2009年11月30日

リーガ・エスパニョーラ09-10 第12節 ここんとこいつも素晴らしいなぁと思うエル・クラシコ

さるおです。
バロンドール候補大集合です。10人中6人がカンプ・ノウにいるという、豪華絢爛なエル・クラシコ。すげぇな。
バルデス、プジョルとピケ、だにべす、アビダル、ブスケ、ケイタ、チャビ、イニ坊、レオ、ティティ。
イケル君、アルビオル、ペペ、セルヒオ・ラモス、アルベロア、シャビ・アロンソ、ラサナ・ディアラ、マルセロ、カカー、クリスチアーノ、イグアイン。
ウンディアーノ・マジェンコさんにはいつもいつも、お世話になっております。

豪華は豪華なんですが、2つは別種のガラクティコ。
バルサは根本的なところで"うちは自前だ"という誇りがあって、磨いて磨いて、自前でこれができるんだよ、という豪華さっす。さるおはこの考え方のほうが好き。
マドリはもう、見てのとおり(笑)。キラキラしたのを買いそろえた、というマダムのクローゼットみたいなもんです。もしもマドリがこのメンバーで"磨きに磨いた連携プレー"を追求していたなら、どんなに楽しいだろう、どんなに美しいだろう、どんなに力強いだろう、そう思ってしまうので、つまりマドリというのは、もったいないチームだねぇとぼやいているわけです。一人ひとりがすごいでしょ、というのではなくて、超一流の中の超一流が11人でやるわけだから、こんなすごいことができる、ということであれば札束積んだ価値があるのになと。

というわけで、白組はパスが長めの縦方向です。守備ラインを上げようとしていたのはよかったっすね。中盤と後ろは寸詰まりにして、攻められたら防いでボールを獲る。今のマドリの最大の強みは前線のスピードっすから、充分に攻撃できてます。カカーとクリスチアーノ、ものすげぇ速ぇなと、たしかにこわくなりましたよ。あと、シャビ・アロンソはよい補強。さすがにクラシコだと少しはチャビ・エルナンデスを追っかけ回さないといけないので忙しいですが、普段ならこの人のフィードの精度とか、すごいもんね。
とにかく、どん引きだとか、手をつなぎそうなマンマークだとか、今までだったらいかにもやりそうな恥ずかしい手を使わなかったので、よかったっすよ、ほんと。たまにはじっくり、ペジェグリーニでしばらくやってみたらいいんじゃないか。ま、カウンターサッカーでもいいよ、大きくサイドチェンジして、ダイナミックっぽい攻撃してたらいいじゃない。

ところで、バルサはまぁ、ぶっちゃけてしまえば、よくなかった。30分くらいまで攻められっぱなし。バルデス、今日はおまえは忙しいけれど、キラキラしたのと1対1でも負けるなよ。
バルサがどーにか攻めたのは36分、37分、そんくらいっす(泣)。ティティとイニ坊が、シュートしてみた、程度。ボールは持ってますが、何も起きない。
そんなことじゃだめだ。もっと動くんだよ。
後半は修正できました、かろうじて。みんなでわぁーっと動けるようになった。後半5分でティティとズラヒモビッチさんが交代。白組さんもまだ疲れてないっすから、バルサのチャンスの直後にはマドリのカウンターでイグアインとプジョルが1対1とか、ちょっとめまぐるしい感じっす。正直、この時間帯だけだなぁ、やっと互角にできてたのは。
55分に右のだにべすから、やっと精度の上がったクロス(笑)!ズラヒモビッチさんがダイレクト!うりゃぁーっ!ぼかぁーん!ということで、1-0です。おめでとーう!
しかーしです、ボールに触った手が神のではなくてブスケのだ、ということで2枚目の黄札。バルサは後半17分に10人になりました。ケイタとヤヤちん交代、あちらもクリスチアーノがカリムと交代。続いてアルベロアとラウルをとりかえる。
75分には男アビダルが左サイドをおりゃぁーっ!と駆け抜けシュート!ものすごいかっこよかったですが決まらず。
白組も逆転最後っ屁を狙って攻めてくる。カカーさんは強いっすね。速いし強い、世界最高の選手っす。今のマドリはアロンソとカカーさんだなと、とても思う。
最後の最後はバルサが2発目の屁を出そうと攻めることができました。これは素晴らしいことっす。小さいの3人で、イニ坊とチャビとレオで追加点を獲りに行く。43分にもだにべすからレオ。
カシージャスさんも好セーブをみせてくれましたよ。ラスがうちのチャビを倒して2枚目の黄札、そして試合終了。

「バルサは試合を支配してはいなかった」
あっはっは。そうでしょうとも。支配してたのは、どちらかっちゅーと、あんたらだ。

マドリの戦いぶりは引き分け以上。スコアで勝ったのはバルサ。
さるおは決着ついてない気分です。でもね、とても気分がいいのだ。
世界一レベルの高い、1つのミスですべてを失う、張りつめた真剣勝負。目の離せないボールの奪い合いを90分間みせてもらって、楽しかったです。そして、アルベロアの足に抱きついて転がしておいて自分が死んだふりをするだにべすが楽しかったです。そしてなによりも、"クラシコなのに笑っている"という、EURO以降のクラシコの変わりようが、とても楽しい。欧州を獲った、仲間だもんな。EURO以前はね、クラシコというともっと悲壮感があったように思うんだよね。
WCもあるわけだし、EURO効果はまだまだ続いてます。こーゆーの、ステキっすね。

ただし、笑顔だろうがなんだろうが、敵がペレスだというだけで俄然燃えてくるわけで(笑)、はっきり言っておく、バルサのトップギアははるか上。ベルナベウで待ってろな。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 18:48| Comment(0) | TrackBack(6) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月29日

映画『SAW VI』解読6(とはいえない妄想1) ジョンが目指す"完全性"と"より大きな全体像"

さるおです。
ネタばれ記事を通り越して妄想ですよ。今回は、ジョンの思想に少しでも近づいてみようという挑戦です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

2006年10月21日、ジョンの遺体が解剖されました。
2+0+0+6+1+0+2+1=12
ジョンの脳みそは、4まで量れる天秤で重さを量り、動かない針が指しているのは0.4です。
ギデオンビルの所在地はブレイク通りの11235。
1+1+2+3+5=12
Gideon Kramerは6文字+6文字で12文字。
1994年にすべてが始まり、2006年に終わった。とすれば、12年。ジョンとジルは十二支を知っていた。
FOUR WALLS BUILD A HOME.
ジグソウの"J"を頭文字に持つこのふたり。"John"も、"Jill"も、4文字です。

4とか12って、いったいどんな数なのかな。
内容自体はなんとなーくで読み流してだいじょぶっすよ。

最初の4という文字は、十字の形でした。プラス記号と同じね。普遍性や、"全体"というものを意味する数字です。こちらにもおもしろいことが書いてありますよ。
とても安定した数っぽい。テーブルや椅子の脚は4本だし、大半のほ乳類は4本足。なんだか、4枚の壁で丈夫な家ができそうだよ。
ダーウィンの進化論の適用性を心配していたジョンのことだから、きっと科学が好きなはず。なので、重要かどうかわからないけれども、もう少し付け加えてみます。
人の血液型は4つ、DNA(RNAも)の塩基は4種類、ほ乳類の心臓は4つに仕切られてます。
炭にもなって、ダイヤモンドにもなって、人体の2/3を占める、炭素の共有結合は4本。六方晶もグラファイトも、クラスター(フラーレン)も炭素。そして炭素の同位体を集めて12グラムになる量を1モルと呼んで、これは化学をやるときにとても絶対的な基準になるものです。
あと、四次元が"時間"だということも大事かもしれない。ジョンは"時間"というものを大切に扱っていた、それがあるとき、Time's an illusion.(時間なんて幻想にすぎない)と言って決別したんだもんなぁ。

