2010年06月30日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Round of 16 おけつが痛いということでデコ最後のW杯でぜんぜんデコを見かけず(涙)

さるおです。
わたくしは、本当は、デコのことが書きたい。
巧かったとか、強かったとか、そーゆーのを書きたい。
最後のW杯で真の司令塔デコがどれほど輝いたか、ということを言葉を尽くして書きたいのです。
が、まるで見かけず。
あ、そーですか、おけつが痛いのですか。
マニシェの分まで応援したのに。
この大会で、ただ1つの失点。
さようなら、ポルトガル。(本気で号泣)

イベリア半島ダービーです。でね、あれはやはり1つの半島だというか、なんて言ったらいいのかわかりませんが、ポルトガルもスペインも同じ今という時代、フットボール史上最高のスペクタクル集団だと思うのです。両方ともちょっとミラクルな完成度の代表チームだと。
で、だいたいいつものFIFAランキングの差というか、ポルトガルがスペインの下にいるというのは、単純に母集団の大きさの差だろうと思うわけです。国の大きさというか、フットボール人口の違いね。100人の中の精鋭か、1000人の中の精鋭か。
だから、ポルトガルがスペインと互角にやれるというのは、すげーな、かっこいいな、そう思う。

ちなみに今のランキングでは、ブラジル、スペイン、ポルトガル、オランダ、イタリア、ドイツ、アルヘン、イングランド、フランス、クロアチア、となってます。

スペイン戦のポルトガルも本当に強かった。守備が今まで見たことないほど洗練されてた。強いよ、ものすごく強くて、いいチーム。負けたけど。
で、スペインは、予選3つのうちで素晴らしかったのはスイス戦のみで(負けたけど)、あと2戦は連携がおかしかった。こんなことじゃだめだ、スイスにやられたからってボランチ2枚なんて合ってない、ブスケかアロンソか、どっちかにしろ、と思って本気で心配していたら、2ボランチのままポルトガル戦ではまぁまぁのゲームをして、これはポルトガルのおかげ、という感じになりましたよ。巧いチームが、強い相手、巧い相手とやったら、すごく楽しいゲームになる。
ラ・ロハは、100年かけてここまで来た。
さるおが生まれる前のことにまで思いを馳せ、感動したりして、本気で号泣したわりにいつのまにかスペインのことを書いているさるおでございます。

しかしまぁ、ブスケはすげぇ。
わずか2年前まで4部リーグにいた青年が、マルコス・セナを、あのマルコス・セナを(しつこい)代表から追い落としてレギュラーを張っている。すごすぎる。
セナが代表落ちするほどに、そんくらいにレベルが高いっちゅーことです。もうスペインが優勝だ!
(アルヘンも優勝だけどな!)

で、シーズンも無冠だしW杯では自分の"職場的チーム"とやって敗れ、がっくししてもう食欲もないであろうクリスチアーノが、来たるシーズンはもうすっさまじい気迫でゴールハントしまくるはずが、気がつけば監督がモウになっていて、気合いが入ってしょーがないバルサ戦にかぎってなぜか「守備やって」と言われる、というのをいったいどのような説明ならば納得できるんでしょう。というような雑念が今日も少し(笑)。

あとはね、ウルグアイがすごい。感動的なゲームをやってますな。で、それも韓国が強いおかげでもあるなぁと思いますが、とにかく、ウルグアイがかっこいい。ルイス・スアレスの2点目なんてもう、ゲーム状況といい、あの格別の美しさといい、とてもとても、ゴラッソ中のゴラッソ!巧いって、こーゆーやつだよって感じっす。ほるらんさんも脱ぎたいだろうが、スアレスがとにかくすごい。4強に残ってね。
そしてメキシコも強かった。アルヘンとやるなんてもったいない。大好きなテベスのゴールは明らかな誤審ですから、メキシコもさるおも納得いかないっす。で、誤審といえば、イングランドもかわいそうでした。
誤審(の明らかなやつ)、多いっすねぇ。

