2008年08月31日

バルサについて最近思っていること & リーガ・ベベバとかいうへんな名前のものがはじまりましたよ(泣き笑い)

さるおです。
ラ・リーガですが、今年からへんな名前の銀行さんがスポンサーについたということで、リーガBBVAという、なんだかわけのわからないものになってしまいました(汗)。
で、リーガ奪還へむけて、リストラ・バルサのことをいろいろ考えております。

思い出すのは2004年夏、ジェラール・ピケ・ベルナベウが去って行った、あの夏っす。はっきり言って"裏口から"、前年のセスクに続き、プレミアのカンテラ荒らしの波に乗ってマンUさんへ行ってしまったピケ。なんか納得いかなくって、これが本当の別れのようで、妙に寂しい気持ちでした。でもまぁ無理もない。天下のマンUさんに、うちに来ないかと、きみを頼りにしているよと、口説かれたら弱いっす、17歳だもん、それは挑戦してみたい。
"裏切り者"覚悟で戻ってきたピケ、きっと意地をみせてくれるに違いないっす。だからすごく応援してます、ふんばれジェラール。

そして世界最強の右ラテラル、ダニエウ・アウベス・ダ・シウバ。すべてセビージャのおかげ、セビージャはいつもぼくの心のクラブ、泣き腫した目でそう言ったダニさん。
そしてバルサがぶったるんだ状況からの再生、つまりマイナススタート(泣)だということは承知の上で、Estic molt content d’estar aqui(バルサに入ってひゃっほーい)ということなので、今年はあなたが救世主だ、よろしくお願いします。
ペップは以前ちらりと「ウィングで使うかもなー」とか言ってますが、いちおう右SBだろうということで、こーなったらもー、ピケのともだちのレオと組んで、右サイドはもうとんでもないことになるだろうと思いますね。あんたらなら、強すぎっす。

セビージャで恐ろしかったもうひとりの人、セイドゥ・ケイタさんには期待大っすね。だってほんとにこわかったから。守ればしつっこく、攻めれば高速で駆け上がりシュートまでいく、おっそろしい人っす。これは全部褒め言葉。中盤の底で忙しくやってくれてもええし、左SBでもええっすね。フィジカルも強いし、どんな距離でもシュート撃てるし、空中戦もいける。つまり、素晴らしすぎな選手っす。

おらが村からやってきたウルグアイのヤングスター、ホセ・マルティン・カセレスさん、フィジカルを活かしてCBか、あるいはスピードで左SBっすね。
ぼくはこのクラブに世界中のありったけの希望、熱意を持ってやって来た。このユニに、自分の持てるすべてを捧げるつもり。
いいっすねー!率直に、純粋に、がんばるよと言ってくれる。めちゃめちゃ応援します。
そーいえばカセレスさんの入団お披露目会、ありゃかわいそうというか、なんか失礼だったんじゃねーか。ルセーの会見とかぶって、閑散としてたからサクラ呼んで席だけ埋めたなんて、ラポルタおまえ、カセレス青年に土下座して謝れと、とても思いました。
気にすんな、まるちん、さるおが応援しててやるから、ふんばってガツガツ行け。
ということで左もええ感じ。

ティティに続いてアーセナルから来た、ベラルーシの頂点に君臨するヒーロー、バルサですべてを勝ち取りたい、と言うアレクサンドル・パウラヴィチ・フレブ。この人もすごい、なんでもできる。世界最高の高速ドリブラーのひとりで、最たる特徴はなんともソフトなボールタッチとその突破力。さらに中盤から前線へ、ばーん!と飛び出してぼかーんっす。ほんで器用なだけじゃない、 当たりも強いし、スピードもあるしフィジカルも強い。左右どっちでも、ウィンガーまでこなしちゃうし、真ん中でもええし。パスのセンスと精度はアートだし。

そしてサムエル・エトー。CL予備戦観てたらね、ゴール決めても笑顔がないんすよ。ティティが決めたら笑うのに、自分のときはつまんなそう。だからほんとはまだ怒ってるのかなとか心配なんですが。
サムのことは絶対必要なんだから、ラポルタとかチキとかペップもそろって、思い切って謝っちゃえばいいのにとか、ちらっと思います。「戦力外」というのと「特別扱いはせんよ」というのは違うだろと、失言を認めちゃえと。でもまぁサムが妙にオトナになってくれたおかげで、とりあえず丸くおさまった。いてくれてよかった、レオの負担も減るしな。
だから、意地のゴールを決めまくるんじゃないかと思います。サムの性格なら、クラブを見返してやらんと気がすまーん。こーなったらもー決めまくるんじゃないか、1シーズンでダントツの40点くらい。(ぶっちぎりピチーチ決定)
ということは、やっとのことで輝き出したティティもそれに乗っかるわけで、こちらもゴールを量産予定。
すごい。すごいっすね、バルサ。優勝っすよ。

