2010年04月12日

余韻に浸りながらしつこく第160回エル・クラシコに思いを馳せて、結局は、ほくそ笑むわけですよ

さるおです。
バルデス、ピケとミリート弟、左後ろにマクスウェル、右後ろにプジョル。底にブスケ、その前にチャビ、ケイタ。左前に聖ペドロ、右前にだにべす(!)、真ん中にレオ。

だにべすをエストレーモとしてぶち込んだペップ。あなたは天才。去年の2-6ベルナベウでも白い人たちをレオで驚かせることに成功したけれど、今年はどんな手が使えるか、と少し心配していたら、案ずる事なかれ、さるおもびっくりしましたYO!
だにべすの右ウイングというのはまぁ初めて見るわけじゃないっすよね。セビージャでヘスス・ナバスが怪我したからだにべすにお願いする、というのを知っている。けどそれがうまくいってたかというと必ずしもそーではないわけで、ペップだってそんなことは覚えてるわけです。だにべすは、ウイングがボールを持ったら追い越してプレーするという、"動いている"状態で活きる選手。待っててボールをもらう側では窮屈すぎてだめなんすよね、マークがついちゃうから。
ほらやっぱりだめだ。でもそれでよかったんだろうと思う。ペップの狙いはそこじゃなかった。守らなくちゃいけないときに、マルセロと前線をつなぐ縦のボールの動線を、切れればそれでよかったんじゃないか。で、サイドに流れてボールを受けて飛び出そうとするクリスチアーノは、ピケが遅らせてプジョルと挟む。まずはこれでよかったんすよね。
そうです、バルサは(バルサにしては)守備的だった。4-2-3-1でも4-4-1-1でも4-4-2でもなく、バルサの名刺のような攻撃的4-3-3でもなく、"守備的4-3-3"。ものすごいスピードでパスを切り、足を入れて潰し合い、ファウル頻発のド迫力な前半、あれを乗り切るのが先。
バルサはラインを上げ切れず、イグアインやクリスチアーノに誰かが貼りつくわけでもない。ただこれだと、カンプ・ノウに来たときのガナーズと大差ないわけで、とてもあやうく見えるわけです。ガナーズとバルサの違いは、ピケもミリート弟も彼らの足下に飛び込まなかった、というところ。見えるところでボールを触らせておいて、慌てずサポートを待てれば、これで必要充分だったんすよね。
マドリはチャビとブスケをよく見てたと思います。すごいプレッシャーでしたよ。いや、全体的にすごかった。でもまぁバルサは少なくとも最後尾だけは余裕を持ってボールをいじくっていられるわけで、まずはだんだんと、横に広げていく。次に、チャビを追い掛け回していたファン・デル・ファールトを、その後ろからブスケが追いかける(笑)。ゴール前はじつにみごとな白い守備で完全封鎖されているので、あのへんにレオやペドロがいるかもなーと思ってパスを出しても、まぁ持って行かれるだけっすな。レオは下がってボールとりに来てくれるんだけれども、完全封鎖地帯ではドリブルする場所もない。
そんなときに均衡を崩したのが、最近得意なクィックリスタート(笑)。昔はそーゆーのに"やられる側"でしたが(笑)。
試合が止まってなんとなく油断でもしようもんなら、チャビのスルーパスを、胸でトラップ、抜いて、ゴール。レオ、ステキすぎーっ!
点をとられれば点をとりたくなる白い人たち。ゴール前の封鎖を緩くせざるを得ない。ここで後半へ。

だにべすを右の後ろへ。
プジョルを左の後ろへ。
マクスウェルを左の前へ。時計回りにみんなでズレる。
チャビをピボーテから1つ前へ上げて、レオとの距離をつめる。ケイタを下げてバランスをとる。
これでワイドな展開ができるし、ゴール前ももう緩くなってるし、チャビが自由にさせてもらってるなんてもう、いただいたも同然。チャビはその程度のゾーンでは絶対に捕まえられっこない。チャビが低い位置でボールを持つ。そして前を向いたら加速の合図。
チャビのスルーパスに、ペドロが裏をとってゴール!むはは。狙いどーり。

マドリは、クリスチアーノがボール持ってサイドに開いて、待ってたイグアインが反対のサイドに走るところにクロスというパターンばかりっす。んまー、こわいことはこわいけど。それより、"最後のクラシコ"を戦う男グティが入ってからのファン・デル・ファールトの抜け出しのほうがこわかったっすね。あのスルーパス。天才にだけ見えるパスコースに、天才だけが通せる正確無比なパスを出す。あぁ、グティ、おまえってー。折れそうになるマドリを、出場2分で再生させる天才。
2点差になったらやっぱどんどん前がかりになってきて、人数かけるようになったら攻撃のパターンも増えた。FKなんかは嫌だなぁと思いましたよ。
でも、ちょっと押し込まれかけたところにドン・イニエスタ投入。これで左でがっつりボールを持つ。あっはっはー、イニ坊がいれば余裕なのだー。
引っ込まないで、最後まで攻撃のかたちをつくる。笛が鳴るまで、プレッシングを続ける。
ということで、見事な0-2完封勝利。