日本もよかったっす。力の差はあった。パラグアイの方がぜんぜん強い。でも、ほとんど防戦だったけど、"戦った"のはたしかです。初めて、"悔いがない"という感じになった。4年前のヒデさんにも泣きましたが、今年はすんすけが切ない。うー、切ないっす。本当に。
そしてさるおは、なぜか未だに、コロコロPKなるものを目撃していないのでありました。(ケタ違いの出遅れ感)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:53| Comment(4) | TrackBack(1) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月27日

最終章『SAW 3D』(SAW VII) 完全大予想3 ゴードンせんせをたすけたかもしれないSAW7初登場のはずのボビー・デイガンは1作目ですでに存在していた?

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

ゴードンせんせは生きている。ケイリーが撮影したのは"過去のシーンではない"ということで、ほんと、お元気そうでなによりですよ。

ローレンスは、自分の足をのこぎりで切断して、アダムを撃った。そこにゼップ登場。ゼップを殴り殺そうとするアダムを止め、アダムにこう約束して出て行きました。
I have to go and get help. If I don't get help... I'm going to bleed to death.
たすけを連れてくる。私が失血死しないかぎり、たすけを呼ぶ。
Don't worry, I'll bring someone back. I promise.
心配するな。誰かを連れて戻ってくる。
I wouldn't lie to you.
嘘はつかない。

そしてその後、バスルームにアマンダが現れてこう言います。
I'm going to help you. I'm going to free you.
あなたをたすける、あなたを自由にする。


有言実行の男ローレンス。あんたはエライ。
結果的にアマンダがアダムをたすけたにしろ殺したにしろ、ゴードンせんせ自身は約束を守ったように見えます。
けど、あんたをたすけたのは誰なの?
物語の流れとしては、アマンダがいちばんすんなりしてる。アダムを現場に運んできたのはアマンダっすから、とにかく現場にいたわけで。
あるいは、ずるずると這ってるローレンスを、すたすたと追い越したはずのジョンか。
バスルームのゲームは、ジョンとアマンダの絆が試されるゲームだった。となれば、"ローレンスをたすける役"というところだけホフマンが介入してくるとはあまり思えません。

そして、残る可能性は、じゃじゃーん、出ました、ボビーさん。
ボビーさんってどこの誰?という推理をしながら、ローレンスをたすけた人物がボビーさんかもしれない理由を書いていこうと思います。

最近気がついてびっくりしたことをちょっと書いておこっと。
じつはこのボビーさん、1作目『SAW』に、存在してんじゃーん!
The person who paid you to photograph me who was it?
(私の写真を撮れと言って君に代金を支払ったのは誰なんだ?)
He calls himself "Bob" and he gives me the money upfront. 200 bucks a night. If I had known I was gonna end up in here I would've asked for a hell of a lot more.
(彼は自分をボブと名乗ってカネを前払いした。1晩につき200ドルを。こんなことになるならもっともらっときゃよかったよ)

アダムとローレンスの会話です。これだけです。セリフで、1回だけ。
けれどこれははたして、意味のないセリフだったでしょーか。意味がなかったなら、7作目初登場の人物はトムでもスティーブでもよかっただろうに。

ボビーとかボブというのは、ロバートの愛称。
7作目のボビーと同一人物でしょうか。
アダムが彼と呼んでいるのはデイヴィッド・タップです。タップが、自分の名前はボブだと名乗った、と言っているんですね。思いつきの偽名か、それとも、タップとボビーにはつながりがあり盗撮の依頼主は実際んとこボビーだったのか。

さて、このボビーさんという人、いったい何者なんでしょーね。

心ゆくまでさるお、もんち!

