さるおです。
『Transformers: Dark of the Moon/トランスフォーマー -ダークサイド・ムーン-』を劇場で観たよ。
やっぱ映画は3DだよNE!(舌の根がぜんぜん乾いてないと、うっすら気づいておりますよ)
監督は、でっかい映画ならおまかせの
マイケル・ベイ(Michael Bay)。
出演は、25歳にして名優かもしれないな、と思うシャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)。やはり彼はおもしろくてですね、さすがコメディアンなんだけれども、もうコメディアンじゃないなという感じに純愛顔もふんばり顔もキメまくり、
比較的安いギャラで大きく稼ぐ(←すでに卒業したでしょうか)ドえらい俳優になったもんだ。そしてさるおが好きで好きでたまらない、お約束の名優
ジョン・タトゥーロ(John Turturro)。
で、変形ロボコンの話なんかに出てくれる大御所といえばジョン・タトゥーロぐらいしかいないんだろ、なんて思っていたら、ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)も出てきてしまい、ははーん、あなたらしい、というだけにとどまらず、
フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)なんていうものすごいお方まで登場し、豪華絢爛。
さらに、バズ・オルドリン(Edwin E "Buzz" Aldrin Jr.)や、ウォルター・クロンカイト(Walter Cronkite)や、ビル・オライリー(Bill O'Reilly)なんかはもう、ご本人がご本人役で出てしまうという、ありえない豪華さ。
す、すごい。『トランスフォーマー』はすごいことになったんだな、と。ちょっとコーフンして震えてしまいましたよ。
ダッチ役のアラン・テュディック(Alan Tudyk)とワン役のケン・チョン(Ken Jeong)もおもしろすぎてやばい。パトリック・デンプシー(Patrick Dempsey)さんは悪役ですか。
いやー、そうとうにおもしろかったっすねー。さるお的には大絶賛です。
やっぱ映画は3DだよNE!というのはたぶん、とても正しい観方だと思います。つまり、話なんかどーでもいいんだ(←褒めていますよ)、という快感がありますな。考えるとか、作品のテーマ的なもんとか、そーじゃなくて、うわぁ、すげぇ、正義が勝ったぜ、それがいいんだ。
赤いおじいさんにしか扱えないテレポーテーション用の柱状装置を、シアトルグレースの外科部長がボタンひとつで起動してしまって簡単だな、なんてことは考えなくてよろしい。
ロボコン同士もいろいろと感情的なもつれがありまして、ナンバーワンになりたいのに頭が悪い破壊大帝メガトロン様が人間女子にほだされて突如赤いおじいさんを襲ったり、赤いおじいさんは自分自身を裏切ったのだぁ!なんていう深いセリフがあったり、ついに赤いおじいさんを殺したコンボイとその仲間たちは赤いおじいさんにしか扱えないということになっているあの装置の片づけをどーするのかなとか、そーゆーことも考えなくてよろしい。
呪いの腕時計のせいでプランを聞き出そうとするサムに、コンボイはノープランだっつって、ほんであとで「じつは生きていたのだぁ!」なんつって、きっとコンボイにはわかっていたのだわっ!なんてくだらねーことはまったく考えなくてよろしいのです。
ついにロボコンから生々しく血が噴き出すようになりましたが(という記述の正確さもどーでもいいんです)、んなこたぁかまわない。
ロボコンも白髪か。いーじゃねーか、それで。
どーんと何かにぶつかるたびにバラバラバラバラと破片なのかとれちゃった部品なのか、ものすごい大量にばらまきながら戦っていますが、あれで戦ってる最中に身体の体積が足りなくならないのか(笑)。あんたたちはどんな金属でできているんだ、補充はだいじょうぶか、地球の金属で間に合ってるのか、カーになるといつも新品のようだが修復は自分でできるのか、どーなんだ。といったことがじつは1作目からずっとひそかに気になっていますが、んなことも、かまいません。本当に素晴らしい作品です。
わたくしはこのような映画が好きだ。
ポーズキメキメのコンボイ兄さんが少し恩着せがましく、世界警察アメリカ的だとは思いますが、それでもわたくしはこのような映画が好きだ。
ただ1点だけ残念だったのは、ミーガン・フォックス(Megan Fox)がいないということくらいです。スピルバーグに監督にスタッフ、とにかく全員を敵に回して大ゲンカになったんだから、もうしかたない。おかげで、あのカノジョさんとは別れたんだぁ、あんなに仲良かったのにねぇ、なんていうまったくもって余計な説明を展開するはめになりました。こんなことになるなら、毎回カノジョさんが入れ替わるボンドガール形式にしておけばどんなに楽しかったことか、と悔やまれてなりません。
そうそう、正義のロボコンはちんまりとした二つ目で、敵のかっこいいロボコンがモノアイ、というのはどっかでとてもよく知っているような気がしましたが、ガンダムでした(敵ロボコンはもちろんザク)。ショックウェーブさんは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に紫色で登場していて、アメリカデビューが1984年、日本デビューはその1年後、ということはガンダムの方がぜんぜん先で、なんとなく嬉しいような気持ちが致します。
ところでこの映画は、やっぱ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』との比較も楽しいっすね。どこが協力会社としてつくか(GM、メルセデス、フェラーリとか)でやりくりするわけですが。
主役の黄色い5代目カマロさんは、『戦え!〜』ではビートルだった。これはもう、ビートルだと可愛いすぎてこの映画は撮れなかったよね、と思います。
GMCトップキックさんは、単に"ワンボックスカー"で、ハマーH2(レスキュー車)さんはもともと、"同じワンボックス"の救急車。このへんはうまく納めた感じっすね。
で、シボレー・コルベット・スティングレイコンセプト・コンパーチブルさんは、えー、ロボコンの名前がサイドスワイプさんというんですが、『戦え!〜』ではランボルギーニ・カウンタックで呼び名はまさかのランボル(笑)。すごい、コドモの夢そのまんま、ランボル。
あとおもしろいのは新カノジョさんがもらったベンツSLS AMGで、あのロボコンは昔はクルマでなくて、カセットテーププレーヤーだった。時代を感じますよ。
F-22のワルモノは昔、F-15でした。これはまぁ、変更なし、っちゅー感じっすね。
そしてもしも、トヨタさんのハイラックスとか日産さんのZとかスバルさんのインプレッサなんかが使えたとしたら、どんな感じに仕上がっていただろうと想像し、それはそれでとても観たいなと、なんとなく切なくなって少し涙を流したりするさるおでありました。
心ゆくまでさるお、もんち!