ダビド・シウバさんや、ディエゴ・カペルさんや、アデバヨルさんや、ドログバさんや、アルシャビンさん、噂だけはぶっとんだみなさん、またいつか、機会があったら是非。
バルサの優勝がほぼ確実になってきたところで(憧れ)、今回の大リストラをきっかけに考えた、さるおが思ったいちばん気になることを書いておこうと思います。

FCバルセロナの歴史は長いです。1世紀にわたる壮大な物語を脈々と紡いできました。よいときも悪いときもあって、時代とともにシステムも変貌して、勝ったり負けたりです。
そのバルサ物語の中でも特筆すべき"よいとき"、それはドリームチーム時代っすよね。スペクタクルを量産した黄金期っす。
エル・ドリーム・チームは本当に特別だった。1980年代後半から1990年代、時は守備的サッカー全盛期っす。クライフ・バルサは、"時代遅れも甚だしい"はずの戦法で、常識を覆し、ボールを持ち続け、魅せまくりました。特徴は2つ。守備よりもテクニックや展開力のある選手を中盤に置いたことと、ウィングを思いっきり使ったことっすよね。中央からの展開力と相手ディフェンダーの背後を獲ってライン際から折り返す。広大なピッチを隅々まで使い切った。

そして最近のバルサを思うとですね、翼を失ったなぁと、そう感じるわけですよ。中盤はいいんです、だってもう、すっごいんだから。でも、メディアプンタ(トップ下)を両翼に使うばかりで、本当のエストレーモがいない。今は時代が違うからコンパクトにいくというのは賛成っす。でも、攻撃が中央寄りになるばかりで、何かを変えたくても他のオプションがない。相手の守備ラインの背後に襲いかかる本職の純粋なサイドアタッカーがいない。
あぁ、大好きなルドヴィク・ジュリがいてくれたら。とか考えちゃうわけです。
フリスト・ストイチコフはかっこよかったなぁ。その後のいわゆる"ペセテーロ"な男フィーゴも、かっこよかったなぁ。マルク・オーフェルマルスも、現役復帰するならバルサにすればよかったのにぃ(笑)。

理想を言えば、ジュリではなくフィーゴだなぁと思います。あのタイプがいい。今やフットボール界の至宝となったクリスチアーノ・ロナウド様とかね(バルサにいたことないけど)。シモン・サブローザとか、リカルド・クアレスマとか、"オランダ式"と言いたいところ、ポルトガル人ばっかですが(笑)。
このタイプがね、バルサだけじゃなくて、なんかもう全体的に、サイド攻撃の専門家って絶滅危惧種なんだと思いますね。

いちおうMFでじつは何でも屋のフランク・リベリー(バイエルン・ミュンヘン)ぐらいになるとウィングでもすごいんじゃないか。数年のうちに、彼が三十路にならないくらいのうちに、バルサに来ちゃったりしたらどーしようかな、とか余計な夢も見ております。あとはカンテラ、ガイ・アスリンさんとか。
つくづく、ジュリがいないのはつまんねぇ。
ポスト・ジュリ(右)なら、ま、しばらくの間は誰か来てくれてもレオの控えになる可能性大で、ほんとに心根までジュリのような"オトナ"で"プロフェッショナル"な人じゃないとアレなんですが。

ということで、サイドアタックを復活させてくれ。まだ無理だと思うけど。いつかすごいエストレーモと一緒に戦えるようになったら。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:32| Comment(6) | TrackBack(0) | FCバルセロナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっちご無沙汰しております。
リーガついに開幕しましたね。
というかベベバなんて名前がついてたなんて
知りませんでした・・・・
同じ銀行でも「バークレイズ」とはカッコ良さが桁違いですね!爆

 サイドアタッカー。
バルサのサッカーを体現する上で欠かす事の出来ない存在ですよね。
特にバルサの場合は内と外、
更には右と左がバランスよく機能してこそだと思います。
そうなるとやはり今のままのティティではタイプが違うというか
突破力に欠けますよね・・・
バルサの良かった時を思い出すと、左からロニー、右からジュリorレオがサイドを切り裂いて
それによって中央で相手CBと2対1だったエトーが1対1になれて・・・というのが
王道パターンでしたからね。
フレブが化ければそんなサッカーが戻ってくるかも?と期待してます^^

