2008年09月10日

マーリンの猿股でお困りのポッタリアンのよい子のみなさま

さるおです。
少し文章を直しました。書いてていろいろ気づいたので。すみません。

長く苦しい逃亡生活のはじまりです。DEに追われ、仲間を殺され、あるいは耳を切り落とされ、それでも逃げてきた。ヴォルディに殺されかけて、逃げ惑い、追い詰められて、それでも生き延びた。魔法省も陥落、ウェディング会場は襲撃にあい、オーダーは家を焼かれ家族が拷問されました。マグル生まれはムショ送り、DDの過去は謎ばかり、追い込まれたハリーは大切な味方のリーマスとケンカしてしまいました。
ホグワーツは新しい年度がはじまります。トリオはブラック邸にこもり、とうとうクリーチャーとレグルスの勇気と涙の物語の真相を知ります。
そんなとき飛び込んできたニュース。それはセヴルス・スネイプの校長就任。
ハーはこう言うと何かを思い出したかのように大慌てでキッチンから飛び出して行きました。
「人殺しで人の耳を切断してまわるようなヤツよ!わるもんなのに!あのスネイプが校長だなんて!ダンブルドアの校長室にいるなんて!マーリンの猿股!」

ポッタリアンのよい子のキミ、せつないですねー。涙が出てきたでしょう。
これじゃハーはキチガイだ。先の冒険が思いやられます、ま、勝てねぇな、ヴォルディには。

さるおは日本語版を買っていません。ということは、さるお自身はまだ読んでません。
だからもし何かさるおに勘違いがあるようなら、それはご指摘いただきたい、素直に受け止めますから。
ただ、こちらでおしえていただいた、大感動のデスリーハロウズ日本語版にあるというこの世にも恐ろしい、ジョークだとしたら破壊力ありすぎの、ミラクル邦訳「マーリンの猿股!」は、あまりにもせつない。
"Merlin's pants!"はあっても、断じて、ハリポタには意味不明のマーリンの猿股など存在しません。
本当に心の底から悔しくなって泣けてきたので、なんかこう、ね、書いておこうと思うわけですよ。

How in the name of Merlin did she find a マーリンの猿股?
(マーリンの名において、どーやって彼女は"マーリンの猿股"を見つけたのさ)
How in the name of God did she find a マーリンの猿股?
(神の名において、どーやって彼女は"マーリンの猿股"を見つけたのさ)

この2つの英文は同じ意味です。
もっと自然な日本語にすると、「いったいぜんたい、どーやって彼女は"マーリンの猿股"なんて訳したのさ」となる。
God(神)という単語は、絶対的な、とても明白なことを意味します。白黒はっきりしている状態の、神様というのは白なんですね。だから本当はこの場合のもっと適した言い回しは"the hell"なんだけど(笑)、これについては後で書きます。
"in the name of Merlin""in the name of God"は同じだということです。

マーリン・アンブロジウス(Merlin Ambrosius)さんというのは神様の名前ではありません。ブリテン島にいたと言われる中世の伝説の魔術師さん。いろんな物語に出てきます。アーサー王伝説とかね。
つまり、魔法界で"神様みたいに扱われている"歴史上・伝説上のセレブです。マーリン勲章があるくらいだし。
マグルのみなさんご存知の"Oh my god!"(これも訳せば"神よ!"ですが、実際は神様はどーでもいいわけで、"あぁ!"とか、そんなもんすよね)、あるいは"Good Lord!"(これも"おぉ!"ぐらいのもんす)のような"びっくり"を表す慣用表現は、魔法界(ミュリエルおばさんの例もあるので、少なくともウィーズリー家では)だと"Merlin's beard!"(マーリンのヒゲ)になるわけです。"マーリン"の名を使うのは、God(神)を使うマグルの言い回しの変形、魔法界バージョン(ハリポタ流)なわけですわ。
(基本的な意味でマーリンを知らない)マグル生まれ(ハー)やマグル育ち(ハリー)と異なり、ロンちんはもともとこの言い回しを多用しています。しかも、下ネタとして使っている(笑)。"How in the name of Merlin's pants have you managed to get your hands on those Horcrux books?"とか、"And what in the name of Merlin's most baggy Y-front was that about?"とか、"So why in tne name of Merlin's saggy left-"とか。"Merlin's beard!"は"ウィザード育ち"の魔法使いの言葉遣い、さらに"Merlin's pants"はロン特有の遊んだ言葉遣いだということっすね。お気に入りの表現、口癖、あるいはちょっとした"マイブーム"だと思えばいいだろうと思います。