あぁ、ペップ、あなたは天才。ピッチでも天才だったけど、横に立ってても、あなたは神。
レオ・トップ下、それはもう経験したマドリ。そしてケイタやマクスウェルの左前、これも見て知ってるマドリ。きっとあんたは準備してた。そりゃそーでしょ。それでも、ドリームチームを越えた今のバルサに、"秘策"はいっくらでもあるのだー。うはは。
マドリに1度も負けたことがない、クラシコ全勝のペップ・バルサ。
本当に強いチームが勝つんだ。カンテラーノがつくったバルサは、あらゆるジンクスを覆して、あらゆるデータを越えて、1試合平均3得点越えのベルナベウ全勝マドリに、ベルナベウで勝つ。バルサには哲学がある。バルサには、勝者の、チームとしてのメンタリティがある。

3億ユーロで勝利は買えない。
けどね、マドリはがんばっております。寄せ集めの名門が、まだまだ個人に頼ってるけど、寄せ集めただけあって、ふんばってます。31節の時点で勝ち点77得点83て、ものすげー数字っすよね。ペジェグリーニでもう1年がんばってみろ、そしたらもっと勝負に強くなるから、せっかくそろえた銀河系だろ、ほんとそう思いますね。スペイン1のグランデが、パスサッカーを忘れて久しい。スペクタクルな攻撃を忘れて久しい。守備ばかり堅くなって、1人か2人の個人の力でカウンターよろしくね、というつまらないことばかりやっている。情けねーな。でもね、昨今のマドリに"10人でパスをつなぐフットボール"は無理。だって忙しいんだもん、監督も選手もころころ変わって。
速さや巧さで相手を圧倒できれば大勝できるけれど、それが通用しない相手には打つ手もなく負けてしまう。それが今のマドリ。
白いチームよ、3億ユーロ使ったから今年さっそくタイトル総ナメだ、なんて考えてたんじゃ、サッカーやってもつまんないだろ。もっと経験値を積むんだ、磨きに磨きをかけるんだよ。
ということで、けなしているのか、はたまた応援しちゃっているのか(狂気)とても謎ですが、ま、ワタクシ的には、敵はペレス(笑)。
とにかく、これだけ勝ち点積み上げてクビなら、他に誰がやるんだ、これ以上の数字をいったい誰が叩き出せるんだ、アホらしい。

2010年4月10日は、パラウでバスケのクラシコも勝っちゃったらしく、今季はもう8回もマドリに勝っちゃってるようで、バルサは負け知らず。こちらはさらにすげー。
去年、まだ1年生のペップ・バルサがトリプレッテを達成しちゃったとき、正直、ビギナーズラックのようなものを感じたもんです。できすぎだよ、こんなことはもう二度とない。
そして年間6冠。前人未到の世界に連れてきてくれてありがとう。この大コーフンはすごい思い出だな、大事にしよう。そう思ったもんです。
あれから1年。
今また、去年と同じくらいかそれ以上に大コーフンさせてくれるバルサ。もう、限界知らず。
歴史的ドブレッテに向かって行こう。
インテルを倒して、ベルナベウに行こう。こうなったらもう、絶対に行こう。
Si, si, si,,, volveremos a Madrid! またお庭をお借りしますよ。

最後に、さるおがとてもとても愛しているグティさんが、首都から出て行くそうな。(いつもそんなこと言ってますが、今回はほんとかも)
最後のクラシコでも、途中から入って輝いてました。
この人は天才。ホンモノの天才。"努力するという才能"以外は全部持ってるすごい人。もしこの人が、イニ坊くらい努力していたら、とんでもなく恐ろしいことになっていただろうと思います。チャビではなくグティが、歴史をつくっていたかもしれない。
気まぐれで、言葉を選ばず、悲運と闘うはめになる、典型的な天才のグティが本当に大好きです。
で、どこ行くのかな。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:41| Comment(6) | TrackBack(1) | FCバルセロナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
楽しく拝見させていただきました。

おっしゃるように、ペップの試合を読む力というのは新人監督のそれではありませんね。
僕みたいな人間が言ってもしょうがないですが、「サッカーを知っている」って感じです。

本来攻撃的な選手が務めるポジションをディフェンスのために使う。
陣容をいじることで苦しんでいた司令塔を再び輝かせる。

ペップにいつまでもいてほしいと願う一方で、今から彼の後任が心配です 笑
Posted by ksusjy1108 at 2010年04月15日 20:01
ksusjy1108さん
来てくださってありがとうです。

