシュリーは自分が関わったことを嘘の報告書で揉み消しているわけですね。これが計画された殺人だと気づいた記者チャールズは、犯行に関わった4人を調査してスクープにしようとした。ところがマリックのリッチなパパに揉み消され、ついに事件は公にならなかった。
そういうことっすよね。
やっぱり"街"規模のでっかい話になってきたー。底辺で押し潰されそうな人々、その人々を食い物にしてきた"恵まれている"5人、その間で救済を信じるジョン。この対比にも重要な意味合いがあるんですね。
さて、この建物はなんだろう、誰が死んだんだろう。ギデオン食肉工場と関係あるかな、低所得者40世帯が入居する予定だったビルとの関連性はあるのかな。この5人はもともと、ジョンの味方だったのか、それとも敵だったのか。立ち退きに反対して残っていたある特定の人物を狙った暗殺に近いものだったかもしれない。考えることはたくさんあります。そしてこの"火"は、壮大なパズルの多くの面積を占めるはずです。が、それは追い追い考えることにして、まずは『SAW V』に集中しなければー。
ブリットは怪しさ満点でしたね。首輪が外れたとたんに鍵を集めてまわり、アシュリーの首チョンパに動揺もせず、次の部屋では残りの3人なんておかまいなしにいち早く鍵を拾い上げて避難、3つ目の部屋ではすでに答えを知っているかのような冷静さで、自分に向かって来たわけでもないのにとっととルーバを殺してしまう。マリックがルーバの手を持って電極をセットしようとすると、触ってるとあぶないよ、なんておしえてあげるわけですよ。(ちなみにこのバスタブ電流ゲームというのは、バスタブに5人で入って5人ともそれぞれ1つずつケーブルクリップをつければ電流が1/5になって死なないですむ(並列)ということです)
"マリックはまだ必要"だと知っているみたいです。それに、No it's not Jigsaw, he's dead. Haven't you watched TV lately?(テレビ観ぃひんの?ジグソウ死んどるよ。うちらのゲームはジグソウやないで)とか言ったかと思うと、Make sure we follow the rules.(これはルールを守らせるためなんや)などとじつに見事な進行役を務めるわけです。しまいにはマリックと2人残ったところでタイミングを見計らったかのような"あの建物には8人の人がいた"と衝撃告白、そして、最後は鉤爪を握りしめて部屋から這い出てくるわけですよ。
怪しすぎ。何かあるなー。
あの鉤爪。後ろで倒れているマリック。出血が原因かもしれないけど、でも、衝撃告白のあと"始末したほうがいい"と判断したのではないか。生き残るのは自分1人のほうが都合がいい。
そうなると疑問もあります。そんなに悪いヤツなら最後はマリックの血だけ使ったっていいのに、自分もちゃんと血を流しました。うーん、そんなに律義なはずないから、ブリットの傷は案外浅いんでしょーかね。
エリクソンがブリットを見つけたとき、彼女はこう言うんですよね。We won. We won. We worked together.(わたしら勝ったで。みんなで協力し合って、わたしら勝ったでー)
嘘だ。I won. じゃねーか。
うーん、この人は何かオカシイっす。
ホフマンは必ずしもゲームを最前列で見ません。ストラムの頭に水槽ゲームのときだってコーベット救出にかかりきりで、水槽ゲームの現場近くにはいなかった。でも5人のゲームはジョンが模型まで作って準備し、"実行のみ"をホフマンに頼んだわけで、つまりはジョンのゲームです。もしもブリットがシロならば、このゲームには"最前列でみている人物"が不在になってしまう気もします、ホフマンのモニターじゃ遠すぎるから。

【どーでもいいことですが】
今回登場したエリクソン捜査官。ストラムやペレズの上役のおじさん。
ホフマンがクルマの中で名前をメモするシーンがありました。で、思いましたよ、もっと時間があれば(シリーズが続くなら)、この人には大活躍してもらいたいと。なぜなら、Dan Ericksonだからです。エリクソンは"エリックの息子"。思わず笑ってしまいました。しかもファーストネームがダニエルと来た。素晴らしすぎ。
名前がかぶるというのはシリーズのあちこちにあります。ドリル男のジェフに3作目のジェフ、アリソン・ゴードンにアリソン・ケリー、アマンダ・ヤングとティモシー・ヤング、丸焦げになったマークにマーク・ホフマン(もちろん亡くなったグレッグ・ホフマンさんも)、ダニエル・マシューズにダニエル・リッグ、アダムとセシル・アダムズも。作り手が思いっきり遊んでますねー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:30| Comment(15) | TrackBack(0) | さるお発『SAW V』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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