2010年06月26日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA グループリーグも楽しかったです

さるおです。
わたくしは、1にポルトガル、2にアルヘン、3にスペイン、ということで応援しているのでございます。なので、決勝トーナメントでさっそく1と3が当たってしまうというのは、困る。
ラ・ロハにはセレソンとやって勝ち抜けてほしかったし、ポルトガルにはチリを破ってほしかった。
そしてアルヘン。あんたらはメキシコとかよ。こんなに早く?もったいねぇ。
しかたがないのでポルトガルとアルヘンを応援します。ウルグアイも応援します。
ラ・ロハの3戦目はしょぼかったっすね。予定調和的なゆったり感もあり、とてもしょぼい。そんな醜態をさらしていてはスイッツァランドに申し訳ないだろう。もう少しちゃんとやれ。
3戦目といえば、南アフリカはすごかった。優勝だ、と思いました。あと、オーストラリアとセルビア、敗退同士ですが、なんとなく泣けてしまいました。ニュージーランドもガッツがあっておもしろかったし、北朝鮮もとてもよかった。
そして岡ちゃんジャパンも、蓋を開けたら意外とすごかった。やっと、戦う気になってきたなと。いや別に今までだって日本人なりに戦ってたんだろうけど、とにかくやっと、戦い方がわかってきたというか、プレスのかけ方がわかってきたというか、厳しいところでやってやろうという気持ちに本当になった、そんな感じ。

フランスとイタリアは、もういいやね(笑)。
おフランスはですね、えっと、なんでまだドメネクがいるんだよ、というところがそもそものサプライズなわけで、えー、くだらないので論じませんが、とにかく今年に関して言うならティティがさみしそうでかわいそう。
おイタリアは、おピルロ。そろそろなんとかしないと、ほんとに。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月22日

最終章『SAW 3D』(SAW VII) 完全大予想2 チーム・ジグソウ

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

『SAW 7』の完全大予想です。
とにかくまずは、チームジグソウのメンバーかもしれない登場人物を洗い出してみる。
もちろん、6作目後に入信しただろうという人もメンバーと考えることにします。ジョン亡き後、自己救済(self-help)というものをそれなりに理解したかもしれない人、というのも数えるということです。
似た作業は以前もやってますが、最終章を睨んで(7作目で大事な役目を担わないであろう死んじゃった人物は除きます)、ワンスモア。
7作目に登場することがわかっている人は青字にしますね。▲はまぁ、チーム側にいてほしいなという、希望です(笑)。

チームに所属している人物
 ジル
 ホフマン

少なくとも手を貸したはずの人物
 カーラ(ゴードンせんせの愛人)
 トレイシー(リグの奥さん/クライアント的)
 ラマンナ(SWATさん)

手を貸した可能性のある人物
 デボラ(担ぎ込まれたジルを受け入れ、リンに小言を言った看護士)
 フィスク(坊主頭の刑事さん)
 ピート(SWATさん/存在感なしですが名前ついてるし)
 ▲ アダム(生きてるとしたら/写真提供だけじゃなくサイコパスとして)
 ▲ タップ(生きてるとしたら/気ぃ狂っちゃったしサイコパスとして)
 ▲ ヘフナー(検死官)
 ▲ もうひとりの検死官(デヴィッド・ボイス演じる病理学者)

自己救済(self-help)というものをそれなりに理解した人
 モーガン(串刺しモーガン&レックスの妻の方)
 ブリット(5作目の5人のゲームの生存者)
 シモーヌ(片腕になった6作目の生存者)

チームに関わる(敵対かもしれません)人物
 ゴードンせんせ(さるおは共犯だと思ってますが、敵対もあり?)
 アリソン・ゴードン(ゴードンが関わるなら/ダイアナちゃんも?)
 ダニエル・マシューズ(パパを殺されて恨んでいるかも)
 パメラ(ウィリアムの妹/兄殺しの復讐の対象はチームかブレントか?)
 タラ(ブレントのママさん/手を貸してる気もします)
 コーベットちゃん(ジェフとリンの娘/クライアント的)
 クリス(リンの愛人/トレイシーと似た立場でクライアント的)
 アディソン(生きてたりして)

生存者だけど感謝はしていないだろう人物
 ジェフ(間一髪でたすけられた1作目のドリル男)
 アディ(6作目首吊りゲームの生存者/秘書のおばさま)
 シェルビー(6作目カルーセルの生存者)
 エミリー(6作目カルーセルの生存者)
 マリック(5作目の5人のゲームの生存者、というか死んでるかも/感謝というより贖罪)