時計の文字盤の12を1ヶ月だと考えてみると、1日は12°、昔は1日は12時間だった。で、月が12周するのが1年です。
次は時計の文字盤を水平に寝かせてみる。月が1周するのは30日、文字盤を30°きざみに区切ると十二支です。12という数を使って、方角を知り時間を測ってきたわけですね。よく似ているのが十二宮とか十二星座という考え方で、東洋にも西洋にもあります。このへんの話はじつはとても複雑っす。ここに五行という組み合わせが入ってきたり、太陽と月と惑星と星座と、いろいろ読まなくちゃいけない。そのへんの知識はさるおにはございませんが。
あと、12は単位にも使われます。12個で1ダース、12ダースは1グロス、12グロスだと1グレートグロスと言うらしい(ダース以外は使ったことないけど)。それから、平均律は1オクターブが十二音です。あとは、12ペンスが1シリングとか、12インチで1フィートとか。
球のまわりには、同じ大きさの球を、重ならず、接するように最大12個並べることができる。kissing number problemというやつです。
12というのは、1, 2, 3, 4, 6, 12で割り算ができる(約数は6つ)。で、この6つの数(1, 2, 3, 4, 6, 12)を全部足したら28ですね。6の約数(1, 2, 3)は全部足したら6、28の約数(1, 2, 4, 7, 14)は全部足したら28、つまり6と28は完全数です。こーゆー、約数の個数が完全数で、約数の和も完全数、というのはすっごく特別。なにしろ12の次といったら、608655567023837898967037173424316962265783077335188597
0528324860512791691264しか発見されてません。なんかもう、途方もない感じで、す、すごい。

ははーん、なんとなくですが、4のほうはしっかり安定しているっちゅー感じで、12のほうは、人類が一生懸命考えたら12だった、という数のように思えます。

さて、仏教には、因果論というのがおおもとにあって、行いとか思考とかにはそれに見合った結果(果報)がついてくるよという考え方です。もちろん善因善果、悪因悪果っす。
あー、とってもジョン的。
果報というのは、積み重ねて来世にまで持ち越しちゃう。悟りを開かないかぎり、いつまでもこのサイクルが終わらない。でも、真理を正しく理解することによって苦から脱する(悟りを開く)ことができるのだ、というのを説明しているのが"四諦(4つの真理)"で、その方法論が"八正道"っすよね。"八正道"は8つの徳、智慧のことで、欲をすてて、悪いことしないで、心穏やかになりましょう、などなどというのが"無常"という真理を理解する方法だ、と言ってるわけです。
"苦"ってゆーのは何なのかというのも、お釈迦さんが十二縁起(十二因縁)で説明している。ま、お釈迦さん自身は現世指向ですから、前世とか来世とか言ってないわけですが。
とにかく、出ました、4、8、12。

ギリシャ神話は12の神々に12の都市です。
旧約聖書ではヤコブに12人のコドモがいて、新約聖書ではイエスに12人のお弟子さんがいる。
アーサー王には12人の円卓の騎士がいて、12の戦いに勝って、反乱をおこす12人の王子を従わせる。
ヨハネの黙示録では、イスラエルの12の部族にはそれぞれ1万2千人がいて、合計で14万4千人。
3とか7と同じくらいに、12はあきらかな聖数っすね。これらにちなんで12という数は今でもよく使われてます、アメリカとかイギリスだと陪審員は12人とか。EUの旗は星が12個。Majestic 12なんつーのもあるし。

ジョンは、明らかにこだわっていました。
そしてもちろん製作者も、ちゃんとこだわってる。
『SAW』は、カミソリワイヤー、引火性ジェル、ヘッドギア、バスルーム。
『SAW II』の館には、覗き穴(ガス)、炉(オビ)、注射器(アマンダ)、ガラス箱の4つが仕掛けてあった。
『SAW III』のジェフが通ったドア(テスト)は、Face your fears(恐怖と向き合え)、Time to let go(手放す時間だ)、Here's your chance(ここにチャンスがある)で、最後にジョンが待っていた。
『SAW IV』のリグでは、See What I See(私と同じように見ろ)、Feel What I Feel(私と同じように感じろ)、Save as I Save(私のやり方で救え)で、その後にエリック・マシューズがいた。
『SAW V』では、ギロチン、瓶詰め爆弾、バスタブに電流、血を溜めるトラップ、この4つ。
『SAW VI』は息止め、首吊り救出、スチーム迷路、カルーセル。
1作ずつ、主要な登場人物の人数を数えてみてもそれを感じます。

ジョンがこだわっていたのは、聖数としての12ではないと思う。普遍性と全体というものを象徴する4と、十二支の12という数じゃないかな。
ジョンが目指していたのは、完全性、完全体、"すべて足りているという状態"なんですね。4が意味する"wholeness"に向かっていた。
But I assure you that the people being tested are a part of something much larger. They're connected. So in the end, all the pieces will fit together and it'll be clear.
被験者は、はるかに大きい全体の、一部である。彼らはつながっている。最後には、すべての断片がつなぎあわされ、全貌がわかる。
つまりジョンはとても大きな絵を描いている途中だということです。
The jigsaw piece that I cut from my subjects was only ever meant to be a symbol that that subject was missing something. A vital piece of the human puzzle. The survival instinct.
私が被験者から切り取ったジグソーパズル型の断片は、"生存本能"という、人間パズルが失った重大な一片。
But here she stands. She's clean, and whole.
ここにアマンダがいる。彼女は、清らかで、完全体だ。
ジョンはこのときのアマンダを、"生存本能"という重大な最後の一片を持った、完成したパズルだと言ってるんだと思います。欠損がない状態ね。

ははーん、こうなると、アマンダが経験したゲーム(テスト)の数も気になりますよ。ヘッドギア、神経ガスの館、リンを解放できるかどうか、ジョンはもしかしたらあと1つがんばってほしかったかもしれない。

ジョンはダーウィンの進化論を理解していたし、東洋の思想(十二支が1例)も理解していた。そしてジョンの思想はシンボリズムというものと密接に結びついていた。
因果応報というのはほんとにとってもジョン的です(特に1作目においては)。

すべて足りているという状態。それは4という数が意味するものです。
ふと気づいたのは、円もまた、完全を意味するということ。
The Game Comes Full Circle.
もしかしたらジョンは、マンダラ(曼荼羅/曼陀羅)を描いているのかもしれない。マンダラというのは、本質を表し、円を意味します。複数の要素が、ある秩序にしたがって配置されていて、全体が、ある世界観を表わしたもの。
ジョンが造ろうとしていた街は大きな"救済のマンダラ"だったのかもしれないし、ジョンが仕掛けたゲームはそれぞれが、マンダラの一部なんだろうなぁ。

FOUR WALLS BUILD A HOME.
4つの壁って、誰だろう。ジョン、アマンダ、ホフマン、ジル、これで4人。はたしてそうだろうか。
その家の中心にいるのは誰かな。マンダラの中心にいるのは誰かな。ギデオン・クレイマーかもしれない。
タップ(←大希望っす)はどこに描かれているのか。アダムさんやゴードン先生もいるでしょーか。

そうそう、4という数字は、"love"の代わりに使ったりもします。
それからついさっき、"ダーウィンの進化論"のダーウィンさんの名前(Charles Robert Darwin)も20文字だということに気づきましたよ。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月21日

映画『SAW VI』解読5 ほらね、やっぱり喉切り4人目

さるおです。
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とても短いシーンですが、嬉しかったところがありましたよ。よっしゃ、来たぁーっ!と思ってたいへんにコーフン致しました。
じつはこの短いシーンから、話はどんどんでかくなっていきそうなんですが(笑)。
エリクソンさんがホフマンに首を切られるところです。
こちらにも書きましたが、この人の名はDan Erickson。ダンは"エリックの息子"。そのとーし。
この名前が気になって、さるおはエリクソンさんのことを応援しています、もしよかったら、すっごいゲームをプレーしてほしいなと(笑)。とにかく、たーだ死なれちゃさみしいわけですよ。
でも、死んじゃったかな、どーだろう。首筋を切りつけられて、倒れて、もごもごしているうちにガソリンぶっかけられて、火を放たれてしまいました。ホフマンだよとか、放火だよとか、死にそうだとか、誰かに連絡できてればいいけど。(彼の生死は今後に関わってくるので、またあとでよーく考えます)

