ずっこけ負けした王者FCバルセロナ。これじゃ1位も2位もねーな。裏ではどっちが勝っただろう。
いくらインテルがひとりひとり自由なサッカーやってて(汗)、あまりに脆く儚いサッカーやってて(大汗)、崩壊するときはあっという間に空中分解で木っ端微塵になるチームだからと言っても(滝汗)、今は親方もモウの野郎だし、ヤツも久々に"ポゼッション"なるものを気にしているようだし、そろそろチームプレーもまとまりが出てきて、いいかげんホームでは勝つかな。このゲームは勝たせたいな。
でも、トーナメントに行くとなるとキエフに行ってほしい。若いみんな、シェバをもっと上まで連れてってくれよ。いや、シェバ、若い子たちを引き連れて行け。はるか高みの、欧州の頂上決戦というものを見せてやってくれ。だっておまえは強いだろ。そうだ、サンシーロでやるんじゃないか。今までみたいにインテルを沈めてやれ。
というような揺れるさるお心。でもって観ましたよ。
インテルキエフ 2-2
ま、まさかー!おまえら、分けたのかよー!
序盤のインテルさんは、なぜかピッチに出たとたんに木っ端微塵になってしまった"見慣れたインテル"さん(涙)。パスワークってなに、そんなのは知らんが、ま、それぞれ単独で行きましょう、といういつものインテルさん。ルシオさんが孤軍奮闘、ほんと孤軍で。
先制はキエフ。リードして追いつかれてリードして追いつかれて、ちと疲れました。インテルさんのほうは徐々に"サッカーっぽく"なってきてる。耐えろ、キエフ、ふんばりどころだ。
キエフのセットプレーはいい感じっすね。ルシオにOGさせてまたリードしてしまうという、すごくいいボールを放り込んできます。
そして、やっぱりシェバは強かった。インテル戦だもの(笑)。終盤になっても、インテルの守備さんたちなどものともせずにドリブル突破で勝ちに行く。すげぇ。強いシェバ、まじめにサッカーやってるシェバ、かっこええなと思いましたよ。
ということはですね、F組はものすごいことになりました。
バルサ 4
ディナモキエフ 4
ルビン 4
インテル 3
ぐわぁーっ。まさに横並びのどんぐりの背比べ。混戦しすぎ(爆)。キエフとルビンとか、ルビンとインテルとかが抜けてもおかしくないっす。こわー。
マドリミラン 2-3
ロニ子は少し変わりましたね。視野が広くなって、球離れがよくなって、スペースに突進して行く味方がそのまんまのスピードで受け取れる正確無比な長いパスを出す、そしてドリブル突破は健在で勝負に出る。やっぱ飛び抜けて巧いし。笑っててくれたし。
そのロニ子にぴたりと貼り付いているのはセルヒオ・ラモス、もちろん攻撃のときは上がりまくりですが。ミランではガニ股ザンビーがラウルにぴたりと貼り付き、でも攻撃のときは上がりまくりでロニ子と連携。
前半のミランはやばかったっす。早々にジダさんの"落っことした"ボールでラウルに決められ、何もできずに防戦のみ、あー、今年はだめだなと、正直思いました。
たったひとりで、一瞬ですべてをひっくり返した天才ピルロ。白い人たちも、さるおも、みんなが度肝を抜かれたミドル。す、すごい、すごすぎる。あんなもんが蹴れるって、神業っす。まさに、びゅーちふる。そしたらもう、いつの間にかゲームを支配しているのはミランで、ピルロさんもとうとう前を向き、追いつくどころか追い越しちゃって、ミラン復活(希望)。
マドリの2点目もすごかった。ラウルのCKをドレンテさんが後ろからどっかーん。こーゆーね、本気の"意地"というものを目撃する、それがフットボールの大感動なところ。
だけどミランはここからが強い。ミランってそーゆーチームだよな。ど根性のフットボール。これ以上の失点など我慢できんよ、と前に出て1対1のガチンコ勝負を選んだカシージャスですが、勝ったのはパトでした。
お互いにすごい精度でシュートを撃ちまくり、GKだけでは足りないのでネスタもゴールのライン上に足を出して手伝うくらいのすごすぎるパッション。お互いにゴールが取り消されたりで、笛が鳴るまで、殺るか殺られるか。ボール蹴ったり、
マドリとミラン、これこそ決勝戦にとっておけ的すごいカード。マドリが上?そうかもしれない。けど、番狂わせだとも思わない。意地とプライド、築き上げてきたものと情熱が、大激突で大コーフン。
パトの2ゴールはおめでとうなんでございますが、なんだかんだ言って、とにかく、ピルロは神。
心ゆくまでさるお、もんち!