2009年09月12日

映画鑑賞感想文『スルース』

さるおです。
『SLEUTH/スルース』を観たよ。
監督は、天才シェイクスピア役者のケネス・ブラナー(Kenneth Branagh)
出演は、マイケル・ケイン(Michael Caine)とジュード・ロウ(Jude Law)のみ。

この作品は楽しい。とても楽しいです。
オリジナル(72年)もリメイク(07年)も、素晴らしいクオリティの、これぞソリッド・シチュエーション・ミステリの大傑作っすね。

原作はアンソニー・シェイファー(Anthony Shaffer)の舞台劇です。邦題で『なんちゃら殺人事件』という、そっち系が得意な脚本家さん。『SOMMERSBY/ジャック・サマースビー』や『THE WICKER MAN/ウィッカーマン』もこの人。

舞台はロンドン郊外の邸宅。推理作家で大金持ちのアンドリュー・ワイクが、自分の奥さんとデキている貧乏役者マイロ・ティンドルと話をつけてやろうと考えて、マイロを罠にかける。この家に宝石強盗に入れ、宝石とうちの奥さんはおまえにやる、自分には保険金が入る、それでいい、と言うんすね。ところが、あれですよ、ね、これで済むはずがない。ここからがもう、二転三転四転五転。ワイクとマイロが壮絶な頭脳戦を繰り広げるわけですよ。
二転三転がおもしろいとこなので、これ以上は書きません。
今のは"殺意"だったのか、それともゲームだったのか。
ゲームは続きます。同じこの邸宅内で互角に罠を張り巡らせる究極の心理戦。次のラウンドは復讐劇。そして運命の第3ラウンドへ。

オリジナルではワイク役がローレンス・オリヴィエでマイロ役がマイケル・ケインです。
この作品を、"ローレンス・オリヴィエの再来"と呼ばれるケネス・ブラナーがリメイクしたわけです。今度は、ワイク役がマイケル・ケイン、
マイロ役がジュード・ロウです。昔のマイロは貧乏美容師で、今作の劇中、ワイクに美容師と呼ばれて否定したりするシーンもあり、あはは、おもしろい。マイケル・ケインはとてもセクシーっす。そしてそれ以上に、ジュードの魅力大炸裂(笑)。
これだからソリッド・シチュエーションはおもしろいんだ!と思わせてくれる作品です。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 19:59| Comment(4) | TrackBack(1) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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