さて、さきほどの"the hell"、こちらは白黒はっきりしている状態の黒。絶対にありえない、あるはずない、あっちゃいけない、そーゆーね、良くない意味合いです。
What the hell are you doing? は「何やってんの?」という疑問ではなく、「何やらかしてんの!」と咎めている感じです。What are you doing?(何やってんの?)を強調して、「何やらかしてんの、バカね、あんたは」というニュアンスを盛り込む。

"for heaven's sake"、あるいは"for God's sake"というのもあります。
直訳すれば「天国(神様)の目的のために」ですが、正しくは「どうかお願いだから」です。God(神)やheaven(天国)のためだと思って何かをやってくれと、人に頼んでいるわけで、ここには"どうしても"という気持ち、"絶対的"にこれしかないというニュアンスが含まれている。
これもロンちんが使えば"for Merlin's sake"になるわけっすよね。

ここで気づくのは、"in the name of God"にも"the hell"にも"for heaven's sake"にも、そして"in the name of Merlin"や"Merlin's Pants"にも、本当は意味なんてない、ということっす。神様がどーしたの、地獄がどうだの、天国の目的がどーとか、マーリンが誰だとか、パンツはいてんのかとか、そーゆー意味はないんです。

というようなことは、"英語がわかる"人なら理解しているはずなわけですよ、神の御名において(訳:どー考えたって)。

ちなみにパンツというのは、米語ならズボン、英語ならズボン下です。
猿股というのは、19世紀頃の欧米の下着を大正時代に日本に持ってきたもので、腰から股のあたりを覆う西洋ふんどし。膝丈くらいの長さになるとステテコになって、これは下着とズボンの間にはいたりもする(ズボン下)。
って、そんなことはどーでもいいんだよ、だって、意味なんて無いんだから。

さらに、ハーちんは猿股直後、慌ててキッチンを飛び出して行きます。それは"あること"に気づいたから。ある、とても重要な、トリオの命に関わる"すぐにやらなければならないこと"に気づいたからです。怒っている場合ではない。急がなくちゃ。そう、フィニアスの肖像画です。
つまり、ハーちんはとても驚いて怒っていたところ、急にあることに思い当たって"ハッとした"。そのときの言葉なわけです、猿股は。気づいたショックで出た"慣れない"言葉だから、本来なら"Merlin's beard!"でいいはずのところ、いつもロンがヘンなことばっか言うのを聞いてるもんだから"Merlin's pants!"になっちゃった。ヒゲをパンツに変えてある、なんだか"Merlin's beard!"のもっとすごいやつ、そんな感じっすね。
ハーによるロンのモノマネであり、いつもちゃんとした言葉遣いの子が「すげぇ!」とか、なんか食って"おいしい"じゃなくて「うまーい!」とか、そーゆーのとも似ています。そもそも翻訳する際にこの"ロンならではの言い回し"に気づいていれば今回それを引用すればいいわけです。が、今さらどーにもならんので、この場合のハーのセリフは「Merlin's pants!(やっべぇ!)」みたいな感じじゃないかな。
Merlin's pants!
やっべぇ!まじやべぇ!
絶対的な、とても明白な命に関わる危機に気づいて慌てた瞬間。
猿股じゃねーんだよ。