こんなもんでしょーか。
クライアント的と書いたのは、チームのお客さんかもしれないという意味です。
ジョンは、人生を生きることができるようになるという究極の新リハビリ法を考案した。
うちのだんなは「みんなを救うことができる」と盲信してシゴトに取り憑かれてる、そんなだんなをリハビリさせなきゃ(トレイシー)。
うちの家庭は崩壊、パパは鏡の前でてっぽう構えてブツブツ言ってるし、ママはシゴトしてんだか浮気してんだかフラフラしてばっか、両親をリハビリさせなきゃ(コーベット)。
リハビリ・エキスパートのジグソウさんてゆー人にたのんでみようかしらー。そんな意味っすね。パメラやクリスやアリソン・ゴードンも該当するかもしれません。

さて、ここに新たな登場人物が加わり、物語の終焉を迎えるわけですね。というか、ジョンの御技を上回るほどの恐ろしくダークなヒミツを持ったボビーさんが第2章に突入ですよ、というところでジョンの物語が終わる。
そのような展開になったとして、正直、第2章はまぁどーでもいいというか、惨劇は終わらない的なエンディングでもなんでもいい。
わたくしとしては、とにかくこれがわかればそれでいいのです。It may not be entirely clear, to you right now. But I assure you that the people being tested are a part of something much larger. They're connected. So in the end, all the pieces will fit together and it'll be clear.(今はわからないだろう。けど、テストされる人々は皆、はるかに大きなもの一部だ。被験者は皆、関わりがある。最後には、すべての断片が組み合わされ、そのときにすべてがわかるだろう)
ジョンの描いた(描こうとした)マンダラの全景が、わたくしにも見えれば、それでよいのでございます。

ボビーさんというのは、生存者のひとりっすよね。ということは、テストされたことがあるわけです。いつ、どのような理由で、どのようなゲームをプレーしたのか。どれほどの犠牲を払って生き延びたのか。どれほど深く、ジョンのリハビリの神髄を理解したのか。
アマンダとの関係は。ジルとの関係は。そしてジョンとの関係は。
ボビーの元に集まるのは誰でしょう。学んだ人々か、学ばなかった人々か。
これらのヒントを探しながら(なかなか出てこないとは思いますが)、完全大予想をなんとかしたいと思います。ゴードンせんせが生き延びた経緯(誰がたすけたか)から書き始めようかな。

心ゆくまでさるお、もんち!

2010年06月20日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA グループリーグ1周半

さるおです。
がっつり観ております。グループリーグ1周したところでいろいろ思ったことを書こうかと思っていましたが、1.5周してしまいましたよ。
さるおとしては今年のWCは気合いが入っております。デコの最後のWCっすから。ウォータークロゼットじゃありません、世界杯です。見届けてやろうと。
できれば、ポルトガルとオランダにはこの先しばらくがんばっていただき、準決勝であたってほしい。同じく最後のWCになるジオとの、仁義なき戦いをした2人がピッチを追われて仲良く話し込んでいるという、こーゆー場面がまた観たい。
なんつーのが夢です。
ま、そのためにはポルトガルがふんばらねーと。

で、おフランスがもうダメだなとか、イングランドもあぶないなとか、他にもあちこちの大御所が大ピンチっすね。順当と言えるのはアルヘンくらいで、軒並み番狂わせ。すばらしい。大会直前に怪我とかも多くて、波乱の多いWCです。
強いと思ったところが強い、というのももちろんコーフンするわけですが、強いところが自力でずっこけていく(笑)、というのはさらにコーフンするわけで、じつにすばらしい。
それでも結局は常連さんがトーナメントを勝ち進み、"いつもの"準決勝や決勝になっているのかもしれませんが、さるおの希望としては、大番狂わせが出来るだけ長く続いてほしい。

