2011年03月19日

第7艦隊も逃げ出す原発メモ

さるおです。
TMI(スリーマイル島原発事故)はレベル5、チェルノブイリは7。
日本政府は福島第1をレベル4から5に引き上げた。
世界はどう思っているかというと、6だよね、下手すりゃ7だよね、という見方をしてます。
ふつー考えたらやっぱ、にっぽんのことは日本政府がいちばんよくわかっているはずで、遠いところの人は事情がわからないから怖がって慌てているんだろうということになりそうなもんですが、そうはいかない。これが外国のできごとなら日本はある程度冷静な分析をするはずで、逆も然りだろう。
米国の科学・国際安全保障研究所(ISIS)は、レベル6に近く、レベル7になるかもと言う。
フランスも、レベル6だと言うんすね。
当事者にっぽんとずいぶん違うじゃねーかよ。

第7艦隊の原子力空母"ロナルド・レーガン"は、仙台で救援活動をしていたヘリの搭乗員から低レベルの放射線を検出したそうな。んで、福島第1の北東約160kmのところにいたのに、北海道のほうまで逃げてしまいました。3機のヘリの搭乗員17人と作業空域から検出された放射性物質は福島第1のもの。
うーん。
レーガン丸は、原子炉2基が機関の空母っす。
それが、逃げた?
"健康に影響のないレベル"の放射線がこわくて?
うーん、ひじょーに嘘っぽい。レーガン丸がではなくて、"健康に影響のないレベル"の放射線とやらが嘘っぽい。

にっぽんのことを、にっぽんの次によく知っているのはアメリカっすよね。で、彼らは"独自の分析"をしている。その"独自の分析"の結果、レーガン丸は逃げたはず。
ではどんなデータを分析したのか。
レーガン丸がとったデータだ、そりゃそーだろ。第7艦隊の原子力空母は、福島第1の北東約160kmのところからできるかぎりのデータをとったはず。
あとは衛星からも。

福島第1の設備は沸騰水型原子炉というものです。お湯を沸かして、水蒸気でタービンを回して発電する仕組みっすね。
問題は湯沸かしの燃料。基本は二酸化ウランを使うんすよね、でも今バケツで水をぶっかけたりしている3号基は混合燃料。二酸化プルトニウムと二酸化ウランを混ぜたもので、新しいウランなんか使わないんだよね。プルサーマル計画とかMOX燃料とかいうやつっす。つまり使用済み燃料(プルトニウム)のリサイクルっすね。混ぜたことで融点が下がって、燃料自体の熱伝導度も下がって、要は燃料温度が高くなりやすい。新しい燃料より放射能(中性子)が高くて、あぶないわけです。
もしかしてレーガン丸はプルトニウムでも発見してたりして。ヨウ素の量調べて、ウランがやばいな、とか。
プルトニウムはウラン鉱石にごく微量が存在するわけで、黄砂と一緒に飛んできたりはしているだろう。ですが、こりゃもうほんとに"ごくごくわずか"なわけで、実質、地球上にあるものはすべてウランの中性子照射によってつくられた人工元素と考えてよいですな。半減期は、238なら88年、239では24100年、240が6560年。吸い込んでしまったりするとアルファ線の内部被爆で肺癌になったり、けっこう強烈な発癌性物質っす。猛毒だと言っていい。

中性子というのは電荷を持っていないので、そのまま検出することはできません。
ばーんと飛んで、他の物質の原子核とぶつかったときに放出される陽子とかアルファ粒子とか、そーゆーのを測定するんすね。核の崩壊を利用して間接的に観測するわけです。たとえば水素の原子核とぶつかって、そこにあった陽子を跳ね飛ばすと、陽子はプラスの電気を持っているので機械で測れるわけです。ぶつかる相手がホウ素だとアルファ粒子が放出されるので、計測機械にホウ素化合物を入れておいてアルファ粒子を測定するということになるんすね。
そんくらいの設備、原子力空母レーガン丸が持ってないわけないよな。

日本政府が(あるいは東電とか保安院が)発表する数字はわけがわからないんだよね。"放射線"と言ってひと括りにして、何をどのように測ったのかぜんぜん説明してくれない。"放射線"と"放射能"と"放射性物質"の区別すらおしえてくれない。
放射線の強さ(エネルギー)というのは、グレイ(Gy)という単位(J/kg)で表すんです、ほんとは。で、放射線にはいろんな種類があって危なさが異なるので、それぞれ係数が決まっているんすね。だからグレイの値に係数かけて、そこでシーベルト(Sv)という単位になる。"放射能の量"ではベクレル(Bq)という単位を使います。1秒間に1つの原子核が崩壊するのが1ベクレル。
懐中電灯(放射性物質)から出ている光(放射線)の量がベクレル。その光が当たってどのくらい明るいかがグレイ。つまりグレイというのは、光源からの距離や光の種類によるわけです。そして光が当たってどのくらいの損傷を受けるかを計算したのがシーベルト。シーベルトも光の種類によって変わるということです。
危なさまで加味した数字を発表しているんだから信じていいだろうと思いきや、15日だっけ、正門近くで中性子線だーなんて言ったのは。

"使用済み"だろうがなんだろうが、とにかくこの"核燃料"というものは、"発熱し続ける"という性質。水がない状態が続けば、温度が上がり容器を融かし自分も融けて、止まらなくなる。融かして融かして炉心を(またはプールを)突き抜け下へ下へ。土も海も空気も汚して止まらない。臨界反応を起こせば中性子爆弾と同じモノっすから、水素爆発や水蒸気爆発が起こればもう、大変なわけです。
今、このシナリオを避けようとしているわけです。だから、水をぶっかけるのではなくて、水を循環させて冷やし続けなければならない。
被害者にっぽんが、加害者になってしまう。
もうどのくらい融けているだろうか。
時間との勝負。だけど、残り何分かが見えない時計と戦うわけで。

そして、チェルノブイリのように後始末する、"石棺"の準備。
冷却システムが復旧してもさらに続きがあるからです。熱した金属に海水かけっぱだもん、穴が開くのはこれまた時間の問題で、剥き出しにしておくわけにはいかない。
コンクリートで固めちゃう、というのはけっこう理に適っていて、中性子というのは水で減速できるんだよね。遅くすれば吸収されやすい。コンクリートというのはずっと水気があるから。あとは中性子を吸収してくれるモノを使ってさ。中性子も遅くできればホウ素化合物でいいだろうし。

ヒラリーたんも怒ってるらしいしな。
「ホウ酸かけちゃおう」って、早々に解決策を提示したのに、日本政府はかっこつけて「自分でできるから引っ込んでて」と断った。
ヒラリー、日本政府を信用するなよ、アメリカの判断で自国民を守れ。
東電の危機感がまるでないからいけないんだ。「カネかけて造った原子炉、よごしたらだめになっちゃってもったいないから、やめてよね」と言った"世界最大の民間電力会社"。
多くの日本人の命と、世界の人々の健康と、長く続く地球規模の汚染。あらゆる生物に迷惑をかけても、それでも、金儲けを優先する"世界最大の民間電力会社"。
なんで今日、やつらの株価が上がるんだ。

心ゆくまでさるお、もんち!


posted by さるお at 00:50| Comment(10) | TrackBack(0) | 心ゆくまでさるお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。