同じことが海外で起きたと思えばよりわかりやすいっす、マーリンの猿股のばかばかしさが。
ある日本文学をね、これは素晴らしいから英語に翻訳しようということになる。で、プロフェッショナルな翻訳家さんがまずは日本語の原書を読んでみたら、物語の途中で主人公が「そんなことは逆立ちしたってできないよ」なんて言うわけです。で、I can't do such thing no matter what I do.(どうやったってぼくには無理だよ)としなければならないところ、なぜかこう直訳してしまうわけですよ、I can't do such thing no matter I stand on my head.と。(これはI can't do such thing even if I stood on my head.だったら話は別なんですが、複雑な話なので今は置いておくことにします)
すると読んでるほうはわからなくなるわけです、逆立ちしなければできるかもしれないのに、なんだろうこの人。
もっとひどいと"ことわざ"なんかが出てきて、このプロフェッショナルな翻訳家さんはそれがわからない。わからないときは普通どーするかといえば、調べるとか、誰かに聞くとか、とにかく勉強するわけですよ。お勉強するというのはプロとしてとても大事な、とても基本的な姿勢です。でもなぜかこのプロフェッショナルな翻訳家さんはお勉強をしないんですね。で、その"石の上にも三年"を、まさかの"three years on a stone"と訳してしまう。その翻訳本は、なぜか誰も阻止できずそのまま出版されてしまいます。そして読者を大いに惑わせる、その石はどこから出てきたんだ、話はいつのまにか3年後になってるのか、と。
あるいは"saying a prayer in a horse's ear"とか書いてあって、なんだ、突然馬が出てきたぞ、馬の耳に祈りを捧げるのか、なんでだよ、とか。

ということで、こう思うわけですね。
How the hell did she find a マーリンの猿股?(どこをどー間違えば"マーリンの猿股"なんて訳せるわけよ、ハリポタワールドのどこからそーゆー発想が出てくるわけよ、まったく、おまえねぇ)
あまりに唐突で、あまりにキョーレツで、あまりにレベルの低い、冗談だとしたらよそでやっていただきたいまさかの翻訳能力。魔法のような思いつきで、ハリポタが台無しになりましたね。もう何度もなってるようですが。
今更ですが、『Harry Potter and the Puzzling Prince』の本当の意味がわかってきたような気が致します。

ということで、最低限、意味だけは伝わる、問題の個所のもうちょっとちゃんとした日本語訳はこうだと思います。
「人殺しで人の耳を切断してまわるようなヤツよ!わるもんなのに!あのスネイプが校長だなんて!ダンブルドアの校長室にいるなんて・・・やっべぇ!」
ハーらしくない最後の言葉にびっくり飛び上がったのはハリーとロンです。ハーは「すぐ戻ってくるから!」と叫びながらすごい勢いで出ていっちゃいましたよ。
「なんだぁ?ハーちん、パニクッってんのかな」とロン。


誰か止めてやれよ。なぁ。(ふるえながら)
あんたの翻訳センスも、Merlin's pants!(かなりやばいかも)

心ゆくまでさるお、もんち!


この記事へのコメント
マーリンの猿股、満点大笑いです。ホント、すっとこどっこいっすねー。ゲラゲラ
web翻訳でもありえんてぃーな結果が表示されて余計に混乱させられることがよくあります。

ところで、こちらで失礼しちゃいますが、

> "あの謎の文字たち"については・・・

ええー!!(@@)!!なになに??"書かれていないモノ"が見えちゃうさるおさんて

「神」。

(女子中高生風に)
Posted by のり。 at 2008年09月10日 11:30
さるおさん、

「ハリー・ポッター関西弁推進委員会委員長補佐代理見習い」のルートヴィッヒです。
口にするもおぞましい「マーリンの...」の解説ありがとうございました。

ただ全体の流れから感じるに、これを「信じられない!」と標準語で訳しては、次にロンが「よっぽど気が動転したんだね」とハーの言い方としてはありえない表現であることを示唆していることや、持ってきた肖像画を「あのとんでもなくバカげた代物は一体なんなんだ?」と、やはり別の「マーリンの」の表現がなされていることから、この表現方法は「神たるマーリンの名において」という強調表現に加えて、もう少し違和感を誘うニュアンスが含まれているように思われます。

そこで提唱したいのが関西弁です。決して関西弁が下品だとか言っているのではなく、前後の言い回しからあえて違和感のある言い回しが必要なだけで東北弁でも鹿児島弁でも良いと思います。つまり例の訳としては「そんなアホな!」が私のベストフィットですが、「嘘だべ!」でも「チェストー!」でも良いと思います。

もっと深く考えると、例の'Are you mental?'同様に「マーリンの」の表現はロンしかしていないように思うのですが(違ったら教えて下さい)、これがちょっとひねくれた若者特有の言い回しだとすると、「マジ?」とか「うっそぉ」とかがもっと近いのかもしれませんね。(最近の若者はもっと違う言い方かも知れませんが)
Posted by ルートヴィッヒ at 2008年09月10日 16:37
のり。さん