スペインが1戦目でスイスに負けました。まさにバルサ的プレーで、まさにバルサ的負け方のラ・ロハ。磨きに磨いて、極め尽くしたそのレベルで、結局んとこ、究極の話、ボールポゼッション・サッカーでは勝てないのか、これは終焉なのかよ、という、例によって例の状況でございますね。また無敵艦隊が潜水してしまうかもしれないという(笑)。
(で、バルサにはグアヘが来たので、もうほとんどバルサとラ・ロハは区別がつかない感じで、ということはバルサも潜水してしまうかもしれないという別の恐怖を胸にモウリーニョの顔を思い浮かべつつ、トーレスも来て2トップというオプションを持たないと"対バルサ"に対抗できない、けれどトーレスを連れてくるならズラヒモさんが要らなくなるわけで、それは嫌だな、2年目のズラヒモさんが観たい、兄さんの意地が見たいんだよわたくしは、などなど余計なことまで考えておりますよ)

さて、1.5周して思っていることは、エストレーモが本当にいなくなったな、ということです。少しさみしいっす。いろんなことするけどポジションはウィングとか、サイドから切れ込んでエリア内に突っ込んでくるとかいうのではなくて、もっともっとサイドの専門家。大きく開いてゴールライン際までドリブルで上がって勝負して、ほんでセンタリングを上げる、そーゆータイプ。そーゆー選手が、絶滅危惧種だなと。最後の大物は男フィーゴだったんかなと。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:04| Comment(0) | TrackBack(1) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

映画『SAW VI』解読12 Remember... Don't trust the one who saves you... (2)

さるおです。
超ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

解読11の続きです。
ホフマンが自分を葬り去ろうとしている。こーなったら刺しちがえてやるぞ。
アマンダは、コーベットちゃんを破壊力抜群のギャランティー付き最終兵器にした。あるいは、ケーサツに保護されるコーベットちゃんの証言は起爆装置だということかもしれません。
それはわかった。納得できます。
けれど、とんでもなく大きな疑問が残っているんですね。
1) 残りの手紙はどこへ消えたか
2) こんな部屋で、空気が無くなるわけないじゃん


1)については、あの紙の束の内容を考えなければならないので結論は後にしますが、ざっと書いておきます。
ホフマンが書いた脅迫状のコピーを、パメラが持っていました。
It was at the location where john died.(ジョンが死んだ場所にあった)とジルに言っているんですね。ギデオンビルのあの"Sick Room"(病室)かその付近にあった、ということです。一連のできごとのあとすぐにケーサツがビルに踏み込んでいるので、まさかパメラが自分で見つけた、なんてことはあり得ない。誰かがパメラにコピーを渡したはずです。
ホフマンではない。"あの脅迫によりアマンダが反撃に出るというリスク"の本質(予想もしない人物(コーベット)へ「ホフマンはワルモノ」という情報が伝わる)を熟考した上でなおアマンダを葬る方を優先させたのかどうか、それすらアヤシイ人ですから、さらにコピーが出回れば最終的に困るのは誰かなんてことは考えてもいないだろうと思うわけです。そーゆーキャラクターがホフマンだろうと。
ということで、パメラに渡したのはケーサツ内部の別の協力者っすよね。
でもね、そもそも手紙はあれだけじゃなかった。脅迫状はホフマンが付け足したものであって、他に書類の束があったのです。
アマンダは封筒を開け、ちゃんと全部を読んだでしょーか。そして封筒に戻した?それとも、そのへんにぶん投げちゃった?いずれにしても、ケーサツが踏み込んだとき、封筒の中身すべてが残されていただろうと思う。だったら、どこに消えたのか。
あるいは、ストラームをいったん閉じこめ、眠らせてから頭に水槽をかぶせ、コーベットちゃんを救出してビルを出る、その間のどこかでホフマンが回収したんでしょーか。あのビルを生きて出たのは、ホフマンとコーベットとストラームだけだもんなぁ。回収したなら、自分の脅迫状だけ忘れてくるなんて、そりゃいくらなんでもおバカすぎる。
となるとやはり、ケーサツ内部の別の協力者さんだと思うんすよね。
そーいえば、ホフマンは"I know who you are."というメモを2度もらっていました。この2通は筆跡が違います。ストーリーから察すると、1通目の差し出し人はジョンだと思われますが、2通目はこの協力者さんではないかという気もする。最終章『SAW VII』ではこの人がクローズアップされてほしいと、とても思います。