さるおがよろこんでいるのはその手段です。(←あぶない)
つまり、喉切りなのが嬉しい。(←あぶなすぎ)
タップ、ザヴィエル、ジョン、あともうひとりだと思っていたからなのです。
えっと、"首"というのと、"喉"というのは違いますよね。タップ、ザヴィエル、ジョンは、"喉を掻き切られた"というやつだと思います。でも"首を切られた"というと思い浮かぶのは『SAW V』のギロチンで早々に首ちょんぱしてしまった、消防署の防火検査員で爆弾のエキスパートのアシュリーかなと思う。彼女については、"頚部"を切られるという死に方の4人目なのかどうか、気になっていました。ペレズ姐さんかもしれないぞ、とかね。できれば、切断ではなくて、誰か頚部の太い血管を切られて死んでくんないかなぁ、と願って。(←本格的にあぶない)
そしたらね、それが、ダン・エリクソン!
むっはー。ステキ。まだぜんぜん活躍してないので、死んでほしくはないですが。
とにかくあとひとり、合計で4人、この死に方で死ぬ(または重傷)と思ってました。このシリーズはまだまだ続くので(涙)、5人目6人目がでちゃう可能性もあり、そーゆーことなら8人にしてね、とか思っているところです。

同様に、4家族目も登場。ゴードン家、マシューズ家、レインハート家、それに今作のイーストン家。

さて、なぜ4なのか。
4つの壁が家になる(FOUR WALLS BUILD A HOME)、これを筆頭に、4という数にジョンがこだわっているからです。
どれだけこだわっているかはこちらに書きましたよ。

4という数についてここまで考えてみると、足切りも気になってきます。足というか、"四肢"かな。ローレンスとシモーネ、あと2人が思い切って切断するか、"縦に裂く"のもありならマリックとブリットを入れて4人。
また、"切る"じゃなくて"潰す"なら、今のところエリックとホフマン。ここにセスは入らないよなぁ。
このへんは次作以降を観ないとわからないことなので妄想で終わっちゃうかもしれない。けど、ジョンがほんとにこだわっているのも事実っす。3作目のジェフも4作目のリグもゲーム(テスト)は3つ+1つだったし、5作目の5人のゲームもひとりずつ減って最後にはブリットだけになったんだから4つあった、そして今作のウィリアムも自分がプレーしたのは4つ(息止めゲーム、首吊り救出ゲーム、スチーム迷路、カルーセル)。

そしてもし、4の倍数の12年ということまでジョンが意識していたとするならば・・・。
そう考えるとどんどん話がでかくなるわけで、つまりそれはどーゆーことか、次の記事に書いてみようと思います。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月17日

映画『SAW VI』解読4 いったい誰に届けたのか

さるおです。
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【ジルは誰に届けたのか】

まず感じる違和感は、病院の中の一室なのに、ドアに郵便受けがあるってマンションみたい、という点です。この部屋の住人が、医者なのか患者なのかもわかりません。勤務医のオフィスなら表札があってもよさそうだし、郵便受けは要らないだろう。入院患者にしても同じことで、米国の病院事情はまるで知らないですが、とーっても変。何か特別な事情のある患者さんが"住んで"いて、ドアの外に監視カメラが必要、そんな風に見えます。
『SAW VI』の最後にゲームオーバーと言ったのはジルでした。1から5までの封筒はホフマンに渡したけれど、最後の最後にすべてを終わらせるのはジルの仕事だった。この表現が正しいかどうかわからないけれども、ジルはジグソウ後継者だった、とある意味言えそうです。そして、この"鉄則"のようなものが今も生きているとすれば、"ジグソウは最前列で見ている"、つまりジルはこれまでのゲームの一部始終を知っているかもしれません。となるとね、変じゃん、このシーンでは、ジルは観察される側になってる。ジルは見られる側で、他に見ている人がいそうっす。あの監視カメラは、警備のためのものとはかぎらない。カメラそのものをクローズアップしたり、その映像を見せたり、不自然に強調しすぎな感じがしたんだよね。
では、いったい誰が見ているのか。その人物は、あの部屋の住人でしょうか。

リンジー・ペレズの場合
ベッドに意味不明の血痕まで残して、エリクソンはペレズを秘密裏に退院させました。ジグソウから守るためだったと言っている。ならば匿う場所が必要です、少なくとも元気になるまで。
そもそも彼女が最初に運び込まれた病院はどこなんでしょう。ケーサツ病院?そうかもしれない。病院なら安心だろう、ケーサツ病院ならなおさら安心だ、と思いそうなところです。ところがエリクソンは、そこの医者もおまわりも信用していなかった、そーゆーことになります。ここにいたらあぶない、と思ったわけです。つまり、ごく近くに裏切り者がいる、ケーサツ内部にジグソウの協力者がいる、そう考えていたわけですよね。
ストラームによれば、ペレズの"最期の言葉"は「ホフマン」でした。ホフマンはジグソウの協力者だと、ペレズが気づいていた。エリクソンもペレズからこれを聞いて、彼女を退院させることにしたのかもしれません。
なぜストラームまで騙さなければならなかったのかは疑問です。ペレズの"最期の言葉"の真意は何だったのか。あるいは、わざと残した血痕は、ストラームへのメッセージだったかもしれない。となると、ストラームは相棒が生きていることを知りながら突き進み、命まで落としてしまったわけですが。
とにかく、ペレズは退院して"安心できる"病院施設にこっそり入った。なんとなく、警備のための監視カメラがあっても不思議はないような感じです。
すると、その場所をなぜジルが知っていたのかが謎。エリクソンなりペレズなり、FBIもまたジョンの協力者だったという可能性が出てきます。
劇中では、セス事件のビデオテープが見つかったという話の後に、ジルが小包みを届けた。これは一見、話が前後しているように見えます。でももし逆だったら?ジルが小包みを届けたらビデオテープが見つかった、そんじゃおもしろくも何ともないだろう(笑)。前後を入れ替えてスリリングな感じにする。映画作る側だったら、手法として当然使うだろうと思います。
ただ、ビデオテープが見つかったというときに「誰かが届けに来たのよ」とは言ってないし、監視カメラがある以上"誰か"では済まない。そーなると、ペレズの可能性は低そうっすね。

ローレンス・ゴードンの場合
もうね、ケイリー・エルウェスとギャラのことで揉めてて出演交渉がどうのこうの、これ自体が仕組まれた茶番劇なんだろうと、さるおは思っているわけで、7だか8だか、3部作の3部作(3×3)なら9とか、とにかく最後に、予告なしで出てきて感動させておいしいところを持って行くわけでしょ、とね、うん、ほんと思う(笑)。そのための準備を、SAWチームは怠ってないし(爆)。
もともとローレンスが勤めていた病院は、Angel of Mercy Hospitalという名前です。今度の聖ユースタス病院には、医者としているのか、患者としているのか。
うん、これはこれでどっちもありだとは思います。この点でもSAWチームは準備を怠ってないっすね(爆)。ケイリーに出てもらう手筈は整ってますがなー。
ただ、アリソンとダイアナ、つまり家族と(親戚も)の関係には何らかの折り合いをつけなければなりません、事件前のようにはもうなれないっすから。ジョンの側についたにしろついてないにしろ、彼がたどった経緯は説明されなければなりません。

ここからはすごいことを書きますよ。えーっと、願望です。ただの願望ではありますが、理論的にある程度の整合性はあるはずです。しかも、シーンとして美しい、ステキと思えるオチです。

聖ユースタス病院が、一般的には"気が変になっちゃった"と思われている人が暮らせる施設だとします。
そしてもうひとつ、ジョンが選んでいるのは、家族を持たない協力者(後継者)だということにも着目してみます。

I was guilty. But my life was saved that day I found myself a father. A leader. A teacher.
(私は罪を犯した。けど、あの日、父であり指導者であり教師となる人を見つけたあの日、私は救われたのよ)
アマンダはひとりぼっちのようです。今まで自分が持たなかった関係を見つけた。疑似家族(父娘)のように思えます。
今まで本当の家族の話は出てこないし、家族がいてちゃんとした関係を築いてこられたならこーはなならない。
ホフマンもひとりぼっちです。ジョンが調べた結果、I know she was your only family.(死んだ妹が唯一の家族だった)ことがわかっている。もっと言えばジルだって、ギデオンを失いジョンも死んだ今となってはひとりぼっちっぽい。
絶望や怒り、闇を知る孤独な者たちが、ジョンの元に集まった。ジョン・クレイマーは、命の意味を知る者たちの家。
この家族に入れるっぽい人物が、まだいますよ。
執念に取り憑かれた、あの人
ホフマンが、核心に近づいている(He's smart, and he's getting closer.)と言い、ジョンが"知っていた"、あの人。
1年前に(5作目で)とうとう死んだことになってしまいましたが、ペレズが生きていたなら、タップだって生きているかもしれません。さるおはこの展開を大希望っすー。

