2010年07月13日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Final オランダスペイン

さるおです。
100年かけて、世界を獲った。
独立心ゆえに"まとまることができない"と言われたラ・ロハは、世界最高のチームになりましたよ。

オランダといえば"美しいフットボール"の総本山。世界のフットボールの最先端っす。
でも、この日のオランダは違った。美しく撃ち合うこともできたかもしれないけれど、彼らの選択はそうじゃなかった。
醜くていい、無様でいい、汚くていい、それでも勝ちたい。
美しくない選択をしたんだなぁ。それが少し残念っす。そのハートは、感動的であるけれども。
守って守って、1発のカウンターを決めてくる。それも美しい。本家オランダの美しさとは異質であっても、守備+速攻という戦い方に美があるのは事実なわけで。
でも、実際の彼らの美しくない選択は、ゲームを壊すことだった。正直言うと、さるおの嫌いな、ゲームを完全に破壊するという戦略。元同僚の足でも容赦なく蹴りまくるボメル兄さんはなぜか好きなのに(笑)。
退場者が3人くらい出てたはずのところ、延長後半になって1人だけ減る、というかなりのおまけをしてもらったな、と思います。

オランダに他の選択肢は無かったんだろうか。
スペインが、それほどまでに怖かったんだろうか。
そう考えたとき、これは両方ともYESだったんだよなぁと思いました。

思い出すのは2年前のEUROっすね。
決勝戦で、スペインがボールを持ち、ドイツは観ていた。あのときはただ、巧いほうが勝った。
で、同じ組み合わせになった今W杯の準決勝でも、結局は同じことなりました。ドイツは巧く美しくなったんだけれども、いざとなったら自信をなくして臆病に振る舞った。やっぱりスペインのほうが、まだまだ、はるか上にいる。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月12日

イニ坊のおけつからまた屁が出たZE!

さるおです。
"Dani Jarque siempre con nosotros" ダニ・ハルケ、いつだって一緒だ。

iniestazo.jpg

やたっ!やたっ!また出たよ!
イニ坊の最後っ屁。最高。わたくしは全部吸い込みたい。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 07:26| Comment(0) | TrackBack(1) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Match for third place ウルグアイドイツ

さるおです。
わたくしは、もういっそのことウルグアイ人になりたい。なって、スタッフとしてまたはほとんどストーカーとしてほるらんさんたちに帯同し、たぶん明らかにストーカーとしてベンチに忍び込み、ハーフタイムとかになったらお茶でも煎れて労って差し上げたい。
強いセレステ、あきらめないセレステ、ありがとうセレステ。いつでもわずかにジャッジに泣かされながら(しつこいですが、準決勝オランダの2点目はオフサイド、そしてドイツ戦では開始早々アオゴさんが1発退場でもおかしくなかったし)、どんな強豪とやっても大接戦という名勝負をするあんたたちにすっかり惚れてしまいました。
昔はアズーリを、大昔はレ・ブルーを、時代時代で魅了されながら応援してきましたが、どこ応援してんのと聞かれたら、これからはこう答えようと思います、「ポルトガル、ウルグアイ、アルヘン、スペインの順」だと。あ、いや、デコは代表引退なので、もう順番は「ウルグアイ、アルヘン、スペイン、ポルトガル」かもしれず、さらに、コーフンしてますから、今の状態では「わたくしはウルグアイサポだ」と言い切るわけですが(笑)。