さて、2)です。
アマンダは鍵穴からコーベットちゃんに話しかけました。扉は木製。密閉空間だという感じはしません。
コーベットちゃんと扉との距離は、けっこうありそうですよ。ここの空気が無くなるなんて、そんな狭い部屋じゃないだろ。コーベットちゃんもぜんぜん慌ててないし。
オカシイっすね。どーゆー意味かな。
I am the person responsible for the loss of your child. I am the only person who knows, where your daughter is. She only has a limited supply of air, and if you want to get her back, you'll have to play a game.(私はおまえの子供の行方に責任がある人間だ。私は、おまえの娘の居場所を知っている唯一の人間だ。彼女への空気の供給は限られていて、彼女を取り戻したければ、おまえはゲームをしなければならない)
これは本当でしょうか。

いや、もちろん本当かもしれません。あのでかそうな部屋に水が溜まってもいいし、何かのガスが充満して徐々に空気と入れ替わってしまってもいい。けど、"a limited supply of air"(空気の供給量に限りがある)という表現はなにかこう、しっくりこない。
ジョンは必ずしも正直ではありません。
ではどこかに嘘があるのか。
I am the person responsible for the loss of your child.(私はおまえの子供の行方に責任がある人間だ)
your child(ジェフの子供)って誰でしょう。the loss(喪失)と言うからにはディラン君のことでしょうか。でも、ディラン君の交通事故死の責任はジョンにはないだろう。だとすると、the lossは"家族の元からいなくなったこと"という意味っすよね。やはりこれはコーベットちゃんを指す言葉に思えます。
I am the only person who knows, where your daughter is.(私は、おまえの娘の居場所を知っている唯一の人間だ)
これは嘘だ。だって、アマンダもホフマンも、コーベットちゃんの居場所を知ってんじゃん。
ただし、アマンダはこの時点で死んでいるし、ホフマンはまだこの部屋にいません。だから、"ここでは"という意味であれば、嘘とも言えない。

ここから先がけっこうすごいことです。
やはり、アマンダもホフマンも知らない、別のyour daughterなんじゃないのか、ということ。
うーん、やはりひっかかるのは"a limited supply of air"(空気の供給量に限りがある)なのです。もちろん、リンのお腹の丸さが目立つシーンの数々や、リンのお腹に手を当てるジェフの仕草も、とてもひっかかる
もしそうなら、リンは当然、自分が妊婦であることを知ってたはずです。そーなれば、たとえばデボラも知っていたかもしれない。デボラさんというのは、3作目と4作目に出てきたキム・ロバーツ(Kim Roberts)演じるナースさんです。デボラの勤め先はAngel of Mercy hospitalです。ゴードンせんせの勤め先であり、リン・デンロンの勤め先であり、もちろんゼップとカーラの勤め先もここ。そして、セシルの押したドアがばーんとなってジルが担ぎ込まれた病院もここで、ジルの流産を見ていたのはデボラさんです。うーん、7作目ではデボラさんにも活躍していただきたい。デボラとジョンには、つながっていてほしいっす。
そしてさらに気になるのは、怯えもせず泣きもせず、落ち着き払って監禁されてたコーベットちゃん。あなたの命はキケンにさらされてなどいないんじゃないか。ホフマンに抱っこされてビルから出てきた彼女は、"ホフマンに向かって"、パパはどこだ、ママはどこだと、聞いているんすよね。もしかしたらあなたは、ディランの死後崩壊した家庭を、ディランの死後変わってしまったパパママを、救おうとしたんじゃないのか。ジョン・クレイマー考案のリハビリ法で。
そーゆーことです。
ジョンが死にアマンダも死に、ジョンの描いた物語の前編が終わったあの時、We were all supposed to die. You were supposed to be the hero.だった『SAW III』終了時、結局なんだかんだで生きてるのはコーベットちゃんだなぁと思ったもんです。
じっくりと、辻褄の合うストーリー展開ができれば、おもしろい『SAW VII』大予想が書けるかも。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | さるお発『SAW VI』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

