『WHO KILLED THE ELECTRIC CAR?/誰が電気自動車を殺したか』を観たよ。
監督・脚本は、二輪オートレースのドキュメンタリー映画『FASTER/ファスター』で総指揮を執った監督はお初のクリス・ペイン(Chris Paine)。
出演は、えっと、いろんな人たち。リベラル代表トム・ハンクス(Tom Hanks)とか共和党支持者代表メル・ギブソン(Mel Gibson)も出てきます、シュワ知事ちゃん(Arnold Schwarzenegger)も、アーカイブ映像で。
あっはっはー。クルマ業界ももれなく陰謀だらけっす。くるまには石油を何としてでも使わないと。
ちきゅうにやさしいでんきじどうしゃ?
んなもんは100年も前からあったのだー。
でも、地球に優しくする気なんてさらさら無い人たちがいるのです。石油大好き、カネ大好き。
電気自動車の導入に意欲満々だったカリフォルニア州に、今、電気自動車が走っていない理由を描いたドキュメンタリー作品です。
原油の値段が高騰して以降、アメリカではハイブリッド車が売れてます。
その10年前の1996年、ノーガソリン・ノー排気ガスの電気自動車EV1を10億ドルもかけて開発して世(カリフォルニア州)に送り出したGMさんは、急にEV1を自ら回収してスクラップにしちゃった。
おうちのコンセントで充電して160km以上走れて、リミッターで最高時速は120km/h、実験なら250km/h以上。"軽いからポルシェに負けなかった"という、文句無しに実用レベルのよいクルマだったのに。
石油大好きのブッシュが、カリフォルニア州のゼロ排気ガス自動車計画を撤廃したからっす。GMさんも値段の高いでっかいSUVを売るほうを選んだ。アメリカ人も、都会に住んでオフロードに出かけもせず載せる荷物もないのにでっかいSUVを買って、電車やバスを使わず、歩ける距離でもそれに乗ってよろこんでた。
すべて、イラク戦争で上がりに上がったガソリン代についていけなくなるまでの間。
ブッシュもいなくなったことだし、最近は、ハイブリッドじゃない"電気"自動車が出てきてます。まるで"つくってあったクルマ"であるかのような素早さで電気自動車を商品化する、ものすごい急激な"やればできる感"丸出しのカー業界。
人間って、弱くて欲張りで、次の世代の地球のことなどどーでもいいわけっす。たとえば我が子や我が孫が、環境の変化のいろいろで、死んだとしてもオレ関係ねーし。というのが今この世界を動かしているご立派なオトナの大半。ひでーな。
もう嫌んなっちゃうなーと、とても思う映画です。
この作品は観る価値ありっすね。
心ゆくまでさるお、もんち!