いやぁー、おもしろかったっす。3決ってやっぱ、いいよね。
中盤を取りあってそこからボールを前線に。ベストメンバーで、徹底されてたのはウルグアイ。カバーニの1点目はまさに象徴的でしたよ。
中盤のエヒディオ・アレバロとディエゴ・ペレスあたりはもう完璧ながんばりようで群を抜いてた。この中盤があって、ほるらんやスアレスやカバーニの破壊力が活きている。すばらしい組織っすね。ほんのわずかなミスが致命傷になるんだけれども、総じて言えば守備もかなりいい。
コドモ時代から一緒にフットボールやってて、今は代表のチームメイト。ウルグアイにはそーゆー強さもある。これがブラジルだったら国は広いしフットボール人口もハンパないわけで、"ずっと一緒"という良い意味でのオトモダチ感がチーム全体を包むことはないだろう。南米の、"フットボールがすべて"という価値観のある国で、ウルグアイみたいな小さい国はいいもんだな、ととても思いましたよ。すばらしい組織が仕上がるはずだよなと。"ずっと一緒"に上を目指してきたこの年代が、ここまできたんだ、という感じ。つまり、黄金世代っすよね。
アヤックスのスアレスはもうやばいっす。巧すぎで凄すぎ。ボール持ってゴール前に入ったときの自信がもうすごいっす。

そしてほるらん。さるおはこの人がものすごい好きです。ユナイテッドに引き抜かれていったのももちろんすごいんですが、この人がものすごい数のゴールを叩き出すようになったのはビジャレアル時代からです。おらが村に引っ越してリケルメと組んでいきなりのピチーチ。で、思い返してみると、それ以降この人には"不調"というものが無い。アトレチコに行っても初年度に16ゴールとか翌年は32ゴールでまたピチーチとか、とにかく絶え間なくピチーチを争っている。大怪我もせず、毎年例外なく絶好調なんてことはどー考えてもミラクルなんですが、この人にはミラクルの理由がある。さるおはそこが好きなんですね。
ほるらんさんという人は、家も裕福だったし、頭が良くて勉強ができて、5カ国語をしゃべっちゃう。で、フットボールもテニスもゴルフも、どれを選んでもプロになれるくらい上手で、身体もキレイだし、顔もフットボーラーにしては男前。天がニ物も三物も五物も与えちゃったような、恵まれすぎた人です。ふつーだったらハングリーになれないか、エゴイストにしかなれないか、どっちかだろうと思う。ところが、彼には事故で半身不随になったお姉さんがいるんですね。で、治療費がかかるから裕福だったおうちがお金に困るようになった。だから、"お金を稼ぐために"本命だったテニスをやめてフットボーラーになった。
自分でも言ってますが、彼は自分の貯金なんて要らないんです。名声も要らない。称賛も要らない。何にも要らないんです。お姉さんが歩けるようになればそれだけでいいんです。そこが原点。エゴイストの対極におられる。背番号なんか何番でもいいんだよ。地道の極み、ストイックこの上ない。まじめに地道にサッカーやって、一切欲張らない、そーゆーことがね、ミラクルの根底にあるわけです。汚いプレーもぜんぜんしないし。スタートラインも異質なら、ゴールも人とは違う。そもそもが、自分のためですらない。だからほるらんさんは強い。
わたくしは、ほるらんがゴラッソ決めるともうそれだけで泣いてしまうわけで。92分のFKがバーに当たったあの瞬間、滝のように涙が出てしまいましたよ。鳴りやまないブブゼラの音を聴きながら。

ドイツもほんとに素晴らしい。スペインを怖がったのは、場数踏んだらいずれなんとかなるわけで、若いチームがスペインを怖がるのは自然っすよね。ドイツっていうともうとにかく守る、で、1ゴールを力でねじこむ、そんな印象でしたが、ほんとに変わってきたなぁと思います。シュバイニーのような選手を真ん中に置いて、攻撃を"組み立てる"ということができるようになった。ボールポゼッションを上げて、スペースを作って使う、そーゆーことをやるようになった。ケディラとシュバイニーの位置関係もよかったっすよね、ずっと横に並んでるわけじゃないから。ミュラーの存在はでかいな、というのもあるし。