映画『SAW VI』解読11 Remember... Don't trust the one who saves you... (1)

さるおです。
1作目から2作目につながる最重要セリフは、アマンダの"He helped me."でした。他のあらゆる伏線とはケタ違いの重要さでした。それに匹敵するかもしれない、そんくらいのシーンが、6作目DVDディレクターズカットにはあります。
そのシーンから想像できること、そしてあらためて現実味を帯びてきたかもしれないと感じるいろいろな可能性について書こうと思います。えっと、最後には(次のエントリーになると思います)けっこうすごいことを書きますよ。
超ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

6作目のDVD(ディレクターズカット版)をお持ちの方はエンドロール後をご覧ください。
あるいはこちらを。

Remember...
Remember...
Remember...
Don't trust the one who saves you...
Don't trust the one who saves you...
(あなたを救う人を、信じちゃだめ)
アマンダが泣きながら、コーベットにそう告げています。
これは時間軸で言うと『SAW III』中のできごとっすね。このシーンの少し後に、アマンダはこの世を去る。なんだか遺言のようで、アマンダ姐さんが好きなさるおとしては、その胸中を勝手に察して涙を流しております。

アマンダの言う"あなたを救う人"というのは、ホフマンです。コーベットちゃんは自分を拉致った人物の名前がホフマンだということを知らないはずだし、後でたすけに来る人とやらが名乗るとは限らない。だから、アマンダがここで余計なことを言わず、"あなたを救う人"とだけ言ったのは賢いっすよね。コーベットちゃんは、保護される時点でホフマンの名前を知らなくてよい。アマンダは、ちゃんと考えてからしゃべっているわけです。
で、まぁ、意味合いとしては、「ホフマンは、ワルモノ」だということを話したことになる。つまり、アマンダがホフマンをやっつけようとしているわけですから、これは例の手紙を読んだ後だろうと考えられるわけです。
Amanda,
You were with Cecil the night Jill lost Gideon. You killed their child. You know it, and I know it, so do exactly as I say.
Kill Lynn Denlon, or I will tell John what you did.
(リン・デンロンを殺せ。さもなければ、ギデオンを殺したのはおまえだとジョンにばらすぞ)
ホフマンはこの脅迫状によって、アマンダを追い込みました。ジョンの命はもう先がない。けれど、ジョンにすべてを捧げ心底傾倒しているアマンダは、このことをジョンに知られるのを嫌がるだろうと、ホフマンなりに読んでいた。で、アマンダがリンを殺せば、アマンダもおしまい。つまり、3作目のほぼ終了時に、ジョンとアマンダを同時に葬る手筈をととのえたわけです。んで、自分は安泰だね、と。

アマンダはこの脅迫状を読んで覚悟を決めた。ジョンから読めと言われた"アマンダ宛て"の封筒の中にホフマンがしのばせた1枚のルーズリーフで絶体絶命になった。でも、このままでは終わらせません。ホフマンと刺し違えてやろう。
So when's your test, Detective?
(刑事さん、あんたのテストはいつ?)
I don't need one.
(オレにテストは必要ない)
そうはいくかよ。そーゆーことですね。

ジョンのファミリーの中には、"アマンダvs.ホフマン"という構図がたしかにありました。だからですね、これは渾身の、蜂の一刺しだろうと思うわけです。毒蜂アマンダが、ホフマンにとどめを刺したシーンだろうと。
ということは、"リンとジェフの娘をホフマンが拉致って、どこに閉じこめているか、ドアを開けられるのはホフマンで、後でその娘をホフマンが素知らぬ顔で救出することになっている"ということを、どこかの時点でアマンダは知ったことになる。一方で、それをアマンダに知られた、ということをホフマンは知らない。そーゆー状況なはずっすよね。
リンとジェフが夫婦であることは、ホフマンが知っていてアマンダは知らなかった。その逆に、ホフマンがコーベットを拉致ってギデオンビル内のある部屋に閉じこめ、後で素知らぬ顔で救出することになっている、ということをアマンダは知っていて、アマンダに知られているということをホフマンは知らなかった。
ジョンは、アマンダとホフマン、それぞれに、相手を仕留められる強力なカードを配っていたわけです。

