2006年02月07日

さるおのハリポタ辞典[血] Blood purity

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、"血統"について書いてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

Blood purity

● 純血(pure-blood)
もちろん家系図にただのひとりもマグルがおらんほうがよろしい。けどまぁそーも言ってられないので、一般的には、じーさんばーさん(母方と父方で4人)がみんな魔法使いであれば"純血"です。
江戸っ子と同じだな(笑)。江戸に住んで3代目以降じゃないと江戸っ子とはいえない。それと一緒だ。
Joによれば、純血をより重んじる考え方の学校もあって、そーゆーとこでは、もっと何代も遡ってみんな魔法使いじゃないと純血とは言えませんよ、なんて言われるらしい。
さらにJoは、じつはもう純血ウィザードなんて存在してなくて、純血だ!なんて威張ってる家では家系図からスクイブ(Squibs)とマグルを削除しちゃってる、それが実態だとも言ってます。マグルとの結婚なんて恥さらし!と思ってる家にだってblack sheep(黒い羊=厄介者)はいるんです。

● 混血(half-blood)
厳しい見方をすれば、祖先にマグルがいたら混血ということになる。けど一般的には、マグルとのハーフかクォーター(じーさんばーさんにマグルがいる)で"混血"です。ナチスにとってのユダヤ人定義と同じ。
純血主義者にとっては"劣った魔法使い"。しかーし、魔法界の大多数はもちろん混血だし、ハリーやヴォルディスネイプ先生など、大物はそろって混血。

● マグル生まれ(Muggle-born)
マグルの家に生まれた魔法使い。なぜそうなるのかは不明です。純血主義者にとっては"いちばん劣った魔法使い"。いや、それを通り越して、人間以下としか思ってないな。ヴォルディとDEに"遊びで"虐殺されたのはマグル生まれの人々です。
"Mudblood"(穢れた血)というのは黒色人種を指す"Nigger"と同等の言葉だそうです。
ところが、マグル生まれは劣等かというと、じつはぜんぜんそうではない。マグル生まれ(Muggle-born)の魔法使いはツワモノぞろいだぞ。ハーマイオニー・グレンジャー(Hermione Granger)と、ハリーのかあちゃんリリー・ポッター(Lily Potter)、ふたりともホグワーツで成績1番の賢い魔女です。

Joによれば、"偏見"というのは、ハリポタ・シリーズを通して、非常に重要なテーマだそうです。おもしろいのは、純血主義提唱者の中でも最強のヴォルディが混血だという点です。

ところで(まさかの『HP7』ネタばれ(笑)→)どーでもいいような未来の話ですけど、ハリーとジニー(Ginny Weasley)にガキが生まれたら、ハリー自身は混血だけど、ガキは純血っす。

● 反逆者(blood traitor)と呼ばれる人々
自らは純血なのに、血統に対する偏見を持たない人々。ウィーズリー家(the Weasley family)の人々や、シリウス・ブラック(Sirius Black)、アンドロメダ・ブラック(Andromeda Black)をこう呼びます。悪い言葉なんだろうけど、称号だね。

● 魔法界と非魔法界のはざまで生きる人々 1
マグル生まれ(Muggle-born)と対称的な存在がスクイブ(Squib)で、魔法使いの家に生まれたけれどほとんど魔法が使えない人々。
ホグワーツの管理人アーガス・フィルチ(Argus Filch)や、いじわるなフリをしつつハリーずっと見守ってきたダーズリー(Dursleys)の隣人にして不死鳥の騎士団アラベラ・フィグ(Arabella Figg)がスクイブです。わぁー、偶然か必然かこのふたり、同じイニシャルで、猫好きで、スクイブ!
魔法界に属するいろんなもの、魔法によってマグルからは見えないように隠されたもの、そーゆーのはちゃんと見えるしわかってます。自分で魔法が使えないだけ。その証拠に、マグルには"朽ちた廃城"にしか見えないはずのホグワーツでフィルチさんは立派に働いてます。

● 魔法界と非魔法界のはざまで生きる人々 2
魔法界のことをちょっと知っているマグルもいます。シェイマス・フィニガン(Seamus Finnigan)のおとうちゃんみたいに魔法使いと結婚した人、ハーの両親みたいに自分ちの子が魔法使いだったってゆー人、ダーズリー家みたいに親戚に魔法使いがいる人たち、それから、立場上、魔法界の存在を知っているイギリス首相とか。
この中で特別かもしれないのはやっぱり長いことハリーを世話して結果としてヴォルディから守ってきたダーズリー家の特にペチュニアおばさん(Petunia Dursley)っす。

ダンブルドア(Albus Dumbledore)とつながってるし、Joが"ただのマグルじゃない"(Aunt Petunia is not a squib, she is a Muggle. But there is more to her than meets the eye, and we will find out what that is. She is not a squib, but that is a good guess.)と言っているペチュニアのヒミツについてこちらに書いてみました。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
血統については本当に興味深いですね。
スクイブというものの存在をはじめて知りました。
フィルチのじいさまは、魔法が使えなかったのかー!
なるほど、そういえば、使わなさそうだね。

一番いい心がけのようなのに、反逆者扱い?といいたいところですが、
私は、反逆者のウィズリー家の考えが好きです。

それにペチュニアおばはんが、ダンブルドアとつながりがあるって、
それもまた、興味深い話ですね。
ただのマグルじゃないって言うところにまた興味が出てくるけど、
なんなんだろう?すごくたのしみ♪
Posted by micchy at 2006年02月08日 22:34
micchyさん

> スクイブというものの存在をはじめて知りました。

これで例のクィックスペルがわかるんじゃないかな。

> 反逆者のウィズリー家の考えが好きです。

汚名じゃないね。名誉の称号だよね。

> ただのマグルじゃない

これは最後の7巻目で明かされるらしくて、さるおもまだよくわかりません。頭の中ではどんどん推理がすすんでるけど(笑)。
Posted by さるお at 2006年02月12日 10:47
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