2009年12月30日

2010年とらどしの、どうもうなトラ完成

さるおです。
できましたタイガーさん。(はやく出せ)

2010-6.jpg

ぶわぁーっと勢いで描いたとても獰猛な原案と何かが違いますが、この人は強いっすー。

毎年のように数枚の余裕があると思います。もらってやるという心優しいスタメンのよい子はいつものようにご連絡下さいませよ。

心ゆくまでさるお、もんち!


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2009年12月28日

ぶわぁーっと勢いで描いた原案と同じ路線ですがなぜかなんとなくトンマな、あ、いや、獰猛な、来年のタイガー登場

さるおです。
今にも襲いかかりそうな、とても獰猛なタイガーさん。
さるお渾身の大傑作だZE!(倒れそうになりながら)

2010-3.jpg

これでもう3版刷りましたよ。
この太い腕!
つ、強そう!
隣で見ているさるおのママさんが、毎年のことですが、失敬なことに笑っています。なんでだよ。

2010-4.jpg

4版目。
どうやらママさんは、「←どうもう」というのを手書きで書かないとだめだこりゃ、と失敬なことを考えているらしい。なんでなの。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年12月25日

プリントゴッコ周辺のあらゆるものが地球上から姿を消すまであと1年もないかもしれないということで、例によってロマンチックなクリスマスにロマンチックなまとめ買い(涙)

さるおです。
理想科学さんはもうインクもランプもスクリーンもなーんにも作っていなくて、今ある在庫を売り尽くしたら、プリントゴッコ周辺のあらゆるものが地球上から姿を消すわけです。で、本体の販売を終了した2008年5月30日の時点では、インクとかランプとか売り切るまでにきっと5年かかるよね、と見積もっていたところ、やっぱり2年で終わるね、ということがわかり、今は2009年の暮れっすから、もうそろそろ手に入れるのは不可能になるんだな、とまぁそーゆーことらしい。

1977年(昭和55年)、黄色くてでかくてかっこいいプリントゴッコB6が衝撃的に発売されたあのとき、かなりコーフンしながら銀座の伊東屋さんに行ったら店頭で実演販売やっててね、群がるオトナをかきわけて、いちばん前に行って、夢中で見つめてたもんです。
さるおにもできるかな。やってみたい、あの、ピカッてゆーやつ。いろんないろで、さるおがかいたやつをはがきにじぶんでいんさつするんだ。
だから、どーしてもほしかったから、勇気を出して言ったんです。「これください」って。

まわりには買ってる人はいなかった。みんな食い入るように実演を見てたけど、だれも買ってなかった。なんとなくさるおのが1台目のような気がして、ものすごく嬉しかったよな。
当時これを"よくできたおもちゃ"だと笑ったオトナなんていなかったと思う。まぎれもなく"すごい商品"だったし、斬新で革命的で、そしてとにかく、おもしろかった。
今でもおもしろいんだ、プリントゴッコは。
なのにいつしか、革命を起こした理想科学さん自身が、プリントゴッコを"よくできたおもちゃ"だと思ってしまった。きっとそーなんだよ。
おもちゃなんかじゃないのに。
理想科学さんはプリントゴッコ屋さんでいいのに。

販売のパイオニアの伊東屋さんのおねーさんがね、2年で終わっちゃいそうみたいってことを調べてくれたんです。伊東屋さんのおねーさんたちはよくモノを知ってるし、とても親身になってくれます。
で、焦ったわけですよ、ほんとに2年なら、2010年の暮れにはもうランプもスクリーンも買えないかもしれない。そしたら、やっぱあれかよ、彫刻刀かよ、木彫りかよ、ちくしょう、今までみたいにクリスマスに涙目になって年賀状の季節だと気付くさるお的スケジューリングじゃ間に合わねぇ。
クリスマスに彫り始めたってだめだ。何月から彫ればいいんだ。11月か、10月か、そしたら9月にはもう次の干支がちゃんとわかってないとだめだ。絵を描き始めるのがそのころだよ。無理だ。そんなの無理だ。9月に次の干支なんてわかりっこないよー。(そこじゃない)
できっこないよー、かぁさーん。


ということで、なんでもかんでも、今売ってるモノ全部、買ってしまいましたよ、5年分。買い占める勢いです。どどーん!