> 「サッカーを知っている」って感じです。

うんうん。わかる。
システムとか戦い方とか、そーゆーのの裏側にすごくいろんなことがあって、対戦相手にどう影響させるかってゆー戦略面があって、ぜんぜん単純じゃない。そーゆーのがね、ペップにはあるよね。
だから、"ふつーはこうじゃん"というところを覆していく。ペップ・バルサはほんとにおもしろいっすねー。

> ペップにいつまでもいてほしいと願う一方で、今から彼の後任が心配です 笑

いつまでいてくれるんだろう。チビチビとしか契約更新してくれないので心配っす。んもー、30年とか契約しちゃえばいいのに(笑)。
後任の適任者、いますかね?
Posted by さるお at 2010年05月04日 23:21
突然のコメント書き込み、大変失礼いたします。

FCバルセロナの親善大使 川村でございます。
(自分で言うのも超恥ずかしいですが・・・。)
いつも貴ブログを楽しく拝見しております。
注ぎこまれているバルサ愛の大きさを ひしひしと感じ、もしかしてバルサのソシオの方かな?と思い、書き込みさせていただいております。

このたび、大変ひょんな事から、次期バルサ会長選に出馬される マーク・イングラさんから会長選挙戦の応援依頼を受けました。

圧倒的有利が伝えられているロセーさんに対抗すべくイングラ陣営では、「世界はイングラを応援している!」という感じで選挙戦を戦う方針です。
そこで出馬するために必要な推薦人のサインとパスポートのコピーを 日本の「ソシオ/ソシア」から集めて、BCNに送り返したいと考えています。

(みなさんには釈迦に説法ですが、あくまでも「投票行為」は現地に行かなければ行えません。今回は「投票行為」ではなく、あくまでも「推薦」への協力という事になります。」

親善大使ブログも、超久しぶりに更新します。
http://plaza.rakuten.co.jp/sociotaishi/

マーク・イングラさんの応援ブログも立ち上げました。
http://plaza.rakuten.co.jp/marcingla/

もし御興味をもって頂けた方は、先ほどのマーク・イングラさん応援ブログにアクセスして頂いて、「左上のメッセージを送る」というところから、事務局宛に御自宅住所などをお知らせ頂けないでしょうか?

More Barca than Ever !!

今回のイングラさんのキャッチコピーです。

「今まで以上のバルサ」 しびれます・・・。


何卒よろしくお願い申し上げます。
もしもソシオ/ソシアの方でいらっしゃらなかった場合には、大変な失礼をいたしました。
申し訳ございませんでした。
Posted by 川村公一 at 2010年05月20日 09:09
川村公一さん
書き込み、どうもありがとうございます。
選挙ですね。マーク・イングラさんについては、さるおもとても好印象を持っています。義理堅いというか、礼儀があるというか、そんな人のように思っています。ロセーさんにしろ、イングラさんにしろ、あるいはラポルタさんにしても、ほんとはまったく知らないんだけれど。

More Barca than Ever !!
コーフンするー。

親善大使ブログ、すごくステキ。セレモニー後のレオの写真を見たらなんだか泣きそうになりました(笑)。

今後もよろしくお願いします。一緒に応援しましょーね。
Posted by さるお at 2010年05月26日 08:58
さるお様(大変失礼ながら それ以外のお名前が思い浮かびませんでした。笑)


拙ブログへのコメントありがとうございます。

イングラさんに対する印象はボクも全く同感です。誰に対してもニュートラルで、義理堅くて、礼儀正しい人です。
そして損して得取るみたいな考え方のできる方なんです。

これからが正念場です。御声援よろしくお願いします〜!!


レオの写真 気に入って頂いてよかったです。また あちこち探してみて素敵な雰囲気の写真を探してみます。

ではでは。失礼します。ありがとうございました。
Posted by 川村公一 at 2010年05月27日 00:00
川村公一さん
イングラさん負けちゃいましたねー。ベネディトの追い上げもなんかすごかったみたいだし。
ロセーかぁ。だいじょうぶかな。

> 誰に対してもニュートラル
> 損して得取るみたいな考え方のできる方なんです。

ニュートラル、これはとっても大事っすね。
あとね、"損して得取る"というのは、すごく日本人には理解しやすいと思うんです。日本の文化って、WIN(こっちも勝ち)WIN(そっちも勝ち)じゃないんだよね。LOSE(こっちも少し我慢して)LOSE(そっちも少し我慢してもらって)でうまくいく、というのが日本の文化だと思うんです。そーゆー方なら、それは長所だよと思います。
けどまぁ、ソシオはロセーを選んだんすね。
ロセーはWINWINタイプだよなぁ。

どーなるか見守りましょう。
Posted by さるお at 2010年06月14日 20:45
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Tracked: 2010-04-15 16:28
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