はぁ、あとは決勝だけかぁ。早いなぁ。
今大会はおもしろかったっす。主催する側も治安のこととかいろいろあったし、ボールも変だし、芝もいまいちとか、インフルエンザとか、選手までドロボウにあったり(汗)、ほんといろいろあったけど。
多くの国が守備的に来た。これは時代っすねぇ。で、勝ち残ったのは誰かといえば、攻撃至上のオランダとスペイン。オランダは今そんなに攻撃至上でもないかもしれないですが、それでも哲学そのものは変わってないだろうし。3位のドイツなんか時代と逆行してもなおスペクタクルという方向性で歩んでいるわけで。興味深いっすね。
"10番"なるものの役割も、すごい変貌を遂げてるなとか。ほんとおもしろいっす。今大会がフットボール史のいかなる一部となっているか、後でゆっくり考えようと思います。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:42| Comment(2) | TrackBack(2) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Semi-finals ドイツスペイン

さるおです。
また号泣してしまいましたよ。まだ泣いてます。

puyolaso.jpg

あぁ、プジョル。炎のような男。
(バルサですが)、あの日のペドロを、あのときのイニ坊を、そしていつかのベレッチを思い出す。
プジョルがスペインを決勝の舞台に連れて行く。あぁ、プジ。ノーマークの男。まったく警戒されない男。巻き毛の三十路が、ちとどけピケと。
最高。わたくしは、あなたに抱きつきたい。

ドイツはスペインを怖れたと思う。
堅守はいい。守れないより守れたほうがそりゃいい。で、カウンター。怖いならそれでもいい。けど、仕掛けてこなくちゃ負けちゃうんだぞ。
なんだよ、何を怖がる、おまえららしくない。今のドイツは"やりたくないな"と思わせる、とても強くて素晴らしいチーム。なのに、モウリーニョ・シンドロームかよ。後手に回るな。

スペインはもう戦い方ってひとつしかないっすから、パスを回して崩しにかかる。やっぱドイツ人が必死で守ったらなかなかこじ開けられないっすね。前に行けない。けど続けるだけです。
ハーフタイムにスペインは、さらに前進しました。アロンソがんがん撃ってけと。ビジャもペドロも、みんなも、撃ちまくれと。
素人目にもコンディションのよろしくない芝。それにしてはうまくできた。
"モウリーニョ・シンドローム"に勝てないときのスペイン(んま、バルサもですが)は、"ついに崩せなかった"という状態になる。けどもう、その姿は脱ぎ捨てましたよ。そっちが来ないなら、もっと行く。まだ45分が残されている後半の笛と同時に、怒濤の連打で圧倒的にゲームを支配する。入るまで。足を止めない。ここまで来たんだ。だから行くんだ、決勝へ。
んまー結局はこじ開かなかったわけですが(笑)、ドイツの集中力に一瞬の隙を作ることはできた。むははははー、うちには"マークしなくてもいい感じを漂わせる"巻き毛がいるんだよ、むははー。(←それでいいのか謎)

さるおが嬉しかったのは、ペドロが目立ちまくりだったことです。
本土から遠く離れたカナリア諸島(テネリフェ)から16歳でバルサにやってきたものの、その5年後にはほぼ放出が決まっていた。トップチームなんてありえない、そう言われていた小さなペドロが、さらに1年後にはラ・ロハでスタメン張って、W杯の準決勝で、ドイツの守備をドリブル突破しまくっているという、なんて素晴らしい。おまえが優勝だ。
82分のやつはまぁ、おとなしくトーレスにやらせとけ、と思いましたが、いいやもう、おまえはそれでいい。感動で涙が止まりませんよ。

でも、でも、シュバイニーのファイトっぷりはやっぱ優勝だと思いました。さらに涙があふれて、もう前が見えません。

さぁ、決勝はオラニエ色の人たちと。
わざわざ決勝までとっておいたあの秘技があるからだいじょうぶ。
ともにいわゆる”悲願”ですが、お願い、今年は勝たせて、ということで、あとはパウルによろしくお願いしたい。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:31| Comment(2) | TrackBack(2) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Semi-finals ウルグアイオランダ