 開幕戦は確かに負けちゃいましたがここからがスタートですからね。
昨日の試合が底辺でそこから築きあげてくとすれば
ペップバルサの完成型は楽しい物になるんじゃないかと思います。
Posted by KEN at 2008年09月01日 14:11
KENさん

> 「バークレイズ」とはカッコ良さが桁違い

そーいえば、かっこええ。Barclays、どっかのチームにありそうだし、正義の戦隊ザ・バークレイズは今日も悪をやっつける。いいなぁ、プレミアは。

バルサのサイドアタッカー、内と外もさることながら、左右でバランスが、と思うとさらに人材不足っすよねぇ。

> 左からロニー、右からジュリorレオがサイドを切り裂いて

相手に対策練られるよーになってからは、通用しなくなっちゃったね。ほんで右をレオにするとより一層"中央突破"に偏るし、足元でボールもらって真ん中から行こうっちゅータイプだもんなぁ。
ジュリをもっと使って、ジュリにもっといてもらって、そしたらどーだったんだろうって、今でも思う。ジュリは決まった角度で中に切れ込んでくるタイプだからまぁ、フィーゴなんかとはまるで違うんだけどさ。

> 今のままのティティではタイプが違うというか突破力に欠けますよね・・・

結局んとこティティはどーなんだ。
破壊力のあるサイドアタックというのではないけれど、やっとこフィットしてきたというか、ティティらしいままでいいので、がんばってくれたらそれはそれで観たいけどな。

> フレブが化ければ

彼は可能性ある。
ペップバルサの完成型はまちがいなく"とてもバルサらしい"はずだから、きっとすっごく楽しいよなー。
Posted by さるお at 2008年09月08日 19:26
>ジュリをもっと使って、ジュリにもっといてもらって、そしたらどーだったんだろうって、今でも思う。

そうですね〜
今のチームにジュリが居たら・・・
でも僕の中ではジュリが1番輝いてたのって
左サイドの浅めからロニーのロングパスが出て
それに反応したジュリがぐぉーーっと
DFライン裏へ飛び出してく時なんですよね。
そういう意味じゃ今のバルサだとあの時ほど
ジュリが活きないのかなぁ〜なんて思ってみたり。

>結局んとこティティはどーなんだ。

どーなんでしょう。
やっぱスペースがあった上で
それを生かすのが上手い選手ですからね。
それを周りが理解してティティの為の
スペースを作ってそこから初めて
ティティの真価が問われる時期かなという気もしなくはないですけど・・・

>ペップバルサの完成型はまちがいなく"とてもバルサらしい"はずだから、きっとすっごく楽しいよなー。

それは絶対そうですね!
そこだけは僕もすんごく期待してます。
多分ライカーよりもバルサらしいバルサにしたい!
という気持ちは強いですからね。ペップは。
完成した時は前より絶対楽しいですよね。
Posted by KEN at 2008年09月24日 20:20
KENさん

> ジュリがぐぉーーっとDFライン裏へ飛び出してく時

わかる!ものすごい速さでね、小さいのにド迫力で。

今のバルサにフィーゴがいたら、とかも考えちゃう。これはけっこう禁句だろうとは知りつつも。

> ティティの為のスペースを作ってそこから初めて
> ティティの真価が問われる時期かな

やっぱねー、ティティは手足が長すぎる(笑)。エトーとはタイプが違うし、混み合ってるとどーにもならんところがありますねぇ。
ペップ・バルサがどこまでティティ(選手)に合わせられるのか。戦略的な哲学はすでにしっかり持っていると思うので、次は戦術的な細かいところっすね。
Posted by さるお at 2008年10月04日 20:04
>今のバルサにフィーゴがいたら、とかも考えちゃう。

全盛期のフィーゴだったら多分文句言いたい奴も
黙らせちゃうほどのプレーしてくれるでしょうけどね〜

>やっぱねー、ティティは手足が長すぎる(笑)

ですね〜笑
日本の公道をF1で走ってる様な物ですもんね。
やっぱDFが密集して入り組んだ路地には
F1マシンよりレオみたいな軽自動車ですよね。笑
かと言ってF1を軽自動車出来る訳じゃないので
なんとか活かす方法を考えないといけないですね。
Posted by KEN at 2008年10月06日 02:36
KENさん

> 日本の公道をF1で走ってる様な物ですもんね。

ほんとだな。

> レオみたいな軽自動車ですよね。笑

最近はレオも身体が大きくなって軽っぽくないので、ぼやんちゃんが軽かな(笑)。

ティティはやっと、"手足を伸ばせるとき"が出てきましたねー。
Posted by さるお at 2008年10月31日 12:29
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