タップにはおそらく家族がいません。
Maybe you should find yourself a girlfriend.(カノジョくらいつくんなよ)
シンにこんなこと言われてました。
というか、タップにとっては、シンだけが家族。気の合うシンとずっと組んでやってきて、お互いのことがよくわかっている。Tapp と Sing、歌と踊りは切っても切れない、ふたつでひとつだった。かけがえのない存在だっただろうと思います。家族以上だったかもしれない。

1作目でタップは相棒シンを目の前で失い、自分は喉を切られて生き残りました。
その後、失職してるんですね。
シンの亡霊に取り憑かれ、何が何でも犯人を捕まえるぞと、収入が無いはずなのに高い代金を支払って盗撮カメラマンを雇い、ひとりでふんばっていました。
タップは、気が変になっちゃったという判断でケーサツをクビになったのかもしれず、あるいは、自分から辞めたのかもしれません。自分で辞表を出したんだとすれば、"おまわりでいてもだめ"だと考える何かしらの理由があっただろうと思います。独自の捜査に踏みきらないといかんと思ったか(ケーサツ内部に犯人の協力者がいると感じていたとか)、もしかしたら法の限界を越えた復讐を思い描いたか。

タップはゼップを追いかけ、バスルームへ続く通路を進みます。でも途中でゼップに撃たれちゃうんですね。
こんなの、死んでも死にきれない。
シンを奪われ、身分もなくし、自分にはもう失うものなどありません。自分だって、喉を切られて死にかけた。あのとき死んでいたかもしれない。だから、人生のすべてを賭けて、命をかけて、シンの敵を討つためだけに、なりふりかまわずがんばってたんです。
この状況は、息子を亡くしたジェフとも似ているし、エリックやケリーを救おうと突き進んだリッグにも似ている。
と同時に、ジョン・クレイマーとも酷似しています。絶望のふちで一度は死にかけ、それでも生きて、人生のすべてを賭けた。
無傷のまま怨念を"無気力"で表現したジェフや、警官としての視点しか持たないリッグと、ぜんぜん違うんですよね、タップは。ジョンが越えた一線を、タップもまた越えて社会から逸脱して行ったんです。
タップには、もしかしたら、ジョン・クレイマーを理解することができるかもしれません。あるいはそれは"理解"の対極にある真理で、そこに辿り着くことができるかもしれない。
ジグソウの後継者、あるいは"ジグソウではないジグソウの後継者"に、なれるんじゃないか。

まじめ刑事のタップはゲームのプレーヤーではありません。ふたりが出会うことになったのは"成りゆき"のはず。ところが、殺人を忌み嫌っているはずのジョンは、追い詰められてタップの喉を自らの手でかき切ってしまうんですね。ジョンにとってこれは"大義"のためなんだけれども。
さて、ゼップに撃たれたタップが、バスルームに続く通路に倒れています。
バスルーム内でジョンが起き上がり、アダムさんにご挨拶をして扉を閉め、歩いて行くとタップに会う。
ジョンはタップを置き去りにするか、救うはずです。
いや、救うよね。
3作目でアマンダに、死ぬとわかっててエリック・マシューズを置き去りにしただろうが、それは過ちだ(You left him for dead, didn't you? But I cleaned up your mistakes.)と言ったんだから。
消しかけた命を、今度は救う。救うどころか、「こないだはどうもすみませんでした」ぐらい言わないとまずい(笑)。

たとえば、タップを救うのはアマンダでもいいと思います。
思い出すなー、部屋の向こうにローレンス・ゴードンを座らせ、生還した被害者のアマンダに質問するタップがとても優しかった、あのシーンを。もしかしたらあれは、後々のタップとアマンダの繋がりを示す象徴的な場面だったかもしれません。

というわけで、タップはジョンかアマンダに救われたとします。
そして、聖ユースタス病院で、待っていた。ずっと、ずっと長いこと待っていた。届くのを、今か今かと。
ドアを閉めきり、あのときと同じように、モニタを見つめて待っていた。あのときと同じように、"家"を監視してた。今度は、自分の家を。
これがゲームだったかどうかはまだわかりません。ゲームが成立するかどうか、また考えてみたいと思いますが。
待っていたのはビデオテープ、あるいはゲームの指示書。

さてさて、残る可能性はアダムさんですが、長くなったのでまた今度書きます。
でもとにかく、アダムで始まりアダムで終わる『SAW』もステキっす。
I have a family too, I don't see them that's my mistake!
家族がいるんだ。会ってないけど。
うーん、"ひとり"に近いことは近い。
But what do voyeurs see when they look into the mirror?
今までは撮っていたけど、撮られるのはどんな気分だ?
聖ユースタス病院で、撮る方と撮られる方もやっちゃったりして。
この人も生きてておかしくないですから。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月13日

映画『SAW VI』解読3 いったい何を届けたのか

さるおです。
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【ジルは何を届けたのか】

ジョンはジルに木箱を遺しました。ジルがそこから取り出したモノは、1〜6の番号がふられた6通の封筒、ヘッドギア、そして黄色い分厚い包みです。これで全部かどうかはわかりませんが。
問題のモノ、包みといってもやはり"封筒"なんですが、黄色い封筒はとてもたくさん出てくるので、ここでは"小包み"と書くことにします。みんな、紙袋大好きっ子で困るー(笑)。

小包みの中身です。これも確証はありません。が、ジルがリモコンとビデオテープを手に取るシーンがあったように思う。さるおはDVDが出るまでもう観ないので、ワンチャンスであやふやですけど(爆)。このあたりのご指摘、大歓迎っす。
ま、あの小包みのサイズを考えると、中身はビデオテープと考えるのがいい線だろうと思います。

では何のビデオテープか。
これはもう今までのヒントから考えれば、二つにひとつしかない。
セス・バクスター殺害時のメッセージビデオか、あるいはまったく別のモノか。
『SAW VI』ではしきりに、「セスんときのビデオだけ無いのよー」「見つかったわー」「分析するわよー」ということになっているので、明らかに視聴者は"セス用のビデオ"というところに誘導されてますよね。
ミスリードだった場合のことはまた別に考えることにして、まずはこれを素直に信じてみましょうか。

さて、そもそも、セス・バクスター殺害時のメッセージビデオだけが、なぜ無かったのか。
1. ホフマンが持ち去った。
2. ケーサツより早くジョンが入手した。
3. ケーサツが1度は押収したのに分析前に紛失した。
このうちのどれかです。
ホフマンが持ち去ったのなら、ちゃっちゃと自分で焼却でもしちゃえば安心だったはず。ということは、ケーサツかジョンです。あるいは、ペレズによればテープは保存状態がよくなかったらしいので(The tape was in pretty rough shape when we found it,)、もったいないからどっかに埋めてとっといたか(笑)。
ケーサツより早く誰か(ジョン)に持ち去られたのだとすれば、ホフマンは気が気じゃなかっただろうなぁ。でも、ジョンがセスの事件を報道で知ったなら、これもあり得ません。
ならば、ケーサツは事件現場からビデオテープを証拠品として押収した。分析前に、それを誰かがジョンに届けた、ということもあり得る。となると、ホフマンも知らない協力者がもうひとりケーサツ内部にいるはずです。さるおの希望ではラマンナさん、怪しい素振り見せまくりだから。フィスクさんでもヘフナーさんでもいいけどな。

ジョンがこのビデオを手に入れたがった理由ははっきりしています。
The information I have on you is exactly where it needs it to be. And it will be released in the event of my disappearance.
ジョンはホフマンをとっつかまえて、私がいなくなったら、おまえがしたことはバレバレんなる手筈だ、と言ったんでした。ホフマンを使うためには決定的な証拠を押さえておく必要があった。