年賀状5年分.jpg

総額なんと6万5千円。(少し泣きながら)
これで5年ほどふんばる。
年賀状は毎年300枚ほど刷るので、7版だとして、5年間、35回ほどピカッとして10500回ほどがちゃんがちゃんとやりながら、ついに彫刻刀を研ぐ心の準備でもしようと思います。(たくさん泣きながら)

ついに今年も年賀状っす。(じゅうぶんに遅い)
みなさんもうご存じかと思いますが、来年はとらどしですよ。(正解)
獰猛な、とても獰猛な、おそろしいタイガーさんが描けました。

2010-案.jpg ←クリックして拡大

完成までご紹介しますね。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年12月21日

FIFA Club World Cup 2009 神様 仏様 ペドロ様!

さるおです。

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泣きました。号泣っす。ふたつの気持ちで泣きましたよ。

フアン・セバスティアン・ヴェローン、ブルヒータと呼ばれる男。ふんばれセバ、エストゥディアンテスを引っぱれセバ、カップを奪い取れ。攻撃力なら向こうが上、バルサが格上、それでけっこう。けど、おまえのスルーパスから魔法が生まれる。ゴールは割らせないぞ。どれほど撃たれても、死に物狂いで守って勝て。あと1分。たったの1分。栄光を手に入れろ。おまえの右肩のゲバラのように。さるおはな、あんたに勝たせてやりたいんだよ。

やっと、やっと、手に入れたよ、かぁさーん!

このような、2つの気持ちで泣きました。

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名勝負でしたねー。すごかったっす。
乾いた芝、間髪入れない相手のハードタックル、明らかに相手寄りの審判。そんな日に、イニ坊がいない。ボールを失って、倒されて、それでも笛は鳴りまへん。32分、ロベルト・フェルナンデスと交錯して転がるチャビ、あぁ、PKなんてとってもらえないよね、今日は。っちゅーか、ファウルもなしですか(爆)。バルサベンチ同様、さるおも唐突に立ち上がって抗議しましたが、アブダビまでは届かず。
嫌な予感がしましたよ。嫌な時間帯に入るぞと。案の定、37分にカウンターでやられました。左SBディアスからの絶妙なクロス。アビダルが競ったけれどもマウロ・ボセッリの頭にどーんと、バルサゴールにどーんと、ね。あっはっは、お見事。
もちろんバルサのほうがボールに触ってますが、パスがつながるわけでもなく、前へ展開できるでもなく、何から何までエストゥディアンテスさんの思う壷。いくら攻めても、ゴール前ではじかれまくりっす。

後半はバルサもちょっと変えてきました。いや、変えざるを得なかった。他に方法がないから。勝ち目がないから。"パスをつなぐ"、それがバルサだというのに、パスをつなぐことを放棄して、ひたすら前へ前へ。よーしこーなったらペドロ様投入だ。すごい気迫っす。エストゥディアンテスゴールに次々と襲いかかる。
ところがこれも続かない。この戦い方はバルサじゃないもの、無理だよ、焦るだけだ。
前半と比べたら、エストゥディアンテスのプレッシャーの甘いこと甘いこと。しかもアルチュンディアが豹変して、なんか知らんけど笛吹きまくってありがたい黄色いお札を大盤振る舞い。おかげでやっと、ほんの少しだけパスが回るようになった。今こそ、今こそイニ坊が必要なのにぃ。
エストゥディアンテスとしては90分の笛が鳴るまで凌ぎ切るしかない。ヴェローンさんもよぼよぼと疲れて足が痛くなりました。向こうにとっても、バルサに勝つ方法はただひとつ。1-0しかないわけです。
時間はどんどん過ぎて行く。もうだめぽ。あきらめよう。だってそれ、ただの"トヨタカップ"だよ。真剣勝負じゃない、ただのお祭りじゃないか。泣くことなんてないや、これは"ただのトヨタカップ"。審判もオカシイし、削られまくってあぶないし、言い訳ならたくさんある。でも、ここに来るまでが大変なのであって、うーん、また長い道のりだな。
と、とても弱気になって言い訳まで考え始めたら、なんと運命の89分。DFなのに、相手のDFと競り合っているのはうちのピケンバウアー。そこに飛んでくるブスケからのロングフィード!こぼれた!行けぇーっ!ぺどろさーん!頭にどーん!ゴールにどーん!