> ホント、すっとこどっこいっすねー。

モチのロンさ!(倒れそうになりながら)

> web翻訳でもありえんてぃーな結果が

まさかの同等レベルっす。

> "書かれていないモノ"が見えちゃうさるおさんて

ネ申(←NE!サル)として、あの謎を解いてみたいと思ってるのですが、時間かかりすぎ(汗)。
ふんばります。
Posted by さるお at 2008年09月10日 19:34
さるおさん、ご無沙汰です。マーリンを読み終えた後の私は下記のとおりノタウチまわっておりました。

う〜ぅっ!!!!! ガマンデキナイ!! 大手出版社版権を奪ってくれ〜。 本物を読みたい。日本語で本物を読みたいよー

将来的に翻訳のひどさを理由に他の人が翻訳しなおすなんてことが起こってほしいです。
英英語を勉強する方が早かも
Posted by わりこ at 2008年09月11日 10:21
さるおさん、こんにちは。

猿股、やっぱりおかしいと思っていいんですよね(泣)他にもたくさんあれれと思うのはあるんです。ただ正しい単語の意味を全部知らないので、辞書をだしてきてよーく見てからじゃないとさるおさんにチクれないと思ってそこで止まっています。

せっかくの最終巻なのに、いくらツアーに参加して一度読んだからとしても何度も読み返してないのは今回が初めてなんです。
なんというか、へんなところばっかり目に付いて集中できないというか、粗探ししてるみたいな感覚なんです(泣)
友達も読み終わったそうなんですが、さるおさん訳を全部プリントアウトして渡したいくらいです。取り急ぎ猿股について解説しておかなくては!

娘が大きくなって自分で読むときがきたら
いちいち側で誤解を解きながらになるのかなぁ・・・。
今夜から読み返しはじめてみます。辞書での意味に合っていてもなんかヘンだと感じたらご報告させていただきます。
Posted by みかりん at 2008年09月11日 10:50
さるおさん、Marlin's pants の詳しい意味を教えてくれてありがとうございます。すごくよくわかりました。奥が深いんですね。毎度のことですが、さるおさんの博識には脱帽です。
…しかし、どんな発想から『猿股』になったんでしょうかね?ひどいセンスです。訳者の年齢でしょうかね。Joに日本版のお粗末さを伝えたいです。
Posted by ピンク at 2008年09月11日 18:14
巷で噂の「マーリンの猿股」ですが、
私は邦訳を最初に読んだときは読み流していたようです(汗)。
前の記事でピンクさんがお怒りモードで書いたコメントを見て、改めて読み直してみました。
"Marlin's pants"については解説本を読んで意味を調べました。

ハーが「マーリンの猿股!」と叫んで階段を駆け上がっていったので
私はてっきりハーがマーリンに関する何か重要な事実に気付いたのかと思いました。
でも持ってきたのはあの肖像画だし。
意味わかんないですよね。
しかもハーがいなくなった後、ロンが
「マーリンの猿股?」って言ってニヤニヤ笑う、という表現がありますが、
あれも「猿股」なんていう下品な語を使ったということに対してのニヤニヤなんだと思っていました。

実際は「Marlin's pants」なんていう普通はハーみたいな子は使わない言葉を使ったことに対して
「(あのハーが)Marlin's pantsだって」とニヤニヤしていたわけですね。

"Marlin's pants"はことわざというよりは慣用句ではないでしょうか?
「猫かぶる」とか「足が出る」みたいな。

私も英語以外の言語の翻訳作業をしていますが(半分趣味で)、
つくづく感じるのはこういう作業は
元の言語ではなく目的言語(日本語)のセンスが大事だな、ということです。
でももっと感じるのはどんなにうまい日本語で訳しても
元の言語の雰囲気を100%再現するのはムリだなということです。

もっと勉強しよう・・・。
Posted by 伊達 at 2008年09月11日 21:18
ハリー・ポッター関西弁推進委員会委員長補佐代理(見習い卒業で昇進続きの出世街道まっしぐら)
 ルートヴィッヒさん

書いているうちに後手後手にいろいろ気づいてしまいました(汗)。あちこちなおしてすみません。
最初ね、うろ覚えのまま文章書いてたんです。ほんで、せめて問題の個所くらい読まないとまずいなと思って、"猿股まで"のちょっとだけ再読したんだよね。

