2010年01月09日

そのようなことは断じてあってはならん

さるおです。
トーゴ代表を乗せたバスが"蜂の巣"にされましたよ

第27回アフリカ・ネイションズカップです。10日にはじまります。トーゴ代表はグループBに入っていて、コートジボワール、ブルキナファソ、ガーナと同じ組です。
そのグループリーグの試合(ガーナ戦)をアンゴラ(開催国)のカビンダというところでやるというので、トーゴ代表は厳重な護衛つきで、バスで移動してたんすね。そしたら国境付近で待ち伏せしてたやつらに20分間も蜂の巣にされた。
死者が出てます。おなかとか腰とか撃たれたりして選手を含め大変な怪我をしたし、アシスタントコーチ、メディカルスタッフも、同乗してた新聞記者さんも怪我したらしい。もうバス中血だらけ。
バルサとご縁がありそうだったあのとても強いアデバヨルさんも怖くて泣いちゃったらしい。
かわいそうに。サッカーどころじゃねぇ。

トーゴ代表はどーするだろう。ネイションズ杯出場自体をやめちゃうだろうか。
みんな早く家族の元へ帰してあげなくちゃいけない。
ネイションズカップとW杯を観ていて、泣くならフットボールで泣きたい。けど、他のことで泣いちゃいそう。

誰にやられたんだろう。
アンゴラというのは南アフリカの、西側の海岸沿いの国です。ポルトガルの植民地だったのを、大変な独立戦争をして、くたくたになってところでさらなる内紛に突入。いちおう"戦争が終わった"のは2002年ですが、未だ平和とは無縁の土地です。しかも机上の終戦はカビンダという地方行政区を除く地域の話。カビンダというのは"飛び地"なんすよね。周りはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国に囲まれている、"州"なんすよね。カビンダ自体は"飛び地"であるおかげで内紛の被害をまぁ比較的には免れたらしい地域です。けど、"カビンダの取り合い"という問題は片づいてないんです。アンゴラはここがほしい、石油が出るから。カビンダのほうはアンゴラから分離独立したいんです。
だからカビンダには反政府ゲリラというのがいる。"カビンダ開放戦線"(FLEC)というらしい。
あんたたちか?

このあたりはとても悲惨な地域です。
ゲリラ組織が、小学校低学年くらいの子たちとその母親を、別々に拉致って来る。で、コドモのほうに刃物を持たせて、母親の腕を切断させたり殺させたりする。それが"怖いモノなしの強い兵士"を作る方法だ。
なんて昨日の話。今もそーかもしれん。

アフリカを神が見捨てていないと証明する。まだ少し早すぎたか。
でもな。
フットボールは今そーゆー挑戦をしているのに。
そーゆー挑戦をしているのに!

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:34| Comment(1) | TrackBack(0) | フットボールあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サイトを立ち上げたばかりで、相互リンクをしてほしく、コメントしました。迷惑だったら、申し訳ないです。。
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ここから、自動で登録できる形になっているのですが、もしよろしければ相互リンクしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

1EL
Posted by rand at 2010年01月09日 20:17
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