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あぁ神様、仏様、ペドロ様!おまえはこの日のイニエスタと同格。
6大会すべてで得点しまくり。あんたが大将ーっ!
ブスケとペドロのド根性が生んだ奇跡で土壇場で追いついた。でもな、89分に振り出しに戻ったら、もう互角ではいられない。追いついたチームのほうが強い。エストゥディアンテスは一気に絶望の淵に立たされる。だって、これから1点?それこそほんとにもうだめぽ。向こうにしたらもう、延長戦を奇跡的に耐え抜いてPKに持ち込む以外に勝機はありません。
延長戦後半の5分、右サイドからのだにべすのクロス。ゴール前ではレオがどフリーです。あはは、すげぇ、胸でボールをやんわりとゴールに押し込み決勝点

toyota2009-3.jpg

今まさに笛が鳴る120分目、あまりに魂のこもった、あまりに美しい、ヴェローンのFK。えーん、もう涙をがまんできまへん。しかもゴールに入りそうだったし。

フットボールは、あまりに残酷で、熱狂的すぎて、胸が痛い。だから好きっす。
フットボールはハートでやるもの。気持ちの強さで戦うもの。だから好きっす。

初めてここにやってきたのは1992年。どーしても獲れなかった優勝杯。そうか、そんなに勝ちたかったのか。どーしても。どーしても。
ペップがあんなに泣いている。
さるおもこんなに泣いている。
"トヨタカップ"って、育ったんだなぁ。
やっと、やっと辿り着いたよ、前人未到の領域に。この星でいちばんの証。
こんなに苦しかったのは初めて。ほとんど神の領域の6冠伝説誕生っす。
おめでとうバルサ。ありがとうバルサ。ほんと、おまえら最高。


心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年12月20日

ま、流行りモノはとりあえず一度食ってみねーと

さるおです。
年末ですから、あたりまえのように銀座の伊東屋さんとかに用事があり(遅い)、ついでにKrispy Kreme Doughnutsを買ってみましたよ。流行ってるらしーし。

えっと、ものすごい混んでました(疲)。クリスマスだし、あのへんはお買い物する人でいっぱいっす。
ドーナツさんも激混み。かわゆーいドーナツをきゃっきゃと買うために、かわゆーい感じの人たちが、何十分もかかりそうなかわゆーい長蛇の列をつくっているところに、かわゆーくひとりできゃっきゃと紛れ込んでいるさるおがアヤシかったっす(涙)。で、こりゃ何十分待たされるんだろうと思って怯えていたら、「12個入りの箱を買う人は手ぇあげてくださーい」っておねーさんが言うので、なんだかまるでわからないけれども大きな声で「はーい」とか言いながら元気よく手を挙げましたよ。(そこがアヤシイわけですが)
そしたら"はやい列"のほうに並ばせてくれて、ほんであったかいドーナツ(オリジナル・グレーズド)を1つくれました、あ、もちろん並んでる人みんなにね。で、じつはこのとき内心、"これは美味しくないな"と思ってしまったわけです。ものすごく膨れた、まったくボリュームの無い揚げパンに、尋常じゃない甘さの砂糖コーティングで喉が渇くのを通り越してなんだか気持ち悪くなってきたな、あ、わたくしが好きなのはミスドだな、と(爆)。
しかーし、時すでに遅し。もう、箱買いしますって言ってしまったのでした、しかも元気よく。

KrispyKremeDoughnut.jpg

あっはっは。そーゆーわけで、よい子のみなさん、ハッピークリスマス。
えっと、黄色いクリームが塗ってある揚げパンの中に入っているジャムは美味しいっすよ。あっはっは。あーっはっはー。

1948年にマサチューセッツ州クインシーではじまったのがダンキンドーナツさん。
1955年に同じマサチューセッツ州のボストンではじまったのがミスドさん。
日本でははるか昔この2社の一騎打ちだったなぁ。
ほんとはクリスピー・クリーム・ドーナツさんがいちばん古い。1937年、ノースカロライナのウィンストン・セーラムです。KKDジャパンはたしかロッテが出資してるんだっけか。
この尋常じゃない甘さがアメリカンなのか、とにかくものすごいので、オリジナル・グレーズドじゃないやつがいいなぁ、もしまた買うなら。
もしまた買うかな(汗)。
そう思うとミスドさんは上手いっすよね。あちらのは美味しい。
ということで、よい子のみなさん、ハッピークリスマス。(なんとなく泣きながら)

