2009年11月13日

映画『SAW VI』解読3 いったい何を届けたのか

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

【ジルは何を届けたのか】

ジョンはジルに木箱を遺しました。ジルがそこから取り出したモノは、1〜6の番号がふられた6通の封筒、ヘッドギア、そして黄色い分厚い包みです。これで全部かどうかはわかりませんが。
問題のモノ、包みといってもやはり"封筒"なんですが、黄色い封筒はとてもたくさん出てくるので、ここでは"小包み"と書くことにします。みんな、紙袋大好きっ子で困るー(笑)。

小包みの中身です。これも確証はありません。が、ジルがリモコンとビデオテープを手に取るシーンがあったように思う。さるおはDVDが出るまでもう観ないので、ワンチャンスであやふやですけど(爆)。このあたりのご指摘、大歓迎っす。
ま、あの小包みのサイズを考えると、中身はビデオテープと考えるのがいい線だろうと思います。

では何のビデオテープか。
これはもう今までのヒントから考えれば、二つにひとつしかない。
セス・バクスター殺害時のメッセージビデオか、あるいはまったく別のモノか。
『SAW VI』ではしきりに、「セスんときのビデオだけ無いのよー」「見つかったわー」「分析するわよー」ということになっているので、明らかに視聴者は"セス用のビデオ"というところに誘導されてますよね。
ミスリードだった場合のことはまた別に考えることにして、まずはこれを素直に信じてみましょうか。

さて、そもそも、セス・バクスター殺害時のメッセージビデオだけが、なぜ無かったのか。
1. ホフマンが持ち去った。
2. ケーサツより早くジョンが入手した。
3. ケーサツが1度は押収したのに分析前に紛失した。
このうちのどれかです。
ホフマンが持ち去ったのなら、ちゃっちゃと自分で焼却でもしちゃえば安心だったはず。ということは、ケーサツかジョンです。あるいは、ペレズによればテープは保存状態がよくなかったらしいので(The tape was in pretty rough shape when we found it,)、もったいないからどっかに埋めてとっといたか(笑)。
ケーサツより早く誰か(ジョン)に持ち去られたのだとすれば、ホフマンは気が気じゃなかっただろうなぁ。でも、ジョンがセスの事件を報道で知ったなら、これもあり得ません。
ならば、ケーサツは事件現場からビデオテープを証拠品として押収した。分析前に、それを誰かがジョンに届けた、ということもあり得る。となると、ホフマンも知らない協力者がもうひとりケーサツ内部にいるはずです。さるおの希望ではラマンナさん、怪しい素振り見せまくりだから。フィスクさんでもヘフナーさんでもいいけどな。

ジョンがこのビデオを手に入れたがった理由ははっきりしています。
The information I have on you is exactly where it needs it to be. And it will be released in the event of my disappearance.
ジョンはホフマンをとっつかまえて、私がいなくなったら、おまえがしたことはバレバレんなる手筈だ、と言ったんでした。ホフマンを使うためには決定的な証拠を押さえておく必要があった。

さて、物語は、セス事件のビデオテープが見つかったから分析するぞ、ということになります。エリクソンさんが電話でホフマンにこう言うんですね。We found the Seth Baxter tape.
入手経路は明らかにされていません。
たしかこの後が、問題のシーンです。ジルが、聖ユースタス病院(Saint Eustace Hospital)に入って行き、エレベーターを降り、掃除している人に何かを尋ね、廊下を進んで、あるドアの郵便受けに、その小包みを入れた。そこには監視カメラがあり、ジルの行動が記録されています。
ジョンが言ったとおり、ジョンがいなくなった今、ジルは証拠のビデオテープをリリースしたということになる。
シーンの順序が前後しているとは思いますが、これがもし逆だったらおもしろくもなんともないっすよね(笑)。

ここで、"あれはセス用のビデオだ"というのがミスリードだった場合のことを考えてみます。この可能性もあると思います。
I promise you, when all this is done, I will provide a way out for you.
すべてが終わったら、キミには出口を用意すると約束する。
ジョンはジルにそう言いました。逃げ道を用意する。ジルが誰かに届けたあの小包みが、その決定打になるはずっすよね。
現在、ジルを怪しんでいる人はいないはず。ジルを尋問していたストラームは死んじゃったし、あとはストラームのお仲間たちくらい(結局死んじゃいましたが)。でもね、いくらペレズが"デキる"からといっても、"セス用のビデオ"さえあれば、ジルは逃げられるだろうと思うんですね。あのビデオはホフマンを破滅させるには充分すぎる力がある。
でもそれはじつは不充分なんだよね。この社会から消すというだけでは、ジョンの遺志が全うされてないんです。
You think you will walk away untested. I promise that my work will continue. You think it's over just because I'm dead. It's not over. The games have just begun. ジョンの胃から出てきたテープが言ってます、テストされずに済むと思うな、おまえはゲームをやるんだよ、と。
ジルはたしかに6番目の封筒の指示通り、ホフマンにヘッドギアをかぶせました。そのときのジルは、ホフマンにすっかり顔まで見せて、「封筒はもうひとつあったのだー」なんつって、警戒心ゼロ。しかも、ゲーム開始とほぼ同時にゲームオーバーって言っちゃった。ところがホフマンは生き延びてしまいましたよ。ということは、まだ続きがあるんです。
If you're good at anticipating the human mind... it leaves nothing to chance.
人の心理をきちんと読めさえすれば、偶然の入り込む余地などない。
ホフマンが生き延びるかもしれないことは、予測できた。だとすれば、次が用意されているんですね。
こうなるとあの小包みの中身は、ゲームの指示書だということになり(ビデオもあってもいいんだけど)、聖ユースタス病院のあの部屋の住人が、次の仕掛け人になると、そーゆーことになります。

ここまでを踏まえて、あの部屋の住人は誰かを考えてみます。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | さるお発『SAW VI』予想/解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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