> 「マーリンの」の表現はロンしかしていない

その後、委員長補佐代理のこのご指摘で気づいてね、ロンによる他のマーリン発言も見つけたし、あと、"猿股以降"のちょっとを読んだらさ、このセリフは「そんなアホな!」とも違ってて、ハーの次の行動にかかってるセリフだと、気づきましたよ、やっと。(遅すぎ)

> もう少し違和感を誘うニュアンスが含まれているように思われます。

うん。マーリンのなんちゃらは、ロンが遊んで使っている表現っすね。
なので関西弁は大賛成。関西弁はヘビ男の専売特許なのでほんとはハーには使いたくないとも思ったけど、東京育ちで標準語のハーが「あかんやないか!」という感じ。
あ、これいいな。「あかんやないか」
どうですか?

> 「チェストー!」

これもいい。気持ちが高ぶってる感じする。
唐突に鹿児島弁をしゃべるハー。最高。意味的にも問題ないし。完璧っすー。
Posted by さるお at 2008年09月11日 23:21
わりこさん

> 本物を読みたい。

ほんとだね。誰かちゃんと翻訳できる人がやり直してくれないかな。英語もわからないし日本語もオカシイ、そんな質の低い翻訳者じゃハリポタが台無しっすよねぇ。
これで人様にお金を頂戴した上に脱税ときた日には、もう、ほんと、なんという恥さらし。
Posted by さるお at 2008年09月11日 23:26
みかりんさん
猿股はオカシすぎる。ジョークだとしたもきつすぎるので、よそで(趣味で翻訳とか)やっていただきたいっす(涙)。

> 他にもたくさんあれれと思うのはあるんです。

はやくチクってー(笑)。

> へんなところばっかり目に付いて集中できない

ほんとだね。ほんとのハリポタワールドを想像できないと、そりゃ没頭できんよね。

> さるおさん訳を全部プリントアウトして渡したいくらいです。取り急ぎ猿股について解説しておかなくては!

あはは。もしお友達さんが頭抱えてたらたすけてあげなねー。

> 娘が大きくなって自分で読むときがきたら

そうそう、コドモが読むのがいちばん困る。物語がきちんと伝わらないのも困るし、なによりも、こんなに自分勝手な解釈でしかも間違った日本語にして、それでもプロとして通用するんだ、なんて思われそうで。
よくないよな、こんなの。
Posted by さるお at 2008年09月11日 23:34
ピンクさん

> さるおさんの博識には脱帽です。

西洋ふんどしのことかな(爆)。

ゆうこりんって何歳?年齢の問題じゃ片づかないとは思うけど。
さるおもすごく思います、Joに日本版のお粗末さを伝えたいって。ほんでちゃんと怒ってほしい。
Posted by さるお at 2008年09月11日 23:36
伊達さん
さるおもね、「あ、また出た、マーリンのなんとかってゆーやつ、おもしろいけど、大事なわけじゃない」ぐらいに思って読み流してしまいました。
それが猿股として戻ってくるとは!

> 「(あのハーが)Marlin's pantsだって」

おっしゃるとーりっす。似合わないこと言って、どーしちゃったの?みたいな感じね。

> "Marlin's pants"はことわざというよりは慣用句ではないでしょうか?

そうです。ことわざではないです。

> 「猫かぶる」とか「足が出る」みたいな。

猫かぶるっちゅーのも直訳は笑えそう。

> 私も英語以外の言語の翻訳作業をしていますが(半分趣味で)、

おぉ〜!すげぇっすねー!何語ですか?そしてもう半分は"シゴト"なのかな。すごいなぁ。

> 元の言語ではなく目的言語(日本語)のセンスが大事

うん、そうだね。
どんなにうまい日本語で訳しても、文化背景の違うものは100%再現できない。だからこそ、せめて"自然な日本語"にして、そこにそれなりの世界を構築しないといけないっすね。
Posted by さるお at 2008年09月11日 23:46
 皆様に出遅れた!!汗

私はM女史訳の
「マーリンの猿股」の箇所をを読んだ時、文章がどうとかというより、今の子たちは猿股が何か分かるのかなぁ〜??
と思ったのでした
アハハ

ただ、M女史のレトロチックな文章(スネイプの吾輩などなど・・)を知っているからでしょうか・・・・
このおばちゃま(M女史)は、猿股って言葉を今でも皆が普通に使っていると思っていてもおかしくない!!
と、思ったのでした  
ケヘッ