そんなことより、伊東屋さんでどれほどの買い物をしてきたか、その驚愕の実態を、明日書いておこうと思います。
あ、そんなことより、バルサの惑星1位がもう目前ですよ。よーし、ドーナツ食いながらてれび観るぞー。メタボまっしぐらだNE!

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年12月08日

映画『SAW IV』解読5 チーム・ジグソウにもうこの人は入れてしまう(笑)

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

4作目の解読ではありますが、6作目に出てくるホフマンの脅迫状、パメラがあれを入手した経路はこの人だよね、という内容です。

『SAW III』と『SAW IV』は同時進行です。この2作品で描かれる90分間について考えてみます。
ジョン、アマンダ、リンの3人は同じ部屋にいました。最終的には"アマンダのテスト"だった室内での一部始終はジョンが最前列でちゃんと見ていました。
ジェフは同じ建物の内部を移動しながら3つのゲームをプレーしていました。で、ジェフをモニタで監視していたのはアマンダです。
では、リッグのことはいったい誰が見ていたのか。

チームジグソウのメンバーであるホフマンは、エリックの隣に座っていました。で、エリックとホフマンを見張っているアートは、同時に6つのモニタを見ている。そのモニタに映っていたのは何か。向かって右からの4つにはギデオンビル内部が映っているようです。ガサガサしてて暗くって、とても見にくいですが、ジェフがジョンの部屋に到着するようす、リッグが通路を進むようす、ストラームが入ってくるようすなどが終盤に映っている。3人それぞれがいいタイミングで集合できるか、監視しています。もし脱落者がいたらアートに修正ができたかというと、これは無理だと思います。けどまぁ、人の心理をきちんと読めさえすれば、偶然の入り込む余地などないわけで、すべて必然ということっすよね。
向かって左から2番目のモニタはというと、アートの所有している地下室っすね。はじめのころはちゃんと映しているんだけど、途中から砂嵐になっちゃう。で、砂嵐になる直前のシーンは、アートの所有している地下室、ストラームとペレズがSWATと一緒に階段を降りると、三輪車なんかが置いてあって、机の上にファイルが2冊置いてある。ファイルの表紙には"OPEN THE DOOR AND YOU'LL FIND ME"と"YOU ARE IN DANGER OF GETTING TOO CLOSE ... STEP BACK"と書かれている。見上げると監視カメラがこっちを向いていて、ストラームがそのカメラを引きちぎり、「うちらが次のターゲットになっちゃった!」と言うんですね。カメラを破壊して、モニタが砂嵐になる。つながっているシーンです。
いちばん左は不明です。が、可能性でいうと小学校(の事務室)。ペレズがビリーちゃんを覗き込み、ビリーちゃんの顔が爆発。そのとき中に仕込んであったカメラです。人が近づいたら爆発するようになっていたのか、あるいは遠隔操作か、そのへんはわかりません。
アートの6つのモニタに映像を送っていた6台の監視カメラの位置は、ギデオンビル内に4つ、アートの地下室に1つ、小学校のビリーちゃん頭部に1つ。たっくさん見ているようでいて、アートは、リッグのアパートや、モーテルや、小学校のモーガンとレックスが串刺しになっていた教室は見ていない。
リッグは、自分のアパートからモーテルへ、その後は小学校へと、街中を走らされる。チームジグソウが得意としている"監視カメラ"が届かない、外を移動していたわけです。まさかのジグソウ不在?あんなにがんばってたのに、そんじゃリッグがかわいそう(笑)。
さて、リッグのことはいったい誰が見ていたんでしょーか。

さらに、ストラームの「うちらが次のターゲットになっちゃった!」というセリフが当たっているならば、リッグのあとを追いかけるFBIのことは、いったい誰が見ていたんでしょーか。

