とてもいい試合でした。早々に怪我もあったしOGもあったし、すごく苦労したけど、リーガ4節に続いて大事なことがわかった、とても重要な試合だったと思う。
バルサはほぼ慢性的にCBが弱点かなんか言われるチームです。でかい選手はいねーし、速い選手はいねーし、そんでもってラインだけはやたらと高い。自陣なんかバルデスしかいないわけで。いつもいつも補強すべきなんて話題になりつつ、やっぱり中央や前線が補強されて、うしろはひたすらド根性で乗り切るんすね。
そこから、いちばん頼りになるプジョルが離脱というとこれはもうとても痛い。で、マスチェラーノとピケで組んで早々、若旦那まで離脱。いきなりの火の車っす。ピケは普段いろいろとあやしいし、すーぐ手使っちゃうし(笑)、頼りになるとはあまり思っておりませんが(爆)、それでも本職だしね、でかいしね、やっぱいなくなられちゃ困るんだよ。
そーいえば、シャキーラ姐さんご懐妊おめでとうございます。
で、ティトはソングを使った。
これはもちろんバルトラでもよかったと思う。若いし経験はないけど、マルクなら“バルサのCB”というもののことは知ってるわけで。ところがソングを使ったんです。初めてでいきなりじゃあたりまえなんだけど、ソングはすごく危なっかしかった。いや、危なっかしいどころではなくて、“とりあえずそこにいるだけ”になってしまいました。無理もない。それを観て、ブスケを後ろに下げたらどうだ、ソングと立ち位置を交代だ、なんて考えたりもしました。
どれが正解だったかはもちろんわからない。だけど、だにべすのOGの手前に滑り込んできたのがバルトラだったら、あの失点はなかったんじゃないかという気はする。だってソングはほんとは滑り込んで来たんじゃないもん、転んだんだもん(笑)。でもティトが優先したのは“大舞台の経験”だったわけですな。バルトラでだめだったときのダメージのほうを怖れた。フットボールにおける愛です。それに、中盤の底のブスケは替えが効かない。だから、その判断もありだと思いました。
ティトは右往左往しなかった。純粋にチームを信じて、決してブレず、こうと決めたら自信をなくさず落ち着いていたんすね。
さらに、スコアをひっくり返さなければならなかったティトはさんちゃんを入れて3-4-3に変更。これは正直びっくりしましたよ。だって、ずっとやってなかったもん。ペップ時代もちょっとは試したけど、それっきりだったもん。3バックの練習してみるぅ?なんて言ってみたことあったんでしょーか。まさかぶっつけ本番じゃ?
でもこれは結果的に当たった。もちろん、守備面のリスクは増えたけれど、得点の可能性も格段にあがりました。
すんばらしー。
正解だったか不正解だったか、ではないんだよね。だってここはバルサだもん。
ヘタフェ戦で、南米組を頼らず、レオを特別扱いしなかったティト。鬼門の敵地に10人のカンテラーノを立たせたティト。いつもどおり言葉通りセスクを信じたティト。そう、揺るがないこと、それが何より大事。
CLでも同じものを見せてくれたわけです。
指揮官が、怖れていない。
ならばついて行くだけっす。あぁ、今季のバルサもおもしろいなぁ、と思います。
心ゆくまでさるお、もんち!