2006年01月21日

さるおのハリポタ辞典[物] Horcruxes

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、魔法の世界のいろんなモノを紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ホークラックス(Horcruxes)

『HBP』で紹介される超重要なホルクルクス、"モノ"と言っていいのかどうかわからんけどなー。このエントリーはほとんどネタばれです。
死から逃れる目的で、邪悪な魔法使いが黒魔術(Dark Arts)で作る"モノ"で、一言で言ってしまえば、魂の一部を封じ込めて保存する物体。その物体をa Horcruxと呼びます。Horcruxesは複数形ね。

【名前の意味】Mugglenet.comより
ラテン語で、"hor"は"horreum"の短縮形で意味は"倉庫"、これに苦痛とか拷問するとかいう意味の"crucis"をつなげて、"hor + crucis"。つまり苦痛の保存。
あるいは、ラテン語の"hor"に英語の"crux"(意味は"本質")をつなげて"hor + crux"、本質の保存。

あるいはフランス語で、"hors"は"dehors"で意味はoutside、"crux"の意味はessence。肉体のoutsideにsoul(the essence)を保存する入れ物です。

このアイデア自体はハリポタ・オリジナルではありません。呼び方はともかく、ロシア神話やインディアンの民話などに、"死なないために命を保存しておく"というのが出てくるそうです。

Horcruxesは通常、安全な場所にこっそり隠しとく。ほんで、もともとの魂の持ち主である"身体"(つまり創造者)が破壊されても、分けといたやつがあれば死なずに済むと、そういうもんです。
創造者の肉体は滅びても、lesser than the meanest ghost(ゴースト以下)のhalf-life(半死半生)の状態で、どーにかこーにか生き続ける。赤ちゃんハリーに意図せずして返り討ちにあったヴォルデモート(Lord Voldemort)が、クィレル先生に寄生してユニコーンの血を飲みながら生き続けた、あの姿ね。そう、ヴォルディはハリポタ物語の中で今のところただひとりのHorcruxes創造者です。

(ここから先は『HBP』のネタばれ多しです→)Horcruxesを作るのはおっそろしいことです。誰かの命を奪い、自分は生き長らえようっちゅー、そーゆー黒魔術。
魂の一部が肉体から引き剥がされるのは苦痛だそうで、ま、それなりの代償も支払わなければならない。かつて、スラグホーン(Horace Slughorn)が若き日のトム・リドル(Tom Riddle)に言ったように、「精神は完全体であるべきで、分割すべきではない。それは不自然な行為」なわけです。
作り方は、誰かを殺して、それから、魂の一部を封じ込める対象物に、"Encase"ってゆー呪文をかける。Horcruxesにする対象物は、なんでもいいです。ま、壊れ(壊され)にくい方がいいな(笑)。我らがVoldyは、歴史的価値のあるモノ、品格のあるモノ、そーゆーのを選んでます。


さて、ヴォルディが作ったHorcruxesは何か? 考えてみましたので詳しくはこちらをどうぞ。

『HBP』のダンブルドア(Albus Dumbledore)によれば、ヴォルディは6つのHorcruxesを作っている。ヴォルディ自身に残っている分を含め、命を7つに分割した理由は7という数字が強力な神秘数だから。
ということは、ヴォルディをやっつけたいキミはまず、隠されている彼のHorcruxesをすべて探し出し、破壊しなければなりません。
ダンブルドアはヴォルディが魂の一部を封じ込めてHorcruxesにした"モノ"はすべて、ヴォルディにとって何らかの重要性(価値)があるものだろうと考えています。そして、ヴォルディのこれまでの殺害行為の状況を知ることが、彼のHorcruxesの隠し場所とそれが何であるかを知る手がかりになると考えています。
『HBP』の時点で、ヴォルディのHorcruxesがすべて出そろったわけではないです。が、ダンブルドアは残りの未知のHorcruxesについて推理しています。ほんで、
Joもこう言っている。"Someone could correctly identify some of the Horcruxes by carefully rereading the books."(今までの本を注意深く読めばわかるじゃーん)と。

【発見済みHorcruxes】
1. Tom Riddle's diary
2作目『秘密の部屋』で登場した日記帳。ハリーによって破壊。
2. Marvolo Gaunt(ヴォルディの母方のじーちゃん)の指輪
マーヴォロ・ゴーント(Marvolo Gaunt)はサラザール・スリザリンの"純血"の後継者。孫のトム君はホグワーツ在籍時すでにその指輪を指にはめてます!
ハリーが6年生になる直前、その指輪はダンブルドアによって破壊されるも、あらかじめ指輪にかけられていた"terrible curse"のためにダンブルドアは重傷。指輪自体は黒い石が割れた状態でホグワーツの校長室に保管されている。
3. サラザール・スリザリンのロケット
ヴォルディの思い出の洞窟に隠してありました。ホグワーツ創設者のひとりヘルガ・ハッフルパフ(Helga Hufflepuff)の子孫ヘプジバ・スミス(Hepzibah Smith)の所有物となっていたもの。『HBP』でハリーとダンブルドアがロケットを探しに行くと、なんとそれはニセモノとすり替えられていて、"以前ロケットを破壊しようとしていたある人物"からのメモを発見する。その"ある人物"のイニシャルはR.A.B.、そして、スリザリンのロケットの"ホンモノ"が無事破壊されたかどうかは確認できないまま、一方で"a heavy locket that none of them could open"(開かないロケット)が12 Grimmauld Placeで発見されています。これがもし、"ホンモノ"ならば、イニシャルR.A.B.は"その人物"ということになりそうです。