さて、物語は、セス事件のビデオテープが見つかったから分析するぞ、ということになります。エリクソンさんが電話でホフマンにこう言うんですね。We found the Seth Baxter tape.
入手経路は明らかにされていません。
たしかこの後が、問題のシーンです。ジルが、聖ユースタス病院(Saint Eustace Hospital)に入って行き、エレベーターを降り、掃除している人に何かを尋ね、廊下を進んで、あるドアの郵便受けに、その小包みを入れた。そこには監視カメラがあり、ジルの行動が記録されています。
ジョンが言ったとおり、ジョンがいなくなった今、ジルは証拠のビデオテープをリリースしたということになる。
シーンの順序が前後しているとは思いますが、これがもし逆だったらおもしろくもなんともないっすよね(笑)。

ここで、"あれはセス用のビデオだ"というのがミスリードだった場合のことを考えてみます。この可能性もあると思います。
I promise you, when all this is done, I will provide a way out for you.
すべてが終わったら、キミには出口を用意すると約束する。
ジョンはジルにそう言いました。逃げ道を用意する。ジルが誰かに届けたあの小包みが、その決定打になるはずっすよね。
現在、ジルを怪しんでいる人はいないはず。ジルを尋問していたストラームは死んじゃったし、あとはストラームのお仲間たちくらい(結局死んじゃいましたが)。でもね、いくらペレズが"デキる"からといっても、"セス用のビデオ"さえあれば、ジルは逃げられるだろうと思うんですね。あのビデオはホフマンを破滅させるには充分すぎる力がある。
でもそれはじつは不充分なんだよね。この社会から消すというだけでは、ジョンの遺志が全うされてないんです。
You think you will walk away untested. I promise that my work will continue. You think it's over just because I'm dead. It's not over. The games have just begun. ジョンの胃から出てきたテープが言ってます、テストされずに済むと思うな、おまえはゲームをやるんだよ、と。
ジルはたしかに6番目の封筒の指示通り、ホフマンにヘッドギアをかぶせました。そのときのジルは、ホフマンにすっかり顔まで見せて、「封筒はもうひとつあったのだー」なんつって、警戒心ゼロ。しかも、ゲーム開始とほぼ同時にゲームオーバーって言っちゃった。ところがホフマンは生き延びてしまいましたよ。ということは、まだ続きがあるんです。
If you're good at anticipating the human mind... it leaves nothing to chance.
人の心理をきちんと読めさえすれば、偶然の入り込む余地などない。
ホフマンが生き延びるかもしれないことは、予測できた。だとすれば、次が用意されているんですね。
こうなるとあの小包みの中身は、ゲームの指示書だということになり(ビデオもあってもいいんだけど)、聖ユースタス病院のあの部屋の住人が、次の仕掛け人になると、そーゆーことになります。

ここまでを踏まえて、あの部屋の住人は誰かを考えてみます。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月11日

映画『SAW VI』解読2 ホフマンはアマンダがいたことをなぜ知っているのか

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

Amanda, you were with Cecil the night Jill lost Gideon. You killed their child. You know it, and I know it. So do exactly as I say: kill Lynn Denlon, or I will tell John what you did.
(アマンダ、おまえはジルがギデオンを失った夜、セシルと一緒にいた。おまえが彼らのコドモを殺したんだ。おまえにはそれがわかっている。私もそれを知っている。リン・デンロンを殺せ。さもなければ、おまえが何をしたか、ジョンにばらしてやるー)
これについて考えます。

【ホフマンはセシルと一緒にアマンダがいたことをどうやって知ったか】

まず、この文章を書いたのは本当にホフマンか。
んまー、そうなんでしょう、きっと(汗)。映画の終盤、ジルはこのノートを、ホフマンをびっくりさせるために利用してるわけだし。

でも、どーしても気になる理由があります。DVDを持っている方は『SAW III』と『SAW IV』の問題の個所を観てください。
ホフマンが準備した封筒は、じつは2つあります。
ひとつは、自分で何か文章を書いた紙が1枚と1発の銃弾を入れただけの宛て先なしの薄い封筒です。このときホフマンは、ちょっと太めのペンで文字を書いています。空の引き出しに入っています。
もうひとつは"AMANDA"に宛てた封筒で、紙がたくさん入ったいて分厚い。ごちゃごちゃした引き出しに入っていました。3作目でアマンダが開けたのはこっちの封筒。分厚い紙の束とは別に折りたたんであった、1枚ペラのルーズリーフ(上辺に穴の開いた紙)に手書きで書いてあることを読んで彼女は動揺したんでした。
そして『SAW VI』に出てきた脅迫状は穴が無い(ルーズリーフではない)。そりゃ記者ごときが現物持ってるはずもなく、コピーの状態でこっそり出回ってしまったものかもしれませんから、穴が無いのはまぁいいかもしれない。けど、細いペンだぞ。
どうも一致しません。
うーん、これはとてもオカシイのです。整合性がなさすぎる。
さらに、アマンダが開けた分厚い封筒。そこに入っていた何枚もの資料、あれは誰が準備したもので内容は何か。まだ明かされていません。
そして、もう1通の薄い封筒はどう理解すればいいのか。
これらの描写がミスでないならば、まだなーんにも明かされてませんよ。
すっきりしねーなー。
この作品群は、このよーな凡ミスがあってよい類いのものではないのに。

でもまぁ、凡ミスだとしましょう、とりあえず。
とにかく、ホフマンがアマンダを脅迫したということで進んでみます。

映画を観るかぎり、"Homeward Bound Clinic"(ジルの病院)周辺にはほとんど人影がありません。いたのは、クリニックに押し入ったセシル、クリニックを出ようとしていたジル、ジルを外で待っていたジョン、そして客をとろうとしてジョンに声をかけたアディソン、だけだろうと思ってた。そしたらそこにアマンダがいたと言うんすね。
ヤク中のふたりがリハビリ施設に盗みに入るといったらもうクスリしかないわけで、ジョンの言葉を参考にするなら、アマンダがセシルに、メタドンを盗みに入らせた、ということだろうと思います。メタドンというのは、ニコチン中毒者にとってのニコレットみたいなもんですから。
アマンダ以外の、アマンダがいたことを知っていた人物が、ホフマンにしゃべったということです。
それはセシルでしょうか。

ジョンは、クリニックから慌てて逃げて行くセシルを見た。心配になってクリニックに駆け込んだら、ジルが大変なことになっていた。ジョンはジルを抱えて病院に駆け込みます。逃げて行った男が原因なのは明白なので、こりゃ事故じゃなくて事件だと、当然ケーサツに通報する。そこでやってきたのがホフマンだったのかもしれない。
ホフマン(ケーサツ)はセシルを探し出して事情聴取をしたはずです。そしたらこーなる。
「おまえがクリニックの女医さんのお腹にばーんってやったんだな!白状しろ!」
「だって無理矢理アマンダに行かされたんだもーん」
「あ、そう、アマンダさんて人もいたのね」
フラッシュバックでは、嫌がるセシルをアマンダがけしかけています。
この時点で、ふつーならケーサツはアマンダにも接触するはず。ところがアマンダは、第三者に知られているとは思ってない。変ですね。とても変です。容疑者のアマンダを放っておく特別な理由でもないかぎり、この捜査は"オフィシャルではなかった"ということになる。ホフマン(ケーサツ)が捜査の一貫として訊き出したことではなく、水面下でプライベートで知ったはず。
となると、それはセシルではなく、アディソンかもしれませんよ。
ホフマンとアディソンには関係があった。そーかもしれんです。

さてさて、ホフマンはこのことをジョンにばらされたくなければリンを殺せと、アマンダを脅迫します。
この脅迫、ほんとに効くかな。打算的なさるおだったら、効かねぇ(笑)。
今さらジョンにばらされたって別にもうかまわないだろー。ジョンはもうたすからないし、っちゅーか、この90分間ですら生きていられるかどうか、その場で頭蓋骨に穴開けるほどに瀬戸際っすよ。もっと言えば、ルールを守って最後にはリンを解放し、自分は優等生として振る舞っておけば、のこのこホフマンが出てきてジョンに何を言おうが、ジョンは自分を信じてくれるだろうと、そーゆー予測も成り立つ。となるとね、あんまり怖い脅迫にはならないんじゃないか。
でもここはアマンダにヒロインでいてほしいっす。アマンダはジョンのことを"信仰"しています。裏切りたくないし、悲しませたくない。ジョンには、自分だけを愛してほしい。アマンダなりの忠誠心で、リンを殺した。彼女の愛し方が、彼女にリンを殺させた。
Amanda. It's okay. いいんだよ、アマンダ。
ジョンは赦してくれました。セシルをけしかけたのはアマンダだということを、ジョンはすでに知っていたんだと思います。そう、ジョンにもセシルを尋問するチャンスがあった。そもそもアマンダにヘッドギアをかぶらせたのは、そのためだったように思える。そして、ジョンがすでに知っていたのなら、ホフマンはジョンに聞いたのかもしれません。それならホフマンが「アマンダは失敗するだろう(Amanda will fail you.)」とジョンに言った意味がわかります。

