『HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II/ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を劇場で観たよ、3Dで。
パート1のほうは"ちゃんと話についていける映画"だと思いましたが、うーん、これはどうなの。少し物足りない感じっす。けどまぁ、はしょらずにやるというのは不可能なわけで(涙)。
肖像画のあのギャルは誰だろうとか、それが秘宝だ!というのはただの勘かなとか、スネイプさんの記憶はなぜ綿飴ではなく涙に?とか、その記憶の内容が、いやー、なんか速すぎて何が何だか、とかね、いろいろありそうっす。
はしょるのはしょーがない、けど物足りない、と思うのは、泣き所が無くなってしまったためのような気がします。どこで感動すればいいのやら、どこで泣けばいいのやら、まるでわからん。感動のしどころで思いつくのは、どこまでもコミカルな(覚悟ゆえですな(笑))マクゴナガルさんが兵隊たちを起こして先生たちが学校にプロテクションを設ける、あのあたりか。けど、マダム・ポンフリーがおらんしなぁ。ほんとは、いちばん泣かなければならないのは、スネイプさんの過去話なんだけれども、そんなこたぁかまってられないという感じっすな。
はしょられなくてよかった、と思ったのは、ハリポタで最初で最後の汚い言葉(笑)、"BITCH"です。
ヘレナ・ボナム=カーターは巧いなぁとか、エマ・トンプソンが出てくれてよかったとか、細かいことはいろいろあります。
そうそう、残念だったのは、ダンブルドアやハリーの過ちや弱さが描かれなかったこと。
キングスクロスにいたアルバスの長っ話をいちいちやっていたら映画が終わらないわけですが、それでも、アルバスの告解を聞きたかった。
自分が飼い殺しにされる豚だと知ったハリーさんもかなり潔く覚悟を決めてしまい、遺言はネビルではなくロンとハーに託されてしまい、最後の反撃はハリーの生還が合図になってしまったわけで、つまりはハリーさんがヒーローすぎたわけです。
つまり、愛が描かれなかった。人々の、人間らしさが、省略されてしまいました。
でもとにかく、楽しかったっす。さるおも魔法界で7年間がんばった、と思いました。大冒険でした。ぶつぶつ言ってるわりに、ほんとはね、文句ないのです。
ハリポタというのは、きっと今後の世代は、映画で出会うのもいいかもしれない。そんで、よくわかんないやって言って、本を読む。そしたら、すげぇや!(wicked!)っなるわけですよ、ロンちんのように。
彼ら(魔法族、そしてUKだけでなく広く"フツーの"現代社会)の世界がぶち壊されているようなので日本語訳は薦めません。
7巻だけですが、さるお訳でよければお読みくださいな。
心ゆくまでさるお、もんち!