さるおです。
また泣いてしまいましたよ。しかも号泣。
オランダはもう止まらない。すごすぎる破壊力です。公式戦連勝街道まっしぐらで記録を更新し続けるオラニエ色のみなさまですが、とくに1つ前のブラジル戦のハーフタイム、あのとき、優勝が完全に視野に入った、そんな感じ。サイドを広く使って、ロッベンとカイトが神出鬼没、中盤を制圧してパスをつなぐ、とてもオランダ的に爆発しています。すげぇ、すげぇよ、こんなに強いオランダって、いやオランダは強いけど、とにかくこんなに力のあるチームになってるなんてもう、やばい。優勝だ。
でも、わたくしは、豪華絢爛なオランダとある意味まったくの互角の勝負をやってのけた、ほんとにほんとに勝機のあったウルグアイに泣いているのでございます。
オシムのおじさんが言う通りだと思う。
オランダは、またいつもの"ここまで来て負けるパターン"なんじゃないか、と怖がれば負ける。だから、1-1で追いつかれたときの意思表示が早かった。ファン・デル・ファールトを入れて、ある意味では守備を捨て、守るより攻め続けて追加点をばんばん獲るぞと、勝ちにきた。
だから、ウルグアイも行かなくちゃいけなかったんだ。様子みてたんじゃ遅いんだよ。オランダのあの豪華なメンバーをみろ。破格の破壊力をみろ。オランダの守備の穴が"開きっぱ"になったそのときこそウルグアイのチャンスだったのに。
でもタバレスは動かなかった。やられる、と思ったときに迷わず動けば勝機はある。相手の守備力はウルグアイの力で崩すことができたはずなのに、タバレスが動いたのは、やられた、後のこと。遅い。
最後の最後にものすごい猛攻を繰り出しましたが、間に合いそうで間に合わなかった。
えーん。
ウルグアイは采配で負けた。あんなに走り続けたのに。
えーん、えーん。
青空(La Celeste)が、梅雨空になってしまいました。涙が止まりません。(ゲリラ豪雨)

スナイデルの2点目はオフサイド。もっと微妙なオフサイドは見分けがつくくせに、なんでこれはオンサイドなんだよ、ちくしょー、とか大声で悪態をついたりしつつ、もうしかたない。腹立つけど。悔しいけど。

ジオのミドルの先制点はすごかったっすねー。いくらジオが地味男でも、あのゴラッソを決めたんだから今日は目立ったぞ。というようなことを思ってよろこんでいたら、ほるらんのミドルの同点弾が同じかそれ以上にすごかった。で、あれー、さっきのおらんだのいってんめだれだっけー、みたいなね。素早いジオの薄まり方(笑)。
でもまぁ、わたくしはオーバーヘッドをフランク・デ・ブールの顔面にお見舞いした(爆)まるちんばかり観ていたわけですが。自分でボール持って押し上げてって、いいところにフィードする、やっぱまるちんはいい選手だ。今は22番をつけてますが、やがて12番に、いずれ2番に、なるでしょう。ステキ。

スペインのことを忘れてしまうオシムのおじさんと予言ダコ、わたくしはパウル君を信じたい。写真はこちらをご覧ください、そして決勝戦はこうなります

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 16:00| Comment(2) | TrackBack(0) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月04日

2010 FIFA WC SOUTH AFRICA Quarter-finals

さるおです。
ウルグアイのハートが強い。とてもとても強いです。チームをぐんぐんとフォルランが引っぱっている。
同僚から袋だたきにされそうなバレーボール級のブロック(笑)の"おかげ"です。幸運までも呼び込んで、赤札スアレスがウルグアイを準決勝に連れて行く。こーゆーチームが優勝しなきゃだめだ。へろへろに疲れましたが、もうウルグアイが優勝だと思います。

さようならカナリア。ルイス・ファビアーノは"華が無い"なんて失礼なことを、言われれば言われるほど、わたくしは好き。心はだにべすに寄り添って、少し泣きましたよ。泣いているときのだにべすはとても小さくて、さるおも泣きました。
オランダは豪華でかっこいいチームですが、もっと入れ替わったり動いてほしいような気もした前半、やっぱブラジルかなと思ってました。が、後半はスナイデルさんもボメル兄さんも前へ前へと押し込んで怒濤の大逆転。オランダの方がハートが強かった。負け慣れてないのはどっちも同じですが、ブラジルのほうが打たれ弱かったっすね、采配も含めて。