ジョンに脅迫状を書くように言われたのではない場合、ホフマンはなぜリンを殺したいのか。
リンに生還されては困る。ならばホフマンはリンとも何かしらの関係があるかもしれません。
たとえば、セス・バクスターを死刑にできなくなるような証言をした?
たとえば、無事にジョンの病室から出てリグやアートの治療をされては困る?
たとえば、ジョンに何か聞いたかもしれない。
たとえば、ジェフと再会されてはまずい。
あるいは・・・、コーベットと会わせたくない理由があるんじゃないか。『SAW III』のゲーム中、コーベットのいちばん近くにいたのはホフマンです。ぬいぐるみまで持ち出して、世話をやいてた。コーベットは、何かを知ってるかもしれませんよ。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月09日

映画『SAW VI』解読1 妹は何のために連れて来られたか

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

He helped me.
おぉ、やっぱこれっすよね。感動、大感動です。
このシリーズの軸になるもの、救済。
そして唯一のリハビリツール、ヘッドギア。
おぉ、やっぱこれなんだよなぁ!アマンダねーさん、ばんざーい!

という爽快感にじーんと浸りつつも、謎について考えます。
謎といえば、記者さんの名前、エミリーなのかパメラなのか。これが今のところ最大の謎になっておりますが(笑)。
この人って、『SAW V』のホフマンを表彰する記者会見で「なんでFBIは来ぃへんの?(Why isn't this a joint press conference with the FBI?)」と質問した、あの人だよなぁ。
しかも、『SAW V』のこのシーンはDVDではカットされています。

うーん。
エミリーさんと言ったら、カルーセルに乗ってた6人のうちのひとりだろうと思うんだけど。カルーセルに乗ってた人たちは、アーロン、シェルビー、ジーナ、デイヴ、ジョシュ、そしてエミリー。ウィリアムの部下の犬さんたちです。
うーん。
まー、日本のパンフなんてどーせいいかげんそうだし。
うーん。
さるおはですね、この人(パメラのはずの人)、大事だろうと思うんです。

さて、本題に入ります。まずはこの疑問から。名前は、パメラ・ジェンキンズだとします。

【ウィリアムの妹は何のために連れて来られたか】

パメラはゲームのために連れて来られたんでしょうか。
だとしたら、ルールがわからない。彼女はテープを聴いている途中で、嫌んなってほん投げちゃったみたいだから。
わかる範囲で、録音されていた内容はこうです。
Hello, Pamela. You've sensationalized my life, twisting the truth and exploiting my message for your benefit. Well, today, you will experience the meaning of sacrifice and you will see the consequence for those who unjustly hurt others.
(ハロー、パメラ。 事実をねじ曲げ、自分の利益のために私のメッセージを利用し、おまえは私の人生を扇情した。 おまえは今日、犠牲の意味を経験するだろう、そして、不当に人を傷つけた者がたどりつく結末を見るだろう)
もしこの内容がすべてなら、彼女はプレーヤーではない。ルールも勝ち負けも提示されてないっすから。たしかに、閉じこめられても、やることなくて、ただじっとしてるしかないって感じだったしな。

このテープの内容は、ホフマンが取材に来たパメラに言ったセリフそのものっすよね。
そのときの会話はこうです。
Just reporting the facts, detective.(事実を書いてるだけよ)
Is that what you're doing? John Kramer: Conundrums of Carnage.(『ジョン・クレイマー: 大虐殺の謎』のどこが!)
If you'd like to make a statement on the record, I'd be more than happy to take it.(そんなこと言うならあなたが書いてくれればいいのに)
You're twisting the facts to make a better story. It's irresponsible. Excuse me. Nice catching on.(おもしろい話にしようとして事実を歪めるじゃないか。無責任だろう)
I know more about John Kramer than you might think.(あなたが思ってる以上に私はジョン・クレイマーのことを知ってるわよ)
Somehow I doubt that.(どーだか)
Kramer left his wife a box in his will. Did you know that?(クレイマーが奥さんに箱遺したって、あなた知ってた?)
Maybe I did, maybe I didn't. How do you know it?(おしえなーい。そっちはどーやってそれを知った?)
Probate court. It's public record for those who know where to look.(公式な記録だもん)
All right. What do you really want?(あっそ)
Jill Tuck. Help me get to her, and I'll dial down on the sensationalism.(そんなことよりジル・タックに会わせてよ。そしたらもう事実を歪めたりしないわ)
Really? I'll see what I can do.(ほんとかなー。ま、考えとく)

ということで、このパメラ宛てのテープを録音したのはホフマン。もちろん声もホフマンのものだったし。
ははーん、ゲーム以前に、この2人の間には何かあったはず。ホフマンを表彰するあの記者会見(というより発表会)だとは思えません。あの場は情報量が少なすぎる。それに、すでにあの会場で、両者はたがいを認識し合ってます。ということは、もっと前に、何かがあった。
ホフマンは、パメラに情報を与えた。でも、少し違ったかたちで報道されて、怒っているんすね。
きっと、過去の作品で画面に映っていた新聞記事(たとえば"John Kramer: Conundrums of Carnage"というタイトル)なんかをよーく見れば、これがパメラの書いた記事で、お、ホフマンが不機嫌そうに見てるぞ、という映像があるのかもしれません。今度探してみますが。
とにかく、ホフマンには、彼女をこらしめる理由があります。

お兄ちゃんのウィリアムは、息止めゲーム、首吊り救出ゲーム、スチーム迷路、カルーセル、この4つをじゃんじゃんこなしてフッ化水素酸のとこに来ました。
ポリエチレンっぽいタンクに入ってたし、体をよく溶かしてたし、あれはフッ化水素の水溶液で間違いなさそう。こわいっすー。
ここに来てウィリアムは"It's not my game..."という結論に至り、隣のお部屋の親子に殺されてしまうわけですが、さて、この時点でのパメラの役回りは、というと、何もない。彼女はただそこにいるだけです。パメラは、必要なかった。少なくともこの時点では、やはりプレーヤーとは思えません。

パメラが"プレーヤーではない"ことを説明するなら、ウィリアムが最初に聴いたテープにもヒントがあります。
Just as you have taken loved ones away from their families, if you don't reach the end before the timer hits zero, you will never see your family again.
(タイマーがゼロになる前に終わらせなければ、おまえがこれまで家族から愛する者を奪ってきたのと同じように、おまえも二度と家族に会えないだろう)
言い換えると、タイマーがゼロになる前に終わらせれば、再び家族に会える。つまりゴールに、家族を待たせておかなくちゃいけない。
ゴール地点に妹がほんとにいるかどうかをウィリアムが知っていたかはビミョーっすね。最後の最後に、タラヘのメッセージ内で、The man before you just made the sacrifices to save the life of a loved one.(この男は愛する者の命を救うために、他人を犠牲にしてここまで来た)と言われてますが、最初のテープでは妹に何かするとは誰も言ってないからなぁ。恒例のLive or die, Make your choice.と言われたわけで、"自分が死にたくないから"がんばったのかもしれない。
テープでは、生きておうちに帰れるとは言ってません。タイマーがゼロになる前に終わらせれば、少なくとも死ぬ前に、再び家族に会える。そう解釈できます。最後の判断は別の人(親子)に託されるから、少なくともそのときには家族に会えるよ、と考えることができる。実際にウィリアムは時間に間に合いました。で、妹にも会えた。いちおうね、矛盾はありません。