コーベットちゃんへの告げ口は、ちゃんと結果を出したと思います。
5作目でホフマンを追ったのはストラームひとりでした。5作目でストラームを犯人だと思い込んでいたエリクソンと、特に復活したペレズは、6作目になるといきなり夢中でホフマンを囲い込んでいる。まだセス用テープが見つかってなくて、エディ(6作目冒頭の腹のぜい肉切り男)とセスの皮膚を切り取った刃物はギザギザした刃で、手術用メスではないということだけしかわかっていない時から、思いっきり露骨にホフマンに迫っていますよ。
ストラームが言った「ペレズの最期の言葉はホフマン」というのが本当かどうかはわかりません。ペレズひとりだけはなぜか最初からホフマンが犯人という確信を持てたのか、あるいはストラームがものすごい勘を発揮してペレズをダシに使ったのか。いずれにしても、ホフマンだと思った、というのは何の証拠にもならない。
ということは、エリクソンとペレズが、6作目でがらりと捜査の方向性を変えた理由は、コーベットちゃんっすよね。ケーサツに保護されて、何があったか話してごらんと言われて、彼女はアマンダのオファーを選択した。自分を救ったおじさんと、拉致ったおじさんは、同じ人だと思う。そー証言したんじゃないかと思うわけです。
ストラーム、ペレズ、エリクソン、ジョンもジルも、アマンダも、コーベットちゃんも、みんなで外堀は埋めましたよ。ペレズの"本当の"最期の言葉、ホフマンに、Who else knows about me? Who else fucking knows about me?!(オレが犯人だと誰が知ってる?ほかに誰が知ってる?)と聞かれたときの、Everyone!(みんなよ!)は本当だったかもしれません。このEveryone!をふまえて3作目を観てみると、あのリグが"犯人"と言いながらホフマンを指差す名シーンなんていうのはもう、すごいなと、感動すらするわけです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:04| Comment(4) | TrackBack(0) | さるお発『SAW VI』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月04日

『SAW 7』のキャスト追加情報 & けっこうありそうな予告編!

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

またまたキャストが増えました。
Elizabeth Rowin ・・・ Sara
James Van Patten ・・・ Coroner
このお二方です。サラさんというのは誰だかまるでわかりません。が、コロナーというのは検死官のことですから、ヘフナー(Dr. Heffner)さんっすね。

そして、イベント上映からYouTubeに漏れたという、48秒間の『SAW VII』の予告映像。公式のものかというと、もちろんアレです、fan-made、あたりまえですが(笑)。でもまぁ、観る価値はある。そんな印象を受けますよ。こちらこちらでご覧になれます。
アマンダはもちろん、アダム、ローレンス、ゼップ、とか懐かしい方々が1作目の映像で登場しています。そしてもちろん、『SAW VII』の新シーンらしき映像も入ってます。
HIS WORK WILL BE WRITTEN BY THE SURVIVORS(ジョンのゲームは、生存者によって書き続けられる)
ふむふむ。例のあらすじ中の、"gathers"のところかな。
As a deadly battle rages over Jigsaw's brutal legacy, a group of Jigsaw survivors gathers to seek the support of self-help guru and fellow survivor Bobby Dagen, a man whose own dark secrets unleash a new wave of terror.

さてさて、こんな時期に予告編てほんとはありえないっすよね。実際、大半は過去のシーンをつないだもんだし。んで、それが"漏れた"というのもオカシイ。そんなもんはジョークに決まっとる。
ところが、けっこうよく出来てるー。
なので今回に限り、fan-madeではあるけれども意外とホンモノってゆーか、故意の流出を疑ってみる。あれほどケンカしてると言っていたケイリーが出ることになって、"目玉"のはずなのにもうそれがオープンにクレジットされてたりするわけだし。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | SAWについての情報あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。