さようならアルビセレステ。1発も決めずに去ってしまいますが、アルゼンチン国民のみなさんはレオをいじめないように。かなりがんばってたのは伝わってるだろ。
しかしまぁ、ショックです。テベス〜。レオ〜。かなり泣きましたよ。
ドイツは強いっすねぇ、ほんとに。0-4て。他の国は、たとえばスペインとかね、今すごいスペクタクルだと思うんすね。でも、ドイツはあいかわらず下手(笑)。ラームとか巧い選手もいて、少しは洗練されてきたのかもしんないけど、それでもまだ異様にのけぞりながらパスを出したりしている。身体が大きくてぎくしゃくしながら、(身体のわりに)小さいボールを一所懸命扱っている、という感じがなかなか抜けない。それでも押し切るパワーがある。それでも攻め続けるハートがある。ドイツがここまで強いとやっぱ、これはこれでいいじゃん、かっこいいじゃん、ととても思うわけです。もういいや、ドイツが優勝でも。行ったれ。

パラグアイのハートも強い。スペインとやって、どっちが勝ってもおかしくなかった。気迫のプレスでボールを持った相手を追い回すパラグアイがすごかった。あんたら最高。
ほんのわずかな運の傾きでスペインは勝ち抜け、やっぱカシージャスはすげぇな、という感じになってますが、でもまぁ、攻め切れてなかったし。
スペインはボランチ2枚のままですが、実際はブスケ。横に並ばずアロンソとは縦につなぐ。それならいいやね。
スペインの勝因はもう、ボールに対する執着心しかないだろう。欧州王者で満足しない。欧州王者になったからこそ、世界を獲らねば満たされない。なにがなんでも。そのハートの力がすげぇ。
スペインには優勝してもらわねば。(あちこちが優勝してますが)
EUROを獲ったからこそ、今世界を獲らなきゃ。(ドイツこわいけど)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:41| Comment(0) | TrackBack(2) | FIFA ワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

最終章『SAW 3D』(SAW VII) 完全大予想5 ボビーさんとは何者か

さるおです。
完全大予想4の続きです。

ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

God the Father of mercies, through the death and resurrection of his Son, has reconciled the world to Himself and sent the Holy Spirit among us for the forgiveness of sins; through the ministry of the Church may God give you pardon and peace, and I absolve you from your sins in the name of the Father, and of the Son, and of the Holy Spirit.
これはカトリックにおける"神からの赦しと和解"というやつです。
意味はこうです。
「イエスさんが死んだり復活したりみんなの分まで大変な思いをして罪をかぶったから、まぁよかろうってことになって、罪の赦しのために神様は聖霊を地上に送ってくれました。なので教会としては、父と子と精霊の御名によりてあなたの罪を赦してあげる、ということになりましたよ」
懺悔(告解)をするとこーゆーありがたいことになるわけですね。神様に謝りたいことを思い切って話すと、父と子と聖霊との御名によって赦してもらえる。
そんな都合のいい話あるか(笑)、と少し思います。
でもまぁ、ほんとはそーゆー短絡的なことでもないんだろうし、罪が罪であればあるほど言葉にするのは難しいもんだろう。
もちろんこれはカトリックに限ったことではありません。というか、キリスト教だけじゃなく、たとえば仏教にだってこの考え方はある。
さるおはクリスチャンでも仏教徒でもなく、こんなことは勉強したこともないので詳しく知らないわけですが。

