2つのドリームチームで世界を魅了した男。10年後も50年後も、おそらく100年後も、人々は胸を高鳴らせ瞳を輝かせて、語り継ぐだろう、ペップを。
ペップが体験した1つめのドリームチームに終わりがきたように、このチームにも終焉はある。それはそれで、いいよね。ペップはもう契約を更新しないかもしれない。それが今のような、そんな気もする。それならそれで、いいんだよな。バルセロニスタの心にあるのは、清々しい感謝の思いだけなんじゃないか。少なくともさるおはそういう落ち着いた気持ちです。バルサはまた、新しいサイクルに入らなくちゃいけない。それが今であっても、正しいんじゃないか。名残惜しさはあるけれど、その今だからこそ、散ってみてもいいんじゃないか。
スペクタクルをありがとう、ペップ。
(とか言って、契約更新ならわたくしはあなたを抱きしめてしまうわけですが)
次のサイクルに入る準備はできている。ペップが、とてもとてもたくさんのカンテラーノをトップチームで使ってくれたから。今季のバルサは選手が足りてない。けれど、足りないときは自前の選手で補ってきた。それでやれるから。そのツケを多少払っているけれど、仮にリーガを落としたとしても、それは払っていいツケだろうと思える。理由はやっぱり、"バルサだから"。
ほぼカンテラーノだけで、3年もの間、すべての対戦相手を蹴散らしてきたチーム。
頑ななまでに信念を貫いて、愚直なほどに哲学に忠実に、決して怖れず、敬意と誠実さを失わなければ、道は拓けるとおしえてくれたチーム。
後にも先にも、こんなチームはもう二度とつくれない。
4年目になった今季も、人々の心を躍動させるという意味において、バルサは負けたことなどなかった。
スペクタクルをありがとう、ペップ。
(とか言って、契約更新ならわたくしはあなたにチューでございます)
心ゆくまでさるお、もんち!