答えはおそらく『SAW IV』の32分0秒と51分10秒と52分09秒にあります。
32分0秒にはリッグのアパートで、「ははーん、壁に貼ってある写真の中にジルの写真がまぎれてることに気づいたのねー、その調子その調子」というニヤニヤ表情のラマンナさん。
51分10秒にはモーテルで、「この部屋のここ半年の借り主はアートですよ。あちこちに家があるけど、最新の住所は近所だから行きまっしょい」なんて言うころにはいかにも楽しそうにニッコニコのラマンナさん。
52分09秒にはアートの地下室で、「ファイル準備よーし!」みたいな顔してますよ。
あんたはチームジグソウのメンバーです。(思いきって断言)
ラマンナさんは、リッグがゲームをプレーしながら順調に最終目的地に向かっていることをわずかな時間差で確認しています。同時にFBIのことも監視できている。
ラマンナの"アートの地下室にFBIを誘導する"というタスクはとても重要っすね。そこでFBIにファイルを見つけさせ、自分たちがプレーヤーだと気付かせるわけだから。

もちろん、ブレンダちゃんがハゲハゲになったころに「銃声が聞こえたと通報があったぞ」「そこはリッグのアパートだ」なんて会話をしているフィスクさんだって怪しい。ただ、フィスクさんには怪しい素振りがないんすよね。
ラマンナさんはおもしろいほど怪しい。映画としてまるで必要のない"ニヤつくラマンナさんのアップ"をわざわざ使ったのには意味があると思うんです。笑ってる場合じゃない現場で笑ってるのには意味があると。
ちょうど、全身ピアスで爆死したトロイの現場でリッグが"犯人"と言いながらホフマンを指差したように。

ということで、もうラマンナさんはチームジグソウのメンバーだ!と言ってしまう。
もしも当たっていれば、チームジグソウはジョンをリーダーに、アマンダ、ホフマン、ラマンナ、ジルというジグソウ戦隊ゴレンジャー。
いやいや、そんなもんじゃないかもしれません。ペレズがホフマンにめった刺しにされながら言った"Everyone"がただのハッタリだとは言い切れないから。

さーてと、チームジグソウのメンバーかもしれない登場人物を洗い出して見よーっと。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:42| Comment(1) | TrackBack(0) | さるお発『SAW IV』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

映画『SAW VI』解読7 医療費を健康なときに支払って病気になったら払わなくてよい"Far East"とはどこかとか、ノルウェーの医者さんによる遺伝子治療をなぜ受けなかったのかとか

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

ジョン・クレイマーという人物を知る上でとても重要そうな会話が出てきます。ジョンが保険会社のウィリアムをたずねてこう切り出すんですね。
I came to talk to you, Will, because I've found a treatment for my cancer that I think holds a lot of promise, but my requests for coverage have all been turned down. So I was hoping that maybe if I came and explained it to you, that you might be able to get that overturned for me.
見込みのありそうな癌の治療法を見つけたんだけれども、保険の適用範囲外だと審査で拒否された。だから直接話しに来たんだよ、ウィリアム。キミにわかってもらえば、保険が使えるようになるだろうと思って。
This is a doctor in Norway. He's got a thirty to forty percent success rate with gene therapy. He injects what he calls suicide genes into cancerous tumor cells, then any inactive form of a toxic drug is administered and it...
ノルウェーの医者さんで、30〜40%の成功率だと言ってる。 癌細胞に自殺遺伝子を導入して、毒性のない・・・
And a new trial's starting. He's looking for new patients, and he seems to think that I'm the perfect candidate.
新たな臨床試験がはじまるんだ。この医者さんは患者を探してて、私がうってつけだと思ってるんだよ。

懸命に説明してますね。癌細胞を自殺させるタンパク質を発現する遺伝子を、標的度の高いウィルスプロモーターに運搬させるやりかたっすかね。この治療をやってみたいんだというわけです。