でもこれだけなはずはない。
だって、ホフマンが彼女を殺したがっているから。
ホフマンはテープでも「湾曲して報道しやがってー」って同じこと言っちゃった。パメラからすれば、これはちょっと前にホフマンとしゃべってて言われたこと。自分をこんな目に遭わせたのはホフマン、パメラにはそれがわかっているはずです。
ホフマンは、パメラにここを出ていかれちゃ困る。
you will experience the meaning of sacrifice and you will see the consequence for those who unjustly hurt others.
(パメラは今日、犠牲の意味を経験するだろう、そして、不当に人を傷つけた者がたどりつく結末を見るだろう)
実際パメラは、兄がたどりついた結末のほうは見ましたが、まだ犠牲は経験していない。うん、『SAW VI』は途中だな、と思うわけです。
仮に親子がウィリアムを許したとして、4人で、あるいは映画のとおりウィリアムが死んで、3人で、「いやぁ、今日は大変だったねぇ」と言いながら、おうちに帰る。
そんなことありえないわけですね。
(もしも、もしもパメラが御役御免でおうちに帰れるならば、パメラはジグソウです。つまり、お仲間のひとり。この可能性についてはまた別に考えてみますが。)
それに、6番の封筒のゲームだけは、ジルがホフマンにヘッドギアを装着しておしまい、なんてシンプルすぎるのも考えられません。
となるとやはり、ゲームには続きがあって、ジルがホフマンを参加させる。そのはずです。ホフマンがドアの窓に付いた鉄格子の幅を使ってヘッドギアが開くのを抑え、なんとか生き延びた、あれはジルにとって誤算だったか、それとも予測の範囲内か・・・。

そういえば、フッ化水素酸のタンクは2つありました。親子の部屋と、パメラの部屋です。で、1つのタンクは、親子が、ウィリアムのために使いました。ならばもう1つは?
おー。まだ誰か溶かせますよ。
たとえば、タンクを2つとも空にしないと出られないとしたら?
兄を殺した親子を赦すことができるか。
たとえば、これがパメラのゲーム。親子を溶かしてもよし、ここでみんな仲良く朽ちてもよし。
あるいは、どっちの部屋のスプリンクラーを作動させるかがホフマンの決定権かもしれず、そうなれば自動的に続きはホフマンとパメラのバトルになるわけです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:44| Comment(4) | TrackBack(0) | さるお発『SAW VI』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月07日

映画鑑賞感想文『SAW VI』

さるおです。
『SAW VI/ソウ6』を劇場で観たよ。ネタばれなしです。

ひさびさに、おもしれー。
ついうっかり久々とか言ってしまいましたが、いや、全部おもしろいんだけど、まーとにかく『SAW VI』はけっこう素晴らしい。何が素晴らしいって、今までは、予測の範囲内な上に"謎が明かされる!"とか言っといて謎は増えるだけでぜんぜん明かされない(笑)。ところが今回は、ずいぶん多くの謎がきちんと明かされました。んもーそれだけで素晴らしい(爆)。
しかも序盤のハイテンションがステキすぎて、ちょっと大きな声で笑ってしまいましたよ。すごい疾走感だよね、オープニング。笑けるほどに潔く血みどろ(笑)。

『SAW』はまぁぶっちぎり1位のおもしろさでいいとして、2番目におもしろいのが『SAW II』、3番目が今作だと思いました。感動の度合いでいえば、1位は『SAW III』、僅差で『SAW IV』、そしてやはり3番目が今作。つまり、謎が解けてってるという気持ちよさ(いままでの脚本がつながってきたぞ、みたいなおもしろさ)と、ジョンの信念にアマンダやジルの内面が絡みついてくるドラマの側面で感動しちゃうところ、両方そろっててバランスがいいわけです。
たしかに、"大きなパズルの全貌"がもう見えそうなところまで来てる。おもしろくって、大コーフン。

さるおね、今回は何も考えずに観たんです。だって、4作目、5作目あたりから、もう考えても無駄的な感じになってたから。
明らかに推理モノだった1作目からその次への流れってゆーのは、注意深く観て考えれば"わかる"ようになってた。けど、最近は考えてもわからないようにできちゃってるから、考えるのがつまんないやって、ちょっと思ってたの。
だからおもしろかっただけだったりして。

リ・ジェネシスの人の死に方だけはどうだろう(汗)。あー、もうネタが尽きたな、とかね。
だから帰り道で考えましたYO!
なんか新しい殺し方ないかなー。(異常)
茹でる。
どうかな。(狂気)

これから、今ある謎のことやら、いろいろ書きます。

とその前に、記者さんの名前がエミリーになってるぅーっ!
パンフにそう書いてある。
そーいや字幕もそんなだったような。
セリフではなんて言ってただろう。
パメラ・ジェンキンズさんじゃなかったのかな。知ってる方、おしえてください。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 01:34| Comment(2) | TrackBack(11) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

映画鑑賞感想文『THIS IS IT』

さるおです。
『THIS IS IT』を劇場で観たよ。
監督はケニー・オルテガ(Kenny Ortega)、出演はマイケル・ジョゼフ・ジャクソン(Michael Joseph Jackson)です。

これはでかいスクリーンで観たほうがいい作品ですよ。

とても泣いてしまいました。とっても。さみしくて。そして美しくて。

マイケルさんのダンスというのは、やっぱりとても特別。マイケルさんは50歳ですから、もう若いころほどは身体が動きません。リハ中のダンスは、決めるところを決めて、あとはゆるかったりする。それでも、あなただけが、とても優雅で美しい。そりゃ年季入ってますから、あたりまえだけど。
ダンサーさんたちは若者ばかりなので、とても力強い。こーゆーショーって、やっぱ感動します。人体って美しい!とか思って、メタボってることを忘れ、わくわくして踊りたくなる(笑)。日本の映画館ってすごく静かですが、この作品は一緒に歌って足踏みならして観るのが正解。
さるおはね、あなたの歌は全部歌えるし、おどりもけっこうおぼえてたりするんです。だって、あなたを知ったのは1979年、人生で初めておぼえた"えいごのうた"があなたの"Don't Stop 'Til You Get Enough"、あのときあなたは21歳で、さるおは8歳で、それから30年も、あなたの魔法をずっと観てきたのだから。いつも自然と鼻歌で出てくるのは"Wanna Be Startin' Somethin"です。あなたはとても早口で、歌うのが大変だった。でも大好きで、とても大好きで、あなたのようになりたくて、たくさん歌をおぼえたよ。
そんなあなたがもういないなんて、とてもさみしい。

あなたは、ガゼルのように、ゼブラのように、そーゆーレベルで美しい人。神が作った美しさそのものなんだなぁ。
この3ヶ月間、あなたと過ごした人たちがいる。神に触れた人たちがいる。それを許された幸せ者がいる。いいなぁ。そのお裾分けを、この映画でいただきました。
もしあなたがこのショーを成し遂げていたら、分けてもらえなかったはずの、すごい贈り物を遺してくれた。ショーができなかったことをよろこんでいるわけじゃないけどさ、でも、ショーのマイケルより大きな、たくさんのものが届いたよ、どうもありがとう。

いい加減さとか、狡さとか、あなたはそーゆー武器を持たない。才能だけしか持たず、ショーをやることでしか戦えない、かわいそうな人、マイケル。だからあなたはマイケルなんだけどさ。この世の中は、とても生きにくかったことだろう。
いつもとは違うすごい贈り物をもらったけれど、それでもやっぱり、それでももちろん、あなたを知ることはできなかった。あなたの内面に、触れることはできなかった。おそらく誰も。かわいそうだ、マイケル、あなたがかわいそうだよ。コドモ時代を奪われ、人生を奪われ、"現代"というものに飼い殺しにされた光り輝く巨星。明るすぎて、底なしの闇を抱えた、孤高の人。マイケル、あなたがかわいそうだよ。

カート・コバーンが死んだとき、あんときは長いこと泣き続けたもんです。"救えたはずの"カートを、だれも守ってやれなかったと知って、泣いたもんです。
マイケル、あなたはちょっと違うね。あなたは、"救うことのできない人"。それほど遠く、それほど深い、手を伸ばしても届かないところにいたんだ。

あなたがどれほど眩しく輝いているか、もしかしたらファンはあなた以上に知っている。あなたもそれが見えるかい?みんながどれほどあなたを愛しているか、どうか知っていてくれますように。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

