2008年09月24日

映画鑑賞感想文『あるスキャンダルの覚え書き』

さるおです。
『NOTES ON A SCANDAL/あるスキャンダルの覚え書き』を観たよ。
監督は2001年に『アイリス』を撮ったリチャード・エアー(Richard Eyre)。原作はゾーイ・ヘラー(Zoe Heller)。
出演は、その『アイリス』で主演を務めたジュディ・デンチ(Judi Dench)ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)ビル・ナイ(Bill Nighy)、そしてちょっと刺激的なスクリーンデビューとなったアンドリュー・シンプソン(Andrew Simpson)。

すごいっすね。この作品はすごいっす。

ベンチにただ座る、後ろ姿のジュディ・デンチ。これでもうやられてしまいました。この女優さんはすごい。この人はすごい人だ。
ま、"さみしいくせに頑固なばぁさん"を演らせたらもう、なんともたまらん演技を見せる人ですが、いやぁー、つくづく、この人はすごい。
しかも今回は、"さみしいくせに頑固なばぁさん"の中に、"恋する乙女"、しかも"屈折した"異常性が存在している。
ついに脱いじゃったし(笑)。ケイトが脱いでもどーってことないですが、いや、ジュディのあの場面は感動しました。

バーバラ・コヴェットが友情と呼んだモノ。それはとてもとても女らしい、計算と独占欲と執着と渇望で、地獄と呼ぶにふさわしい愛憎なわけで、ストーカーばぁさんなんだけれど、あまりにかわいそうだ。そこに重なって描かれるシーバ・ハートの孤独と欠落と無防備さ。バーバラとシーバ、どっちが何を間違えたのか、どっちもどこで間違えたのか、ふたりの人生はとても残酷にとても醜く崩れていきます。
ひゃぁー、苦しいっす。名作っす。

物語的にね、唯一の救いはリチャード・ハート。シーバは、とにかく形だけは、なんとか元の形態におさまるわけで。
バーバラのほうも、この苦行を繰り返して生きていく。
映画の終盤になったらなぜか忘れ去られてしまった(笑)スティーヴン・コナリー少年が、じつはいちばん悲惨なことになっとるわけですが、ま、大女優2人の迫力に押されて「まぁいいや」ということになってしまいました。

誰でも抱えている、でも個人的な、リアルな地獄。そーゆーモノを描いた作品は好きです。苦しくて痛いから。
終盤はなんだかね、音楽とかシーンの切り替わりとかが『めぐりあう時間たち』にそっくりでしたが、とにかく大傑作っすよ。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:10| Comment(6) | TrackBack(1) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ、私も見ました!
WOWOWありがたいですね〜♪

日本ではアメリカの俳優さんばかりが有名だけど(?)
イギリスには舞台で鍛え上げた素敵な俳優さんがたくさんいますよね。

「ロード・オブ・ザ・リング」の高貴さと違って、儚く色っぽいケイトに目が釘付けでした。
めげないデンチもがんばれー。(笑)

これからは映画もたくさん見て、さるおさんの話についていけるようにがんばります!
・・・にしても、リーガもプレミアもセリエも見たいと思うと、絶対時間が足りないっすね。。。
Posted by マルヲ at 2008年09月26日 23:08
マルヲさん

> 日本ではアメリカの俳優さんばかりが有名だけど(?)

???
そんなこともないんじゃないかな。
マルヲさんが好きな俳優さんは誰っすか?

> 儚く色っぽいケイトに目が釘付けでした。
> めげないデンチもがんばれー。(笑)

なんだかね、さるおの目はデンチさんに釘付けでしたよ。

マルヲさんと映画の話もしたーい!
好きな映画はありますか?
寝る時間がどんなに減ろうと(まだ寝てたのかよ)、映画はいっぱい観たいっす。
Posted by さるお at 2008年10月04日 20:10
> マルヲさんが好きな俳優さんは誰っすか?
> 好きな映画はありますか?

わぁ、さるおさんのとこで打ち明けるの、はじゅかちー。(*/∇\*)  
好きな俳優さん、たーくさんいますよ〜。
サッカー選手と同じように、すぐに惚れちゃうから。
5年くらい前から、観た映画はEXCELで一覧表にしてるんです。

どちらかというとアメリカの映画より、ヨーロッパの映画が好きです。
あんまり暴力的じゃなくて、ほのぼのとして、悲しくて エロいから♪
スペイン映画の「蝶の舌」とか、イギリスの「フルモンティ」とか。

アメリカのだったら、アンジェリーナ・ジョリーの「ポワゾン」が面白かった。
さるおさんの好きなレニー・ゼルウィガーもいいですね♪
ストーリーはむちゃくちゃだったけど、「シカゴ」では踊りと美脚を堪能しました。
声がセクシーというのも、好きになる要素の一つです。

邦画だったら、古いけど黒澤明が一番!
竹中直人、役所広司、豊川悦司とか大好き♪
りえちゃんとか、清水美砂とかも。
あと、ジュード・ローとか・・・あぁ、キリがない。(笑)

私もたまにブログに映画の話書いてるんですよ♪
サッカーのレポでいっぱいいっぱいだけど。^^;
Posted by マルヲ  at 2008年10月06日 19:51
マルヲさん

> 5年くらい前から、観た映画はEXCELで一覧表にしてるんです。

エクセルで、というのが、もう、なんとも、エクセル使いさんっすねぇ。エクセル使いさんというのは、何にでもエクセル使うんだよね。おもしろい。
さるおもリーマン時代は使ってましたが、今じゃ使い方もようわからん(笑)。
それにしても一覧にしておくなんて、なんて几帳面なの!とてもマルヲさん的っす。
でも何のために?