 話が変わりますが・・・
先にさるお大先生の訳で読んだせいでしょうか???
M女史の訳は残念ながら、ただただ訳しただけって気がしちゃってねぇ〜
(がんばった人にこんな事言ってゴメンネ!)
さるおさん(あっ大先生付け忘れた 笑)の訳は、訳だけじゃなくてJoが伝えたい事までもが読み取れる感じ・・・がしました
 そうさるおさん訳は、物語の中にJoが込めた思いまでもが伝わってくる感じ・・・

あ ダメだ
私の文章力じゃ、私の伝えたい事が皆様に伝えられない・・・・・
おばちゃま(M女史)に偉そうな事言えないwa!
チャンチャン
Posted by しのぶ at 2008年09月12日 18:52
ステテコは父が穿いていましたが、猿股は見たことがない伊達です。

>似合わないこと言って、どーしちゃったの?
じゃあやっぱり間違っても「女の子」が口にする言葉ではないってことですね。
やっぱり「やべぇ!」っていうのがなんかしっくりきますね。ロンはしょっちゅう言いそうだし。

>そしてもう半分は"シゴト"なのかな。
もう半分はやさしさ、ではなく勉強・・・かなぁ?(バファリンのもう半分は薬品ってことでいいんですかね?)
翻訳しているのは一般社会ではまだまだ言語だと認められていない言語、手話です。
パソコンにアップされた動画を見ながら手話から日本語に翻訳して、その訳を翌週にアップしています。正確には要約ですかね。
もちろんお金はもらってませんよ〜。そんな語学力はないです(汗)。日本語のセンスも。
一緒に翻訳をしている友人と「ここの訳はああだこうだ」と議論しているのが楽しいです。
だからこの記事、すごく楽しいです。
ルートヴィッヒさんの言うように東北弁も面白そう。「なんだや〜」とか。
でも東北弁では緊迫感が伝わりにくいかも(汗)。

手話にも独自の文法や言い回しがあります。
翻訳された日本語を読んで、元の手話が透けて見えてしまうのはちょっと恥ずかしい。
でも瞬時の判断を必要とされる通訳の場合は「この表現の時はこう訳す」という決まり文句みたいなのもあります。
ゆうこりん女史は本業が通訳なので翻訳作業の時にもそういう作業をしてしまっているのかもしれませんね。

ちなみに、ゆうこりんは私の地元の高校を出ています。
さらには私の母校とは姉妹校みたいな関係です。
最初にそれを知った時にはとても誇らしい気持ちでしたが・・・。

あ、もうひとつちなみに、手話の世界にはゆうこりんみたいな通訳者がたくさんいそうです(^_^;)
Posted by 伊達 at 2008年09月13日 00:42
こっそりツアーに参加していたのりのりと申します。

さるおさんの説明や皆さんのコメントを「そっかー、なるほど〜」と感心しながら読ませていただいて、ふと思いついたせりふがあるのです。

「パンツ丸見え!!」

女の子がやたらと見せちゃいけないパンツ。これならロンちんニヤニヤしそうです。
ハーとしては絶対に見られちゃイヤな隠しておきたいパンツ。
「重大な隠し事」は、どうしても肖像画の目に触れさせてはいけない!!
って感じなんでしょうか。

マーリンの猿股を読んだときは意味がさっぱりわかりませんでしたが、今は自分なりにずいぶんスッキリしました。
Posted by のりのり at 2008年09月13日 04:15
さるおさん

ご無沙汰してます。

猿股?って何?という感じでした。私は日本語訳版を読んでないんですが…

英語版、Merlin's pants, 読み流してました。ええ、話の筋を追うのに精一杯で、そこまで注意してませんでした。私は英語圏の国に住んでますけど、恥ずかしながら、聞いたことありません。イギリスで?使われているのでしょうか。

いやはや、英語、奥が深いっすね。

っていうか、こんな誤訳許せません!ありえんてぃー!(っていうんですよね、今どきは)

1巻からすべてさるおさんに訳していただき私。
Posted by piromi at 2008年09月17日 17:39
しのぶさん

> 今の子たちは猿股が何か分かるのかなぁ〜??