09-10UCL グループステージ4節 おもしろすぎる死のF組!どんだけ混戦する気だよ

さるおです。

ルビンバルサ 0-0
麗らかな、小春日和のバルセロナから、半袖でひこうき降りたら氷点下6度だったという、おっそろしい厳寒の敵地。試合開始で-4℃てー。行くぞプジョル、行くぞケイタ、行ったるでだにべす、ということで半袖3バカトリオをまぜたバルサ。だにべすなんか坊主だZE!(こごえながら)
挑戦者バルサ、そう、王者バルサじゃなくて。
がっつりと、受けて止めてもらいましたよ、11人に(泣)。
崩れなかったっすねー、カザンの雄。本当に本当に、素晴らしかったです。11人全員で、ゴール前にずらりと並んで必死で守る。狙いはカウンターとセットプレー。ロングパスで対抗はしない、パスサッカーで速攻を仕掛ける。ワンチャンスを決めよう。ゲームはクリーンにやる。10人になったら負けるから。そのためには、引きまくった自陣から一気にボールをつないでカウンターを仕掛けて点を獲り、攻められたらファウル無しで相手を止める、そのためには、絶え間なく走る。労力は惜しまない。走って走って、王者を食い止める。
ルビンは自分たちのスタイルを貫きました。屈しなかった。すごいっす。シンプルなルールを決めて、最後までやりぬく。ファウルで勝負するんじゃなくて、戦術だけで王者に対抗する。ほんと、素晴らしいっす。
バルサは71%のボール支配率で9割9分敵陣にいたけど、崩すのに苦労しました。というか、崩せませんでした。左サイドからイニ坊が崩す、というパターンは今日はだめだ、イニ坊のポジションを下げろ、と思いましたが、ティティの投入は遅すぎたっすね。なんだかとてもよくないコンディションのピッチでみんな苦労していたのに、残り6分じゃ地面に慣れることもできない。ちと遅いっすー。
バルサががっつりぶつかって行った分、ルビンさんもチャンスはなかなか作れなくて、シュート数は少なかったけど、要は、結局、前節と同じ展開。あっはっは、こっちは課題が山積み。つってもまぁ、バルサは戦術変えられませんから、90分間崩す努力をする、っちゅー以外ないですが(泣)。こーゆー相手はほんとむずかしいっす。
かなーりおもしろかったですが、点は動かず。っちゅーことは、ルビンさんはバルサとやって負け知らずで勝ちと引き分けが五分五分、しかもカンプ・ノウでバルサを沈めることができる。ぶわぁーっ!マドリより怖い最大のライバル登場。ぜんぜん勝ち目なし。

キエフインテル 1-2
やっぱウクライナは怖い。迫力あります。シェバは今日も元気だし。得点したのがシェバで嬉しかったっすねー。ちょっと涙出ましたよ。
インテルは、モウテルになってもだめなのかな。今日はばんばんシュート撃っていい感じだし、そろそろ入りそうなもんだけど、運がないな。こんだけ押し込んで入らないなんて、こりゃ本気で運がないよな。と思っていたら、ぶっはぁー!最後の最後に追いついて追い越したぁーっ!86分ミリート兄、89分スネイデルっす。出ましたモウの最後っ屁。こちらもおもしろかったっすー。
大好きなモッタちゃん、大好きなシェバを突き飛ばさないでね、と困った気持ちになりましたが(笑)。

死のF組、どこまで混戦する気だろう。おもしろすぎ。
インテル     6
ルビン      5
バルサ      5
ディナモキエフ  4

首位と最下位がまーだ2ポイント差て(汗)。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年11月02日

09-10UCL グループステージ3節 ベシクタシュさんとマッカビハイファさんをとても応援しています

さるおです。

CSKAモスクワユナイテッド 0-1
ボルフスブルグベシクタシュ 0-0

モスクワマンUのとこはまぁ、あ、そう、くらいの感じでしたが、B組さんのもうひとつはおもしろかったっすねー。左サイドで折り返して中央頭みたいなパターンを繰り返してけっこう押し込んでがんばったのに、グラフィッチさんは退場だし、"勝てなかった"のがボルフスブルグ。はせべさんという人がとてもよく走って仕事していましたよ。
一方のベシクタシュは、走って走って走りまくって素晴らしい崩しのサッカーをやっております。えらい、あんたたちはえらい!

ユナイテッド   9
ボルフスブルグ  4
モスクワ     3
ベシクタシュ   1

なんかいまいちなままですが、マンUさんは抜けたかな。ベシクタシュさんの2位通過を希望。

ユーベマッカビハイファ 1-0
引き裂かれる思いっす。どっち応援したらいいんだか。
えーい、おいらはユベンチーノだけど、マッカビハイファ勝て!ユーベをぶっ倒せ!とか思いながら観てました。
元気のいいマッカビハイファさん、素晴らしい入り方をした、と思いました。ぶほーんさえいなければ(爆)。
47分のジョルジョ・キエリーニで1-0。
その後は入ったばかりだったチアゴ・ドゥトラが退場になって、どたどたと、だめになってしまいました。えーん、ぶほーんさえいなければ(爆)。
シニョーラ(ユーベ)はやっぱ堅いっすねー。

ボルドーバイエルン 2-1
ここはすごかったっすー。何がすごいって、ボルドーが。
バイエルンはあれですよ、シュート数0なのに先制という、ありえない、ミラクル再び。シュートしてないということは、攻撃が組み立てられてないからで、なにしろ、最終ラインより前にボールを持って行けない、ボメル兄さんとこにすらボールが入らない。全部ボルドーに持って行かれて、ばんばん撃たれまくり。
ボルドーさんは強い。強いというか、いろんなことができるんすね。42mの、入ってれば超ド級のスーパーゴール的なFKをぶちかまし、本日の主役ミカエル・シアニさんは、CKの高いボールを飛びながらまたいで右足のかかとで身体の後ろを通すダイレクトボレー、というミラクルすぎる妙技で決めて借りを返したし、ハミト・アルトゥントップのOGっぽいプラニュスのゴールで追い越しちゃうという、あれ、ものすごい攻めてるのに意外と全部セットプレーですが(爆)、とにかくまぁ強い。スピードもあってド迫力なのです。グルキュフはここに来てほんとよかったよね。後半とか、もっと点とれてたのに。
なんつってもね、ボルドーさんはシュートの精度がはんぱねぇ。3本撃ったら2本は枠内。すげぇっす。90分通したら15本中10本。これはある意味バイエルンさんもすごいんですが(笑)。
バイエルンというと"強いところ"だと思っていたのに、よわいよわい。サイドが使えてないという人手不足感ありありのところ、ミュラー退場でほんものの人手不足。
後半はバイエルンさんも少しがんばりまして、シュートをうちました。1本半くらい。

ボルドー      7
ユーベ       5
バイエルン     4
マッカビハイファ  0

A組さんもちょっとした死のグループ。
ちっくしょー!マッカビハイファに勝たせたい!とにかくとりあえず、ここから9ポイント積み上げろー!(強引)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | UEFA チャンピオンズリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

リーガ・エスパニョーラ09-10 第9節 オサスナバルサはハロウィンのナイトメア

さるおです。
押し込みながら点がとれないバルサ。パスコースを潰されるバルサ。シュートしてもなかなか入れてくれないや。
オサスナはとてもよくがんばりました。走って走って、プレスをかけ続ける。ゴールを狙い続ける。こうでないと、バルサと互角にはやれない。よくやってるなぁ。
今日はなんかしらんけど、PKとかは無しNE!

中央のレオから、右サイド高く駆け上がったプジョルにつないで、折り返したボールは祭りの主役ケイタさん!プジョルもいいとこ通したなぁ。そしてセイドゥは絶好調。とても大きな笑顔をするようになってますますステキなセイドゥですが、祝福は、脇目も振らずにベンチ直行。
72分かかりましたよ。苦労して苦労して、苦労してもぎ取った1点。2点目はどうにも無理っす。
0-1か。今日はきつかったな。あとはロスタイムだけ、ロスタイム、ほんの、そうだ、あと30秒。

涙が出るより笑ってしまいました。(やはり泣きながら)

決めたよね、もう1点(涙)。超至近距離からピケのアシスト弾!バルデスの、ヘッドじゃなくて、フェイス弾!
決めたぁーっ!
そっちじゃないけどぉーっ!

あっはっは。あーっはっはっは。
マルケスぅ〜。(大粒の涙)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | リーガ・エスパニョーラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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