さて、ジョン・クレイマーは"神からの赦し"をどう思うか。
They had to save themselves.(彼らが彼ら自身を救わなければ)、You have to save yourself.(あなたがあなたを救わなければ)、そーでなければ救われない。他人にも神様にもたよれない。自分でなんとかしなくちゃいけないんです。でなければ救いなどというものはない。それがジョンの理論です、というより真実ですね。
"父と子と精霊の名のもとにあなたの罪は赦される"なーんて発想の対極にいる男、それがジョンです。ジョンの理論には、他者による救済も、そして神様が入り込む余地もないのです。

ここで"完全大予想4"の3.について考えてみます。
3. "グル"ということは、ボビーは知る人ぞ知るセレブ。自己救済の方法を指導しているし、指導される側の"生徒"がいるはず。
"self-help"って何でしょう。これは、被害者の会とか、遺族の会とか、アルコール依存症患者の会とか、そーゆーやつのことですね。本人による本人のための自助活動のことです。ある特定の問題や困難を抱えている人たちが、自分の力でその困難を改善しようという気持ちで集まって自助活動をするわけです。体験を共有して、勇気出して痛いところを直視する、で、対等な関係でたすけ合いながら、あくまでも自発的に活動する。
ボビーさんは、そこのせんせ。

ボビーさんの立ち位置はどこでしょう。神による救済か、それともジョンの理論か。
後者っすよね。
ジョンの方法はきびしい。血を流して自分を救うか、それとも死か。
それと比べてボビーさんのはソフトだったはずです。"SAVE AS I SAVE"というほど厳しくない。けれど、自分の問題と向き合わねばならず、自分の力でそれを越えていかねばならない、という救済の"過程"は似ています。
そう、ボビーさんは、考え方としてはジョン側にいる。少なくとも、現在は。
もしボビーさんが以前から、ソフトかハードかはともかく"SAVE AS I SAVE"を実践していたなら、ゲームなどプレーしていなかったかもしれない。つまり、ボビーさんは、ゲームの勝者になったことで、セルフヘルプというものを理解したのかもしれないということです。

ジョンは周囲の人々をゲームに放り込んできました。医者、ケーサツ、弁護士、学校の先生・・・ジョンは、"人を救い導く"はずの人たちをゲームにかけてきた。医者、ケーサツ、弁護士、学校の先生・・・あとはもう、聖職者しかいませんよ。
何教かは問題じゃありません、宗派も問題じゃありません。『SAW』は宗教的な問題を言及する趣旨で作られていない。だからただ、聖職者です。
「あなたの罪を赦しましょう」と言う聖職者に、「神による救済を」と言う聖職者に、ジョンはノーと言ったのではないか。
"神の恵み"を与える"人"に、それは違うと言ったのではないか。
神ではない、おまえがおまえを救ってみろと。

ボビーは告解を聞き入れる側の人間だった(カウンセラーでもいいし、精神科医のようなものでもいいんだけど)。そしてゲームを生き延びて、本当の意味の救済に目覚めたのではないか。
さて、この大予想にはまだまだ続きがありますよ。

心ゆくまでさるお、もんち!

2010年07月01日

最終章『SAW 3D』(SAW VII) 完全大予想4 『ソウ 7』はここまでわかる

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

あの短すぎるあらすじから、できるかぎり多くの情報を得ましょう。
"As a deadly battle rages over Jigsaws brutal legacy, a group of Jigsaw survivors gathers to seek the support of self-help guru and fellow survivor Bobby Dagen, a man whose own dark secrets unleash a new wave of terror."
みじけーな。どんだけのヒントがあるだろう。なんもねーよ、という感じがしますが。
まずは訳すところから。よく読めばわかることが意外とたくさんあるかもよ。

・As a deadly battle rages over Jigsaws brutal legacy,
レガシーというのは遺産のことです。ですが、相続財産(heritage)のことではない。もっと、功績とか、思想とか、カタチのないモノのことっすね。つまり、ジョンが遺した"ゲーム(テスト)による救済というスタイル"のことだと思います。ブルータルというのは"無慈悲な"という形容詞っすから、"きびしいゲームをプレーすることによりリハビリできる、というスタイル"ですね。
a deadly battleは、デッドリーが"命がけの"でバトルは戦闘。a、だから1つっすね。ゲームではなくて、バトルですかー。
rage overで、〜に対して激怒する、という意味なので、そのバトルはジョンの功績に敵対する位置づけ、ということになりそうです。
これは"張り合う"というような意味合いかもしれない。