こーなったらもう、「マーリンのローライズ!」とかでいったほうがいいのでは。

> このおばちゃま(M女史)は、猿股って言葉を今でも皆が普通に使っていると思っていてもおかしくない!!

こないだね、手水場(ちょうずば)とかいう言葉も出てくるんだと、おそろしいことを聞きましたよ。それは何だと。
ほんと、それは何だ(笑)。手水場という言葉を知っているかどうかではなくて、ハリポタ界にそんなもんあんのかと。
松女史の頭の中がどーなっていても、今さら驚くもんかと身構えつつ、やっぱり驚いてしまうさるおなりけり。

> Joが伝えたい事までもが読み取れる感じ
> Joが込めた思いまでもが伝わってくる感じ

こりゃずいぶん褒めていただきました。ありがとうです。下手クソな訳だったけど(爆)。
正確かどうかよりも、自然かどうか、楽に読めるかどうか。こーゆー物語を訳すなら、ハートを感じるかどうかっすよね。
Posted by さるお at 2008年09月30日 23:13
伊達さん
そうね、ステテコは健在ですが、猿股っちゅーのはもう見ない。「マーリンのステテコ!」にすればよかったのに(ほんとか)。

>> 似合わないこと言って、どーしちゃったの?
> じゃあやっぱり間違っても「女の子」が口にする言葉ではないってことですね。

いや、ジニーなら言うと思う(笑)。
あくまでも、"ハーらしくない"んだと思う。
猿股自体は衣類の呼称なだけで下品でも何でもなく、その発想がハーらしくない、ということだと思います。

> やっぱり「やべぇ!」っていうのがなんかしっくりきますね。ロンはしょっちゅう言いそうだし。

うんうん。同感だな。

> (バファリンのもう半分は薬品ってことでいいんですかね?)

バファリンの半分は優しさでできていますって、もう半分は本当に痛み止めなんだろうな、おい。優しさは要らないから錠剤の大きさを半分にしてくれ。などなど、さるおも常々思っておりました。

> 手話です。

おー!手話のできる友人がいてね、昔ちょっとだけ教えてもらったことあるなぁ。名前とか、地名とかって、カナの形で表したり漢字の意味で表したりするんだよね。○○市の"市"のところは"シ"とか。
文法とか決まり文句みたいなのは難しそう。でも覚えたほうがいい言語だよね。

> ゆうこりん女史は本業が通訳なので翻訳作業の時にもそういう作業をしてしまっているのかもしれませんね。

そうね、翻訳に関しては手法がそもそも間違ってんのかも。

ゆうこりんと地元が一緒だなんて、天国から、まさかの地獄。そーゆーことは忘れましょう(笑)。
Posted by さるお at 2008年09月30日 23:27
はじめましてです。
さるおさん、突然すみません。

やっぱり…翻訳、おかしんですね?
認めたくなかったです…残念です。

だって、版権取った翻訳者ですよ?
私、日本語版全巻新品で買ったんです。毎回楽しみにして。安くないのに…なんで日本語版は上下巻にしたんだ;と思いながら…

日本語版だけ読んでいてもなんかおかしいことは気づいていたんです。「目にこびりついて」とか「唇がめくりあがる」とか(たぶん目に焼きついて、唇がゆがめる、かな?)日本語がおかしくないですか?…と。
でも無視してきました。だって高額な本だから内容は安っぽいと認めたくなかったんです。切実に…(何度もすみませんです;)

さるおさんの解説の中にあったロンの
"How in the name of Merlin's pants have you managed to get your hands on those Horcrux books?" の Merlin's pants は
「おっどろき、桃の木、山椒の木だ」でした;
間違ってはいませんよね?驚いてますも。
でもこうなったらもう珍訳です…。

DHは日本語版を待たずに原書を購入しました。
原書とさるおさんを行ったり来たり^^
さるおさんの訳はとんでもない緊迫感や葛藤、押さえきれない悲しみや感動が伝わってきて嬉しかったなぁ。

原書を読んで思ったんですが(ほとんどさるおさんのお力ですが;)翻訳のために意味を誤解したり間違えて理解したり登場人物のイメージやさまざまなことが脚色されると、原作の魅力が伝わらないですよね。