【ダンブルドア推理による未発見Horcruxes】
1. かつてヘルガ・ハッフルパフ(Helga Hufflepuff)が所有していたカップ。ロケット同様、ヴォルディがヘプジバ・スミスを殺害して盗み出している。
2. ゴドリック・グリフィンドール(Godric Gryffindor)ロウェナ・レイヴンクロウ(Rowena Ravenclaw)、どちらかの、未知の所有物。
ゴドリック・グリフィンドールの唯一の遺品とされていた"グリフィンドールの剣"は校長室で安全に保管されていて、Horcruxesじゃないはずなんだ。ほんで、J.K.Rowking女史によれば、ソーティング・ハット(Sorting Hat)もゴドリック・グリフィンドールの遺品らしいけど、これもHorcruxじゃない。他にも遺品があるかもしれませんが。
3. Nagini
ヴォルディの可愛がっているペットの蛇(笑)。雌です、雌。ナギニちゃんです。ダンブルドアによれば、ヴォルディ最後のHorcrux。予言によればハリーは最後のHorcruxのための最後の被害者のように思えます。「ハリーを殺してHorcruxを作ろうYO!」とはりきっていたヴォルディ、あえなく失敗。しょーがないから後で庭師のフランク・ブライス(Frank Bryce)を殺害してナギニをHorcruxにしたと、ダンブルドアは考えてます。ダンブルドアはナギニについて、サラザール・スリザリンとのつながりも指摘していますね。

【未発見Horcruxesのありか】
12 Grimmauld Place
"a heavy locket that none of them could open"が見つかった場所で、不死鳥の騎士団の本部。ロケットは今はクリーチャー(Kreacher)の所有物か、マンダンガス・フレッチャー(Mundungus Fletcher)に盗まれたか、あるいはマンダンガス経由でthe Hog's Headのバーマンに売られてしまったか・・・
Godric's Hollow(ゴドリックの谷(というか、くぼみ))
ゴドリック・ホロウはゴドリック・グリフィンドールの家だったと考えられています。
・Death Eaterたちが隠している
『HBP』スネイプ家(Spinner's End)でのベラトリクス(Bellatrix Lestrange)のセリフ「The Dark Lord has, in the past, entrusted me with his most precious. If Lucius hadn't - 」は、日記帳のことなのか、他のHorcruxesのことなのか・・・少なくともヴォルディが、大事なHorcruxesをヴォルサポの中で信頼できる誰かに預けたかもしれない、という感じのセリフですねー。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:06| Comment(4) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほとんどがネタバレなら、まだ読まずにおこうと思いまーす☆
Posted by micchy at 2006年01月23日 00:04
micchyさん
ごめんよー。これはほんとに、6巻目読んでて「こりゃなんだ!」って思ってからの方がいいです。
Posted by さるお at 2006年01月27日 01:26
あちこちに、コメントを書き散らしてすみません。(以下、ネタバレコメントです。)もし、

スリザリンのロケット=グリモールド・プレイスにあった誰も開けられなかったロケット、
R.A.B=シリウスのbrother 
としたら繋がりそうですよね(怪しい)。

あのロケット、どこへ行っちゃったんでしょう。でも、これが「当たり」だったら、掃除するときに触っちゃって大丈夫?呪いにかかったりしてないか心配です。破壊済みでない限り、強力な闇の魔法が詰まっていそうだもの。あ、日記も触るだけなら害はなかったから大丈夫かな。

Surrey
Posted by Surrey at 2006年05月21日 15:22
Surreyさん
コメントを書き散らしていただくの嬉しいでござるー。ありがとう。

> スリザリンのロケット=グリモールド・プレイスにあった誰も開けられなかったロケット・・・

の展開でつながってほしいな。そしたらちょっとJo的には読まれすぎかもしれないけど、R.A.B.さんにまつわるいろいろと、そのロケットと奮闘する過程で驚かせてほしいです。

> 掃除するときに触っちゃって大丈夫?

警戒なしで雑に扱っちゃいましたね(笑)。
なんとなく、もうグリモールド・プレイスには無い感じしませんか?人の手に渡ってそう。
Posted by さるお at 2006年05月23日 08:25
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