ここから、ジョンとウィルの攻防戦がはじまります。
ウィリアムは、主治医(ゴードンせんせ)が薦めているならわかるけど、そーじゃないでしょ、と言う。
ジョンは、ゴードンせんせはただのスペシャリストで、お金を稼いでるだけ、あの人は考えない、と反論。ドアノブに手をかけているのはその人自身であって、他人が決めることじゃない、と言うんですね。
するとウィリアムは、ジョンの年齢でその病状じゃどーせ無理なんだよ、と切り捨てようとする。会社の決まりだから絶対なの、と言う。それでもこの治療をやるって言うなら、保険の適用外だからそのつもりで。勝手にすればいーじゃなーい。
ジョンは怒ります。いったい何が無理なんだ。誰の方程式で無理だって決めるんだ。
Did you know that in the Far East, people pay their doctors when they're healthy. When they're sick, they don't have to pay.
Healthcare decisions should be made by doctors and their patients, not by the government. Oh, now I know they're not made by doctors and their patients or the government. They're made by the fuckin' insurance companies.
極東では、健康なときに医者にお金を払うんだ。で、病気になったら払わなくていい。
ヘルスケアについての決定は、医者と患者によってなされるべきであって、政治判断であってはいけない。けど、こうなってわかったぞ、医者も患者も政府も関係ねぇ。どーせ、くそったれの保険会社が決めるんだ。

ウィリアムにはまだわからない。だから、治療するなら費用は自分持ちになっちゃうよ、なんて言うわけです。
Don't talk to me about money. I have money. This is about principle. You see, Will... this is my life we're talkin' about. You remember?
私にカネの話をするな。カネならある。これは信念についての話なんだよ。ウィル、私の命のことを話してるんだ、おわかり?
わかってまへん。決裂です。You think it's the living that will have ultimate judgement over you, because the dead will have no claim over your soul. But you may be mistaken.(死んだらもうしゃべれないんだから、究極の判断ができるのは生きてる者だけだと思ってるんだろ。そうはいくもんか)こう言い残してジョンはウィルの部屋を出ました。

そう、カネの話をしてるんじゃないんだ。命の話をしてるんだよな。
ウィリアムが話していた"会社のポリシー"と、ジョンが話していたプリンシプル(主義・信念・道義)はとっても違うんすよね。ジョンのプリンシプルを垣間見ることのできる重要な会話です。

マイケル・ムーア(Michael Moore)の『SICKO』観ましたか?
さるおはこの監督さんが大好きです。『ROGER & ME』から始まって、なんだかんだでだいたい全部観てるんじゃないか。『BOWLING FOR COLUMBINE』や『FAHRENHEIT 9/11』は劇場で観ましたよ。
今回ジョンが怒っているのは『SICKO』のテーマです。ムーア先生、急患です。テロより怖い、医療問題。アメリカの医療制度はだめだ、よその国へ行って看てもらおう。ムーア先生はアメリカで治療の受けられないアメリカ人の患者たちを連れて、イギリスやフランスやカナダやキューバにたすけてもらいに行くんですね。一行が訪れる国はどこも、アメリカより断然優れた医療制度を持っている。

"極東では、病気になったらお金を払わなくていい"、ってどの国かな。ジョンが"命の話"の引き合いに出すFar Eastって、どこのことなんでしょーか。
ヨーロッパ・アフリカを真ん中にして世界地図を描きます。で、"とっても東"なのがファーイースト。東アジア、東南アジア、極東ロシア、このあたりっすね。中国も部分的に入ります。ファーイーストというのは"地域"を指す言葉なので、広義か狭義かで少し変わります。
ほんとはね、地図描いてみたら思うんだよな、極東はニュージーランドじゃねーか、と。つまり、オセアニアという地域です。ポリネシアとか、ニューギニアとか、ミクロネシアの島々っすよ。
となるとこれはオーストラリアなんじゃじゃねーか、だってあんた(ワネルさん)、オーストラリア人だろー、なんてことを思う。ところが、ファーイーストにオセアニアは入らないんですね。きっとオセアニアは、"東"じゃなくて"南"なんでしょう。
ならば、マレーシアなんじゃじゃねーか、だってあんた(ワンさん)、マレーシア出身だろー、なんてことも思う。マレーシアは医療レベルが高いらしいし。
シンガポールも医療保険の制度はちゃんとしてます。
インドはどうだろう。ファーイーストとは言えないか。
劇中に登場する新年のお祝いやら十二支やらでファーイーストは中国というのもありえそうですが、お祝いのほうはセシルを追っかけてっただけだしなぁ、中国の医療制度が理想的とも思えない。
んじゃ、日本は?ちゃんとしてるとは言えないけれど、アメリカとの比較ならちゃんとしてます、国民健康保険があるし。でも"病気になったらお金を払わなくていい"なんてことはないし、制度に救われない状態というのはあちこちにある。日本はやっぱり弱者に厳しいわけで。
うーん、どこなんでしょーか。
国を限定することが大事なんじゃありません。わざわざ"Far East"って言うんだから、それでいいんだけどさ。