私はさるおさんに出会えたので(一方的ですが;)原書のおもしろさがわかりました。
きちんとした翻訳なら、ハリー・ポッターのリアルな世界が楽しめるのに…
是非改訂版を出してほしいです。
Posted by でんすけ at 2008年10月02日 17:17
すみません!すみません;
前のコメントの9行目、(唇‘を’ゆがめる)か(唇が‘ゆがむ’)ですね。

人のこと言えませんね;
でもふつうのおばちゃんなので許して下さい;
Posted by でんすけ at 2008年10月02日 17:27
のりのりさん
一緒に歩いてくださってたんすね。どうもありがとう。

> 「パンツ丸見え!!」

わはは!これもおもしろいかもしれん。"pants"を活かしつつ"ショック"も表れてます。「丸見えじゃんか!」という明白な事実に気づいた、つまり、「こっちのパンツがフィニアスから丸見えじゃんか!」ですね。意味合いもばっちり。かなりの名訳っすねー。

> マーリンの猿股を読んだときは意味がさっぱりわかりませんでしたが、

代金払って本買って、待ち焦がれてたのをわくわくして読むわけです。これじゃまずいんだよね。
Posted by さるお at 2008年10月04日 19:08
piromiさん
おひさっすー。

> 猿股?って何?

ほんと、何?って感じ。あまりに唐突すぎる(涙)。

> 私は英語圏の国に住んでますけど、恥ずかしながら、聞いたことありません。イギリスで?

使われてません、マグル界では。魔法界ならではの慣用表現です。

> こんな誤訳許せません!ありえんてぃー!(っていうんですよね、今どきは)

さるおも許せん。すごく哀しいし、すごく怒ってます。
今どきのことはよくわからんのですが(しっかりしろ)、ありえんてぃー!と強く思いますね。

> 1巻からすべてさるおさんに訳していただき私。

わはは。これはもう、やるとなると命がけっすね。
Posted by さるお at 2008年10月04日 19:14
でんすけさん
はじめましてー。来てくださってどうもありがとーう!

> 認めたくなかったです…残念です。

それよくわかる。楽しみに待ち焦がれていた安くない買い物をして、大切に読んで、心を込めて大冒険して、それが不良品だったなんて認めたくない。その1つだけが不良品だったわけじゃないんだけど、とにかく、質の悪いモノだったなんて、認めたくない。悔しいっすよね。

> 「目にこびりついて」

目には焼き付くもんだ。こびりつくなら頭にしとけ。
涙出ますね。コドモに読ませたくないな。

> 「唇がめくりあがる」

これもすごいな。唇がひとりでにめくりあがるって、どんな感じなんでしょう。唇"を"指でめくりあげるというのも、なんとも不思議な動作です。
涙が止まりませんよ。つくづく、低品質っすねぇ。

> 「おっどろき、桃の木、山椒の木だ」

ホークラックスの話をしているときに、この珍訳!
乱暴な人だなぁ、女史は。

> DHは日本語版を待たずに原書を購入しました。

それはよかった!がんばったんすね!

> さるおさんの訳はとんでもない緊迫感や葛藤、押さえきれない悲しみや感動が伝わってきて嬉しかったなぁ。

ありがとう。ちょっと嬉しくて涙出ました。そう言ってくださる方がいるととても嬉しいです、がんばって大冒険してよかったなって。ほんと、どうもありがとう。

翻訳と脚色って、すごく対極にあることだと思うんです。勝手に作り変えない、勝手に作り出さない、それが翻訳。それを、"読みやすい自然な日本語"にできるというのは最低限の条件で、その上で、うまいとか下手とかがあるわけで、そこでやっと、"プロのシゴト"なんだよなぁ。

> 私はさるおさんに出会えたので(一方的ですが;)原書のおもしろさがわかりました。

原書はとてもいいよね。さるおも、一緒にツアーを歩いてくださったでんすけさんとこうして出会えて幸せっす。
これからもどうぞよろしくお願いしますでござるー。
Posted by さるお at 2008年10月05日 00:16
オクルメンシーの検索で訪ねてまいりました。
記事を見させてもらって猿股で食いつきました。

ぶっちゃけ、意味わかんないのでスルーしてたんですが。
(なんで猿股やねん。と怒りましたが)
訳次第でこんなにテンポのいい場面だったんですね
Posted by 舞子 at 2013年10月30日 00:46
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