・a group of Jigsaw survivors gathers to seek the support of self-help guru and fellow survivor Bobby Dagen,
で、サバイバーが集まります。
グルというのは、指導者とか、専門家とか、権威のこと。
自己救済の指導者にしてサバイバーのひとりであるボビー・デイゲンさんに、援助(サポート)を求める。

・a man whose own dark secrets unleash a new wave of terror.
unleashは解き放つ。a new wave of terrorは新たな恐怖の波。
ボビーさんの暗いシークレットが、新たな恐怖の波を解き放つ。

ジョンの功績に対抗する命がけのバトルが勃発。サバイバーは、ゲーム経験者で自己救済の指導者ボビーの元に集まり援助を求めるが、ボビーのヒミツが新たな恐怖のはじまりとなる。
訳せました。これが『SAW 7』です。
ここから何がわかるかというと・・・

1. 命がけのバトルとは個々のゲームのことではなく、ジョンの御技に対抗する位置づけの"1つのバトル"。その功績を汚そうとする者vs.守ろうとする者というバトルかもしれず、つまりは"ホフマンvs.ジル"のことだろうと思われる。

2. ボビーはゲーム(テスト)をやり、勝ったことがある。
  ホフマンオリジナルはセス・バクスターだけでそれ以降はジョンの手足っすからホフマンのゲームではないし、アマンダのゲームなら生き残れない。ということは、ボビーがプレーしたのはジョンのゲーム。セシル以降で3作目より前の、まだ描かれていないゲームだということになる。

3. "グル"ということは、ボビーは知る人ぞ知るセレブ。自己救済の方法を指導しているし、指導される側の"生徒"がいるはず。

4. ストラームが見ていた警察の被害者リストにボビーの名前はないので、ボビーのゲームは警察には知られていない。が、生徒の間では周知の事実かもしれない。

5. 今までボビーが登場していない(名前だけは1作目で出ています)ということは、ゲームの勝者だけれども、ケーサツに駆け込んだりもしなかったし、アマンダのように弟子入りもしなかったし、ホフマンのようにこき使われたりもしなかった。

6. ボビーには隠していることがあり、そのヒミツは生徒たちも知らない。

7. ボビーのヒミツが新たな恐怖を"解き放つ"という表現から、7作目でゲームの仕掛け人になる(実行犯になるかどうかは別として、少なくとも"救済者"側として振る舞うという意味)のはボビーだと思われる。

さて、1.についてもっと深く予想するには6作目のラストを考えなければなりません。
ジルがホフマンを仕留めようとし、ホフマンのヘッドギアのタイマーはタラ&ブレント親子の部屋のレバーと連動していた。で、ブレントがレバーをDIE側に下げたときにヘッドギアのカウントダウンがはじまった。
LIVE側ならどーなっていたか。
DIE側であの展開になり、その時点での生存者にはどんな運命が用意されているか。
そして、ホフマンは生き延びた。ということはまちがいなくホフマンはジルを追うだろう。ジルは逃げるだろうか。逃げ切れるだろうか。命がけのバトルというからには"追いかけっこ"ではすまないわけで、ジルは戦うことになります。ホフマンの攻撃を、ジルはひとりで受けて立つのか。あるいは誰かにたすけてもらうかもしれない、たとえばボビーに。

ボビーがわからないと、先には進めないっすね。
次の記事では、ボビーという人物について考えます。

最後に、ボビーさんのファミリーネーム"Dagen"ですが、スカンジナビアのほうの言葉だとダゲンと読んで"〜の日"という意味らしい。米語ならデイガンさん(デイゲンさん)か。アメリカではふつーによくある苗字なんすかね。

心ゆくまでさるお、もんち!

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。