> ヨーロッパの映画が好きです。

たしかにアメリカ映画は暴力的っすね。そしてヨーロッパの作品は、おかしく哀しく愛おしい感じ。
ときどき出現するアメリカ映画で哀しさ直球のやつもなかなか考えさせられて好きです。

> エロいから♪

アメリカ映画ですが、エロすぎて素晴らしかった(笑)『DON JUAN DEMARCO』は観たかい?

> 「蝶の舌」

切なさ全開で感動しまくりの名ドラマっすね。スペイン内戦モノはどれも物哀しい。『パンズ・ラビリンス』は観た?

> 「フルモンティ」

これ大好きー!
ものすごくダメだ、という設定そのものに弱いさるおです。笑っちゃうのに切なすぎ。

> 「ポワゾン」

バンデラス兄さんとのやつっすね。これ観てないや。キャストからして、えっと、これは当然エロいの?
アカデミー助演女優賞をとった(17歳のカルテ)などということをすっかり忘れさせるほどにばかばかしくかっこよすぎるアンジー姐さんについては、ついつい、ばかばかしくかっこよすぎて強すぎる映画が好き(笑)。

レニーはいいっすよね。とっても。丸くて。(観方が若干まちがってるような)

> 声がセクシー

ほんと、彼女の声は特別っす。

> 邦画だったら、古いけど黒澤明が一番!

どれが好きっすか?脚本込みで。

> あと、ジュード・ローとか

映画はともかく(爆)、『A.I.』のジュードって好きだなぁ。
Posted by さるお at 2008年11月04日 15:58
おっ、レスもらってたんですね。 (探しましたよ〜www)

> エクセル使いさんというのは、何にでもエクセル使うんだよね。おもしろい。

表とか棒グラフとか好きなんです。 
言葉がたくさん並んでるより、一目でイメージがわくから。
でも、最近のエクセルはややこしくて使いづらいですよね!
レベルを3段階くらいに設定してくれればいいのにって思います。

映画の一覧表は、観た日、邦題と原題、製作年と国
監督、主なキャスト、その他(音楽とか原作とか)などをまとめてます。
気に入った作品と俳優は赤くしたりして♪
同時にネットでゲットした画像もフォルダに保存♪

アポだから、こうでもしないとすぐに忘れちゃうんです。
かなり感動したはずなのに、エンディングが思い出せない作品もあったりして…

> エロすぎて素晴らしかった(笑)『DON JUAN DEMARCO』は観たかい?

φ( . . ) メモメモ 

> スペイン内戦モノはどれも物哀しい。『パンズ・ラビリンス』は観た?

WO■OWで観ました!
現実的なハリポタという感じでした。
手に目玉の怪物が怖かったです。 (ちょっとユーモラスだったけど)
でも、リケルメ似の大佐はもっと怖かったです。
サディストに権力を持たせると悲惨なことになりますね。。。

「ポワゾン」のアンジョリは強烈な悪女で魅力全開です♪
どんでん返しの連続で最後までビックリ。 騙される快感。
「17歳のカルテ」はつい最近観たので、逆に新鮮な驚きでした。
トゥームレイダーや、ミスター&ミセスの不死身な女もカッコいいですね!

> (黒澤明)どれが好きっすか?脚本込みで。

真面目な作品もいいんですけど、一番好きなのは「椿三十郎」です。
これぞエンターテイメント! 日本人として誇らしい気持ちになります。

> 『A.I.』のジュードって好きだなぁ。

私も『A.I.』で一目惚れしたんです♪

わーい、さるおさんと映画の趣味もあうなんて、すごくうれしーー♪
   (合わせてくれたのかな?www)
あとは私がハリポタを原作で読めればねぇ・・・
ところで、さるおさんの本、いつ発売予定ですか? (⌒▽⌒)

すごーく長くなっちゃって、ごめんなさい。(汗)
Posted by マルヲ at 2008年11月19日 09:06
マルヲさん

> 表とか棒グラフとか好きなんです。 

え。
それはなんだかすごい。

> 最近のエクセルはややこしくて使いづらいですよね!

エクセルってリーマン時代にしか使ったことなくて、今はまるでわからんのです。当時も難しかったけど(笑)。

> 観た日、邦題と原題、製作年と国

こまめっすねぇ。

> 気に入った作品と俳優は赤くしたりして♪

なんでそこまで丁寧さんなの(笑)。
忘れちゃう作品は忘れちゃってもいいのに、というのがさるお流。

>> 『パンズ・ラビリンス』は観た?
> 現実的なハリポタという感じでした。

なるほどなぁ。
ハリポタってね、本読むとすごい現実的な話なんすよね。だから『パンズ・ラビリンス』のほうがうまくファンタジーを使ってるなぁとか思ったり。

> あとは私がハリポタを原作で読めればねぇ・・・

あれ?読めるじゃんか?ちがうの?

> 手に目玉の怪物が怖かったです。

そもそもパンが怖すぎる(笑)。こいつわるもんだと思いましたよ。
リケルメ大佐は哀しかったっすねー。

> 「ポワゾン」のアンジョリは強烈な悪女で魅力全開です♪
> どんでん返しの連続で最後までビックリ。 騙される快感。

うわぁーっ!観たい。観ます。どんでん返って騙されます。

『トゥームレイダー』ね、うんうん、このあたりでさるおは、アンジーがアカデミー助演女優賞をとったなどということをすっかり忘れるわけですよ(爆)。
『ミスター&ミセス』もまだ観てないや。観なきゃ。

> 一番好きなのは「椿三十郎」です。

同感っすー!

> ところで、さるおさんの本、いつ発売予定ですか? (⌒▽⌒)

どの本からいきますか(笑)。
Posted by さるお at 2008年12月10日 23:40
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