なんでこんなことを考えているかというと、ジョンの信念を知りたいからです。なぜ4なのか、なぜ12なのか。何を信じ、どんな哲学を持っているのか、そんなことがもっと知りたい。
ジョンは"カネならある"と言っているし、実際、お金持ちだったはず。あんなに乗り気だったノルウェーの医者さんによる遺伝子治療は受けなかったの?理由は?
6作品を観ていて、ジョンがその治療を受けたようには見えないっすよね。末期癌だ、もうたすからない、残された時間でゲームやろう、そんなふうにしか見えません。
末期癌患者はたくさんいるし、これからも出てくる。だから、とても難しいけれど願わくば、"この治療法には保険がきく"という前例を作るのがベストです。ジョンはそこを目指していたからこそウィリアムを説得しようとしたんだと思います。人々の役に立とうとしたんすよね。結局保険は無理だった。けどまだ、治療法の確立そのものに一役買うことはできます。
それにね、30〜40%の成功率なら、やる価値あるじゃない。崖からダイブして自殺未遂する前に、藁にもすがる思いで、自費でやってみたらいい。そしたら、まだ少しは未来があったかもしれない。希望があったかもしれない。いくら怒っていたとはいえ、命の本質を理解しようとしない者たちへのお仕置きはその後だっていいだろー。なのにこの時点でのジョンの選択肢は、ノルウェー行きか、絶望か、で絶望(崖からダイブ)のほうを選んでいる。
そして、"自力で死ねない"とわかったときに、生まれ変わっちゃった。ゲームやるぞと。
もしかしたらこの時点でも、ノルウェー行きか、ゲームか、選択できたかもしれない。となるとジョンは、ノルウェー行きよりも死を選び、ノルウェー行きよりもゲームを重要だと考えたということになります。
命を懸けた選択、それはジョンの揺るぎない信念と情熱そのものだったはず。この選択こそが、ジョンが生きるということの意味にほかならない。哲学者ジョンの究極の選択なわけですよね。
うーん、やっぱりジョンのことがもっと知りたいっすねー。ジョンはフツーと違うから。だって、1)ノルウェー、2)ゲーム、3)最後に自殺、そーゆー順序の選び方のほうがありそうだもん。いずれにしてもジョンは残された時間のすべてを"信念"のために使うことにするわけで、その遺伝子治療で時間が稼げれば、もっとたくさんゲームやりまくるもよし、(このときはまだ出会ってませんが)アマンダを"本当に"救うもよし、少なくとも数々のゲームの終盤戦をホフマンやらジルに任せなくても自分で全部できた、とかね。
だから、この選択をするにあたって、ジョンの中でとんでもなく大きな変化があったはずなんです。考えに考え抜いて、それまで、すべてだと思ってた何かを捨て、戦い始めたわけだから。

ジョンは、ゲーム終了後の世界に何を思い描いていたんでしょーか。
ジョンはジルの逃げ道を確保した(これについては『SAW VII』以降のことなのでまた別に考えますが)。自分はいなくなっても、愛するジルが生きる世界(さらにもしできれば愛弟子アマンダも生きられたかもしれない世界)、それはいったいどのように改善された社会なのか。ジョンは何を成し遂げようとしてたんでしょう。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2009年12月02日

映画『SAW IV』完全じゃない解読4 モルグの壁にブタマスク?

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

『SAW IV』ね、4作目。出だしの解剖シーンです。
1分38秒あたり、解剖医のヘフナーさんがマスクをしている、その後ろの壁に映っているモノはなんですかね。
4分38秒あたりでも確認できます。

モルグに、マントと豚マスク!!!

morgue.jpg

はっきり見えませんが。
左側の黒っぽい大きめのやつは洋服(コートとか)のような、布でできたものに見えますが、モルグの壁にそんなもんひっかけてるなんて変。
なんだろう。わかる方おしえてください。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | さるお発『SAW IV』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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